ブログをはじめよう!と思っていざサーバー契約だ!と思った時に最初にぶつかる壁がドメインを決める、ではないでしょうか?
最近ではレンタルサーバー代にドメイン費がコミになっているプランも出てきており、大変お得なのですが、申し込みの時点でドメイン名やサイト名を決めておく必要があるためです。
ドメイン名は一度決めると変更ができないため、注意しつつ決めていく必要があります。
本記事では、ドメインについての基礎知識からドメイン名を決めるにあたっての注意点・具体的なドメイン名の決め方をまとめました。
これを読めば良いドメイン名を付けることができるようになります。
- ドメインの基礎知識
- ブログのドメイン名の決め方
- ドメイン名を決めるコツ・具体例
- ドメイン名を決める上での注意点
ドメインとは?独自ドメインの基礎知識【初心者向け】
ドメインは日本語に略すと「領域」という意味です。よく「事業ドメイン(事業の取り組み領域)」のように使われます。
インターネット上でドメインというと、ウェブサイトにアクセスするための住所になります。ざっくり言えばウェブサイトのアドレスのことですね。
本来、ネットワーク上のウェブサイトは「サーバー」と言われるコンピュータの中にあり、サーバーの位置を特定する方法として「IPアドレス」が使われます。
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例えば上記のようなものです。
しかし数字の羅列になるので人間にとっては扱いにくく、とてもじゃないけど覚えることができませんよね。
そこで、この数字の羅列に名前を付けることで、覚えたり扱いやすくする仕組みがドメインです。
ブログのドメイン名を決めるのは2つの部分

ドメインは最初のピリオドを挟んで前半部分と後半部分に分かれています。
ドメイン名を決める、というのはこの2つの部分を決めることです。
「最初のピリオド」というのは一部のドメインはピリオドが複数回出てくることがあるからです。「.co.jp」のようなものですね。
尚、ドメイン名の前に「www.」のようなものがついている場合がありますが、これはサブドメイン名(ホスト名)になります。
ピリオドから前の部分は好きな名前をつけられる

前半部分は運営者が自由に決められる部分になります。
- 3文字以上
- 63文字以内
- 半角英数字(a~z、0~9)と半角のハイフン「-」のみ使用可能
- 大文字・小文字の区別はしない
上記ルールの範囲で好きな名称を決めることが可能です。
ピリオドから後の部分(TLD)は選ぶだけ

