
これからブログを始めようと思います。匿名で運営したいのですが、実名の方が有利とする意見もあり、どちらにするか迷っています。
ブログを匿名で運営するか実名で運営するか、正直迷いますよね。
実名派の意見も匿名派の意見も色々調べてみて、余計にわからなくなってしまった方のために、改めてメリットやデメリットを整理してみました。
最初に簡単なフローチャートを用意しましたので、まずは気軽にそちらをしてみてください。
- 自分に適した運営方法がわかるフローチャート
- 実名と匿名どちらでいいのか解説
- 実名運用のメリット
- 匿名運用のメリット
- 最もおすすめの「偽名」による運用について解説
- 顔出しはどうしたらいいのか
フローチャートで実名・匿名を診断!【簡単なのでやってみて】

本記事で解説している内容をもとにフローチャートを用意しました。
上記のフローチャートを行えば、実名にするべきか匿名にするべきかわかります。
結論として、有名人や名前を売る必要のある職業の方・実名公開に抵抗がない人は実名で、それ以外の人は匿名にすればOKです。
理由について解説していきます。
ブログをやるなら実名と匿名、どっちでやるのがいい?

ブログを実名で運営するか匿名で運営するかは、どちらでもいい、という意見が最近の主流です。
この理由は稼ぐ上で特に影響がないためです。

個人的には匿名で運営されているブログの方が多いような気がしていたものの、実名での運用も確かに増えてきているなと感じていたので実態を調べてみました。
総務省が調べた調査では実名公開はわずか2.5%(2009年時点)

まずは公的な資料です。
あまりブログの運営実態に対する資料は多くなかったのですが、総務省が2009年時点に調査をしていました。その統計によると、実名での運営はわずか2.5%。
2.5%というと、40個ブログ探して1ブログ見つけられるかどうか、ということですね。
さすがに現在はもうちょっと多いのではないかと思ったので現在の実際のブログを調べてみることにしました。
2021年時点、個人ブログ100個を調べてみた結果、実名公開は5%

調査日 | 2021年12月11日 |
調査対象 | みんなのブログランキングに登録されているブログ |
抽出方法 | 全70カテゴリから数件ずつ抽出 |
確認方法 | ブログ内の運営者情報で確認し類推 |
調査件数 | 100ブログ |
上記の条件で個人ブログに限って調査をしてみたところ、実名である可能性が高そうなブログは100件中5件見つけることができました。
2021年12月時点の個人ブログの実名公開の割合は5%
となりました。2009年時点よりもやや増えているみたいですね。
- 2009年時点からは実名運営が少し増加傾向がみられる
- プロフィール・運営者情報を公開していないブログも結構多かった(意外)
- ニックネーム(匿名)にしている場合、漢字が使われることは少ない
- 信頼が必要とされるカテゴリでも匿名ブログは多いが、実名風の運営率は他のカテゴリよりも増える

統計的には調査サンプルが少なすぎますのであくまで参考値とお考え下さい。
また、実名としてカウントした5件にはもしかしたら仮名が含まれている可能性があります(判断がつかないため)。
少しでも抵抗があるなら匿名で良い

調査の結果からもわかる通り、実名で運営されていることは稀です。
匿名というと、何か後ろめたい思惑があるように感じるかもしれませんが、要はペンネームをつけて運営すればいい、ということです。
少しでも実名公開することに対して抵抗を感じるなら匿名で始めるといいです。
ブログを実名で運営するメリットとデメリット【実名は危険?】
実名でブログを運営すると、どのようなメリットやデメリットがあるのかを解説します。
ブログを実名で書くメリット

ブログを実名で書くと、下記ような効果・メリットが生まれます。
- 記事に対して責任を持っているとアピールしやすい
- 現実の評価を引き継げる
実名で発信している以上、下手なことは言えないはずだ、という意識から記事に対する信頼を得やすいのが最大のメリットです。
また、既に一定の知名度や評価を現実社会で得ている人の場合、その評価をそのままブログ運営にも引き継ぐことができます。
現在のSEOは権威性も重要視されているので、ある程度有名なら実名公開していくべきです。
ブログを実名で書くデメリット

一方、実名でブログを運営する場合のデメリットには以下のようなものがあります。
- 万が一、炎上が発生すると現実の生活にも影響が出やすい
- 悪い情報が拡散されてしまうとダメージが大きくなる
- 過去(学生時代)や住所などの情報が特定されやすくなる
- 副業禁止の会社で副業がばれるとペナルティを受ける可能性が高くなる
- 匿名には戻れない
いったん実名を公開すると、後から匿名化してもウェブ上に残り続けてしまう可能性が高い点が最も大きいデメリットです。
実名の方が有利になるのはこんな人
- 芸能人
- インフルエンサーとしての地位を確立した人
- 公人
- 業界内で名の知れた人
- 医者や士業、資格を保有していないと業務にあたれないような職種の人
実名がある程度知られている人と、個人名を売り込んでナンボの職種の人ですね。
ブログを匿名で運営するメリットとデメリット【匿名は権威性が低い?】
反対に匿名で運営する場合のメリットとデメリットも確認しておきましょう。
ブログを匿名で運営するメリット

