サーバー契約時にWordPressテーマを選べたのでCocoonにしました。これでいいのかな?
WordPressの無料テーマと、有料テーマでどんな違いがあるのかわからない。有料テーマは購入してみないと試せないし・・
なるべく初期費用を抑えたいから無料からスタートして、使いこなせるようになったら有料版にステップアップできるテーマはある?
ドメイン名やブログ名を決め、サーバー契約をして、WordPressブログを立ち上げるだけでも大変ですが、次にぶつかる壁がWordPressテーマの選択です。
既にサーバー費用も払っているので、最初は無料のテーマにしておきたい、という方も多いはず。
とはいえ、WordPressの無料テーマは数も多く、一つずつ試していくのも大変・・という方のために、本記事では厳選して7つの無料テーマを紹介します。
有料テーマとの違いについても解説しますので、無料テーマにするか、思い切って有料テーマを買ってみるか悩んでいる方も参考にしてください。
- WordPressのおすすめ無料テーマ7選
- WordPressの無料テーマの選び方
- 無料テーマと有料テーマの違い
- WordPressの無料テーマを選ぶべき人・注意点
WordPressのおすすめ無料テーマ7選
WordPressの無料テーマは公式サイトには1万種類を超える登録があるので、まずは以下の条件に当てはまるものに厳選しました。
- 日本製(管理画面に英語が出ない)
- 利用者が多く、定番といわれている
- SEO対策が行われている
- レスポンシブに対応している
- 継続的に開発されている
Cocoon(コクーン)
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サポート | |
機能 | |
デザイン | |
人気度・利用者数 | |
ブロックエディター対応 |
基本情報
開発者・開発元 | わいひら氏(エックスサーバー) |
配布ページ | https://wp-cocoon.com/ |
更新履歴 | Cocoonのアップデート情報 |
有料オプション | なし |
子テーマ配布 | あり |
複数サイト利用 | 可 |
商用利用 | 可 |
サポート | フォーラム |
デザイン | シンプル(スキン機能で切り替え可能) |
向いている人 | 中級者以上 |
機能面は有料テーマ以上の大人気無料テーマ
無料テーマといえばCocoonと言えるほど、最強の無料テーマです。
いきなり結論になりますが、とりあえず無料テーマを一つ選びたいだけなら迷わずCocoonを選択しましょう。他の無料テーマとは別格です。
- 機能面は有料テーマ並みに充実
- サポートフォーラムが活発で作者のわいひらさんも積極的に回答されている
- 万が一開発者に何かあってもエックスサーバーが継承する開発体制
通常の無料テーマだと実現不可能なレベルですので、まさに最強の無料テーマです。
ただし、注意点もあります。Cocoonは機能提供に重きが置かれたテーマで、デザインについては「スキン」を適用するかスタイルシートで自分で調整する前提です。
無料なので初心者の方も多く使われますが、デザイン面はユーザーの腕次第となっているのでCSSでカスタマイズができる中級以上の人向けのWordPressテーマといえます。
スキンはカラバリを除いて30パターン以上あるので、気に入ったものが見つかればスタイルシートを編集できない方でも使えます。
Luxeritas(ルクセリタス)
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ブロックエディター対応 |
基本情報
開発者・開発元 | るな氏 |
配布ページ | https://thk.kanzae.net/wp/ |
更新情報 | 更新情報 |
有料オプション | コピーライト消去プラグイン(5,230円) |
子テーマ配布 | あり |
複数サイト利用 | 可 |
商用利用 | 可 |
サポート | なし |
デザイン | すっきり(デザインファイルの配布あり) |
向いている人 | 中級者~上級者 |
高速性にこだわった、デザインと機能のバランスがいいテーマ
Luxeritasのウリは高速性です。高速化機能が特に充実しているのが特徴です。
外観を一括変更できるデザインファイルも用意されているので簡単に着せ替えができます。オリジナルブロックも比較的充実しています。
