ブログのターゲットの決め方とメリット【選定】

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ブログのターゲットの決め方とメリット

ブログのターゲットってどうやって決めたらいいの?

ターゲットを絞ってしまうと読者がへるんじゃないの?

ブログでターゲットを明確に決めている、という方は少ないのではないでしょうか。

その状態で記事を量産すると、最悪「誰にも刺さらない記事」を量産してしまうことになりかねません。

ブログのターゲットを選定すると、狙ったターゲットに響く記事になり、SEOでの順位も上がるのでアクセスが増えますし、結果として収益も増やすことが可能になります。

ブログが順調に成長するかどうかの決め手になるので設定することをお勧めします。

本記事の内容
  • ブログのターゲットとは?
  • ブログにターゲットを設定するメリット・理由
  • ターゲットを絞っても読者は減らない理由
  • ブログのターゲットの選定手順
本記事の内容詳細(目次)

ブログのターゲットとは?

ブログのターゲットとは?

ブログのターゲットとは、想定読者のこと

ブログを立ち上げる際は、まずテーマ(ジャンル)を決めます。

各テーマには、様々な想定読者がいます。

例えば、ダイエット方法を解説するブログというテーマを選んだ場合、想定読者は女性である可能性もあれば、男性である可能性もあります。

また年齢などについてもバラバラで、さらには目的についてもさまざまなはずです。

ブログでターゲットを決めるというのは、この中から特に重点的に攻略したいターゲット層を決めることです。

簡単に言えば、ブログのターゲットとは、記事を読んでもらいたい人、です。

ブログのターゲットはブログの成長と共に追加していく

ブログのターゲットは、立ち上げ時点では思い切って絞り込むようにしましょう。

なぜなら、記事数が少ないうちは、すべてのターゲットを満足させることができないためです。

ブログのターゲットは記事数やアクセスの増加といった、ブログの成長に伴って、少しずつ追加していくようにするのが基本です。

ターゲットを絞ったら読者が減るんじゃないか、という疑問があるかもしれませんが、誰にも刺さらない記事を書くと逆にブログの成長は鈍化します(後述します)。

ターゲットとペルソナの違い

ターゲットとよく似た言葉に「ペルソナ」というものもあります。

言葉の定義の問題ですが、大雑把に違いを言えば下記の通りです。

ターゲット

年齢・性別・職業などで分類したグループの中から記事を読んで欲しい読者層を選ぶこと。刺さる人は誰か(WHO)を決めることです。

ペルソナ

ターゲットの中で、典型的な人物像を決め、その人物のパーソナリティやライフスタイル・人間関係を想像することで読者の「悩み」や「考え」を理解します。刺さる訴求はどんなものか(HOW)を導き出すのに使います。

よって、ブログにおいては、ターゲットはブログのテーマを決めた直後に誰に向けて書くかを決める時に重点的に使い、それを常に念頭に置きながら記事を書く時に具体的な人物像を想像するのにペルソナを使って、刺さる訴求を考えます。

ブログでターゲットを設定するメリット・理由

ブログでターゲットを設定するメリット・理由

次にブログにターゲットを設定するメリットについて解説します。

専門性が上がり、SEOでの評価が高くなる

ブログのテーマの中でターゲットを選定すると、範囲が狭く限定されます。

例えば、ダイエットブログであれば、「産後のダイエット方法」に限定する場合と、「女性向けのダイエット方法」と広くターゲットを設定した場合があったとします。

ブログのターゲット設定「産後 ダイエット」に関する記事数例
産後のダイエット方法のブログ30記事(狭く深い)
女性向けのダイエット方法のブログ5記事(広く浅い)

どちらも女性をターゲットにしている点では共通していますが、テーマに対する「深堀り」の度合いは全く違ってきます。

女性向けのダイエット方法のブログでは書くべき記事が多数あるため、産後のダイエットに関する記事ばかりをかくわけにはいきません。記事数だけで言えば必然的に少なくなり、扱う記事テーマの数も少なくなりがちです。

