メタディスクリプションて120文字って聞いたことがあるけど、今は何文字にするのが正解?
メタディスクリプションが全然検索結果に反映されません。反映されるようにするにはどうしたらいいのでしょうか?
メタディスクリプションがSEO効果があるように思えないのだけど、実際のところどうなんですか?
こんな疑問にお答えします。
Googleの検索結果画面にも使われるメタディスクリプション。正しく設定できていますか?
画面に表示されない要素なのでそこまで重要だと考えない方も多くいらっしゃるはず。
本記事では、メタディスクリプションの書き方のコツや文字数、実際の設定方法をスクショを交えて解説します。
SEO対策としては基本となるメタディスクリプションの設定をマスターして質の良いアクセスを集めましょう。
- メタディスクリプション(description)とは?
- メタディスクリプションの効果
- メタディスクリプションの文字数
- メタディスクリプションの書き方のコツ
- メタディスクリプションの設定方法
メタディスクリプションとは
メタディスクリプションとは、記事の内容を要約する短い説明文のことです。
<head>タグ内に<meta>タグで記述することから、「メタディスクリプション」とか単に「ディスクリプション」、「description」などと呼ばれます。
Googleの検索結果画面に表示されることも多いため、アクセスアップを狙う上で重要なタグです。
ただ、訪問後は画面に表示されることがないため、設定し忘れたり、重要性が低いと判断してあえて設定しないという方も多いタグです。
結論としては、100%表示される保証はないものの、表示された際に有利に働くので是非設定しておくべきタグです。
メタディスクリプションの効果
最初にメタディスクリプションの効果について解説します。
- 直接的なSEO効果はないとされている
- 検索結果でのクリック率UP
- アクセスの質が上がる
- 検索結果に表示されるのは「スニペット」
直接的なSEO効果はないとされている
(原文)
引用:Google Search Central Blog
And it's worth noting that while accurate meta descriptions can improve clickthrough, they won't affect your ranking within search results.
(日本語訳)
正確なメタ ディスクリプションはクリックスルーを向上させますが、検索結果内でのランキングには影響しません。
Googleの検索セントラルにて、メタディスクリプションは直接的なSEO効果はない、と明言されています。
とはいえ、検索結果でのクリック率が検索順位への影響があるとする議論や実験(英語記事)は以前からあります。
ユーザー行動を検索結果へ反映させる仕組みの特許を取得していることからも、間接的には効果があるとみても良いでしょう。
検索結果でのクリック率UP
メタディスクリプションが検索結果に表示されると、PCでは太字強調が行われます。
ユーザーは検索結果画面で自分の入力した単語を探すので、自分の知りたい情報がこのページにある可能性が高いと判断し、クリックされる確率が高まります。
尚、スマホ版では検索ワードが太字に強調されることはありません(その代わりファビコンが表示されるようになっています)。
アクセスの質が上がる
検索結果にメタディスクリプションを表示させることができると、ユーザーに訪問前からページの内容を伝えることができます。
検索結果画面である程度ページの内容を把握した上でアクセスされると、初頭効果が得られます。
期待をもってアクセスしたユーザーはすぐに直帰したりせず、ページ内を注意深く閲覧するなど直帰を減らすことができたり滞在時間が伸びるといった、質の良いアクセスが得られる可能性が高まります。
検索結果に表示されるのは「スニペット」
- descriptionが使われるとは限らない
- キーワードによっても変化する
- H1や本文から生成されることもある
- Googleによって自動的に決定されている
メタディスクリプションが検索結果に表示されると、クリック率が高まりアクセスの質も良くなりますが、必ずしもメタディスクリプションが表示されるとは限りません。
検索結果の説明部分を「スニペット」といい、同じページであっても検索されたキーワードによって内容が変化する場合があります。
スニペットはページ コンテンツから自動的に生成されます。(中略)
Google 検索セントラル:検索結果に効果的なタイトルとスニペットを作成する
メタ ディスクリプション タグ: Google では、ページ コンテンツから直接取得できる情報よりもページの概要をユーザーに正確に説明できると判断した場合、 タグのコンテンツを使用してスニペットを生成することがあります。(中略)
質の高い説明は Google の検索結果に表示されることがあり、検索トラフィックの質と量の改善に大いに役立つ可能性があります。
スニペットは基本的にGoogleによって自動生成されており、見出しタグや本文から生成されますが、メタディスクリプションの方がページの概要を正確に説明できると判断したらメタディスクリプションをそのまま表示するとのこと。
実際どの程度の割合でそのまま表示されるのかをmozが調査したところ、おおむね30%程度だったそうです。
(英語)
when it seems like Google is rewriting so many snippets, is it worth having meta description tags at all? (中略) Of those, just over one-third (35.9%) were used as-is for display snippets.(日本語)
How Long Should Your Meta Description Be?