導入した直後の状態でもある程度デザイン性は整っている印象がありますので、機能とデザインのバランスが取れている良テーマです。
個人的にはCocoonよりもこちらを推奨したいのですが、サポート面・更新頻度・開発継続性を考慮するとCocoon以上にスキルが要求されるテーマかなと思います。
Lightning(ライトニング)
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使い勝手 | |
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サポート | |
機能 | |
デザイン | |
人気度・利用者数 | |
ブロックエディター対応 |
基本情報
開発者・開発元 | 株式会社ベクトル |
配布ページ | https://lightning.vektor-inc.co.jp/ |
更新情報 | 製品更新情報 |
有料オプション | Vektor Passport(サブスク) |
子テーマ配布 | あり |
複数サイト利用 | 可 |
商用利用 | 可 |
サポート | フォーラム(閲覧のみ) |
デザイン | 小奇麗 |
向いている人 | 初心者 |
デザイン性が高めで拡張性に優れたテーマ
Lightningは無料テーマの中ではデザイン性が比較的高いと感じられるテーマです。垢ぬけていて小綺麗な印象です。
無料のLightningに有料のプラグインを販売する形式でマネタイズされているので精力的に開発が続けられています。
ブログの成長にあわせて最終的には高機能なテーマを導入したいけれど、いきなり有料テーマを購入するというのに抵抗があるという方にピッタリです。
オプションの無料プラグイン、VK BlocksとVK All in One Expansion Unitをインストールすると使い勝手がさらによくなりますよ。
yStandard(ワイスタンダード)
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更新頻度 | |
サポート | |
機能 | |
デザイン | |
人気度・利用者数 | |
ブロックエディター対応 |
基本情報
開発者・開発元 | よしあかつきさん |
配布ページ | https://wp-ystandard.com/ |
更新情報 | アップデート履歴 |
有料オプション | yStandard Toolbox(8,800円) yStandard Copyright Customizer(1,100円) |
子テーマ | あり |
複数サイト利用 | 可 |
商用利用 | 可 |
サポート | なし(有料版ユーザーのみ) |
デザイン | シンプル |
向いている人 | 初心者 |
設定がやりやすいカスタマイズを楽しむテーマ
yStandardはシンプルなデザインながら、整った感じのテイストで、CSSの調整をほとんどしなくても美しいデザインにできます。
また、「カスタマイズありきで作りこんでいくことを楽しむためのテーマ」という打ち出しで、かなり細かい部分まで調整が可能です。
WordPressテーマの設定は特殊なワードや設定項目の分類になっているものが少なくありませんが、yStandardは割と直感的に設定をしていけます。
純正の拡張プラグイン(有料)も用意されているので、無料でスタートして使い慣れてきたら本格的な作りこみをしていく、というステップアップができる無料WordPressテーマです。
尚、テーマ本体だけだと、記事の編集機能が弱めです。yStandard Blocksという純正の無料プラグインがあるので使用時は必ずこちらも使いましょう。
多機能すぎるテーマは逆に難しく感じるという方なら、必要な設定を直感的にでき、ステップアップも用意されているyStandardがおすすめです。
Emanon Free(エマノン)
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ブロックエディター対応 |
基本情報
開発者・開発元 | 株式会社イノ・コード |
配布ページ | https://wp-emanon.jp/themes/theme-emanon-free/ |
更新情報 | Emanon Free 更新履歴 |
有料オプション | 上位テーマ(Pro・Business・Premium)有 Emanon Blocks(3,680円) コピーライト編集(1,980円) |
子テーマ配布 | あり(同梱) |
