【SEO対策】E-E-A-Tとは?重要な理由・個人ブログでの高め方

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個人ブログのE-E-A-Tの高め方

SEO対策を勉強していますが、E-E-A-Tってどうやって高めたらいいんでしょうか?

コンテンツを作っても企業サイトばかり上位に表示されているみたいです。個人ブログはどうやって戦えばいいの?

現在のSEOは、質の高いコンテンツを作るだけでは不十分になってきており、コンテンツに対する専門性・権威性・信頼性も重要視するようになってきています。

ですが、抽象的な概念なので、具体的な対策方法がわからない、とお悩みの方も多いのではないでしょうか?

本記事では、Googleが重視しているE-E-A-Tに対して、個人ブログでの取り組み方を提案します。

本記事の内容
  • E-E-A-Tとは?
  • 個人ブログでE-E-A-Tを高める方法
  • 個人ブログでは難しい方法
  • E-E-A-Tを獲得するまでの具体的な流れ
  • E-E-A-Tが重視されるようになった背景
本記事の内容詳細(目次)

E-E-A-Tとは?

E-A-Tとは?

E-E-A-TはGoogleが名付けた造語で、コンテンツの評価方法の一部です。

  1. 経験(Experience)
  2. 専門性(Expertise)
  3. 権威性(Authoritativeness)
  4. 信頼性(Trust)

上記の4つの頭文字をつなげたものです。

Googleには検索評価品質ガイドラインがあり、その中でも重要性について触れられています。

Experience, Expertise, Authoritativeness and Trust (E-E-A-T) are all important considerations in PQ rating. The most important member at the center of the E-E-A-T family is Trust.
(経験、専門知識、権威、信頼 (E-E-A-T) はすべて、ページ品質評価の重要な考慮事項です。 E-E-A-T ファミリーの中心にある最も重要なメンバーは信頼です。)

General Guidelines(英語・PDF)

E-E-A-Tを意識した記事の作成がページの評価を高める上で重要になっています。

経験(Experience)

経験(Expertise)

実際に利用した経験など、他のサイトに書かれていない独自性の高い一次情報です。

  • 商品やサービスの利用経験
  • 実際に使ってみた感想やレビュー
  • その場所に行った経験
  • 体験談

E-E-A-Tの中で後から追加された項目です。

ミネヤ リョウジ

従来のE-A-Tに「経験」が追加された背景には、コンテンツの飽和があるように思います。
上位ページがどのページも似たようなことしか書かれていないと、ユーザーにとって参考になる情報が得にくくなりますので。

専門性(Expertise)

専門性(Expertise)

一つのテーマに対してどれだけ詳しく紹介しているか、というのが専門性です。

  • 疑問・問題・課題を解決できる
  • 知らなかった情報を新たに得ることができる
  • 多角的・多面的に解説されている
  • ここを見れば全ての情報がそろう状態になっている

テーマに対して幅広く情報を取り扱っているだけでなく、深さもかなり深いところまで掘り下げてあるような状態が専門性が高いと言えます。

権威性(Authoritativeness)

権威性(Authoritativeness)

サイト・ページ・筆者がどれくらい業界内で認められているか、というのが権威性です。

  • サイトが長く運営されている
  • 筆者はこのジャンルにおいて多くの情報を継続的に発信している
  • 何らかの資格を有している人の情報(資格が必要な情報の場合)
  • SNSなどでも話題になっている(サイテーション)
  • 多くのサイトから情報がリンクされている(被リンク)
  • 社会的にみても知名度がある

例えば医療についてアドバイスをもらうとします。

現役のお医者さんと通りすがりの一般人、どちらからアドバイスをもらいたいか、といわれたら断然お医者さんになりますよね。

このサイト(この筆者)が言うことなら間違いないだろう、と思えるかどうかが権威性が高い状態です。

信頼性(Trust)

信頼性(Trustworthiness)

発信されている情報を信じて大丈夫なのか、というのが信頼性です。

  • 客観的にも正しいと判断できる
  • 一般情報は世間の情報から大きく逸脱していない
  • オリジナルの情報が多い(コピーではない)
  • 筆者(や企業)の情報が開示されており、信頼に足る
  • ウェブサイトはSSL化されている・個人情報の扱いを明記している
  • サイトは隅々まで手入れが行き届いており、誤字脱字やリンク切れなどはない

