WordPressテーマを選び中で、SANGOのデザインが気になっていますがどんなテーマ?実際の使用感が知りたい。
デザインがかわいいのでSANGOにしようかなと思いますが初心者でも使いこなせる?
SANGOは2017年頃から販売開始された老舗のWordPressテーマです。
バージョン2までのSANGOは初心者向けで、かわいいデザインになるWordPressテーマとして人気でした。
2022年7月にメジャーバージョンアップし、開発体制の刷新も含めて大きく進化しました。
バージョン2とは全く別物と言えるほどの変化でしたが、別物として継続されたため、ネットではバージョン2時代に書かれた紹介記事とバージョン3になってからの情報が入り乱れていて購入したユーザーでないと正しい情報はわからないかもしれません。
私は2021年10月16日にConoHaWINGからSANGOを購入しました(購入時はバージョン2でしたが、その後無償でアップデートできたため、バージョン3も両方利用経験があります)。
本記事ではバージョン3のSANGOを実際に使ってみた感想やレビューを、ネットの口コミも交えつつ紹介します。購入を検討している方は是非参考にしてくださいね。
レビュー時のSANGOのバージョンは3.8.3です。
WordPressテーマ「SANGO」の概要と特徴
商品情報
商品名 | SANGO(サンゴ) |
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価格 | 14,800円(2024年11月現在) |
販売サイト | https://saruwakakun.design/ |
支払い方法 | クレジットカードなど(購入先による) |
子テーマ | 無償配布 |
着せ替え | SANGO Landで入手 |
複数サイト使用 | 可 |
その他の情報
SANGOはバージョン3から大きく方向性が変わった
SANGOはWordPressテーマとしては比較的昔から開発が続いているWordPressテーマです。
バージョン3がリリースされた、2022年7月からは開発担当が変わり、それに伴い方向が大きく変化しました。
一番大きな変化はプラグインで提供されていたブロックエディタの対応が、本体に吸収されたことです。
また、バージョン3からは様々なカスタマイズ機能が導入されて、「かわいいだけのテーマ」から「かわいいだけでなくすごいテーマ」になりました。
他のWordPressテーマとの最大の違いは、選択肢自体を作れること。
例えば、ブロックの設定項目を増やせるだけでなく、挿入できるブロック一覧に、自分で作ったブロックを登録することもできます。
この機能は「カスタム~~」という名称になっていて、SANGOでは8つもカスタム系機能があります。
カスタムプリセット | ブロックで選んだプロパティ情報を登録しておける |
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カスタムバリエーション | カスタムプリセットをブロック一覧に登録する |
カスタム書式 | ツールバーに自分で書いたCSS設定を保存しておく |
カスタムカラー | カラー選択パレットに自分で設定した色を保存する |
カスタムCSS | 特定のブロック内だけに有効なCSSを適用 |
カスタムJS | 特定のブロック内だけに有効なJavaScriptを適用 |
カスタムコントロール | ブロックにオリジナルの設定項目を増やす機能 |
カスタムブロック | オリジナルのブロックを自分で作れる機能 |
全てを使いこなすにはHTML・CSS・JS・PHPの知識が必要になってきますが、他のWordPressテーマにここまでカスタマイズできるものはありません。
装飾パターンが多く用意されている
SANGOは装飾のパターンが極端に多いWordPressテーマです。
見出し | 30種類以上 |
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ボックス | 30種類以上 |
ボタン | 30種類以上 |
リスト | 20種類以上 |
これだけ豊富なデザインから装飾を行えるWordPressテーマは他にはありません。
SANGOでデフォルトで設定できる見出し・ボックス・ボタン・リストの一覧は以下の通りです。
上記に加え、SANGO Landを使えば450以上のデザインパーツを使うことができるので、SANGOは「装飾力」が圧倒的に高いWordPressテーマです。
マテリアルデザインを多く取り入れている
SANGOの全体的なデザインは、マテリアルデザインを多く取り入れています。
マテリアルデザインとは、2014年にGoogleが提唱したデザイン手法です。
- 物理的な法則を取り入れ直感的にする
- 色数少なくする
- 影を入れて立体的な視覚にする
といった特徴があります。
マテリアルデザインを採用すると、以下のようなメリットがあります。
- 直感的に操作できる
- デザインに一貫性が生まれる
- 情報が伝わりやすくなる
ユーザーにとって、直感的で操作しやすい画面であることは、成果を発生させるための必要条件と言えます。
SANGOの全体的なデザインテイストはそんなマテリアルデザインの考え方をもとに作られています。
コンテンツの表現を徹底的にこだわれるWordPressテーマ
SANGOはバージョン3以降、「見た目はシンプルに、だけどデザインやカスタマイズはとことんこだわれる」ことを目指して開発が進んでいます。