複数サイト利用 | 可 |
商用利用 | 可 |
サポート | なし |
デザイン | シンプル(かっちり) |
向いている人 | 中級者~上級者・企業向け |
企業向けながら、個人で使用しても違和感のない無料テーマ
Emanonは企業向けということもあり、デザインのテイストはシンプルでありながら区切り線を使ったカッチリ・誠実な印象。
上位プランも用意されていますので、無料ではじめてステップアップしていくことが可能です。
無料版はWordPressの全体機能設定と最小限のデザイン調整のみとなっており、オリジナルブロックの追加など、編集系の機能は強化されません。
逆に、オプションのEmanon Blocksや外部プラグインを追加してオリジナルブロックを追加して自分好みの編集環境を整えたい方にはおすすめです。
XeoryBase(セオリーベース)
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更新頻度 | |
サポート | |
機能 | |
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人気度・利用者数 | |
ブロックエディター対応 |
基本情報
開発者・開発元 | 株式会社ルーシー(バズ部) |
配布ページ | https://xeory.jp/template/xeory-base/ |
更新情報 | 更新情報(最終更新2021年12月) |
有料オプション | Xeory Fixed Banner(9,800円) Xeory Visual Slider(4,800円) |
子テーマ配布 | なし |
複数サイト利用 | 可 |
商用利用 | 可 |
サポート | フォーラム |
デザイン | とにかくシンプル |
向いている人 | 上級者・企業のオウンドメディア |
上級者が細部まで作りこむのに適したテーマ
Xeoryはコンテンツマーケティングで有名な「バズ部」によるWordPressテーマです。
企業がオウンドメディアを立ち上げるのに使うことを想定された設計となっています。
企業がオウンドメディアを立ち上げる際に必要になる機能を残し、逆に邪魔になる機能や装飾を限りなく排除したブランクテーマに近いものです。
無料テーマとしてほぼ必ず名前が上がる有名なテーマではあるものの、個人でまともに利用しようと思ったらデザインをCSSでフルカスタマイズできたり、プラグインを選定できたり、どうしても足りない機能なら自分で作ってしまえるくらいの制作スキルが必要です。
なので初心者には全く向いていませんが、細部まで作りこんでいきたい上級者にとっては良い選択肢といえます。
Arkhe(アルケー)
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サポート | |
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自由度 | |
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人気度・利用者数 | |
ブロックエディター対応 |
基本情報
開発者・開発元 | 株式会社LOOS(了氏) |
配布ページ | https://arkhe-theme.com/ja/ |
更新情報 | テーマ本体のアップデート情報一覧 |
有料オプション | Arkhe Pro Pack(6,600円/年) Arkhe Blocks Pro 買い切り版(5,500円) Arkhe Toolkit 買い切り版(3,300円) |
子テーマ配布 | なし |
複数サイト利用 | 可 |
商用利用 | 可 |
サポート | フォーラム(無料ユーザーは閲覧のみ) |
デザイン | ブランクテーマ |
向いている人 | 上級者・制作会社 |
制作会社がクライアントワークするのに最適化されたテーマ
日本で最も売れているWordPressテーマ「SWELL」の開発者「了さん」が手がける、制作会社向けのWordPressテーマです。
基本的にはブランクテーマとなっており、適度に整いつつもCSSでの調整がやりやすく、多数のアクションフックが用意されているので柔軟に機能の微調整ができるのが特徴です。
制作会社が受ける案件はWordPressのテンプレート自体をカスタマイズすることが多く、自社開発のテーマを使うこともありますが、Alkheを使えばその手間が省けます。
