
ブログを最近始めたけど、リード文て必要なの?本文の方が重要なんじゃないの?

リード文の書き方を教えて欲しい。テンプレートとかないかな?
ブログのリード文に関するよくある質問は、必要性がわからないというものと、書き方がわからない、というものが多いです。
実は私も4年前にブログを始めた当初はリード文(導入文)を書いていませんでした。書く必要性を感じていなかったためです。
ですが、本文が読まれるかどうかはリード文で決まる、と言っても過言ではないほどリード文は重要です。
実際リード文をきちんと書くようになってからは、ブログの滞在時間が延び、SEOでの順位も上がるようになりました。
そこで本記事では、前半部分はブログ初心者の方に、なぜリード文が必要なのかを解説し、後半では具体的なリード文の書き方やコツを紹介します。
リード文のテンプレートも用意しましたので、それに沿って書けば誰でも効果的なリード文を書くことができます。
- リード文の必要性
- リード文の効果・重要性
- リード文の書き方
- リード文のテンプレート・例文
- リード文を書く時のコツ
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そもそもブログのリード文とは?

リード文とは、目次や最初のh2見出しの前に書かれている書き出し・冒頭文・導入文のことです。
言い換えると、ブログ記事にアクセスして最初に目にする文章、ということになります。
リード文の必要性


最初に目にする文章なのだからこそ、さっさと本文を書くべきでは?
と考えるのは自然かもしれません。
しかしこれは読者が記事を読むことを決めている、という場合に限られます。
記事にたどり着いた時点では、読者はまだ記事を読むかどうかを迷っている状態なのです。
この記事に求めている答えがありそうだ、と確証を得ない限り本文は読まれません。
なぜなら、読者は悩みを早く解決したいと考えており、無駄な文章を読みたくないからですね。
つまり、本文に入る前に、「ここにあなたが求める内容が書かれていますよ」ということを伝える必要があるのです。
リード文の内容
読者に悩みを解決できることを伝えるため、リード文には概ね次のようなことを書きます。
- 読者の悩み
- 記事の要約
- 記事を読むべき理由
リード文の役割

上記からもわかるように、リード文の役割は1つだけです。
リード文の役割は本文を読みたいと思わせること
- 検索結果画面でタイトルだけ見てクリックしてきたユーザーを本文につなぐ
- 対象読者を明確にする
- 検索したキーワードが目に入る
といったことがあれば読者はこの記事に求めていた答えがあると感じれるはずです。
良質なリード文がもたらす効果・重要性
リード文が優れていると、ブログ記事が読まれるだけでなく、完読される確率が上がります。
- 直帰が減り、滞在時間が増える
- 離脱を減らすことができる
- 差別化につながる(手を抜かれがち)
直帰が減り、滞在時間が増える
直帰とは、記事を読まずに検索結果に戻っていってしまうことです。
読者は検索結果でタイトルを見ますよね。訪問した直後にはアイキャッチ画像とリード文を見ることになります。
良質なリード文があると、直帰せずに本文を読み進んでくれます。
また、一度本文をしっかり読むと決めたら「流し読み」するのではなく、「しっかり読む」ようになるので滞在時間も増えます。
離脱を減らすことができる
意外かもしれませんが、リード文を読んだユーザーは離脱しにくくなります。
リード文無し | ここに欲しい情報が無いと判断した時点で離脱する |
リード文有り | ここに欲しい情報はあると既に判断しており、詳細を知りたがっている |
上記のような差が生まれます。
リード文を読んだ時点で、読者は既にこの記事には解決方法が含まれていると判断しており、その内容詳細を知りたいという前向きな想いで記事を読みます。
一方、リード文が無いと本文を読みながら欲しい情報があるのかどうかを探しながら読むことになるので、ここにはないと判断した時点で離脱してしまうのです。
こういった、良い先入観を先に与える心理効果を初頭効果といいます。
差別化につながる
私もそうでしたが、リード文の必要性は、意識して学んでみないとわからないものです。
本文やコンテンツの内容にはこだわるのに、リード文は手を抜きがちになるブロガーさん・ライターさんは意外と多いもの。
ですが真実は記事が読まれるかどうかを決定づける重要なものですので、リード文の作り方次第で、競合サイトと大きく差をつけることができます。
直帰率が高い記事や、滞在時間が短い記事を見つけたら、まずはリード文とアイキャッチ画像を改善すると効果的です

