
検索ボリュームの取得にウーバーサジェスト(Ubersuggest)を使っていますが、1語1語取得するのは手間です。回数制限もあるし・・

キーワードプランナーだと正確な検索ボリュームが取得できないです。何かいいツールはないかな?

ラッコキーワード → キーワードプランナー とサジェストと検索ボリュームを両方確認するには複数のツールをまたがないといけなくて面倒すぎる・・
こんなお悩みにお答えします。
サジェストワードの取得と検索ボリュームの確認は複数のツールを使わないといけないので、手間がかかりますよね。
そこで、サジェストワードと検索ボリュームを1回の操作で出力可能なツール「GetKeyword(無料!)」を紹介します。
姉妹ツールも非常に強力なので、そちらもあわせて解説します。
- GetKeywordとは
- GetKeywordでできること
- GetKeywordの使い方・活用方法
- キーワードのグルーピングを自動化
- SEO難易度を分析
- メリットやデメリット、注意点
GetKeywordとは

GetKeywordは、サジェストワードと検索ボリュームを一度の検索で取得できる無料SEOツールです。
サジェストワードと検索ボリュームをセットで取得できるツールは
- ラッコキーワード
- Keyword Tool
があるのですが、どちらも有料です。そう、これまで無料でこの機能を実現しているツールが(私の知る限りでは)ありませんでした。
GetKeywordは、有料版でなければ利用できなかった機能を無料で利用できることに加え、他のサジェストツールには見られない有用な機能を持っているため、是非使っていただきたい神ツールです。
GetKeywordを使ってみる
GetKeywordは通常であれば有料化するようなツールです。無料で使える理由は、YouTubeのSEO研究チャンネルの登録者増によるチャンネル収益や、上位ツールであるKeywordmapのプロモーションを目的にしたツールだからでしょう。
GetKeywordを使える状態にする(パスコード取得)

GetKeywordを利用するにあたっては、パスコードの取得(メールアドレスの登録)が必要です。
検索ボリュームの取得は、負荷が高く、不特定多数のゲスト利用は制限されているためです。
登録するメールアドレスは、GmailでOKです。すぐにメールが届いて利用可能になります。
登録しても、毎日メールがジャンジャン届くといったことはないので安心してください。
GetKeywordの使い方・できること
GetKeywordの使い方はとても簡単です。
メールで送られたパスコードをパスワード欄に記入し、調べたいキーワードを入力して<調べる>ボタンを押すだけです。
とはいえ、<調べる>ボタンを押した後の結果画面はかなり多機能になっているので詳しく解説します。
サジェストワード+検索ボリュームの一括取得

まずはメイン機能であるサジェストワードの取得機能。
調査するキーワードを入力して検索すると、関連するサジェストワードが検索ボリュームと一緒に出力されます。
とはいえ、検索ボリュームはキーワードプランナーでも取得は可能です。
ただし、広告を出稿していないと、
- 10~100回
- 100~1000回
- 1000~10000回
といった「規模感」しかわかりません。
同じ100~1000回のワードだったらどっちを優先的に取り組むべきなのか迷うかもしれません。
GetKeywordであれば、「具体的な数値」を出してくれるので、迷いがなくなります。
また、サジェストワードの出力をラッコキーワードで行い、出力したワードをキーワードプランナーに読み込ませている場合、キーワードが分かち書きされてしまって突き合わせに苦労するはずです。

個人的には無料でこれができる時点でかなりの神ツールだと思いますよ。
キーワードの難易度・YMYL度の調査

さらに、個別キーワードの、SEO難易度とYMYL度を分析する機能があります。
サジェストワードの結果の各キーワードに設定されたリンクをクリックすると上記のような画面が表示されます。
- YMYLの度合い(独自指標)
- SEO難易度(独自指標)
- 上位ページのドメインオーソリティ
- 上位ページのページオーソリティ
YMYL度が高いワードや、競合性が高いワードは個人ブロガーが取り組んでも上位表示が難しい場合が多いため、難易度を記事の作成前に把握できるので便利ですね。
類似・重複ワードの整理・除外

サジェストツールの多くは単純にサジェストワードを出力するだけですが、取得後の負荷を軽減する便利機能が豊富です。
サジェストワードの表示方法として、似たキーワードをひとまとめにする機能があります。