また個人で利用する場合でも、オリジナリティの高いレイアウトデザインを作ったり、オプションプラグインやサードパーティ製のプラグインを組み合わせてオリジナルブロックを拡張していくなど、がっつり作りこんでいきたい上級者におすすめです。
WordPressの無料テーマの選び方
今回紹介していないテーマを探される場合は下記の点を考慮するといいです。
- ブロックエディターに対応しているか
- 無料で配布されている理由を確認する
- 継続的に開発が続けられているか
- テーマが想定している用途と自分の用途が合致しているか
- 利用者が多いか
ブロックエディターに対応しているか
WordPressテーマの売り文句でよく見かけるのが「レスポンシブ対応」です。
スマホできちんと表示されるのは今日日当たり前であり、現在配布されているテーマではほぼ100%対応されていますので差がつきません。
むしろ、ブロックエディターにどこまで対応しているのかを確認しましょう。
オリジナルブロックの有無や、標準ブロックの調整の有無を確認するといいです。
無料で配布されている理由を確認する
WordPressテーマの開発にはコスト・時間がかかります。
とりわけ、ブロックエディターが導入されてからは開発にかかるスキル要件が跳ね上がりました。
最近でこそ、ブロックエディターに標準対応するテーマが主流になりましたが、開発者が新たにスキル習得をすることをあきらめたテーマは開発が終了してしまいました。
それだけ開発することが大変なWordPressテーマを無償で配布するには何かしら金銭的なメリットやマネタイズ手段がなければ継続は困難です。
ですので、無料テーマを利用する際は、無料で配布される理由を確認しておきましょう。以下が代表的なパターンです。
有料版への入口 | 有料版や有料プラグインを販売する上での入り口商品として提供 |
有料版のテスト | 別途販売している有料版テーマに実装予定の機能をテストすることが目的。ユーザーからのフィードバックが報酬。 |
売名・サイト誘導 | 自身の知名度・権威性の向上や、運営しているサイトへの訪問者を増やすことが目的。マネタイズは運営サイトや書籍出版などで行う。 |
継続的に開発が続けられているか
リリースされてから継続的にバージョンアップが行われているかを確認しておきましょう。
WordPressテーマによっては全くバージョンアップが行われないものや、以前は頻繁に更新されていたものの、最近は更新がほとんどされなくなった、というものもあります。
WordPressテーマはWordPressのコアの進化に追従し、機能の調整が不可欠です。コアのアップデートで機能の一部が使えなくなる場合があるためです。
例えば、2021年9月24日のWordPress5.8でウィジェットの仕様が大きく変わりました。
この時のテーマ側の対応として、テーマ側で事前に機能をオフにしたもの、リリース後に対応したもの、Classic Widgetsを入れるようアナウンスをするもの、何もしないもの、と対応はまちまちでした。
WordPressのコアの進化に対応しているかどうかを確認するには、各テーマのアップデート情報を閲覧するとわかります。
テーマが想定している用途と自分の用途が合致しているか
WordPressテーマは、使い方をある程度想定されている場合が少なくありません。
企業向け・個人向けといった、使う人を指定するような場合のほか、ポートフォリオ用とかサロン用といった、作るサイトの内容を想定したものまでさまざまです。
見た目だけで選ばず、使おうとしているWordPressテーマが想定している用途と、自分の用途が合致しているかを確認しておくようにしましょう。
利用者が多いか
無料テーマは基本的にサポートを受けることはできません。
WordPress本体同様、自力で解決してね、というのが基本となっています。
そこで重要になってくるのが利用者数です。
利用者が多いと、トラブルが起きた時の対処法や、カスタマイズ方法が公開されており、検索すれば解決策が見つかる可能性が高くなるためです。
無料テーマと有料テーマの違い
WordPressの有料テーマは購入するまで試すことができないため、無料テーマと比較することができません。
私自身は下記の有料テーマを実際に購入して試しておりますので、総論として無料テーマとの違いをまとめます。
- インストール直後から成り立つデザイン
- 圧倒的なブロックエディターの使い勝手の差
- 収益化機能の有無