検索エンジンを利用した結果得られる情報を元に多くの人が意思決定をしています。

誤った情報はもちろんのこと、「この人(会社)の言っていることはどのくらい信頼できるか」が重要になってきます。

もう少し踏み込んで言えば、「誰の発言か」です。

現在のSEOは情報の信頼性を非常に重視しています。

個人ブログと企業サイトを比べると、多くの目に触れ監修・校正されている企業の発信する情報の方が信頼性が高いと言えますよね。

このため、上位サイトには企業の作成したページが増加する傾向にあります。

YMYLとE-E-A-Tの関係

YMYLとE-A-Tの関係

GoogleではYMYL(Your Money or Your Lifr)と言われる、「健康」や「お金」に関する情報はE-E-A-Tが求められます。

We have very high Page Quality rating standards for YMYL pages because low quality YMYL pages could potentially negatively impact a person’s happiness, health, financial stability, or safety.
(低品質のYMYLページは、人の幸福、健康、経済的安定性、または安全性に悪影響を与える可能性があるため、YMYLページのページ品質評価基準は非常に高くなっています。)

General Guidelines(英語・PDF)
  • 金融(クレジットカード・投資・保険などの情報)
  • 医療(健康・栄養・病気などの情報)
  • 法律(遺言書・離婚・裁判などの情報)
  • ニュース

上記のような、人の人生に深く関わるような情報に対してはとりわけ注意が払われています。

個人ブログでE-E-A-Tを高める方法【実践可能】

個人ブログでE-A-Tを高める方法【実践可能】

E-E-A-Tがどういったものか、解説してきました。一部具体的な施策に近い内容も取り入れて解説しましたが、改めて個人ブログで実践可能なE-E-A-Tの高め方を解説します。

SSL対応

SSL対応とは、ウェブサイトのアクセスの際に通信内容を暗号化する接続方法に対応するというものです。

簡単に言えば、https://から始まるアドレスではなく、https://から始まるようにする、というもの。

現在は、SSL化してサイトを作るのが常識であり、非SSLの状態でサイトを作るのは論外です。

仮にSSL対応していない場合、ブラウザ画面にも安全性が保証できないと大きく警告メッセージが表示されるようになっており、そもそもほとんどアクセスを得ることができなくなっているはずです。

多くの場合、サーバー側で設定すれば、特に意識しなくてもSSL対応になるはずです。

リンク切れや誤字脱字を絶対に作らない

例えば、ウェブサイトと書籍だと、人は無意識のうちに書籍の方を信頼性が高いと感じるのではないでしょうか。

この理由の一つとして、書籍は後から修正が効かないため、絶対に誤字脱字といったものが存在しないように作られていることが挙げられます。つまり、私たちが目にするまでに多くの人で徹底してチェックが行われており、正しい情報しか記載されていないという状態になっているはずなのです。

一方、ウェブサイトは簡単に後から修正もできることから少々誤字があっても許される空気感さえあります。大手のサイトであっても誤字は日常的に見つけることができますよね。

情報に対して、「誤字率」「間違い率」「リンク切れ率」が高いサイトを信頼できますか?

E-E-A-Tを高めるには、運営するサイトの情報が、誤字脱字といった表面的なことはもちろん、内容についても絶対に間違いがないようにするつもりでしっかりチェックしましょう。

公開日・更新日の両方を表示する

個人ブログだと、更新日しか公開しないことも少なくありません。

少しでも最近の日付表示にすることで情報が古くないことを示せる効果を狙ったものです。

しかし、情報を得る際には、最後に修正されたのはいつかだけでなく、最初にいつ発信されたかが重要になる情報も少なくありません

健全な運営をしているならわざわざ隠す必要もありませんので更新日だけでなく、公開日も表示するようにしましょう。

なお、公開日は実際に公開した時点より、インデックスされた日が重視されると考える方が良いでしょう。公開日はいくらでも嘘をつけますが、インデックスされた日は事実になりますしね。

記事を常に最新の状態に保つ

サイト上の記事はできるだけ最新の状態を保たれているのが理想的です。

最新の情報であることが重要な記事にはタイトルタグに【2024年最新】のような文言を入れると思いますが、自動計算されるようにするか、きちんとメンテナンスするようにしましょう。

特化ブログにする

専門性を高めるのに適したブログ形態はやはり特化ブログです。

雑記ブログはどうしても内容がバラバラになるので、サイト全体での専門性を確保することが難しくなります。

これから始めるなら特化ブログからスタートするのがおすすめです。

300本記事を書くことを目標にする(サイト単位の網羅性)

