ラッコキーワードはサジェスト機能しか使っていない・・もっと使いこなしてアクセスアップにつなげたいな・・
ラッコキーワードの有料版は使うべき?無料版でも十分?
ラッコキーワードはブログのアクセスを増やしたい人なら必ず使っていると言っても過言ではない定番ツールです。
もともとはサジェストワードを取得するだけのツールでしたが、新しい機能がどんどん追加され、今ではすっかり多機能なキーワードリサーチツールに生まれ変わりました。
ですが、追加された様々な機能を実際のブログ運用や業務フローでどう使えばいいかわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、ラッコキーワードの使い方について徹底解説します。
今まで使いきれていなかったラッコキーワードの機能を全て使い尽くしてアクセスアップを目指しましょう。
- ラッコキーワードとは
- ラッコキーワードの基本操作
- ラッコキーワードの使い方① キーワードの発見
- ラッコキーワードの使い方② 検索意図の調査
- ラッコキーワードの使い方③ 市場調査
- ラッコキーワードの使い方④ 記事構成・執筆支援
本記事は2024年2月時点のUIを基準に作成しています。スクリーンショットの内容が現在と多少異なる場合がございます。公式のサイトで確認してください。
ラッコキーワードとは?
サービス名 | ラッコキーワード |
---|---|
運営会社 | ラッコ株式会社 |
サービス開始 | 2012年6月 |
サービスサイト | https://related-keywords.com/ |
ユーザー数 | 18万人以上 |
まずはラッコキーワードの概要について紹介します。
10年以上の実績がある定番のサジェストワード取得ツール
ラッコキーワードの前身は、サジェストワードを取得するツールとして「関連キーワード取得ツール」という名称で2012年6月から提供されていました。
サジェストワードとは、検索ボックスに表示される検索候補のことです。関連ワード・オートコンプリート・オートコレクトなどと言われることもあります。
その後、2020年7月にリニューアルされて名称も「ラッコキーワード」となり、2022年には有料版もリリースされました。
以来、機能追加が継続的に行われ、個人ブロガーやアフィリエイターはもちろん、企業ユーザーも含めて幅広くキーワードリサーチツールの定番として愛用されています。
ラッコキーワードのプラン
ラッコキーワードのプランは上記のようになっています。
特徴としては大半の機能が無料版でも利用可能ということ(回数が少ないだけ)。
無料版では仮に1日の利用上限に達しても、翌日になればまた利用できるので有料版を契約しなくてもかなりのことができます。
- 各種キーワード調査(サジェストワードの取得含む)で合計1日50回
- AIでの提案:1日10回(出力上限5件)
- 競合が獲得しているキーワードの調査:1日20回(出力上限20件)
- 上記記事の見出し抽出・共起語、SNSのハッシュタグで合計1日15回
ラッコキーワードはアップデートがかなり頻繁に行われており、料金プランについても定期的に見直しが入っています。最新の料金表は公式サイトから確認ください。
尚、上記は無料会員登録をした場合です。非会員の状態(ゲストモード)では、1日5回までに利用が制限されます。
ラッコキーワードの機能一覧
ブログにアクセスを集めるには、「需要のあるキーワード」を発見し、それについての記事を書いて上位表示をすることが重要です。
ラッコキーワードはキーワードの発見から記事の執筆まで、幅広くカバーしていますので、通常のブログ運営であればリサーチツールはこれ一つでOKです。
ラッコキーワードの使い方① キーワードの発見
ラッコキーワードの使い方② 検索意図の調査
ラッコキーワードの使い方③ 市場調査
ラッコキーワードの使い方④ 記事構成・執筆
※クリックで解説まで移動します。
ラッコキーワードの使い方① キーワードの発見
アクセスを増やすべきキーワードを見つける機能です。
- サジェストキーワード
- サジェストプラス
- 競合が獲得しているキーワードを調査
サジェストキーワード
ユーザーが実際に検索したキーワードの一覧を取得する、ラッコキーワードの目玉機能です。
- メニューから「サジェストキーワード」を選択
- 検索窓にキーワードを入力して検索ボタンを押す
- 中央カラムに出力結果が分類されて表示されるのを確認
- 右上のCSVダウンロードまたはコピーボタンを押す
サジェストワード自体は下記のような場合に利用します。
- 記事リスト(キーワードリスト)を作成するとき(サイト設計)
- 記事構成時(目標ワードのサジェストを取得)
サジェストキーワードの使い方は、左メニューから「サジェストキーワード」を選んでキーワードを検索し、出力結果をコピーまたはダウンロードして使います。
尚、ラッコキーワードのサジェストは下記の検索エンジンから取得することができます。
- Google画像
- Google動画
- Googleショッピング
- Bing
- YouTube
- Amazon
- 楽天