一方産後のダイエット方法の専門ブログなら、テーマは狭いものの、そのテーマ内で含めるべき内容を網羅的に深堀りすることができます。

「産後 ダイエット」で検索したらどちらのブログが上位に来やすいでしょうか。

もちろん、産後のダイエット方法を専門で扱う、「ドンピシャ」なターゲットを設定しているブログになるはずです。

専門性が高まるブログが上位表示されやすくなる理由
  • テーマ自体は狭いものの、ターゲットとのマッチング度合いが高い
  • 訪問されたときに興味を惹く関連記事が豊富で回遊が生まれやすい
  • 直帰が減り、滞在時間も長くなる
  • 想定読者の悩みを解決できる可能性が高くなる
  • その結果、収益も増えやすくなる

判断基準になる

ブログのターゲットを決めると、迷いが生じやすい局面で判断基準になります。

判断が必要になる局面の例
  • どんなデザインにするか → ターゲットが好むデザインにする
  • どんな文体で文章を書くか → ターゲットとの関係で決める
  • どのくらいの難易度にするか → ターゲットに合わせた難易度設定にする

ターゲットを決めないと、「汎用的」「総花的」「自己流」になりがちで、個人ブログがやりがちな「自己満足ブログ」になりかねません。

ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。

Google が掲げる 10 の事実

ユーザー(ターゲット)を基準に考えればよくなるため、「読者のためのブログ」を作ることができます。

記事が書きやすくなる

ブログのターゲットを決めると、記事も書きやすくなります。

  • ペルソナの設定が容易
  • 読者の感情や心情にも寄り添える

ブログ全体のターゲット像に対し、個別記事では、ペルソナを使って検索意図を深堀りし、「差分」を考えるだけでよくなります。

商品が売れやすくなる

これだけ詳しい人が言うのなら、というのが購入の決め手になった経験はないでしょうか?

ユーザーは専門家から商品を買います。

ターゲットを絞った専門性の高いブログなら、読者の心情まで察し、適切な案内をできるため、商品も売れやすくなります。

ブログのターゲットを絞ると読者はは減らないのか?

ブログのターゲットを絞ると読者はは減らないのか?

ブログのターゲットを絞り込むと、ターゲット以外の人が記事を読まなくなるのではないかと心配されるかもしれません。

実はターゲットを絞り込んだ方が、ブログ記事はよく読まれます

ブログのターゲットを絞る方が読者が増える理由
  • ターゲットを絞らないと専門性が高まらず、そもそも集客できない
  • 興味を惹く関連記事が少なく、回遊されない
  • テーマで共通する部分は参考になるのでターゲット以外の人も読む

