ブログ記事を書くのにかなり時間がかかります。もっと早く書けるようにならないかな?
思いつくままに書いているのですが、もしかして間違ってる?
ブログ記事にはこの書き方が正解という「テンプレート(型)」が存在します。
検索結果で上位に表示される記事の多くは実はこの「テンプレート」を使って書かれています。
テンプレートを使って書くと、基本的な記事の構成が決まるので早く書けるようになり、なおかつ読んでもらいやすくなるのでおすすめです。
毎回思いつくまま記事を書いて、あまり良い結果が出ていないという場合は是非取り入れてみてください。
- ブログ記事の書き方テンプレート
- 書き出しパート
- 本文パート
- まとめパート
- 実際にブログ記事を書く際に活用する手順
ブログ記事の書き方には正解の「型」がある
ブログは個人の情報発信メディアですので、思う通りに好きなように書いていけば良いものだ、と考えてしまいがちですよね。
たしかに日記を書いていくようなスタイルのブログなら、その書き方をしていても構いません。
しかし、収益を目的としているブログや、誰かの役に立つことを目的にしているブログだと、「フリースタイル」で書いても読者に伝えたいことがなかなか伝わりません。
ブログの書き方には正解と言える「型(テンプレート)」があり、それに沿って書いていくべきなのです。
ブログ記事の書き方テンプレート
ブログ記事は、以下のように、大きく3つのパートに分けて書くのが正解です。
- 書き出しパート
- 本文パート
- まとめパート
お気づきかもしれませんが、これは小論文などを書く際に用いる「三段構成(序論・本論・結論)」の流れと同じです。
ブログ記事は、記事ごとにキーワードを設定して書いていくのが基本。
記事毎に伝えるべきテーマが存在するので、端的に正しく伝わるようにするにはこの構成を取るのが最適なのです。
ブログ記事の書き方テンプレート:書き出しパート
ブログ記事の書き出しパートは、リード文・導入文・つかみ・ヘッドコピー、などとも呼ばれる部分です。
書き出しパートの役割
ブログ記事で読者が最初に目にする部分なので非常に重要なパートです。
ネット検索するユーザーはなるべく短時間で検索目的を果たしたいと考えています。
そのため、訪問したページの全文を読むのではなく、書き出しパートだけ見て求める情報があるかどうかを判断します。
つまり、書き出しパートの書き方次第で、本文が読まれるかどうかが決定されると言っても過言ではありません。
書き出しパートの役割は、読者に本文を読むことを決意させることにあります。
書き出しパートの書き方
書き出しパートには以下の項目を記載しておくと、「読むかどうかの判断」をする材料がそろいます。
- 読者の悩み(代弁と共感)
- 記事を読むことで解決できることを宣言
- 記事の内容(概要を伝える)
- 悩みが解決する根拠
- 読了後の未来を提示
上記の内容を記載することで、読者はこのページに求めている答えがあるかどうかを判断できるようになり、本文に読み進んでくれます。
リード文の書き方についてはブログのリード文の書き方テンプレート【ポイントも解説】にて詳しく解説していますので合わせてお読みください。
ブログ記事の書き方テンプレート:本文パート
書き出しパートに続くのが本文パートです。
多くのブログでは、最初のh2見出しの直前に目次が設定され、目次の直後からが本文パートになります。
本文パートの役割
本文パートでは、書き出しパートで「定義」した読者の悩みの具体的な解決策を解説します。
本文の解説の結果、読者の悩みが最終的に解決できることが理想です。
この役割を果たせるためには以下の要件を満たしている必要があります。
- 読みやすい構成を作る
- 説得力のある文章にする
- 誤字脱字がないなどストレスを与えない
- 最後まで読めるようにテンポが良い
- 重要な箇所を目立たせ、流し読みでも主旨が伝わるようにする
上記を満たすような本文パートの書き方を次に解説しますね。
本文パートの書き方
本文は記事全体の中で最もボリュームが多いパートです。
2000~4000文字くらいのボリュームがあるので、内容をいくつかのまとまりに区切って書いていきます。
- 見出し
- 本文
を1セットにして、複数の見出しで構成します。
本文パートの全体の流れは、見出しと本文のセットをPREP法という流れで並べると説得力が出ます。
- P=Point(結論)
-
伝えたいことを最初に言う
- R=Reason(理由)
-
結論の理由や根拠を示し説得力を高める
- E=Example(具体例)
-
具体的な例を出すことで理解を深める
- P=Point(再度結論)
-
伝えたいことを最後にも言い記憶にとどめる
PREP法を使う際には、接続詞を工夫すると、自然な流れを作ることができます。
- P=Point(結論):まず・結論から言うと・はじめに
- R=Reason(理由):なぜなら・というのも
- E=Example(具体例):例えば・具体的には
- P=Point(再度結論):つまり・だから・結論として・よって・このように
読みやすい文章を書くためのコツ
本文パートが最後まで読まれるようにするために、読みやすい文章を書くコツをいくつかピックアップします。
- 同じ接続詞を連続させない
- 同じ語尾は2回までにする
- 指示代名詞(こそあど)を減らす
- ひらがな・カタカナ・漢字の割合を調整する