ブログ初心者は100記事書くことを目標にしましょう、とよく言われます。

確かに最初は100本を目指せばいいのですが、収益を最大化するには100本だけではやや不足するかな、というイメージです。

なぜなら、専門性が高いサイトなら、テーマについての様々な内容について言及するはずですよね。

よほど絞り込んだ超特化ブログでもない限り、ブログが扱うメインテーマには300~800ワードくらいの関連キーワードを抽出できるはずです。

メインテーマについて多くの記事を書くことで網羅性が高まり、結果的に専門性が高い状態になります。

各記事の内容は「最強」「完全網羅」を目指す

ブログ記事はキーワード単位で作成します。

各個別記事についても、専門性の高い状態にするべきです。

まずは他のサイトで掲載している情報は全て網羅できている状態を目指しましょう

情報が網羅されてくると、掛け合わせたり情報の切り口を変えることで別の言い方や新たな気づきを記事内に書けるようになり、それが独自性・専門性につながります。

一次情報(体験談・レビュー・考察・感想)を発信する

一次情報とは、自分自身の使用体験・レビュー・考えといった、伝聞ではない情報のことです。

例えば新しいiPhoneが出たといった情報を取り上げてもそれは二次情報ですが、iPhoneを使った感想やレビューといったものは一次情報となります。

作成する記事にはなるべく少しでもいいので一次情報が含まれるようにしましょう。

信頼性の高いサイトから引用する

ウェブサイトの情報は何も100%自分の言葉で書くばかりではありません。

このページでもGoogleの検索品質のガイドラインにリンクを張っているように、信頼性が高いリソースを引用した記事は信頼性が高いとみなされがちです。

というのも、信頼できる引用先を「踏まえた内容」になっているはずだからです。

リンク集のようになるのはいただけませんが、適度な参照は逆に記事のエビデンスとなり、信頼性を高めてくれます。

運営者名を開示する

情報を発信する時は、できるだけ発信者名(著者名や会社名)を添えるようにすると良いです。

運営者情報ページを作成し、プロフィールや実績を訴求し内容を充実化させるようにしましょう。

ドメインのwhois情報を公開するというのも手です。whois情報とは、ドメイン取得者の情報です。ドメイン取得時には実在する取得者の情報が必要になるので、単にプロフィールを公開するなどよりも実在性が高い状態になると言えます。

ただし、whois情報の公開はブログの匿名性が失われ、実名で運営しているのとかわらなくなるので十分注意してください。

構造化データを配信する

構造化データとは、ウェブページの情報を機械(検索エンジン)がより正確に理解できるようにしたデータセットのことです。

構造化データを用いることで、著者情報やページの情報をより正確に検索エンジンに伝えることができます。

JSON-LDなど特殊な書式で記述します。配信には、WordPressテーマの機能を使ったり、SEOプラグインの機能を使います。

やや実践しにくいE-E-A-Tの高め方

やや実践しにくいE-A-Tの高め方

ここからは、やや個人ブログでは実践しにくいE-E-A-Tの高め方です。逆に言えば実践できれば他の個人サイトとは差別化も可能です。

専門家に取材する

記事のテーマについて、そのテーマで専門家がいるようなら取材を申し込んでみるのも一つの手段です。

なかなかそういった専門家がいないジャンルも多い上、コンタクト方法がすぐに見つかりづらい分、取材記事というのは専門性が高く評価される可能性が高いです。

権威性の高いサイトからリンクをもらう

現在でも、被リンクはSEOにおいて重要であることには変わりありません。

ただし、あくまで自然な形で行わないと、最悪ペナルティを課されるので注意が必要です。

自分で運営しているサイトが複数ある場合で、それなりにまともに運営しているサイトであれば極端なことをしなければ大丈夫かもしれません。

といっても、個人的には一般的な個人サイトで被リンクをもらうのはよほど有益な情報を発信しない限りは難しいのでは、と感じます。実際私が運営しているサイトで一般的なブログ記事にリンクを張ることはめったにないので・・

指名検索を増やす

サイテーションと似ていますが、Google検索で自サイト名で検索されることを指名検索といいます。

サイト名を覚えるほど有益な情報が発信されているサイトと言う形になるので指名検索が多くなれば権威性が高まっていきます。

サイテーションを獲得する

サイテーションとは、「言及」のことです。

サイト名・URL・作者名などについて言及されるようになるということです。

  • ブログで取り上げられる(必ずしも被リンクが必要というわけではありません)
  • 自ら運営しているSNSでブログのURLをツイートする
  • FAQサービスなどで参照先としてブログのURLをはる

といった方法で少しずつ自サイトがネット上で言及される量を増やしていくようにすると権威性に好影響があります。

Googleビジネスプロフィールの登録

Googleビジネスプロフィール(旧名:Googleマイビジネス)はGoogle Mapsなどに自分の店舗などを表示できるサービスです。

Googleビジネスプロフィールに登録することで、サイトに誘導できるようになり、高評価になると実際のビジネスとしても役に立ちます。

個人レベルで法人化しているのであればビジネスプロフィールに登録するようにしましょう。

E-E-A-Tを獲得するまでの具体的な流れ

E-A-Tを獲得するまでの具体的な流れ
E-A-Tを獲得するまでの具体的な流れ

まずは網羅性を高めることに集中する

専門家というのは多くの知識があり、経験も豊富という状態の人のことですよね。

  • 既に専門的な知識や経験がある人なら、そのことをGoogleに伝えるために記事が必要
  • ゼロから始めた人なら、網羅性を高める過程で専門知識を身につけていくために記事が必要