リード文の必要性については以上です。続いて後半はリード文の書き方を解説していきます。
ブログのリード文の書き方テンプレート
ブログのリード文の書き方は、以下のテンプレートに沿って作成すると簡単です。
本記事のリード文を例に解説していきます。
- 悩みを明確にする
- 解決策を提示する
- 解決できる根拠・記事の概要
- 読者のモチベーションを上げる
- 背中を押す
① 悩みを明確にする・共感する

まず、読者の悩みを具体的に書きましょう。
最初にわざわざ悩みを書くのは、読者は自分と同じ悩みを目にすることで、自分事になり、「ここに解決策がありそうだ」と感じやすくなるためです。
悩みの書き方は文章で書いても構いませんが、検索エンジンから来た読者は他にも多くの記事が検索結果に表示されていることを知っているので短時間で判断しようとします。
吹き出しや箇条書きを使って短時間で読めるようにしておくと効果的です。
悩みの内容は具体的であればあるほど刺さります。100人に向けて誰にも刺さらないように書くなら、たった1人に向けて書くことを意識しましょう。
また、必ずしも必要ではありませんが、悩みに対して「自分もそうだった」と言った形で共感を示せば
② 解決策を提示する

読者の悩みを解決できることを宣言します。
- 悩みを解決する商品やサービスがあり、それを使えば解決する
- 疑問に対する答えを書く
といったことの「結論だけ」を書いてしまいます。

冒頭で解決策がわかってしまったらその場で離脱されない?

結論だけを書くと、その理由やメリット・他にも知っておくべきことがないかなど詳細を知りたくなるので本文が読まれますよ
冒頭で、「ここに解決策があるかも」と、「予感」だけだった読者は、解決策が示されることで「確信」に変わり、この記事を最後まで読んでくれる確率が上がります。
③ 解決する根拠・記事の概要

読者の悩みが解決できると宣言したら、その根拠になることを伝えます。
- 解決にいたった自分の経験
- 商品やサービスの使用歴・使ってみた数
- その分野での実績・資格・受賞歴など
- 客観的なデータ
また、記事の概要を伝え、その内容を知れば確かに解決しそうだなと思えるようにしましょう。
④ 読者のモチベーションを上げる

できれば読者には最後まで記事を読んでもらいたいものですよね。
ここまでで、この記事に読みたい情報がありそうと予感する → 確証に変わる → 信用できそうという風に読者の心理が変化してきています。
最後まで記事を読んでもらうためには、読者の「記事を読むモチベーション」を上げるのが効果的です。
- 読了後の明るい未来を想像させる
- 記事を読むメリットを伝える
- 記事を読むベネフィット(得をすること)を伝える
上記を伝えることでアクセス時点で「読もうかどうか迷っている」状態から「早く続きが読みたい」に変えましょう。
⑤ 背中を押す

最後にダメ押しをします。
- 簡単であることを伝える (例:誰でもできる・作業手順・テンプレート)
- 短時間でできることを伝える(例:5分で読める・10分でできる)
- 潜在ニーズを刺激する
最後の潜在ニーズを刺激するは、検索意図を調査した時に見つけた読者が本当にしたかったこと、です。
例えば格安SIMに乗り換える方法を解説する記事なら、読者は格安SIMに乗り換えること自体が目的なのではなく、節約することが目的なので、格安SIMに乗り換えて毎月2000円節約しよう、と言ったことを書きます。
魅力的なリード文を書く6つのコツ
リード文の書き方には決まった型があるわけではなく、目的である本文記事への誘導が果たせればどのような形態になっても構いません。
リード文は本文を書いた後に書く
リード文はどのタイミングで書いても構いませんが、おすすめは本文を書いた後です。
理由は、先に書いてしまうと、本文を執筆後書き直しをしたくなる部分が出てくるためです。
- 本文の要約になるので本文が完成してからの方が書きやすい
- 途中で文章構成を変更しても影響が出ない
- 本文を執筆中に魅力的な表現を思いついたら反映させられる
上記のような理由があるので私はリード文は最後に書くようにしています。