ターゲットを絞らずに記事を書くと、記事で扱うキーワードがビッグワードになり、競合の数が多すぎて上位表示が難しく、ほとんどアクセスされなくなります。

逆にターゲットを絞れば各記事で扱うキーワードはかなり具体的なワードになり、比較的上位表示されやすく、アクセスが増えることになります。

こういった状態は「露出が増えている状態」なので、中には直接狙っているターゲット以外の人がアクセスする場合もあります。

では、直接狙っているターゲット以外の人はそのまま直帰してしまうのかと言えばそうではありません。

もともとのテーマに共通する部分は参考になりますのでターゲット以外の人にも記事が読まれます

また、ターゲットを絞らないと、訪問されても、ブログ内に関心のある記事が少なく、回遊も生まれにくくなります。

よって、ターゲットを絞っておくと、上位表示できることで訪問するユーザー数が増加し、回遊が増えることで訪問あたりのPV数も増えるため、記事が読まれる量が増えます。

ブログのターゲットの決め方4つの手順

ブログのターゲットの決め方4つの手順

ここからは具体的なブログのターゲットの決め方について解説します。

① まずはブログのテーマを決める

最初に大前提になる部分として、ブログのテーマは先に決めておく必要があります。

ブログのテーマは企業が作る事業計画書で言うと事業領域のような意味合いになります。

自分が発信できる情報・興味のある情報からブログのテーマを選びましょう。

ブログのテーマの選び方・決め方

② テーマに関心のある人を属性で分類する

② テーマに関心のある人を属性で分類する

選んだテーマに関心を持つ人たちを分類します。

例えばダイエットをテーマに選んだ場合、下記のように分類されます。

切り口内訳
性別男性・女性
年齢10代・20代・30代・40代・50代
職業学生・主婦・会社員・公務員
家族既婚/独身・子供有無
年収〇〇万円
属性で分類する

ダイエットくらいの漠然としたテーマだと、上記のようにカバーしなければいけない対象者が非常に多いことがわかりますよね。

分類に使う切り口のことを「セグメント」または「セグメンテーション」といいますが、各セグメントから狙うものを選択して掛け合わせたのがブログのターゲットとなります。

基本的な属性(セグメント)は上記のような人口動態変数(デモグラフィック属性)を基準に選ぶと良いでしょう。テーマによって必要ない属性はカットしてかまいません。

③ ターゲットにしたい層を選ぶ

③ ターゲットにしたい層を選ぶ

続いて、ピックアップした属性の分類から、ターゲットにしたい人を決めていきます。

各切り口に対して、1つか2つ程度ピックアップするイメージです。

切り口内訳
性別男性・女性
年齢10代・20代・30代・40代・50代
職業学生・主婦・会社員・公務員
家族既婚/独身・子供
年収120万円(扶養の範囲でパートで働く)
ターゲットにしたい属性をピックアップ

ここで選択した「かけ合わせ」がブログで狙うターゲットです。上記例だと、

  • 女性
  • 30代
  • 主婦
  • 既婚・子供あり
  • パートタイマー

の条件を満たす読者に対してダイエットについて書くブログとなります。

④ ベース(共通)のペルソナを設定する

④ ベース(共通)のペルソナを設定する

ブログ記事を書く際は、キーワードを選び、そのキーワードが検索された背景や検索目的といった、検索意図を特定します。

これを考える手法としてブログのペルソナを設定する方法があります。

ブログにおけるペルソナの設定は、記事毎に毎回コロコロ変わるのかと言われると、同じテーマの記事を書く以上はそこまで大きくブレません

ブログのターゲットを決める段階でのペルソナ設定は、基本的な属性に加え、

  • 解決したい悩み(抽象的でOK)
  • 解決にかけられる金額
  • 学歴
  • 趣味・休日の過ごし方
  • 住所
  • 事前知識
  • ネットリテラシー

ぐらいがイメージできればOKです。

共通になるペルソナを設定しておくことで記事を書く際は、具体的にこの人物を想像しながら、

  • 解決したい悩み(かなり具体的に)
  • 記事で狙うキーワードを検索した背景・目的
  • 記事を読むデバイス・場所・時間
  • 利用経験・頻度
  • 購入意思決定権(法人商材の場合)

を考えれば検索意図がイメージできます。

差分を考えるだけで済みますので記事の作成時間の短縮につながります。

「過去の自分」からターゲットを選択すると簡単

「過去の自分」からターゲットを選択すると簡単

自分の経験をもとにテーマを選んだ場合では、過去の自分からターゲットを選択していくと逆算していくだけなので簡単です。

過去の自分を元にターゲットを選択するメリット
  • 悩みを具体的にイメージできる
  • 自分の経験(一次情報)を伝えられる
  • つまずくポイントがわかる
  • 適切な量で説明でき、漏れもない

同じダイエットブログでも、健康診断でメタボリックシンドロームの診断を受けて取り組み始めた30代後半男性、のようにかなり具体的なターゲット像を選択できます。

ただし、選んだテーマが興味はあっても経験がそんなにない場合は使えないかもしれませんので、属性分けして選択する方法と使い分けましょう。

まとめ:ブログのターゲットをしっかり絞り、確実に刺さる記事を書こう

ブログのターゲットは最初の方はあまり広くとりすぎず、ある程度絞った状態から始めるのがおすすめです。

あいまいなターゲット設定でブログを運営すると、誰にも刺さらない記事を量産してしまい、ブログの成長が遅くなってしまいます。

ターゲットは後から追加して成長させていけばいいので、まずはターゲットをしっかり絞り、確実に刺さる記事を書いていきましょう。

記事を書く際のペルソナの活用方法

本記事の内容詳細(目次)