- 現実生活と切り離しておけるのでリスクがない
- 身バレを防ぐことができるので副業禁止でも副業ができる
- あとから実名に切り替えることができる
ブログを匿名で運営するデメリット

- 実績がないうちは「誰やねん」「お前が言うな」状態になりがち
- 現実世界の評価が引き継げない
というくらいで実は匿名にしていてもほとんどデメリットと言えるデメリットは見当たりません。
匿名の方がいいのはこんな人
- 実名にしても、有利にならない人
- 実名にするのに抵抗を持っている人
- 現実の生活とウェブ上の活動をリンクしたくない人
- 炎上時のリスクを抑えたい人
- 副業禁止の会社で働いている人
- 女性の方でネットストーカーの被害に遭いたくない人
つまり、大半の人です。
匿名から実名に切り替えるのは可能ですが、実名から匿名にしてもネットには名前が残ってしまうので、実名にして有利にならないなら、匿名で始めた方が良いです。
【裏技】ブログは「本名っぽい仮名」で運営するのが一番おすすめ

実名や匿名でブログを運営するメリットとデメリットを紹介してきました。
どちらも一長一短がありますが、裏技的な解決策として、本名っぽい仮名を使うことをお勧めします。
例えば私は「ミネヤリョウジ(三根谷 亮路)」としていますが、完全に仮名で本名とはかすりもしていません。

ハンドルネームやペンネームみたいなものですね
- あだ名やニックネームよりも実名に近いので本名ではないと言わない限りわからない
- 本人を特定されることはない
- リアルで会う機会があって呼ばれたときにも恥ずかしくない(変なニックネームだと恥ずかしい場合も)
- 実名と勘違いしてもらえると信頼性も高まる(漢字も決めておくとより人物名っぽい)
実名の信頼性と匿名のリスク回避の長所を両方享受できる方法なのでおすすめです。
うっかり「身バレ」を防ぐコツ

匿名でブログを運営しているにもかかわらず、運営者が特定されてしまう「身バレ」。
せっかく匿名で運営しているのにバレてしまっては元も子もありません。バレるのを防ぐ方法は以下の通りです。
- ブログをやっているということはたとえ身内であっても絶対に言わない
- 確定申告をして税金は「自分で納付」を選択する
- ドメインのwhois情報は代理公開にしておく(忘れがち)
- ブログで公開するメールアドレスに名前が含まれないよう注意する
収益が発生したりすると、やはりうれしくてつい仲のいい友人に話したりしてしまうことがあると思います。
しかし身バレの原因はほとんどの場合、自分でうっかり口にしてしまうことにあります。
絶対に身バレを防ぎたいのであれば、ブログを運営していることは「口が裂けても絶対に他人に言わない」のが吉です。
顔出しはした方がいい?しなくてもいい?

ブログの運営において、もう一つ決める必要があるのが顔出しをするかどうかです。
ブログには「プロフィール」欄があり、ブログの運営者の顔写真を掲載する部分があります。
ここに本人の顔写真をだしてしまうか・出さないか、でも迷ってしまいますよね。
ただ、顔出しは実名以上にハードルが高いのか、顔出しで運営している方はかなりまれです。
逆に言えば、顔出しがOKならその分信頼性を確保しやすくなり、何より差別化にもつながります。
顔出しなしの場合はイラストを作成しよう
顔出しができない場合は対処法として、オリジナルのイラスト(アイコン)を作成する方法があります。
似顔絵や、特徴をとらえたアイコンを設置することで、
- 親近感が得やすい
- 記憶に残りやすい
- ちゃんとしている感が出る
という効果が見込めます。
イラストが入るだけで、一気に記憶に残りやすくなるのでお勧めです。
費用もそれほど高いものではなく、ココナラなどで絵師さんを探せば、概ね1000~3000円前後の払い切りで完全に自分だけのオリジナルのアイコン用イラストを作成してもらえます。
稼ぎやすさは実名・匿名では差がつかない!肝心なのは内容
稼ぐ上では実名・顔出し有の方が有利!と主張する人も居ますが、実際にはそこまで差はつきません。
実名でないと稼げないなら、もっと実名率が高くなっているはずです。
それよりもやはり重要なのはコンテンツの方です。
実名か、匿名かで迷うのなら、ひとまず匿名で始めてみてコンテンツ作りの方に時間をかけるようにしましょう。
結論:迷ったら匿名で始めよう
実名や匿名でどちらがいいのか、メリットやデメリットを中心に解説させていただきました。
実名は後戻りできないのですが、匿名なら後から実名化することは簡単なので、まずは匿名で始めてみるのがおすすめです。
匿名にする際には、実名っぽい仮名を作り、イラストを設定すれば実名運営と遜色ない効果が得られます(実名で運営している人だって、本名とは限りません)。
ブログを始めるにあたって考えておくべき点は他にも多々あるので、下記にまとめておきました。