企業のSEO担当者やアフィリエイターなら泣いて喜ぶレベルです
再検索ワードの取得

調査結果画面にはいくつかタブがあり、切り替えることで別の機能を呼びだすことができます。
サジェストワードの横にある<再検索ワード>のタブでは、検索ワードでサイトを閲覧したものの、満足のいく答えが見つからずに再度検索しなおした「再検索ワード」の一覧を出力できます。
これが出力できるだけでもまあまあありがたいんですが、それだけにとどまりません。

<含まれているかチェック
>ボタンを押して表示された画面でURLを入力して<取得する>ボタンを押すと、ウェブサイトからコンテンツを自動取得し、再検索ワードの一覧と突き合わせて、含まれているかどうかを で表示してくれます。再検索ワードは上位記事でも不足している可能性が高いワードなので、コンテンツに含めることで上位表示を目指すことができます。

さすがにすごすぎて震えるレベルです・・
FAQサイトでの質問

また、教えてGooやYahoo知恵袋といったFAQサイトでよく聞かれる質問をリストアップできるようになっています。
ラッコキーワードでも無料で取得可能ですが、教えてGooとYahoo知恵袋が別々で集計されるので、合計してくれるGetKeywordの方が使い勝手が高いです。

FAQサイトで質問される内容は、検索ワードを調べているユーザーの検索意図を反映している場合が多いため、検索意図を推測する際に重宝しますよ。
キーワードのグルーピングを自動化可能
GetKeywordが「神ツール」であると断言する理由は、サジェストワード&検索ボリュームの取得で終わらず、活用までカバーして徹底的に時短化できるからです。
通常、サジェストワードのリストは、出力した後、ある程度類似する検索意図毎にグルーピングし、グループ単位で記事を書いていきます。
ただ、キーワードによっては1000ワード以上抽出されてしまい、グルーピング作業をするのも非常に大変になってしまいます。
GetKeywordには、このグルーピングを支援してくれる姉妹ツール「キーワードグルーピングツール」があり、グルーピング作業をある程度自動化できます。
キーワードグルーピングツールの使い方




グループの作られ方は、2つ以上共通の単語が含まれているもので作成されるようです。
機械的にグルーピングされているので、チェックや微調整は必要ですが、ここまで分類しておいてもらえるとその後の分類作業は非常に楽になります(短時間で完了できます)。
チェックを入れたものをダウンロードがおすすめ

CSVでそのままダウンロードしてもいいのですが、チェックを入れたものをダウンロードする機能を使うことをお勧めします。
とりわけ抽象度の高いキーワードではノイズがかなり多くなるので、それらを事前に除外しておくと整理しやすくなるためです。
キーワードグループが作れなかったワードは個別にグルーピングしてください。

エンジニアが「機能ファースト」で作ったツールではなく、実際の利用者を意識した「ユーザーファースト」で作られたツールだなと感じますね
SEO難易度確認ツールで上位表示条件を分析可能
GetKeywordにはもうひとつ「SEO難易度分析ツール」というものがあります。
上位表示されるのに必要な条件を分析可能です。
キーワード難易度確認ツールの使い方