サジェストワードの画面表示内にあるリロードのようなマークをクリックすると、さらにそのワードのサジェストを抽出する画面が表示されます。
1語ワードで調べる → 2語ワードを深堀りしてキーワードリストにまとめていく、というのがおすすめの使い方です。
サジェストプラス(有料版専用機能)
ラッコキーワードのサジェスト取得機能は、無料版の「サジェストワード」と有料版専用の「サジェストプラス」の2種類があります。
基本的な使い方は同じですが、以下のような違いがあります
サジェストキーワード 無料 | サジェストプラス 有料 | |
---|---|---|
出力数 | 普通 | 多い(3~10倍) |
対応検索エンジン数 | 8つ(切り替えて出力) | 8つ(同時に出力可) |
フィルター | ||
検索ボリューム取得 | ||
ノイズ除去 | ||
CSVでダウンロード | ||
クリップボードにコピー |
サジェストワードの利用シーンに加え、
- 穴場キーワードを発見する
のに役立ちます。
なお、出力したサジェストワードは豊富なフィルター機能で絞り込みをかけることができます。
競合サイトの集客キーワードを特定する(獲得キーワード調査)
競合サイトがどんなキーワードで対策し、どのくらいの流入があるのか、ということがわかると集客を考える上で参考になりますよね。
競合サイトをまとめて調べることも可能です。
この機能でわかるのは、Googleのみです。実感としては当たらずしも遠からずな数字と感じます(やや小さく出る傾向があるようです)。
出力結果をソートしたりフィルタリングする機能はライトプラン以上になります。ただし、基本的には画面上で操作するよりもデータをダウンロードし、Microsoft ExcelやGoogleスプレッドシートに読み込んで集計するのが良いでしょう。
- 競合が流入を獲得しているキーワードを自サイトでも対策する
- 競合が取っているキーワードを避ける
ラッコキーワードの使い方② 検索意図の調査
ラッコキーワードでは、検索意図の調査に使える機能が4つあります。
- Q&Aサイト調査
- 他のキーワード/質問(PAA)
- 関連する質問(AI提案)
- 関連するキーワード(AI提案)
Q&Aサイトでの質問を調べる
キーワードを見ただけではどういう意図で調べているのか判断できない場合、Q&Aサイトの質問がヒントになる場合が少なくありません。
調査中のキーワードに関連する質問が上がっていないか抽出することができます。
- Yahoo!知恵袋
- 教えてGoo
- 検索意図が複数考えられる時に具体例として挙がってきていないかチェックする
- 記事構成時、盛り込みたい内容が記事の流れ的にどうしても含めにくい場合、FAQコンテンツを追加してカバーする
他のキーワード/質問(有料版専用機能)
Google検索結果画面に表示される「関連する検索(PAA:People Also Ask)」や「関連する質問」を取得する機能です。
これらは、Googleに蓄積された検索ユーザーの行動データをもとに、潜在的な検索意図として推定し提案している情報です。
簡単に言えば
- ユーザーが次に知りたいこと
- ユーザーが次にやりたいこと
ということです。
- 関連ページとしてリンクを張る記事を選ぶのに使う
- まとめ部分で次のページの案内をする
- 記事構成時に「質問」の内容を盛り込む
有料版専用機能ですが、競合ページに書かれていない内容が出ることも多く、差別化につながるので積極的に活用すべき機能です。
AIでの関連する質問を提案
対象のキーワードに対して関連性の高い質問を生成する機能です。
- 詳しくなりすぎたジャンルに対して、「初心者がつまづきやすいポイント」を発見するのに使う
- 詳しくないジャンルに対して、生成された質問に答えながら知識を深め、読者の検索意図を理解する
記事作成には正直直結させるのが難しいのですが、先入観や知識の偏りのないAIと、自分とのギャップを利用して読者の検索意図の理解に役立てるのが良いのではないでしょうか。
AIによる関連ワードを提案
関連性が比較的強いとみなされたキーワードをAIを使って抽出できます。
対象のキーワードが他にどんなキーワードと関連性が強いかを知ることで、より深い理解が得られるかもしれません。
キーワードを新たに発見するというよりは、考えが全く及ばなかった関連語が提示されることで、検索意図をより深く理解するのに使うのがおすすめです。
ラッコキーワードの使い方③ 市場調査
ラッコキーワードは市場調査系の機能も充実しています。
検索ボリュームを調べる(有料版専用機能)
ラッコキーワードは大半の機能が無料版でも利用可能です。
有料版にしかない代表的な機能が検索ボリュームを取得する機能です。
検索ボリューム(月間検索数)とは、キーワードが1カ月間に検索される回数のことです。
検索ボリュームの取得はGoogleキーワードプランナーを使用するのが一般的です。
しかし、キーワードプランナーは本来広告を出稿している人向けのツールであるため、広告を出していない人には具体的な数字ではなく、範囲でしか表示されません。
ラッコキーワードを使うと、正確な検索ボリュームを取得可能です。