Googleが非常に多くのスニペットを書き換えているように見える場合、メタディスクリプションタグを付ける価値はありますか?(中略)そのうち、3分の1強(35.9%)がディスプレイスニペットにそのまま使用されました。
メタディスクリプションの文字数は何文字にするべき?
メタディスクリプションの文字数は、検索結果に表示される文字数を基準に考えられることが多いです。
概ね70文字程度まで表示される
以前はもう少しスニペットの文字数が多く120文字程度と言われていました。
また、PCとスマホで文字数が違っていましたが、最近ではPCでも、スマホでも概ね70文字程度が表示されるようになっています。
ただし、ときどき表示文字数が変わることもあり、スマホではデバイスによっても多少違いが出る場合があるので、少し長めに作っておく方が無難です。
ディスクリプション全体は100文字前後で70文字目までに重要な内容を含めるのがベスト
上記を考慮すると、メタディスクリプション全体では100文字前後で作成しましょう。
かつ、重要で省略されたくない内容は70文字目くらいまでに書いておけば途中で途切れても重要箇所を検索結果ページに残すことができます。
メタディスクリプションの書き方のコツ
- 記事を読んで得られる「答え」を含める
- タイトルに含められなかったキーワードを入れる
- 記事間で重複しないようにする
- タイトルに含められなかったキーワードを入れる
- ユーザーがクリックしたくなる内容にする
- 訪問後に失望されない内容にする(本文の内容に沿ったものにする)
メタ ディスクリプションは、文章形式にする必要はありません。そのページに関するデータを含めておくだけでも効果があります。
Google 検索セントラル:検索結果に効果的なタイトルとスニペットを作成する
メタディスクリプションは必ずしも文章の形にする必要はないとのことで、例えば書籍に関するディスクリプションで、
<meta name="description" content="著者 A.N. Author,イラスト: V. Gogh, 価格: 18ドル,ページ数: 784ページ">
のような単語の羅列のように書いても構わないとのこと。
ただし、上記のようなメタディスクリプションではユーザーのクリックを促すことは難しいはずです。
メタディスクリプションを書く際のコツは以下のとおりです。
記事を読んで得られる「答え」を含める
検索結果画面は、リンクの集まりになっていますよね。
リンクをクリックするかどうかは、その先に自分の欲しい・読みたいものがあると確信できていればできているほど、クリックしやすくなります。
このため、メタディスクリプションに「抽象的な概要」だけ書いているよりも、「具体的な答え」を書いておくと移動先に書かれている内容を想像しやすくなり「さらに詳しく知りたい」と思えるようになります。
タイトルに含められなかったキーワードを入れる
タイトルタグは有効な文字数が少なく、最重要キーワードしか含めないことがほとんどです。
タイトルタグに含められなかったキーワードをディスクリプションに入れることによって、カバーする範囲を増やすことができます。
記事間で重複しないようにする
メタディスクリプションは、記事の概要・内容を端的にまとめた説明文になるため、記事間で重複することはそもそも発生しないはずです。
なぜなら、説明文が完全に同一の記事はそもそも2つに分ける必要がないから、ですね。
ブログ記事毎に一つ一つ個別のディスクリプションを設定するようにしましょう。
ユーザーがクリックしたくなる内容にする
ディスクリプションは、ユーザーがこの記事を読みたいと思える内容にしましょう。
- 記事を読むメリット
- 解決できる悩み
- 筆者の実績
ディスクリプションは書籍で言えば、カバーのついている「帯紙(腰帯)」のようなものです。背表紙や表紙には書籍のタイトルを入れるしかありませんが、販売のための補足情報を書いているようなものです。
訪問後に失望されない内容にする(本文の内容に沿ったものにする)
