ブログのカテゴリーの分け方って決まりがあるの?適当にしているんだけど・・
今カテゴリが20個近くあるんですが、作りすぎでしょうか?どのくらい作るものなの?
本記事ではこのようなブログのカテゴリーにまつわる疑問を解決します。
ブログのカテゴリー分けは、ある程度計画的に作らないとブログ内がゴチャゴチャしてしまいます。
ブログのカテゴリーを最適化すれば、読者にとっても何のブログなのか理解しやすくなり、回遊も生まれやすくなるのでSEO効果も高まります。
ブログのカテゴリーを最適化して、わかりやすいブログを作りましょう。
- ブログのカテゴリーの役割
- ブログカテゴリーの分け方のコツ
- ブログのカテゴリー分けの注意点
ブログのカテゴリーの役割・メリットとは
ブログのカテゴリーとは、記事の分類のことです。
ブログ記事をカテゴリー分けすることで以下のような役割・メリットが生まれます。
- 記事が見つけやすくなる
- ブログの概要を伝えられる
- 回遊を促すことができる
詳しく見ていきましょう。
読者が記事を見つけやすくなる
適切に分類されたカテゴリーがあると、読者が目的の記事を見つけやすくなります。
読者にとってのカテゴリーは、「フィルター」の役割を意味します。
どんなサイトでも、自分の興味のある記事だけが書かれているわけではなく、興味がなかったり無関係な記事も含まれていることを読者は知っています。
例えば一覧ページで、自分に関係する記事や興味のある記事だけに絞り込めると、お目当ての記事を見つけやすくなりますよね。
カテゴリーは読みたい記事に絞り込むフィルターの役割を果たします。
読者にブログの概要を伝えることができる
カテゴリーは、多くの場合、ブログのメニューにも反映されます。
例えば、本ブログの場合だと、「ブログ」「WordPress」「SEO」といったメニューがあるので、読者にはこの内容を取り扱っているブログであることが伝わります。
このように、記事をカテゴリー分けしておくことで、このブログは何のブログなのか、概要を伝えることができます。
SEO効果がある(閲覧ページ数・滞在時間が上がる)
読者が悩みを解決するには、1つの記事を読むだけで解決に至るとは限りません。
複数の記事を読むことで悩みが解決しそうな場合に、類似記事が発見しやすくなっていると、他の記事への回遊性が上がる可能性が高まります。
閲覧ページ数が増えたり、それによって滞在時間が上がったりすると検索エンジンからも、「どうやらこのブログ記事で悩みを解決できたようだ」ということが伝わります。
同じ検索ワードを調べる別のユーザーにもこのページを表示すれば、同じく悩みが解決されるはずだ、ということになるので、検索順位が上がるという効果も期待できます。
ブログカテゴリーの分け方のコツ
次に、ブログカテゴリーが役割を果たし、メリットが得られるようにするための分け方のコツを解説します。
情報を分類する軸を決める
最初にまず、NG例を紹介します。
上記のカテゴリ設計がなぜわかりにくくなるのかというと、複数の軸で分けられているためです。
カテゴリーの分け方としては、分類をするための「軸」を決めると読者に伝わりやすくなります。
料理に関するブログであれば、以下のような「軸」での分類が考えられます。
軸 | 分け方 |
---|---|
種類 | 洋食・和食・中華・エスニック・創作 |
調理方法 | 煮る・焼く・茹でる・炒める・蒸す・揚げる・和える |
食材 | 肉・魚・野菜・ごはん・パン・スイーツ |
カテゴリーは、上記の中から1つの軸だけを選びましょう。
どの軸を選ぶかというと、「ユーザーが最も違いを認識しやすい軸」や、「ユーザーの目的に最も近い軸」を選びましょう。
例えば「レシピ」を紹介するブログなら、上記例のどれを切り口の軸に選んでも、強い違和感はないはずです。ただ、読者ターゲットが主婦向けだと、食材別で分けるのがベターです。なぜなら、冷蔵庫にある食材から何が作れるかを考えたいから、ですね。
また、上記の軸には含まれていませんが、最初からレシピブログを作るつもりなら、「主食・主菜・副菜・デザート」のような「料理の役割」という軸で分けるのもありですね。
それ以外の軸は、「共通項」としてタグとして設定するのがおすすめです。
読者が検索に使った言葉を含める(検索ワードを入れる)
カテゴリー名には、読者が検索に使ったキーワードを含めるようにしましょう。
カテゴリー名に検索キーワードを含めるべき理由は、読者は画面の中に検索したワードを探すからです。
- 自分が検索したキーワードでカテゴリが作られているサイト
- 自分が検索したキーワードでカテゴリが作られていないサイト
だと、前者のほうが「このサイトには役立つ情報がありそう」「このサイトは専門性が高い」と感じられますよね。