- 過去1年間にさかのぼって毎月の検索ボリュームを取得できる(変化も追える)
- 範囲でなく、正確な数字を取得できる
- キャッシュを使用しておらず、常に最新の情報で取得可能
- 一度に最大10万語の調査が可能
- 500ワードごとに1回分消費するカウントター方式
- 量が多い場合はバックグラウンドで動作し続け完了したらメールが届く
サジェストキーワードやサジェストプラスで取得できるのは「1度でも検索されたことがある」需要のあるワードです。
しかし、それがどのくらい検索されているのかは検索ボリュームを取得してみないとわかりません。
上位表示してみたものの、1カ月に1回しか検索されていない言葉であれば、サイトへの流入増加はほとんど見込めませんよね。どうせなら、毎月かなりの回数検索されるようなキーワードで上位表示したほうがいいはず。
検索ボリュームを把握できると以下のようなことができるようになります。
- 想定流入数の算出
- 記事を作成する順番の決定
尚、検索ボリュームはCSVでダウンロードすると、1年分のデータを取得できます。
集客コンテンツ分析
ラッコキーワード過去90日以内に取得された検索結果データを、集客数の多いコンテンツを一覧する機能です。
そのキーワードでの「流入の多い順リスト」といえるものですので、このリストにあるサイトの内容はカバーしておいて損はないはずです。
- 記事のテーマを決める(企画)
- 記事の内容の参考にする(執筆・編集)
SNSでのハッシュタグを調べる
関連ハッシュタグは、検索したキーワードが含まれるハッシュタグを、SNS(Instagram / TikTok / YouTube)から抽出する機能です。
出現数が多いものが話題になっているトピックスです。
- SNSへのポスト時のハッシュタグとして使う(SNSでのインプレッションを増やす)
- WordPressのタグ名に利用する
- 記事内に埋め込むポストを探すのに利用する
- SNSでの発信の受け皿になるように記事を作る
ニュースサイトでの取り扱いを調べる
検索したワードに関連するニュースや話題の記事をリストアップする機能です。
特にトレンドブログなど、新規性が重要なテーマで記事を書く際にチェックするべき機能です。
時事性が低いテーマの場合は特にチェックはしなくてもいいかなと。
Googleトレンドでの傾向を確認する
Googleトレンドを大まかに見たい場合に使用するための機能です。どちらかと言えばおまけで、Googleトレンド本家を見た方が良いでしょう。
キーワードに季節性があるかどうかを把握しておき、検索需要がピークになるタイミングで一番順位が良い状態にする「仕込み時期」を判断するのに使うと良いでしょう。
ラッコキーワードの使い方④ 記事構成・執筆
ラッコキーワードは記事を執筆するときにも利用できます。競合の記事を分析したり
上位サイトの見出しを抽出
1~20位までのサイトの見出しを全て抽出し、CSVファイルにダウンロードしたりクリップボードにコピーできる機能です。
上位サイトの内容を網羅しつつ、それらをわかりやすく再構成したり、自分の経験を足してオリジナリティを作りこむ記事構成を作る際には必ずチェックするはずです。
上位サイトの共起語を抽出
共起語とは、検索したキーワードと一緒に使われやすい言葉のことです。
上位サイトから共起語を抽出することで、「記事に含まれているほうが良い言葉」がわかります。
記事作成時に共起語を自然な形で含まれるようにライティングすると良いでしょう。
周辺語・連想語
周辺語・連想語とは、検索されたキーワードと関連性が高いと判断したワードを最大50件出力する機能です。
データ元は最新の辞書やWikipediaで、流行語などにも対応しています。週に2度取り込まれ、機械学習することで実現されています。
活用方法としては、記事テーマに対して、補足事項として含めておくべきことがないかを記事構成時にチェックする、というのが良いでしょう。
この機能と類似する機能として、共起語を抽出する機能がありますが、検出対象が上位20位の記事に限定されます。周辺語・連想語は上位記事に未掲載のワードも出てくるので押さえておくと良いでしょう。
類語・同義語
類語・同義語は、対象となるキーワードの言い換えや別の表現などを抽出する機能です。
記事テーマになるキーワードを見つける(キーワード選定の時に使う)というよりは、記事内で用語の意味を解説する際に念のため調べておくといった使い方です。
具体的には記事内で用語の意味を説明する際に、別の表現がないかをチェックするイメージです。ユーザーによって使用する言葉が違う場合があるので、表記ゆれ対策として本文中に補足しておくのが良いでしょう。
AIでの記事タイトルの提案
検索したキーワードから、記事のタイトル案を提案します。
提案数
- フリープラン:最大5件
- エントリープラン:最大10件
- ライトプラン以上:最大20件
私は基本的にこの機能は使わないようにしています。
AIでの見出し提案(記事構成)
同じく見出しについての提案です。記事のタイトル案を提案させた後、そのまま見出しの提案を行うと良いでしょう。
ラッコキーワードの有料版を利用するべき?
