ブログを始めた時、夢や希望に満ちていたのではないでしょうか。
初期費用が少ないため、ブログに挑戦する人は非常に多いです。
しかし始めてみると、思ったようにうまくいかず、1年未満でやめてしまう人が7割以上です。
- ブログをやめてしまおうか迷っている
- ブログの辞め時はどういう時なのか
- ブログをやめる選択肢をなくすにはどうすればいいのか
といった疑問に答えつつ、ブログをやめずに継続する方法を解説します。
- ブログをやめる人の割合はどのくらい?
- ブログをやめたくなる理由
- やめる前に読むべき対処法と解決策
ブログをやめる人は全体の9割(3年後の継続率は3%)
総務省が2009年に行った、ブログに関する実態調査によると、ブログの継続率は1年目は30%、2年目で10%、3年目になるとわずか3%になるそうです。
また、有名ブロガーの体感ではブログを開始して、3ヵ月後も継続している人は8割、6ヵ月経つと5割、1年後には1割ほどだという意見が多いです。
この数字は正確ではないかもしれませんが、私も概ね合意できます。ライバルだと思っていた競合サイトが運営をやめたり、X(Twitter)で知った人がいつの間にかやめていたりするためです。
もし、自分だけがブログをやめたいと考えているのではと思われているならそんなことはないので安心ください。
ブログで成功するには、「ブログをやめる・やめたい」を乗り越える必要があります。
ブログをやめる理由
ブログを始めたばかりの人には、3つの大きな壁が現れます。
- 1つ目の壁:そもそもアクセスが上がらない
- 2つ目の壁:アクセスはそこそこあるが収益が低い
- 3つ目の壁:案件終了やSEOでのアップデートに被弾(環境の急激な悪化)
上記に加え、
- 本業や育児・家事などでリアルが忙しくなる(前提条件の崩壊)
- 単純に飽きた・モチベーションが上がらない・ネタがない
といったことが加わると、この先頑張っても報われないに違いない、と感じてやめてしまうのです。
ブログのアクセスが上がらない
ブログをやめる一番の理由は、アクセスが上がらない・収益が低いといったことです。
とりわけ、初心者ブロガーが最初に遭遇するのがアクセスが上がらないという問題。
新規ブログはSEOでの評価がつきにくく、良い記事を書いていてもすぐに上位表示されるとは限りません。
流入を増やしていくためには一定数の記事が必要になりますが、初心者だと1本の記事を書くのに10時間近くかかるのもよくあること。
かけている時間に対して結果が出ないことにしびれを切らしてしまい、やめてしまう人が非常に多いです。
ブログの収益が期待していたより低すぎる
ブログをしている人は収益報告をされる場合が非常に多いです。
- 3ヵ月で6桁突破した
- 今月は100万円を達成した
上記のような収益を上げることができるのはほんの一握りで、実際には以下のような方が大半です。
- ブログをはじめて1年ほど経つけど収益ゼロ
- ようやくアドセンスに合格。しかし月300円くらいしか稼げない
- アフィリエイトの初報酬の発生までに2年かかった
サーバー代やドメイン代など最小限のコストも回収できないという状況に挫折してやめてしまうケースです。
SEOのアップデートで順位が大きく低下
ブログの主な集客方法はSEOとSNSです。
このうち、SNSは自分の頑張り次第ですが、SEOはGoogleのアップデートの影響を大きく受けます。
SEOのアップデートに被弾し、一生懸命作ってきた記事が圏外に飛ばされてしまうと、「やっていられない」とモチベーションが大きく下がってしまいます。
自分の努力の範囲外で起きることなので理不尽さを感じてやめてしまう人も多いです。
本業の方が忙しくなってきた
ブログは本業でやるより副業で行う人が圧倒的に多いです。
- 転職で職場環境や職種が大きく変わり業務量が増えた
- 異動や配置転換で業務内容が変わり、残業が増えた
- 家事や育児で忙しい
といった「本業の環境の変化」の影響を受けやすいのがブログです。
ただでさえアクセス数は上がらない・収益も増えないといった壁があるところに、「時間もない」が加わると、続けることができないと感じでやめるパターンです。
ブログをやめる前に知るべき解決策【対処療法】
ブログをやめる理由は人それぞれですが、やめる前に対処法を知っておくと回避できるかもしれません。
アクセス数・収益・検索順位が低いからやめたい場合の解決策
アクセス数や収益といった、ブログの成果に疑問を持っている場合はほとんど「勘違い」が原因です。
ブログは短期間で稼げるものではありません。
偶然うまくいくケースもあるかもしれませんが、一定のアクセス数が集まり、まとまった収益が発生するまでには年単位で時間がかかるのが普通です。
- ブログで稼ぐには時間がかかる、という認識に改める
- アクセス数や収益額が気になるなら見ないようにする
- 今ダメだからといって、半年後・1年後も同様にダメとは限らないと思うようにする
- ブログの状況に集中するのではなく、コンテンツ作りに集中する
ブログとはこういうもの、という認識を改めましょう。