- 直帰を防ぐ効果
- 記事そのものに信頼性を持たせる効果
- サイト内を回遊してほかにも役立つ記事がないか探す気にさせる効果
が生まれるので、読者が悩みを解決する際に共通して含めるキーワードをカテゴリに含めるようにしましょう。
初見で理解できる名前にする
カテゴリー名は読者が初見で理解できる名前を付けましょう。
理由は「読者は意味の分からないものはクリックしない」ためです。
とんだ先に何があるのかわからないページを、興味本位でクリックするユーザーは極めてまれです。
読者は課題解決に興味があり、サイトに興味があるわけではないためです。加えて、読者は一刻も早く課題を解決したいので、無駄なページを読む暇はないのです。
ブログのカテゴリー分けの注意点
ブログのカテゴリー分けを作る上で、注意しておくべき点についてまとめます。
- 重複しないように作る
- 1記事1カテゴリーにする
- 細分化しすぎない・階層を深くしすぎない
重複しないように作る
カテゴリー名は重複しないように作成しましょう。
なぜなら、読者にとって、どちらのカテゴリーに自分の求める情報が含まれているのかわからなくなってしまうから、です。
上記のように、どのカテゴリーにも含まれる共通項はサブカテゴリーで作るのではなくタグで作るのが適切です。
機能 | カテゴリ | タグ |
---|---|---|
意味 | 分類 | 共通項 |
階層を作成できる | できる | できない |
必須か任意か | 必須 | 任意 |
1記事あたりの設定数 | 基本は1つ | 複数設定OK |
noindex指定 | 任意 | 任意 |
タグとカテゴリーの使い分けは上記の通り。下記の記事で詳しく解説しています。
その他というカテゴリーを作らない
既存のカテゴリーに含めにくい突発的な内容の記事を格納するために、「その他」というカテゴリーをついつい作ってしまいがちです。
「その他」という名前のカテゴリーを読者が見たいと思うか?と言われると通常はNOになるはずです。
どのカテゴリーにも属さない記事は、ブログのテーマから大きく外れた内容である可能性が高いので、どのカテゴリーにも属さない記事は掲載を見合わせたほうがいいです。
同様の理由で、WordPressをインストールした直後に作られている「未分類」というカテゴリーはカテゴリー名を変更するか、削除するようにしましょう。
1記事1カテゴリーにする
2つ目として、基本的に1つの記事には1つのカテゴリーを設定するようにしましょう。
もしかしたら、この点は意外と感じるかもしれません。1カテゴリーに絞るべき理由は以下のとおりです。
- 複数のパンくずリストに対応していないWordPressテーマが多い
- SEO的にはパンくずが1つまでしか取得されない(意図しないパンくずが取得されるのを防ぐ)
- 既視感が高くなり、どれを読んでいないのか読者が混乱する
- どのカテゴリを選ぶべきかわからり憎くなっている可能性が高い
- カテゴリを選択し忘れてしまうと記事がないのと同じことになる
記事の属性・分類として「別の切り口」を追加したい場合は、「タグ」を使うのが適切です。
仮にパンくずリストが複数表示された場合、Googleでは1つ目のパンくずリストのみ取得するようになっています。
これはあまり良い状態ではありません。というのも、例えば関連性が低いカテゴリーと関連性が高いカテゴリーの2つを設定した場合、Googleに取得されるのが関連性の低い方のカテゴリーになってしまうと本来得られる評価が得られなくなってしまうためです。
細分化しすぎない・階層を深くしすぎない
ブログのカテゴリーの分け方としては、以下の二つの方向性があります。
細分化する | ブログで扱う幅を広げる |
階層を深くする | カテゴリーの詳細度を上げる |
どちらもやりすぎると、記事数に対してカテゴリ数が多くなりすぎてしまい、以下のようなデメリットが生まれます。
- 何に関するブログなのかわかりにくくなる
- どのカテゴリーに見たい情報があるのか気づきにくくなる
- 似たようなカテゴリーが増えがち
- メニューに収まりきらない
- 多すぎると投稿を作成する際に選ぶのが大変
上記のように、多すぎるカテゴリーは運営者も、読者も、Googleもみんな不幸にしてしまいがちです。
WordPressでのカテゴリー設定・使い方
WordPressブログでカテゴリーを利用する際の基本的な使い方や設定についておさらいしておきます。
カテゴリーの追加
- <投稿>→<カテゴリー>の画面から追加
- <投稿>→<新規追加>で記事編集画面で追加
ブログのカテゴリーの追加方法は、上記の2つです。