ここまでラッコキーワードの機能について細かく紹介してきました。今まであまり使ってこなかった機能があった方も是非活用してみてください。
最後に、有料版を使うべきかどうかについて解説します。結論から言えば、有料版は不要です。
無料版でもほとんどの機能が利用できますので、大抵の人にとっては必要にならないはず。
ただ、以下の2つのシーンにおいては有料版を使ってもいいと思います。
サイト設計時 → 多くの調査を行うので単月契約する
新しくブログを始める際には、キーワードのリサーチが不可欠です。
様々な調査をするためには無料版の使用制限をあっという間に使い切ってしまうはず。
また、検索ボリュームを取得するのはサイト設計においては不可欠ですので契約しないという選択肢はそもそもないと個人的には思います。
サイト設計をするタイミングではラッコキーワードはかなり優秀ですので単月だけライトプランまたはスタンダードプランを契約するのがおすすめです。
ラッコキーワードは契約更新前に数回にわたってメールが届きます。うっかり自動更新をオフにし忘れた、ということもないはずです。
エントリープランを年間契約(稼ぐための最短を目指すなら)
個人的におすすめしたいのがエントリープランの年間契約です(私も利用しています)。
ラッコキーワードの有料版の価値は、時短効果です。
- サジェストプラス → 競合よりも網羅性の高い記事を書くのに必要
- 月間検索数 → 取り組むキーワードの優先順位を決めるのに役立ちます。
この二つの機能を利用することで、競合よりも上位表示を実現しやすくなるので結果的に成果が出るまでの期間を短縮することができます。
もちろん毎月1000円近くかかるとなるとちゅうちょしますが、年間契約なら月額換算でわずか440円ですので、そのくらいで競合と差別化できるのなら安いものかなと。
ラッコキーワードを使うにあたってよくある質問
支払い方法は何に対応していますか?
クレジットカード・PayPal・銀行振込から選ぶことができます。尚、請求書払いには未対応です。
1か月だけまず利用したいと思います。解約方法は?
自動更新をオフにすれば、利用期限が来た時点で利用終了となります。
返金に対応していますか?
ラッコキーワードは前払いになっており、利用されたかどうかを判断できないため、返金には対応していません。
制限のリセットはいつですか?
無料版は毎日0時0分で、有料版は1カ月周期です。正確なタイミングは管理画面に表示されますのでそちらで確認するのが確実です。
複数名で利用しても構いませんか?
スタンダードプラン以上なら同時接続が可能です。
プランごとの同時接続数を超えると、先にログインした人から強制的にログアウトされます。
制限が来た場合、さらに使うにはどうしたらいいですか?
制限をリセットする機能があります。
ただし、追加料金が発生するのと、月1回までしか利用できません。
毎月のように制限をリセットする使い方になる場合は上位プランにしたほうがコストが安く利用できる回数も増えるのでアップグレードを検討しましょう。
最低利用期間はありますか?
ありません。1ヵ月から利用できます。
まとめ:ラッコツールの使い方を覚えてアクセスアップにつなげよう
ラッコキーワードは企画から記事執筆まで各フェーズで使える機能が満載のツールです。
アクセスアップを目指すなら必要不可欠なツールですので是非活用してみて下さい。
個人的なおすすめは、ブログを立ち上げる時はライトプランをスポット契約、普段はエントリープランを年間契約で利用する方法です。
各機能の使い方について確認したい場合は下記からどうぞ。