メタディスクリプションの内容は、本文の内容に沿ったものにしましょう。
- 本文の内容を誇張する
- 本文に記載のない内容がさも書かれているようにする
- 実際の実績をむやみに盛る
誘導を図りたいあまり、上記のような対応を行うと、ユーザーは訪問後に失望し、満足しないまま直帰してしまいます。
当然、そういったページでは直帰率が上がる・滞在時間が短くなる・エンゲージメント率が下がるなどSEO的にも悪い影響が出かねません。
そもそも、内容とあまりにかけ離れてしまうと、スニペットへの採用率が大きく下がるはずです。
メタディスクリプションの設定方法
ここからは実際のディスクリプションの設定方法について解説します。
- WordPressテーマでの設定
- SEOプラグインでの設定
WordPressの標準機能には、descriptionを個別の記事毎に設定する機能がありません。
WordPressテーマの機能を使うか、プラグインを導入して個別の記事にdescriptionを設定します。
WordPressテーマでの設定
現在入手可能なWordPressテーマは、ほとんどのものがdescriptionの入力に対応しています。
設定方法も基本的に同じで、各記事の編集画面にて入力します。
各テーマのディスクリプションの入力欄は以下のようになっています。
SWELL(SEO SIMPLE PACK)
Cocoon
Affigner
SANGO
JIN
THE THOR
DIVER
賢威
Luxeritas
般若ビルダー
SEOプラグインでの設定
各SEOプラグインもメタディスクリプションを設定するのは標準機能となっています。
Yoast SEO
All-in-One SEO
SEOPress
HTMLで直接指定する場合はタグ内に記載
WordPressのテンプレートを編集する場合や、一般的なHTMLファイルを編集する場合は<head>タグ内に下記のように記述します。
<meta name="description" content="ディスクリプションの内容">
SEOに効果的な10個のHTMLタグ:descriptionの書き方
メタディスクリプションについてよくある質問
設定したディスクリプションが反映されないのはなぜ?
ディスクリプションが反映されないのは、
- ページの内容をうまく表していない
- キーワードの検索意図と異なっている
- 変更直後でまだクロールされていない
などが考えられます。
前提として、検索結果画面に表示されるのは「スニペット」であり、メタディスクリプションがそのまま表示されるとは限らないという点に注意してください。
絵文字を入れて目立たせることは可能?
通常の文字ばかりのところに絵文字が入るとかなり目立ちますよね。
実際、タイトルタグには絵文字を入れることができます。
ただ、ディスクリプションは絵文字部分が無視されるようです。
どうせ書き換えられるなら書かないでもいいのでは?
メタディスクリプションは全く使われなかったり、途中までで省略されたり、一部が書き換えられたりします。
どうせ書き換えられるならいっそ書かないでもいいのでは・・とお考えかもしれません。
実際、インフルエンサーと言われている方のサイトでもメタディスクリプションを設定していないという方もいらっしゃいます。
ただ、Googleが生成したスニペットは必ずしも魅力的とは言えないものも少なくないため、適切なディスクリプションを作成し、表示を目指す方が良いのではないでしょうか。
まとめ:メタディスクリプションを書いてクリック率を高めよう
メタディスクリプションの役割・メリット・書き方・設定方法などを解説しました。
検索ユーザーが思わずクリックしたくなるディスクリプションを表示すれば、クリック率が高くなり、アクセスの質も改善されるので、結果的にSEOに良い影響を与えます。
必ずしも採用されるとは限らないものの、Googleがコンテンツから自動生成したメタディスクリプションよりも高いクリック率が得られるよう微調整をしていきましょう。
また、検索結果画面でのクリック率を高めるならタイトルタグも最適化しましょう。