新規カテゴリーを追加する際に必要なのは、カテゴリー名とスラッグのみです。
カテゴリーの編集
登録済みのカテゴリーを編集するには、<投稿>→<カテゴリー>から編集したいカテゴリーを選択し、詳細ページに入ります。
WordPressテーマによってカテゴリー機能が拡張されていることが多いです。
タグとの使い分け方
機能 | カテゴリ | タグ |
---|---|---|
意味 | 分類 | 共通項 |
階層を作成できる | できる | できない |
必須か任意か | 必須 | 任意 |
1記事あたりの設定数 | 基本は1つ | 複数設定OK |
noindex指定 | 任意 | 任意 |
カテゴリーに似た機能で「タグ」というものがあります。
カテゴリーとタグは上記のように使い分けます。詳しくは下記のページで解説しています。
カテゴリーの並び順を変える方法
WordPressはカテゴリーの並び順を指定することができません。標準では作られた順になります。
カテゴリーの並び順が影響を受けるのは、
- HTMLサイトマップ(名前順になることが多い)
- カテゴリーアーカイブのリスト
- 記事に複数カテゴリを設定した場合
などです。
やはりメインになっているカテゴリーを先頭に持ってきたいですよね。
カテゴリーの並び順を変更するにはプラグインを導入する必要があります。
- Category Order and Taxonomy Terms Order (インストール数:500,000以上)
- Custom Taxonomy Order (インストール数:50,000以上)
- WP Category Sort (インストール数:700以上)
単純にインストール数が圧倒的に多い、Category Order and Taxonomy Terms Order がおすすめです。
ドラッグ&ドロップで並べ替えることができるので、操作も簡単です。
カテゴリだけでなく、タグやその他の並びかえもしたい場合は Custom Taxonomy Order がおすすめです。この中では最も多機能です。
WP Category Sort は Category Order and Taxonomy Terms Order と機能的にはほぼ同等で、更新頻度も低いため、あえて選ぶ必要もないでしょう。
尚、WordPressテーマ「THE THOR」はカテゴリの並び替え機能を内蔵しています。
カテゴリーの分け方に関するよくある質問
- 商標名をカテゴリーにしてもいいのでしょうか
-
ある程度有名な商標であれば、初見でも何かわかるはずなのでカテゴリーを作ってもいいかもしれません。
ただ、親カテゴリーの作り方によっては、複数のカテゴリに含めるべきシーンが出てきがちなので、タグにしておくほうが安全です。
- カテゴリーは何個くらいまでにするべきですか?
-
ブログで扱うメインカテゴリーとしては、3~5個にしておくといいです。
- メニューに収まりきる
- 一度に見て把握できる
- 一つのカテゴリーに含まれる記事数がある程度確保できる
- 何のブログなのかがぼやけにくい
ためです。
- カテゴリーの階層は何階層くらいまでにするべきですか?
-
個人ブログは1階層でも十分です。記事数がある程度多いブログでも2階層目までにとどめましょう。
読者がさらに絞り込みたくなる・記事数が多くなりすぎている場合は追加を検討しましょう。
- カテゴリーを追加するタイミングはいつが適切ですか?
-
以下を目安にすると良いです。
メインカテゴリーを作るタイミング- ブログの設計時
- ブログで取り扱うと決めたテーマを増やした時
サブカテゴリーを作るタイミングカテゴリー内に、10記事程度関連する記事ができあがり、今後も増えそうな場合。
まとめ:カテゴリー分けを最適化して読者が理解しやすいブログにしよう
本記事ではブログのカテゴリーの最適化方法を解説しました。
ブログのカテゴリーは、記事の分類のこと。読者にとってはブログ内の記事を興味のあるものにフィルターする役割を持つ。
- 記事が見つけやすくなる
- ブログの概要を伝えられる
- 回遊を促すことができる
- 記事を分類する上での切り口となる軸をリストアップ
- その中から読者が最も好むイメージしやすい軸でカテゴリを分ける(その他の軸はタグを設定する)
- 検索に使われる言葉を使う(興味を持って回遊してもらいやすくなる)
- 初見でわかるカテゴリー名にする
- 重複しないように作る(特にサブカテゴリーに注意)
- 1記事1カテゴリーにする
- 細分化しすぎない・階層を深くしすぎない
ブログのカテゴリー分けはサイト設計に密接な関係がありますので、ブログのサイト設計をまだやっていない人は先にブログの設計をしておきましょう。