- 管理画面だけでデザインの設定ができる
- サポートの違い
インストール直後から成り立つデザイン
無料テーマはインストール直後は極めてシンプルなデザインになっているものが多いです。
シンプルというよりも、レイアウトだけ決めたから「デザインはこれからご自身でしてください」という感じです。
一方、有料テーマは有効化しただけである程度デザイン的に成立しており、装飾機能も豊富に用意されていますので、一切設定を変えずにそのまま運用可能なものが多いです。実際、ほぼインストールしただけで使われているブログもよく見かけます。
有料テーマを導入すれば、デザインのカスタマイズにかかる時間を最小限にできます。
圧倒的なブロックエディターの使い勝手の差
有料テーマと無料テーマの決定的な違いはブロックエディターの使い勝手の差です。
オリジナルブロック数の違い
有料テーマは多くのオリジナルブロックが追加されますが、無料テーマでは、オリジナルブロックが一つも追加されないものも少なくありません。
ボックス・ボタンといった基本的なブロックはもちろん、FAQ・アコーディオン・ステップ・吹き出しといった頻繁に使うブロックも無料テーマでは搭載されていないことのほうが多いです。
標準ブロックの微調整
WordPressにはテーブルや段落、リストといった標準ブロックがあります。
無料テーマでは標準ブロックに手が加えられていることはまれですが、有料テーマでは複数のデザインから選べたり、細かく設定を行えるようになっていたりします。
典型的なのが「段落」ブロックで、有料テーマでは段落ブロックに囲み枠の装飾を施せば、ボックス化できます。些細な事かもしれませんが、編集効率が桁違いによくなりますよ。
インライン要素の充実
有料テーマではツールバーが拡張され、マーカーなど文字装飾がしやすく調整されています。
無料テーマではツールバーは標準機能のままという場合がほとんどです。頻繁に使うマーカーすら設定されない場合もあります。
収益化機能の有無
有料テーマを使うメリットとして、収益化機能が充実している点が挙げられます。
無料テーマでも集客機能が充実しているものは多々あるのですが、収益化機能まで充実しているものはほとんどありません。
ブログで収益を上げていくには、集客と収益化を両立させなければならないため、集客機能だけでは片手落ちになってしまいます。
管理画面だけでデザインの設定ができる
有料テーマは管理画面だけでデザインの設定が完結可能です。
対して無料テーマはそうはなっておらず、スタイルシートで編集するのが基本となっています。
例えば、見出しのデザインを選択する機能は有料版テーマでは100%搭載されていますが、無料テーマでは有料オプションになっているか、style.cssを編集してください、という形になっています。
スタイルシートでデザインの微調整ができない場合は有料テーマを使うことをお勧めします。
サポートの違い
有料テーマはある程度サポートが充実しています。
というのも、サポートするメリットがあるためです。
- バグの早期発見と解決
- ユーザーの声(ニーズ)をもとに機能改善ができる
- サポートが充実しているという評判につながる
上記のような形になると、製品を購入してくれる人が増えますよね。
一方無料テーマだと、利用者が増加しても直接利益が生まれません。
サポートには一定の時間や手間もかかるため、基本的にはサポートはなしになっています。
WordPressの無料テーマをお勧めできる人
以上を踏まえると、無料テーマをお勧めできる人は以下の方です。
- デザインのカスタマイズができる中級者以上の方
- 無料で始めて後から有料オプションを追加したい人
- 稼ぐことを目的にしていない人
デザインのカスタマイズができる中級者以上の方
WordPressテーマを使い続けていると、「もうちょっとここをいじりたい」と思うようになってしまうもの。
しかし無料テーマの多くはデザインの細かい調整機能が省略されていることが多く、自分でスタイルシートを編集しなくてはなりません。
ですので、自力でスタイルシートの編集ができる中級者以上の方に向いています。
無料で始めて後から有料オプションを追加したい人
初めてブログを作る方で、とりあえず作ってみたい、という場合にいきなり出費が発生するのは避けたいところですよね。
そういう場合は無料から始められ、上位版や拡張プラグインのあるテーマを選んでおくと安心です。
- yStandard → オプションのyStandard Toolboxを購入