上位ページの特徴から、上位表示に必要な条件やアドバイスが表示されます。
上位表示に必要な条件がわかる
SEOで上位表示を狙う際に、どのような記事を用意するべきかや、ドメインパワーの現状からそもそも狙えそうなのかどうかといったところまで解析可能です。
機械的な解析ではあると思いますが、十分参考にできるのではないでしょうか。
GetKeywordを使うメリット
これまでラッコキーワードとキーワードプランナーを組み合わせて利用してきた方なら、GetKeywordがいかに神ツールと言えるか実感できるはず。
姉妹ツールも非常に強力なので本当に無料で使っていいのか?と思うレベルですよね。念のため利用するメリットを少し整理しておきます。
他のツールは不要になる
- Googleキーワードプランナー
- ラッコキーワード
- Ubersuggest
- keywordtool.io
- OMUSUBI
SEOツールで、サジェストワードを取得するツールには上記のようなものがありますが、GetKeyword があれば他に使う必要はなくなってしまいます。
正確な検索ボリュームが取得できる
検索ボリュームはあくまで目安なので、キーワードプランナーを無料で利用する際に得られる範囲での取得となってもさほど問題にはなりません。
しかし、範囲ではない数値として検索ボリュームを取得できる方が、より正確な判断ができます。
サジェストワードの検索ボリュームを一括で取得する場合はどうしても有料になってしまうツールが多かったのですが、GetKeywordを使用すれば無料のまま取得できてしまいます。
大幅に時短化できる
GetKeywordで取得できる情報の多くは、複数のツールを組み合わせれば作成可能なものが多いです。
しかし、ツールを複数組み合わせると、かなりの時間が必要になります。
とりわけ、キーワードのグルーピング作業は時間がかかります。ある程度機械的に処理してしまうことで、大幅に時間を短縮できるようになり、コンテンツの作成に集中する時間が増えるのがGetKeywordを利用する最大の価値です。
GetKeywordのデメリット
それほど数は多くないものの、いくつかデメリットもあるので利用上の注意点として下記を押さえておきましょう。
調べたことが他の人にばれてしまう
GetKeywordは直近で調査されたワードがキーワード入力画面に残ります。
また、キーワードグルーピングツールや、キーワード難易度分析ツールでは分析結果を第三者が閲覧することが可能で、結構長期間残り続けます。
サンプルとして表示しておくことでどのように動作するのかユーザーに提示する役割と、サーバー負荷を軽減する目的があると推測されますが、競合性の高いジャンルを攻略しようとしていると、「敵に塩を送る」状態になってしまいかねません。
特に姉妹ツールは第三者も分析結果が見られてしまうことを認識した上で利用しましょう。
1日あたりの利用回数に制限がある
GetKeywordを利用するにはパスコードを入手する必要がありますが、利用回数がカウントされており、1日あたりの利用回数に制限があります。
この使用回数は、姉妹ツールでも共通化されており、1日の間にガッツリ調査をするのには不向きです。
サイト設計やキーワード選定時に多めにツールを利用するシーンにおいては回数制限があると厳しいはず。
1日の使用回数制限の範囲で済む作業(記事作成時など)での利用がおすすめです。
以前は明確に1日4回まで、と記載がありましたが、現在は具体的に何回かについては記載がありません。
私が使っている感じでは1日4回程度は使えていますが、利用者が増加すると回数は減少するかもしれません(2回までしか使えなかったという報告もあります)。
尚、リセットされるのは日付が変わるタイミングというより24時間後、のようです。
便利なツールなので、企業で使う場合はKeywordMapの導入も検討されるといいかと思います。個人で検索ボリュームを一括取得するツールで回数制限を回避するならラッコキーワードの有料版を検討しましょう。
あくまでSEO研究チャンネルやKeywordmapのプロモーション用ツールである
GetKeywordは有料版は提供されておらず、上位版・有料版はKeywordmapの契約となります。
最終的にはSEOコンサルの受注につなげたい、あるいはKeywordmapの契約につなげたいといったプロモーションが目的のツールと思われますので理解した上で利用しましょう。
利用者が増えると有料化されたり使えなくなる可能性がある
これだけ便利に利用できると、ユーザー数が増加 → サーバー負荷増加 → 利用制限という流れになりかねません。
検索ボリュームの取得はGoogleのAPIを利用しているのだとすれば、無償で提供し続けるのは困難かもしれません。
今のところ、ツールが有償化されたり、使えなくなったりするという話題は出ていないものの、今後もずっと無料のまま利用し続けることができる保証はありません。
代替ツールとしてはやはりラッコキーワードの有料版が最有力候補です。
ラッコキーワードとのおすすめの使い分け方
- 1日あたりの利用可能回数
- 検索ボリュームの調査が必要かどうか
の2点で使い分けると良いです。
- 個別記事を書く際の検索ボリュームリサーチ
- 個別記事を書く際の難易度分析
- サイト設計時のキーワードリストの事前グルーピング
- 検索ボリュームを含まない、単純なサジェストワードをチェック・下調べ
- FAQサイトの情報を見たい場合
- 共起語・類義語などを見たい場合
- サイト設計をする場合(競合の流入ワード分析・サジェストワードを多く取得する)
- お宝キーワードを発見したい場合(サジェストプラス機能)
なお、ラッコキーワードの有料版は、サイト設計をするタイミングなら1か月だけスポットで利用するのがおすすめです。
まとめ:GetKeywordを使って効率を上げよう
GetKeywordは無料でありながら、非常に強力な機能を備えた神ツールです。
もともと私はラッコキーワード+キーワードプランナーで検索ボリュームを調査していましたが、現在はGetKeywordばかり使用しています(1日の上限が超えるまでは)。
キーワードプランナーは元のキーワードを分かち書きしてしまうため、出力結果と入力したキーワードを正しく突き合わせるには少し工夫が必要でした。
GetKeywordを使えばそういった手間も省くことができ、グルーピングもある程度までは自動的に処理してくれるため、大幅な時短につながります。
こういった機械的な処理が可能な作業はできるだけツールに任せ、コンテンツ作りに集中するようにしましょう。