ちなみに大幅にリライトした時はリード文も書き直しています。
文字数は検索意図できめよう
ブログはキーワードを決めて記事を書きます。
リード文をどのくらいの長さを書くのがいいかはキーワードの検索意図によります。
- 早く答えが知りたい検索意図の場合
-
リード文はなるべく短めにするか、リード文の中に答えを書き、本文ではその理由を中心に説明する
例えば、Excel INDEX関数 使い方のようなキーワードなら、先に公式を示し、その解説をする、と言った感じです。 - この記事を読むべきということをしっかり伝えた方がいい場合
-
記事を読むメリットや、解決策について少しボリュームを割いてリード文を書く
- 〇〇とはのようなキーワードの場合
-
言葉の定義を説明するような記事についてはリード文中で先に定義内容を伝え、本文は詳細な内容にするといった書き方をする
リード文の文字数・長さに制限や決まりは有りません。
ただ、リード文はあくまでリード文、本文を読むことを決意させるところまでが仕事ですので、極端に長くならないようにしましょう。具体的には500文字以内くらいにまとめるといいです。
検索語を含める
読者の多くは検索エンジンから訪問します。
検索エンジンユーザーは、検索結果画面はもちろん、移動先のサイト内でも自分の検索したキーワードを画面の中に探します。
つまり、検索語が目に入れば「この記事は自分に関係がある」と判断されやすくなります。
心理的に印象付ける
リード文を読んだ時に受ける心理的な印象が下記のようなリード文だと本文まで読まれる可能性が高まります。
- ショックを受ける
- 気づきを受ける
- 驚く
- 欲しい・したいと感じる
- 〇〇をしていないなんて、知らないうちに損をしているかもしれません(ショック)
- 実は〇〇ができるんです(気づき・驚き)
- たった〇〇だけで△△できるのでやらない手はありません(欲求を刺激)
実績や経験をアピール(ハロー効果)
リード文のテンプレートにも記載したように、リード文に実績や経験を含めるのは非常に強力です。
心理効果に「ハロー効果」というものがあり、それが働くためです。
ハロー効果とは、見た目や際立った特徴に印象が引きずられる効果のことを言います。実績を訴求することで、そんな実績を持っている人が言うなら間違いない、と思い込んでくれるのです。
やらないと損をすることをアピール(プロスペクト理論)
人間は「得をします」というよりも、「損をします」と言われた方が行動に出しやすくなるという理論がプロスペクト理論です。
リード文の中にも、「やらないと損をします」「やらない理由はない」といったフレーズを含めることで、損を回避したくなる心理が働きます。
補足:直帰対策にはリード文のリライトがおすすめ
リード文は読者が初めて目にする文章です。
もし、リード文が無い、もしくはリード文の質が悪いと直帰につながってしまいます。
アクセスが一定数あるのになかなか成果が出ない、という場合は、そもそも本文が読まれる前に直帰されてしまっている可能性があります。
闇雲にリライトをするのはあまりお勧めしませんが、直帰対策を考える場合は、リード文のリライトを試してみてください(アイキャッチ画像の改良もおすすめです)。
まとめ:良質なリード文で読者を本文に誘導(リード)しよう
リード文は、ブログ記事が読まれるかどうかを決める重要なパートです。
どれだけ本文が素晴らしい内容になっていても、リード文を読んだ時点で離脱されれば存在しないのと同じになってしまいます。
リード文でしっかり読者の興味を引き、本文に誘導できるようにしましょう。
今回は以上です。