- Emanon Free → 上位版のEmanon ProとEmanon Blocksを購入
- Lightning → Vektor Passportを契約(サブスク)
- Alkhe → Arkhe Pro Packを契約(サブスク)または購入(買い切り)
ステップアップできるテーマで個人的におすすめなのはyStandardです。設定がしやすく、SWELL+Alkhe÷2みたいな機能構成・デザイン性なので。
稼ぐことを目的にしていない人
- ブログ構築やWebマーケティングのスキルを身につけたい
- WordPressの知識やスキルを身につけたい
- 趣味ブログでお金をかけたくない
ブログで稼ぐことを目的にしていない人なら、無料テーマを使うことをおすすめします。
なぜなら、収益化機能が搭載されていなくてもいいから、ですね。
稼ぐためにブログを作る方なら、競合サイトが有料テーマを使うなどデザインにもこだわって作っているなら負けないように有料テーマを使うほうが良いでしょう。
無料テーマを使う上での注意点
最後に、無料テーマを選ぼうとされている方に注意点をお知らせしておきます。
WordPressテーマを変更するのは大変
初心者の方がやってしまいがちな選択として、「最初だし、無料テーマでいいか」という理由で無料テーマを選んでしまうことです。
選ぶ際に明確な理由付けができていないと、後からテーマを変えたくなってしまう場合があります(隣の芝が青くみえてしまったり・・)。
実は私も初めて立ち上げたブログはCocoonで作りました。しかし、納得できる見栄えに整えられず、結局Affingerを導入しました。
私自身はそこそこスタイルシートで調整もできるのですが、ぶっちゃけ、面倒に感じたのと、本質的ではないことに時間を割きたくなかったのでお金で解決させました(払えない額ではなかったので)。
しかし、テーマを乗り換える際、既に70記事くらい書いた後だったので、移行作業にかなり苦労しました。
- 画像の縦横比が違うので数百枚の画像を作りなおす
- 装飾用のブロックを移行先のブロックに変える
- ウィジェットの設定をやり直す
- メニューの設定をやり直す
- 多機能な無料テーマから多機能な有料テーマに移行したので、設定がどこにあるのか探すのに四苦八苦した
- そのあとようやく有料テーマの機能を使ってデザインを整えることができた
WordPressテーマが独自に拡張した機能は互換性がありませんので、ブログにある程度記事がある状態からWordPressテーマを変更すると、かなり労力がかかることを知っておいてください。
ですので、後々有料テーマに乗り換える可能性があるなら、最初から有料テーマを使っておくほうがいいです。
まとめ:WordPressの無料テーマで稼ぐにはスキルが必要
WordPressの無料テーマは全体的にデザインの調整機能が弱く、見た目の調整を行う際にスタイルシートを使った編集が必要になってしまうケースが少なくありません。
あまりスタイルシートを編集したことがない方や自信がない場合は有料テーマにしておくほうが安心です。
- Cocoon
-
機能特化型、一番人気、迷ったらコレ!
- Luxeritas
-
高速性重視の機能・デザインバランス型
- Lightning
-
デザイン性が高く拡張性が高い
- yStandard
-
個人向けシンプルデザイン
- Emanon Free
-
企業向けシンプルデザイン
- XeoryBase
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企業のオウンドメディア向けベーステーマ
- Arkhe
-
制作会社に最適化されたベーステーマ
上記以外の無料テーマを探したい場合は、下記を意識して探しましょう。
- ブロックエディターに対応しているか
- 無料で配布されている理由を確認する
- 継続的に開発が続けられているか
- テーマが想定している用途と自分の用途が合致しているか
- 利用者が多いか
無料テーマと有料テーマでは以下の点で違います。
- インストール直後から成り立つデザイン
- 圧倒的なブロックエディターの使い勝手の差
- 収益化機能の有無
- 管理画面だけでデザインの設定ができる
- サポートの違い
また、WordPressテーマは途中で乗り換えると移行作業が半端ないボリュームになるため、できれば変えずに運用したいところです。
有料版テーマも含めておすすめのWordPressテーマを見る