般若ビルダーは、知る人ぞ知る、優良WordPressテーマ。
今も現役で稼いでいるアフィリエイターである作者が企画した、稼ぐための経験や知見が注ぎ込まれたWordPressテーマです。
WordPressテーマには、
- 開発畑の人が作った汎用(万能)タイプ
- 自らもアフィリエイターとして一線で収益を上げている人が作る戦略タイプ
の2種類があります。
般若ビルダーは後者で、訪問者の満足度にフォーカスした機能が充実しています。
訪問ユーザーの満足を第一に考えて、社会の役に立つサイトをつくりたい人
には、般若ビルダーの価値を理解しやすいので、そのあたりを中心にレビューします。
WordPressテーマ「般若ビルダー」の概要と特徴
基本情報
商品名 | 般若ビルダー |
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価格 | 14,800円(買い切り) |
バージョン | 1.9.0(レビュー時) |
販売サイト | https://hannya-builder.com/ |
支払い方法 | PayPal 銀行振込 |
ダウンロード | 購入後、マイページよりダウンロード |
子テーマ | 購入後、マイページよりダウンロード |
ライセンス | 複数サイトで利用可 |
開発者・販売元情報
開発元 | 株式会社アーネストウェブ |
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企画 | 笹目 晃由(ササメ)氏 @sasamesan |
コーディング | ナカオ氏 |
その他の情報
販売開始 | 2020年5月 |
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サポート方法 | 問い合わせフォーム(期限・回数制限無) マニュアル |
領収書 | PayPalからの自動メール 銀行振込の決済完了メールで代用 |
メシオプレス時代から含めると12年間の販売実績があるWordPressテーマ
般若ビルダーは、「メシオプレス」という名称のWordPressテーマの後継版です。
2012年8月 | メシオプレス01 リリース(ブログ用) |
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2013年12月 | メシオプレス02 リリース(サイト用) |
2014年6月 | メシオプレス03 リリース(ブログ用) |
2019年8月 | メシオプレス04 リリース(サイト・ブログ兼用) |
2020年5月 | 般若ビルダー リリース(サイト・ブログ兼用) |
メシオプレス自体が、2012年08月から販売を開始されたため、12年の実績があるテーマということになります。
WordPressテーマは更新が止まってしまうものが少なくありませんが、10年以上継続して開発・サポートされているので安心ですね。
訪問者満足度の高いブログを作ることで成果を狙うWordPressテーマ
「自己満足に終わらない、訪問ユーザーが満足するサイトをつくれる」を基本コンセプトとして全体設計をしています。
「訪問ユーザーが」満足するサイトにするには、おしゃれなデザインかどうかは重要ではありません。サイト運営者が使いやすいかどうかでも、記事の編集が楽しいかどうかでもありません。
訪問ユーザーにとって、読みやすくて、見やすくて、わかりやすくて、行動しやすいデザインにできるかどうかが大切です。そのために必要なものは、般若ビルダーに詰め込みました。
出典:般若ビルダー公式サイトより
WordPressテーマはどのテーマも概ね「コンセプト」があり、般若ビルダーは上記のように、「訪問者の満足度を高めること」を追求しているテーマです。
このようなコンセプトで開発されている背景として、企画者であるササメ氏自身が現在も現役のアフィリエイターとして活動されており、稼ぐために必要なことが訪問者の満足度を高めることが重要と考えられているからです。
自分が稼ぐために作ったWordPressテーマを他の人にも使ってほしいという形なので、稼ぐために必要な、実証済みの知見をたくさん盛り込みました、というWordPressテーマになっています。
運営者が求めていること | 読者が求めていること |