詳しくは後述しますが、他のWordPressテーマでは、事前に決めたデザインを編集画面で使う方式ですが、SANGOではその場ですべて変えることができます。
SANGOはコンテンツの表現方法をとことんこだわって作りこむことができるWordPressテーマです。
更新頻度が異常に多い
一般的なWordPressテーマは更新頻度は月に1回か2回あればいい方ですが、SANGOの場合は1日に数回更新が行われることも少なくありません(SANGOの更新履歴)。
それだけ精力的に開発が続けられており、フォーラムでユーザーから上がったバグも即座に反映されています。
フォーラムでは機能追加の要望もオープンにして受け付けており、リクエストに応えられていることがわかります。
SANGOは更新頻度が多すぎて多少迷惑でさえありますが、その分安定した動作を期待できるWordPressテーマです。
SANGOの評判・口コミ
WordPressテーマSANGOのネットでの評判や口コミをX(Twitter)から集めてみました。
※現行バージョンになった2022年7月以降の意見に絞っています。
良い評判・口コミ
- デザインが気に入っている
- SANGO Landが便利
- 速度が速い
やはりデザインが気に入っているという意見が多く、次いでSANGO Landの使い勝手が絶賛されていました。
悪い評判・口コミ
- バージョン3からあまりに大きい変化が起こったので久しぶりに見ると使い方が全然違うのでわからない
- リストブロックの仕様が変わったので移行が大変
- バージョンアップの速度が速すぎてキャッチアップしきれない
悪い評判は探してみたのですが、あまり数は多くはなく、バージョン2から3になったことへの戸惑いが中心でした。
SANGOを使ってみてのレビュー
ここからは私個人が使ってみて気づいたことや感想をレビューしていきます。
その場でデザインを決めていくスタイル
SANGOを使ってみて一番驚いたのがこの点です。
通常のWordPressテーマはブロックやパーツのデザインは事前にカスタマイザーや専用設定画面を通して設定しておきますよね。
SANGOの場合、カスタマイザーや設定画面にはデザインを事前に設定する項目がそもそもなく、編集画面上で個々のパーツ単位でデザインを決めていく方式が取られています。
つまり、通常のWordPressテーマと使い方が逆になっています。
例えば、見出しのデザインなら、通常のWordPressテーマでは全部同じデザインになりますが、SANGOでは見出し毎にバラバラのデザインにすることもできます。
コンテンツに合わせて表現が自由にできるようになっているので、運営者のこだわりを自由に表現することができます。
この点がSANGOと他のテーマとの最大の違いです。
気に入ったデザインはカスタムプリセットに登録できる
前述の通り、SANGOの編集スタイルは、その場でデザインを決めていくスタイルです。
しかし、ブロックごとに同じ設定を繰り返すのはかなり手間がかかることが想像できますよね。
その対策として、SANGOでは「カスタムプリセット」という機能が用意されています。
カスタムプリセットは、一度デザイン設定を決めたら、その設定を保存しておく機能です。次回からはそのプリセットを選択するだけで同じデザインが再現されます。
SANGOを使う上で、カスタムプリセットの活用は必須です。
派生ブロックを登録できるカスタムバリエーション
SANGOにはもう一つ効率的に記事を作成する機能があります。
これは他のWordPressテーマでもそうなのですが、ブロックのスタイルを決める作業は、
- ブロックの選択
- スタイルの選択(SANGOの場合はカスタムプリセットを適用)
という2段階の操作が必要です。
カスタムバリエーションは、スタイルの選択を済ませた状態の「別バージョン」をブロックの選択欄に登録する機能です。
これにより、ブロックの選択をするだけでスタイルを適用した状態で挿入できるので編集効率が格段に上がります。
SANGO専用ブロックだけでなく、WordPressのコアブロックに対しても設定可能なので、使いこなしたい機能ですね
SANGO Landからパーツを入手できる
SANGOはブロックのカスタマイズ機能が豊富なのでこだわりたい人には最適です。
一方で高度なカスタマイズおいてはHTML・CSS・JSなどのプログラミング知識やデザインセンスが必要になってきます。
初心者にとってはかなり敷居が高く感じてしまいますよね。せっかく機能はあるのに使えない、というのは残念すぎます。
そこで、SANGOではSANGO Landという、カスタマイズ済みのパーツを共有する機能があります。
SANGO Landを使うと、第三者が作ったパーツをコピペだけで自分のブログに取り込むことが可能です。
例えば、商品の特徴をレーダーチャートで表現したい場合、SANGOブロックだけでは難しいですが、SANGO Landにあるレーダーチャートをコピーして編集画面に貼り付ければ簡単に作ることができます。
データセットで一括インポートも可能
WordPressテーマの中には「着せ替え」機能を持つテーマが少なくありません。
見ばえを一括して変更することができるので、自分のイメージに近いものに着せ替えし、そこから微調整するだけでデザインが完了するので大幅に時間を短縮できます。