最初のピリオドから後ろの部分は、自由に決めることはできません。
この最初のピリオドから後ろの部分を「TLD(トップレベルドメイン)」といいます。
.com や .net といった部分のことです。
TLDはたくさんの種類がありますのでその中から「選ぶ」ことになります。
ブログのドメイン名の決め方3つ
ドメイン名の決め方でおすすめの方法は以下の3つです。
- 運営者名から決める
- ブログ名から決める
- ジャンル名・目標ワードから決める
運営者名から決める
運営者名をそのままドメイン名にするパターンです。
最初にブログを作る際によく選ばれる方法です。
- ジャンル決めずにとりあえず雑記ブログでスタートする場合に最適
- サイト名を変更しても違和感が出ない
- 運営者を売り込むのに最適
デメリットとしては、運営者名が一般的な苗字や人名だと、短すぎて希望のドメインが取れないことがある点です。そういった場合はドメイン名の後ろに「blog」を付けることが多いです。
運営者名 | ドメイン名 |
---|---|
鈴木謙一 | suzukikenichi.com |
イケダハヤト | ikedahayato.com |
ワロリンス | warorince.com |
マクリン | makuring.com |
ヨス | yossense.com |
ヒトデ | hitodeblog.com |
マナブ | manablog.org |
ブログ名から決める
ブログ名をドメイン名にする決め方です。
中級者以上の方や2つ目以降に作るブログに多いドメイン名の決め方です。
- サイト名を覚えてもらいたい場合に最適
- 後付け感がなく、しっかりした印象になる
デメリットは、ブログ名を変更してしまうと、ドメイン名と矛盾が生じる点。立ち上げの時点でブログ名を変更する予定がないほどしっかり企画された形になる点でもやや中級者向けです。
ブログ名 | ドメイン名 |
---|---|
転職アンテナ | tenshoku-antenna.com |
やさしくねっと. | yasashikunet.com |
ブログノオト | blognote.jp |
まじまじぱーてぃ | mazimazi-party.com |
ノマド的節約塾 | nomad-saving.com |
らふらく | laugh-raku.com |
最適なブログ名の決め方はこちら。既に決めてしまっている人も要チェック
ジャンル名から決める
特化ブログに多い、ジャンル名をドメイン名に使うパターンです。
- 短時間でドメイン名を決められる
- 希望のドメイン名が既に取得されている場合が多い
- ハイフンを含めることが多くなる印象がある
目標キーワード・ジャンル | ドメイン名 |
---|---|
格安SIM | kakuyasu-sim.jp |
動画配信サービス | douga-service.com |
ウォーターサーバー | waterserver-mizu.com |
TLD(トップレベルドメイン)の選び方
最初のピリオドから後ろの部分、TLDの選び方を解説します。
TLDの種類と意味・イメージ一覧
TLDはいくつかの選択肢の中から選ぶことになりますが、どういった候補があるのかを紹介します。
汎用性の高いgTLD・ccTLD(基本的にはこの中から選べばOK)
ドメイン | ドメインの意味 |
---|---|
.com | 企業向け |
.net | ネット関係 |
.jp | 日本のサイト |
.info | 情報サイト |
.biz | ビジネス |
.org | 非営利組織 |
最もオーソドックスなのがgTLDで、取得費用や更新費用が安く、誰でも取得することができます。
ccTLDは、国別に割り当てられたTLDで、その国に在住の人しか取得できないドメインです(トンガの「.to」、ツバルの「.tv」、イギリス領インド洋地域の「.io」などは誰でも取得可能)。日本の場合は「.jp」となります。
TLDに対して特にこだわりがなければこの中から選べば間違いありません。

とはいえ、希望のドメイン名が既に取得済みになってしまうことが多いのがネックです。
最近利用者が増えているTLD
ドメイン | ドメインの意味 |
---|---|
.blog | ブログ |
.site | サイト |
.online | オンライン |
.link | リンク集 |
gTLDだとどうしても取得済みになり、長いドメイン名にせざるをえないことが多いです。
gTLDが取得済みで、短いドメイン名にしたい場合は上記のドメイン名を利用するのがおすすめです。

サーバー会社が無料で提供していることが多いので利用者が増加していますね。
目的が明確・個性を出す際に使われるTLD
ドメイン | ドメインの意味 |
---|---|
.shop | 店舗 |
.click | 申込 |
.club | クラブ活動 |
.fun | ファン |
.work | 仕事関係 |
.spece | 空間・宇宙 |
.tech | 技術系 |
.tokyo | 東京 |
ウェブサイトの目的がかなり明確となっているときは逆にこういった目的がハッキリしていそうなTLDを選択するのもアリです。

やや高くなる傾向があるので特に料金に注意してください。
ドメイン名は取得可能なものであることが大前提

ドメインは早い者勝ちとなっており、ドメイン名を決めても既に取得済みの場合取得することができません。
ドメイン名を決めたら「ドメイン検索(検索だけなら無料)」を使って取得可能なドメインかどうか確認しましょう。

英単語1語とかは空いていない可能性が高いので2語以上を組み合わせるなどしてみましょう。
迷ったら.comにしておけばOK

TLDを選ぶ際にどのTLDがいいのかは決めきれないという人も多いはず。
TLDについては.comが取得できるなら迷わずそれに決めてOKです。
.comにして困ることはほぼないはずです。
知名度の低いTLDは避ける方が無難

TLDを選ぶ上で、あまり聞いたことがない・見覚えのないものは避けたほうがいいです。
- 料金が高くつく場合が多い
- アドレスを見たときに怪しいと感じやすい
上記のような理由から、TLDはcom・net・org・info・biz・jpの中から選ぶのが無難です。
ブログのドメイン名の決め方のコツ
ドメイン名を決めるにあたって、コツをまとめておきます。
できるだけ短くする