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おしゃれなデザイン 使い勝手がいい 記事を編集しやすい | 読みやすい わかりやすい 行動しやすい |
ブログ運営者はデザインがおしゃれ・使い勝手・更新の楽しさのような点を重視しがちですが、訪問者にとってはそれらは必ずしも求められていることとは限りません。
般若ビルダーは、読者が求めていることを実現するための機能を多く盛り込むことで、成果発生の最大化を図ったWordPressテーマです。
あまりプロモーションに力を注がれていない知る人ぞ知るWordPressテーマ
般若ビルダーは、ぶっちゃけ知名度が低く、利用者もかなり少ないです。
これは、開発者自身が自分で使うことを想定している部分があるので、それほど積極的なプロモーションを行われていないためです。
逆に言えば、利用者が少ないので、デザインがかぶるということはほぼありません。
他のテーマには見られない秀逸な機能も多く、オリジナリティの高いブログを構築できます。
般若ビルダーを実際に使ってみた感想・レビュー
実際に購入して使ってみての感想です。
稼ぐのに必要な機能がしっかり盛り込まれている
大半のWordPressテーマは「できること」をあれもこれも増やし、ユーザーのどんな要望にもある程度応えられるように作られています。
この方式のいい点は、テーマに対する不満が出にくいことです。少なくとも、運営者が必要と思ったことはできるわけですから。
しかし、実際に運営者が必要と思い込んでいることが「成果に結びついているか」と言われるとそうだとは言い切れません。
なんでもできるテーマは、ともすれば
- そもそも設定できる項目が多いので時間がかかる
- 複数の機能を同時に試せるので、逆にどれが効いたのか特定しにくくなる
- その結果再現がない
ということに陥りがちです。
一方、般若ビルダーは、実際に稼いでいる作者が、試行錯誤をした結果、稼ぐために必要な機能に絞って作りこんだWordPressテーマです。
- 再現性が高いことだけを盛り込んでいる
- 稼ぐための必要条件が満たされた状態
逆に言えば、般若ビルダーに無い機能は、必要条件ではないので後回しで構わない、ということです。
スマホファーストが徹底されている
大半のジャンルにおいて、ブログへのアクセスの中心デバイスはスマホです。
ということは、スマホで快適に読めることは絶対に必要な条件ですよね。
- スマホ表示でサイドバーを非表示にすることができる
- コメントの入れ子をスマホでは2階層までにしている
- スマホでは電話をかけるショートカットをヘッダに表示できる
- LINEのSNSアイコンはスマホ時のみにしている
- スマホでタップしやすい目立つ丸形ボタンを簡単に作れる
- スマホでも画像を横に並べて表示することができる
- ランキングを横並びに表示し少ないスクロールで多く表示できる
- アコーディオンを階層化できるようにし、スマホでも操作しやすくしている
- 吹き出し部分を上下に設定できる
- 軽量で面積が小さいテキストタイプのランキングを作成することができる
- スマホだけ、PCだけの表示の出し分けができる
- フォントサイズはデバイスの標準サイズを基準にしている
- ステップブロックのステップアイコンが大きくスマホでも視認性が高い
- スマホの固定フッター(上に戻るやメニューを表示する)は設定できないようにしている(アプリ操作のようなものは不要という考え)
ざっと挙げただけでも上記のように、スマホで快適に閲覧できるような工夫が随所に見られます。
しかしいくらテーマ側が工夫をこらしていたとしても、運営者側のコンテンツの作り方がスマホを意識できていないと台無しです。
般若ビルダーには、次ような秘策があります。
エディタの幅をスマホサイズにできる
上図は般若ビルダーでの編集画面ですが、エディタの幅をスマホサイズに切り替えることができます。
私は19種類ほどWordPressテーマを使ったことがありますが、知る限りで編集画面のサイズをワンタッチで切り替えることができるのは般若ビルダーだけです。
AFFINGERも管理画面で設定できますが、編集画面で記事毎に切替はできません。
ブログ記事は基本的にPCで書かれるので、表示の確認もPCでのみ行いがちです。