- 「こと」「という」「もの」はできるだけ削除する
- 文体は統一する(である調・ですます調)
- 係り受けの距離を近づける
- 並列の関係を示す格助詞「の」「と」「や」を連続で使わない
- 専門用語には注釈を入れる
- 適度に装飾する
- 比較はテーブルを使う
- 図解化できる部分は図解にする
- 吹き出しを利用する
- 「と思います」や「かもしれません」のような自身のない表現を避ける
ブログ記事の書き方テンプレート:まとめパート
まとめパートは、ブログ記事の最終のh2見出しになっている場合がほとんどです。
まとめパートのボリュームはリード文と同じ程度で、見出しに「まとめ」や「最後に」といった、明確にまとめパートであることが示されることが多いです。
まとめパートの役割
まとめパートは、本文で伝えた内容をおさらいし、読者に行動を促すことが目的のパートです。
- 記事の要約(整理)・おさらい
- 次に取るべき行動
- 関連事項の案内
まとめパートの書き方
記事内容の整理は端的に
本文パートである程度詳細を語った後に読む部分なので、記事内容は端的に整理しておきます。
2行~3行以内の短い文に整理するか、箇条書きで書くのがおすすめです。
CTAを設置し、次のアクションを促す
CTAとはCall To Actionの略で、読者に次のアクションを促すための要素です。営業トークで言うところのクロージングトークです。
- アフィリエイトリンクの設置 → 読者の課題解決方法として提示するので成約率が上がる
- 関連記事へのリンクを設置 → 滞在時間が延び、SEOに好影響を与える
本文で課題の解決策に十分な興味を持たせることができれば、具体的な解決アクションを求めている状態になるので、まとめパートでの解決アクションとしてアフィリエイトリンクや関連記事への誘導はクリックしてもらいやすいです。
テンプレートを使う6つの手順
ブログの書き方のテンプレートは大きく3パートに分かれ、各パートごとの役割と書き方を解説してきました。
ここからは、実際に記事を書く順番について解説します。
文章の先頭から書いていくと、書き進めるにしたがって矛盾が生じる場合があります。
書き直しが発生しないで済むためには、
- 構成をしっかり決めておく
- 細部から書き、全体像に関する部分を後から書く
ようにすると良いです。
手順1:キーワード・ニーズ・テーマを決める(事前準備①)
ブログ記事はキーワードを決めて書きます。
キーワード毎にニーズ(検索意図)を把握し、記事テーマを決定しましょう。
手順2:記事構成(文章構成)を組み立てる(事前準備②)
記事テーマが決まったら、いきなり書き始めるのではなく、記事構成(文章構成)を作成します。
平たく言えば目次を作る作業にあたります。
記事構成を行うことで、全体の文章の流れを事前に整理しておくことができ、書きながら途中で脱線してしまったり、記事テーマから逸脱することを防ぐことができます。
手順3:本文パートを書く
文章構成ができあがったらさっそくライティングを進めていきますが、記事の最初から書くのではなく、細部である本文パートから書き始めるのがおすすめです。
記事構成はシミュレーションをした状態といえます。
執筆しはじめるとシミュレーションで想定していた通りに記事が書きにくいと感じるシーンが出てきてもおかしくありません。
よくあるのが、理由やメリットを列挙する際に、当初決めていた数と書きあがりの数が違ってくるといった場合です。最初に想定したのが7つだったが、書き始めてみると似通った内容になったので5つにまとめ直した、といった感じの修正です。
本文から書き始めるのは、全体を俯瞰して書く書き出しパートやまとめパートを先に書いてしまうと後からやり直しが発生する場合があるためです。
記事構成を行って本文を書き始める前に、各見出し毎に書く内容を箇条書きしておくと、想定通りに記事が書ける確率が上がります。
手順4:まとめパートを書く
本文パートを書き終わったらそのまままとめパートを書いていきます。
伝えたかった内容が伝わったか、改めて自分でも整理しながら書き進めましょう。
手順5:書き出しパートを書く
書き出しパートを最後に書くことで、本文パートやまとめパートと整合性が取れた書き出しにできます。
手順を逆にしてしまうと、せっかく書いた書き出しパートを後から再編集することにもなるのでまとめパートは最後に書くのがおすすめです。
手順6:タイトルとdescriptionを決める
最後に、タイトルとdescriptionを決めて執筆は完了です。
他のパートと違うのは、検索結果に表示されるが、訪問後には画面に表示されない点です。
特にタイトルタグは書き出し部分と整合性が取れていることが重要です。
まとめ:ブログ記事はテンプレートを使って書こう
ブログ記事をテンプレートを使って書く方法を解説してきました。
テンプレートの構成を使って記事を作成することで、記事作成時に悩むことがなくなり、型が決まっているのでスラスラ書いていくことができます。
- 書き出しパート → 読者の悩みを提示し、解決できることを示す
- 本文パート → 説得力を高めるPREP法を活用して解決策を解説する
- まとめパート → CTAを設置し、読者にとってほしい行動を促す
ブログは書き慣れるまでが大変ですが、このテンプレートに沿って書けば読まれやすくなるのでコツコツ積み上げていきましょう。
ブログ記事の個別パート内の記事構成は下記の記事で紹介しています。