ドメイン名を直接入力してアクセスする際に、文字数が多いと単純に入力しづらくなります。
スマホで自分のサイトを確認する際にも文字数が長いと入力が大変になりますので、可能な限り短いドメイン名にしておくのがいいです。
ハイフンを使う場合は1つだけにする
ドメイン名には英数字とハイフンが使用可能ですが、なるべくハイフンを使わず、使っても1つだけにしておくことをお勧めします。
- ハイフンを含むドメインは、Twitter内の検索に引っ掛からない(エゴサーチの際にハイフンをピリオドにしないといけなくなる)
- 昔のスパムフィルターはハイフンが二つ以上使われているドメインをスパム扱いにしていた
- ブランディングしていくつもりなら大手感が出にくくなるので避けるべき
尚、ハイフンが2個以上含まれてもSEO的には何ら問題はありませんので、現在お使いのドメインがすでにハイフン入りで作られているならそのまま運用する方が良いです(ドメインを変更する方がリスクが高いので)。
ドメイン名の一括検索で取得可能なドメインを探しながら決める
.comや.netといったgTLDは、希望するドメイン名が既に取得済みになっている場合が少なくありません。
ドメイン名の一括検索サービスを使って取得可能なドメイン名を何度も検索しながら探していくと良いでしょう。
ブログのドメイン名を決める上での注意点
ドメイン名を決める上で理解しておく必要のある注意点です。
後から変更はできない
ドメインは名前を後から変更することはできません。
サーバー移転などでドメインの管理会社を移すことはできても、ドメイン名自体は変更することができないので注意しましょう。
もし変更したい場合は既存のドメインを破棄し、新しく登録しなおすことになります。
しかし、ドメイン名を変更するとGoogleからの評価がリセットされてしまい、集客数が減る可能性が高いため、ドメインの変更は行わないのが基本です。
更新時の料金も確認しておくこと(2年目から高いことが多い)

ドメインの費用は年単位で支払います。
また、取得時と更新時の料金が異なっているのが普通です。
取得の際(1年目)は安価に取得できても、更新を行うときに金額が跳ね上がるTLDがあるので更新にかかる費用も取得のタイミングで確認しておくようにしましょう。
日本語ドメインは避けるのが無難
ドメインの中には、日本語で登録可能なものもあります。
ブラウザのアドレスバーにもそのまま日本語で表示されるので一見するとよさそうですが、下記のようなデメリットがあるのであまりお勧めしません。
- リンクを張る際に、ピュニコード(Punycode)というものに置き換えないといけない
(例:ブログノオト.jpならxn--kckl7ewa2b8i.jp にしないといけない) - メールアドレスが作れない
- 使用できないサーバーがある
- SEO効果はない(昔あるとされていた)
デメリットが大きく、今からあえて日本語ドメインで登録する必要はありません。
TLD違いで有名サイトがないか確認をしておこう
TLD違いで有名なサイトがないかも念のため確認しておきましょう。
例えば当ブログだったら.infoにするとフランス人エンジニアさんのサイトが表示されます。
有名サイトのTLD違いでサイトを作ると、打ち間違いなどによって本来の目的ではないユーザーの訪問が増えてしまいます。
直帰が増えてしまう他、関係のない問い合わせが発生するなど、ユーザーにとっても運営者にとってもデメリットになりかねません。
TLD違いで有名なサイトがないかも確認しておきましょう。
匿名で運用する場合はwhois情報に注意

ドメイン名から運営者がバレる場合があります(あまり聞いたことはありませんが)。
特に匿名でブログを運営している場合は、要注意です。
whois情報といって、ドメインの所有者情報をブログとは別で見れるのです。
whois情報は、サーバー会社の情報に切り替えることができるので、忘れずに切り替えておきましょう。
まとめ
ブログのドメインの決め方を解説してきました。
ドメインを決める際には元になる
が決まっているとスムーズに決めることができます。
ドメインはブログを始めるにあたって、まず最初に決める必要があることですので、サーバーの契約に入る前に決めておくとスムーズに進めることができます。