そうすると、テーブルの列数が多すぎてスマホだと崩れた表示になってしまったり、タップできないようなサイズになっていることに気づきにくくなります。
編集画面自体がスマホサイズになっていれば、スマホでの表示を常に意識しながら書くことになるので最適な体験をユーザーに届けることができますよね。
コメント欄が読みやすく読者との交流を深めやすい
WordPressのコメント機能はスレッド式で返信すると入れ子になります。
ただ、ラリーが続いて階層が深くなっていくと、必要以上に字下げされてしまうので画面の狭いスマホではかなり読みづらくなってしまいます。
般若ビルダーのコメント欄は、
- スマホでは2階層目までしか字下げしない
- 1階層目以外はアコーディオン化されている
といった対策が取られているのでコメントが増えても読みやすいレイアウトになっています。
SEO関連の機能も充実
般若ビルダーは別途SEOプラグインを必要としないほどSEO関連の機能が充実しています。
訪問者の満足度を高める前に、まずは訪問者を集めるところがしっかり強化されているわけです。
- タイトルタグの個別記事での編集
- ディスクリプションの個別編集
- 記事を個別にnoindex化できる
- カテゴリ・タグ・著者別・日付・メディアなどをnoindex化できる
- リンクにnofollow・sponsoredを設定できる
- 10種類の構造化データに対応
- 次の記事・前の記事で内部リンクを強化
- 関連記事を同一カテゴリ・タグ内に限定してランダム表示できる
上記のようにかなりSEO対策には力が入っているWordPressテーマです。
特に構造化データは種類は多いのですが、「本当に有効なのか?」と疑問に思うものも少なくありませんが、般若ビルダーでは、Googleが推奨しているものと、確実に正しいと言えるものを厳選して導入されています。
- リダイレクトの設定
- canonicalの変更設定
- メタkeyword設定
一方で、SEOプラグインや他のWordPressテーマに見られる上記のような機能は含まれていません。
これらは設定頻度が低いか、設定してもあまり効果が出ないものです。
成果系の機能が充実
般若ビルダーは作者ご自身がアフィリエイターとして実際にテーマも使われていることから、収益を得るための機能がかなり豊富です。
- 非常に実用的なランキングを簡単に作れる
- 広告を挿入できる箇所が多い
- Googleアドワーズ広告にも完全対応
- フッターにフローティングボタン(CTA)を固定表示できる
- ショートコード作成機能(広告タグなどを使いまわし&一括更新)
- クリックを促すテキストラベルを追加できる
- クリックできることがわかりやすいブログカード
訪問者が記事を読んで行動しようと思った時に、肝心の行動(クリック要素や広告)が見つけられないとそれを求めて検索エンジンに帰っていくことになります。
般若ビルダーならスクロールしても画面内に何らかの行動要素が常に表示できるようになっています。
効果の低い・使用頻度の低い機能や装飾は実装されていない
般若ビルダーは開発企画者が実際にサイト運営をしていく中での知見を元に機能の選定が行われています。
他のテーマに見られるような次のような機能や装飾は効果が低いまたは使用頻度が低いため採用されていません。
- スライダー → 2つ目以降はみられないのでヒーローイメージの方が効果がある
- canonicalを設定する機能 → 使用頻度が低い
- 目次をサイドバーに設置する機能 → サイドバーはスマホで表示できない
- 見出しデザインはh2しか設定できない → h3以降を過度な装飾にすることを予防
- 通知バーの表示 → ヒーローイメージの方が効果がある
- SNSアイコンをページ上部に設置 → 共有するのは読了後なので冒頭には不要
カテゴリページを固定ページで置き換えることができる
WordPressのカテゴリーページは所属するカテゴリーの記事へのリンクがずらっと表示されるだけのページです。
WordPressテーマによっては、説明文を表示できるようにしてあるものも多いのですが、標準の編集機能が使えず、見出しを入れたり図を入れることが難しいケースがほとんどです。