ということになるため、どのような人であっても専門性が高い状態であるとGoogleに伝えるにはまずは多くの記事を作る必要があります。

上位表示したいテーマについて、関連ワード(サジェストワード)をできるだけ多くの記事を作ってサイトでのテーマの網羅性を高めていくのが第一歩になるはずです。

網羅性が高まるとこれまでにない切り口が見つかり専門性や独自性が上がる

記事を多く作っていく中で、たとえゼロから始めたとしても一定の知識が得られる状態になるはずです。

習得した知識が増えるにつれ、競合サイトが発信していない、これまでにない切り口(まとめ方)が見つかることが多くなります。

テーマに対して深い知識を身につけたからこそできる発信内容は非常に専門性の高い状態と言え、そういった記事が増えていくとサイトの専門性がどんどん高まっていきます。

この段階になると、テールワードで上位表示される記事がかなり増えてきているはずです。

専門性が高い記事が増えると、そのトピックスでの権威を獲得できる

あるテーマについて調べる際に、たびたび同じサイトに訪問する、という経験は誰しもあるのではないでしょうか。

繰り返し訪問するうちにサイト名を覚えたり、運営者名を覚えたり、場合によってはブックマークをするかもしれません。

こういった状態が権威性が高い状態だと言えるはずです。

〇〇と言えば・・に名があがるようになると信頼につながる

あるテーマについてのサイトと言えばこのサイト、のように想起してもらえる状態になってくると、「このサイト(人)の言うことなら間違いないだろう」という信頼性が高い状態になります。

サイト自体の信頼性という点においては、些細な誤字脱字を作らないといった小手先のテクニックも必要かもしれませんが、本質的には運営者自身が結局そのテーマについてどれだけ「専門家だったか」あるいは「専門家に変わったか」が順位にも影響してきます。

E-E-A-Tが重視されるようになった背景

E-A-Tが重視されるようになった背景

低品質な記事の量産による検索離れ

2000年代まではGoogleは記事の品質を判断することができず、判断基準としてキーワードの詰め込みや検索エンジンにだけ見える隠しテキストが横行しました。

2010年代に入ると被リンク重視の評価方法になり、自作自演でも何でも被リンクさえつければ上位に表示されるようになりました。

SEO対策がなされた低品質な記事で上位が埋め尽くされてしまうと、

  • 検索しても課題が解決しない
  • 検索しても欲しいページが見つからない

という状態になるので検索エンジンの利用が減ってしまうことになります。

Googleの収益源は広告収入であるため、検索結果の広告がクリックされなくなると収益が下がってしまうことになります。

そこでE-E-A-Tの概念や検索意図を重視されるようになり、発信者側で対策可能なSEOの施策はほとんど何も効かない状態になりました。

現在はコンテンツの質も格段に改善されましたが、一定以上の質の高い記事が増えすぎてしまい、コンテンツが飽和している状況です。

ユーザー行動も評価される?

例えばECサイトを運営している方ならお気づきかもしれませんが、ECサイトなら、売れないより売れている店の方が上位表示されやすくなります。

ユーザーが求めているサイトを上位に表示するには、コンテンツの質を評価するだけでは不十分で、信用に足るサイトなのか、ユーザーは気に入って利用しているのか、といった点も評価に加えなければなりません。

そのためにはサイト上の行動なども評価に加える必要があります。

2010年代後半から2020年代にかけて、質の高いコンテンツが求められてきました。情報がある程度飽和してきた現在、検索エンジンが求めているのは単に情報を並べただけのサイトではなく、エンゲージメント率の高いサイトであるはずです。実際、GA4ではエンゲージメント率が重視され運営者が把握できるようになっています。

まとめ:まずは網羅性を高めるところから始めよう

E-E-A-Tを高めるための具体的な施策や考え方を解説してきました。

実際にE-E-A-Tが高めるには、結果的に運営者自身が高いE-E-A-Tを獲得せねばいけません。

これまでのSEO対策というと、短期的(せいぜい半年程度)に結果が出ることが多かったのですが、長期的(最低1年以上)な取り組みが必要です。

E-E-A-Tを獲得するために、目下個人ブロガーができることと言えば網羅性を高めることに集中して有益な記事を多く発信することです。

ブログは量と質どっちを重視するべき?量を優先すれば質も上がる

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