他のWordPressテーマでは Customizer Export/Import プラグインを利用して行いますが、SANGOではSANGO Landからダウンロードできる「データセット」という機能で着せ替えを行うことができます(プラグイン不要)。
データセット機能自体は着せ替えだけにとどまらず、SANGOで利用可能になる様々な機能データをセットにして一括インポートするための機能です。
ないものは自分で作ろうというスタンスのWordPressテーマ
SANGOは、「手段の提供に特化したテーマ」とも言えます。
他のWordPressテーマはどのテーマでも、基本的にはテーマ側が「仕様」として決めたものを「選んで利用する」スタイルです。
ですが、そもそも論として、Webサイトというのはサイトごとに目的やターゲットが異なり、最適な価値の届け方(表現)もまたサイトごとに違っていて当然です。
多くのテーマでは、「大部分をカバーする」ことを目標にしていますので、「足切り」せざるを得ない部分が出てきます。
SANGOでは、テーマ側ですべてをカバーすることはできない前提で、足りない部分はやろうと思えばユーザーが作れるように、手段を提供することで「足切りを最小化」することを目指したテーマと言えます。
無いものは自分で作ろう、というスタンスですね。
さらに、SANGOのフォーラムでは機能のリクエストも受け付けており、最悪無いものはお願いする、という手段もあります。
サポートフォーラムが活発
ユーザー側で足りないものを用意していくには以下の2つの知識が必要になります。
- 一般知識としてのHTMLやCSSといった知識
- テーマ固有のルールや作り方(作法のようなもの)
後者の部分はSANGOだけの専用知識になるのでどんな上級者であっても学ぶ必要があります。
この部分をサポートする手段もSANGOでは提供されており、サポートフォーラムでユーザーからの質問に対して活発に回答されています。
また、上級者のユーザーも多いので、ユーザー間での助け合いも活発です。
バージョン3で別物になったのでユーザー側もやや混乱気味
SANGOのレビューや、口コミを見ると、バージョンについて表記がなく、バージョン2のことなのか、バージョン3のことなのかがわからない記事を散見します。
見分け方法としては価格が上がっているので、11,000円と書かれていればバージョン2、14,800円とあればバージョン3についての記事です。
バージョン2を使っていて久しぶりに触った人は、あまりに大きい変化であったため、かなり混乱してしまうようです。
個人的にはバージョン2とバージョン3は全く別物なので、JINがJIN:Rになったように明確に違う名称にするか、Affingerのようにバージョン番号を付けた名前を正式名称にするべきだったのではと思います。
追加料金を支払わなくてもバージョン3にアップデートできたのはありがたかったですけどね。
SANGOはConoHaWINGから買うとお得
SANGOの購入を決めた方に、お得に購入する方法を紹介します。
公式サイトにも記載がありますが、SANGOはConoHaWINGと提携しており、WINGパックを契約する(している)と800円ほど安く購入することが可能です。
- 契約時にかんたんインストールの中でSANGOを選択する
- 契約後の管理画面からSANGOを購入する
上記のどちらかの方法であれば、公式サイトのBOOTHからの購入の14,800円ではなく、14,000で購入できます。
サーバー契約時にクレジットカードを登録していれば決済ボタンを押すだけです。別のカードを登録する場合は必要事項を入力して<決済>ボタンを押しましょう。
購入が完了すると、管理画面からダウンロードできるようになります。
特にこれからブログを始めてみようという場合や、新規に別のブログを作る際に気になっていたSANGOで作ってみたいという場合ならConoHaWINGからの購入しましょう。
SANGOがおすすめの人
最後に、WordPressテーマ「SANGO」がおすすめな人について解説します。
SANGOを選ぶべき人は例えば下記のような方です。
- せっかくブログを作るならパーツレベルでこだわりを持って作りこみたい方
- ブロックレベルでCSSやJSを適用していきたい方
- 既存のWordPressテーマでは機能的に満足できない方
- テーマを自作するほどではないけれど、それに近いことはしたい方
- 初心者だけど、WordPressテーマを使いこなすことをベースにHTMLやCSSといったプログラミング知識も吸収していきたい方
- デザインのテイストに一目ぼれした方
バージョン3になってからは初心者の方はもちろん、上級者にとっても使い甲斐のあるテーマになっています。
まとめ:SANGOは作りこみを楽しむWordPressテーマ
SANGOは、ブログを細部までこだわって作っていきたい人向けのWordPressテーマです。
導入した直後は拍子抜けするほどあっさりした設定しかできませんが、記事を書くたびにカスタムプリセットやカスタムバリエーションを調整していくことで、手に馴染むテーマに豹変します。
プログラミングスキルが無くても、SANGO Landからコピペで編集画面に気に入った形状のパーツを取り込むことができるので、しっかり作りこんでいく達成感を得ながらブログ運営を楽しむことができます。
SANGO公式サイトにはショーケースがあり、SANGOを使って作られたサイトを多数確認することができますのでどんなデザインを作れるのかを参考にすることができますよ。
\ 事例30サイト以上掲載 /