このため、カテゴリーページはnoindex化することも多いのですが、般若ビルダーはカテゴリーページを固定ページに置き換えることができます。
表現力の高い固定ページを使うことで、読者に読んでほしい順に手動で並べ直した記事一覧を作ることも、トピッククラスターのピラーページとして起点になるページを作ることもできます。
独自機能が多い
般若ビルダーは他のWordPressテーマにはない独自機能が多いテーマです。
- 時間に応じてメッセージ内容を変える(あいさつ文に最適)
- 編集画面のサイズを変更できる
- ヘッダーを左サイドに固定するレイアウトを作れる
- 投稿者一覧のページ自動生成・ウィジェット
- コメントの階層化をスマホ表示で制限する機能
- スマホで電話をかけるアイコンを設置できる
- 脚注機能
上記のような機能は他のテーマには見られない独自機能です。
- テーブルに〇や×のマークを入れる機能
- フッターに固定するCTA
上記は国内のWordPressテーマでは般若ビルダーが最初に採用したと公式で説明されている機能です。
サポートは親身かつ迅速・回数制限など無し
般若ビルダーのサポート方法はフォーラムを採用されています。
- ユーザーからの要望や報告に対する対応の透明性を保つ
- 同じような質問が何度も来ることを防ぐ
といった感じで運営者にとっても、利用者にとってもメリットのある方法です。
もちろん、他のユーザーに見られたくない内容もあるかもしれませんが、その場合は非公開メッセージにすれば他のユーザーは見ることができませんので1対1でのサポートも可能です。
私も何度か要望や質問をしましたが、はやければ3時間くらいで回答が得られます。
初心者が使うには慣れるまでにやや時間がかかりそう
般若ビルダーは他のWordPressテーマを2個くらい使った経験がある中級ユーザー向けかなと思われます。
というのも、設定が下記の3か所に分かれており、あっちにもこっちにも設定がある場合があります。
- ウィジェットに設定がある場合
- カスタマイザーに設定がある場合
- 般若ビルダー設定にある場合
また、最近のWordPressテーマはカスタマイザーの配置が画面単位で分かれている場合が多く、比較的すぐに設定箇所を見つけることができますが、般若ビルダーでは機能別に設定メニューが分かれています。
とはいえ、カスタマイザーの階層を2階層目までになるように設定されているので、見通しは悪くありません。
使い慣れてくれば機能別に分かれているほうが逆に設定しやすかったりもするので、最初のうちはじっくり慣れていきましょう。
ショートコードの使いこなしが不可欠(やや中級者向け)
最近のWordPressテーマはブロックエディターへの対応が進んだ結果、ショートコードやHTMLコードを書く機会がほぼありません。
般若ビルダーは大半の機能がブロックエディターに対応しているものの、現時点ではショートコードでしか呼び出せない装飾も一部あるので、やや中級者向けと言えます。
とはいえ、利用にあたって必要な情報はマニュアルで詳しく説明されており、使っていくうちに慣れてくると思うので、極端にデメリットと感じることも少ないはずです。
まとめ:般若ビルダーは成果につながる部分に自然と注力できるWordPressテーマ
般若ビルダーの最大の魅力は、やはり実際に稼いでいる人の知見をそのまま利用できるようになることです。
実際触ってみて「確かにこれなら成果が出そうだ」と感じました。
- ユーザーの多いスマホ表示を行動しやすいデザインに仕上げる
- 成果発生の必要条件となるSEO機能にぬかりがない。情報を正しく伝える機能が特に充実している。
- 成果発生の十分条件となるCTA系機能・広告表示系機能が非常に豊富。あの手この手で成果をもぎ取りに行ける
- どんなに凝っても成果に直結しない機能は最初から入れていない
ブログの成果は「偶然発生するもの」ではなく、「必然的に発生させるもの」です。
本記事では、公式サイトの「オファー」ページに記載されている機能紹介についてはあえて割愛し、実際に使用してみて感じたことを中心に解説しました。
公式サイトでは般若ビルダーならではの機能や、テーマとして工夫を凝らしたポイントについて魅力的に解説されていますので、併せてご確認ください。
≫ 般若ビルダー公式ページでこのページで説明していなかった機能やデモサイトをみる