モチベーションが上がらないから辞めたい場合の解決策
- 書いても書いても誰も読んでくれない
- ブログを書くのが面倒だ
- 段々ブログのテーマに興味がなくなってきた
ブログのモチベーションが下がる理由は上記以外にもたくさんありますが、仕組化で解決できます。
- ブログを書く場所や時間などのルールを決める
- ブログを書くことで悩みが解決できた読者の顔を想像する
- 同じレベルのライバルを設定して、負けないようにする
- 小さい目標を立てて達成する
時間がないからやめたい場合の解決策
リアルが忙しいなど、作業時間を確保できない・気持ちが切り替わらないという場合は、下記のようなことを試してみましょう。
- 自分の時間の使い方を分析してみる
- 記事を書く速度を早くする
- 朝活をしてみる
ネタがないからブログをやめたい場合の解決策
記事ネタが思いつかない状態が続くと、「もう辞め時なのかな」と感じやすくなります。
- ブログにテーマを追加する
- 関連キーワードを出力して掘り下げる
- 競合が作っている記事テーマをパクる
- 子記事やまとめ記事を作成する
といったことをすることで新たな記事ネタを見つけることは可能です。
ブログをやめる選択肢をなくす心がけ【根本治癒】
ブログをやめるという選択肢をなくす方法や心がけです。
ブログをやめる人が多い=継続できれば100%勝てる
ブログは継続すること自体が大変です。
しかし、やめる人が多いというのは、言い方を変えれば、続けさえすれば100%勝てるということです。
続けること自体が競争なので、1記事公開するたびに他のブログを追い抜いたと思ってコツコツ続けていきましょう。
他人のブログを100個見てみる(かなりおすすめ)
ブログ記事を書く際に、取り組んでいるブログテーマの競合サイトはチェックされていますよね。
しかし自分の取り組んでいるテーマ以外のブログをじっくり、たくさん見たことはあるでしょうか?
もし、自分の取り組んでいるテーマ以外のブログをあまり見たことがないという場合は、一度他人のブログをたくさん見てみることをお勧めします。
- 自分のブログと比較すると、自分のブログのレベルに気づく
- 良い点を自分のブログに取り込んでみたくなる
- もっと頑張らなければならない、など反省点からモチベーションに代わる
- 運営しているブログよりもレベルが低いなと思うブログを見つけると、自分がいかに成長しているのか再発見できる(それもブログのおかげ)
他人のブログを見る時には、見かたがありまして、下記の点に注意すると効果的です。
- このブログが自分のブログよりも優れているところはどこか
- 反対に自分のブログの方が良いと思えるところはどこか
- タイトルタグから目標キーワードを推測し、どのような検索意図だと判断し、それをどう解決しようとしているのか
- 文章の流れは説得力があるか、自分ならどう書くか
見るブログの探し方としては、ブログのランキングサイトを使うと効果的です。
せめて努力不足の可能性をなくしてからやめよう(やめ時の判断方法)
学生時代、中間テストや期末テストの前に、「勉強してきた?」と聞いたら「全然勉強していない」という答えが返ってきていませんでしたか?
自分は頑張った、頑張っている、ということを他人に言う人は少ないです。失敗した時に恥ずかしい思いをするし、自慢しているように受け取られると嫌だからでしょう。
ブログの運営報告も同じで、自分の努力の内容を事細かく説明する人は皆無です。
さらっと、さも大した努力もしていないように成果を出したかのように語る人の方が多いです。その方がカッコいいですしね。
ブログの収益報告ですごい結果を出している人は、100%すごい努力をしています。
その人たちが行っている努力と、同じだけ努力をして、それでも結果が出ないなら心が折れたというのもわかります。
自信をもって、誰よりも努力をしたと言い切れないうちは、やめ時ではありません。
結果が出ないのはブログのせいではなく、自分のせいだからです。何かのせいにする習慣がしみついているうちは、ブログでも、他の事でもおそらく大きく成功することはないはずです。
得られるものを再確認してみよう
ブログを通して得られることは、何もお金だけではありません。
最悪、ブログ収入がほとんど得られなかったとしても、転職に必要なスキルを身につけることは可能なので、結果的にはやはりお金につながります。もちろん、継続できれば、です。
自分なりに、ブログを通して得たいもの・運営過程で得られるものを再確認してみましょう。
それでもつらい・・そんなときは閉鎖ではなく休止にしよう
どうしてもつらい・やめたい、というなら、ブログをやめるのがいいでしょう。
なぜなら、無理やりブログを続けても、質が悪くなってしまうだけだからです。
ブログをやめる方法として、ブログそのものを削除してしまう方法と、単純に休止状態にする方法があります。
再開する可能性を考慮して、消去せずに休止の状態を取るのがおすすめです。
【経験談】きっとまたやりたくなる
私は何度かブログをやめています(休止)。でも、不思議とまたやりたくなってくるんですね。
きっとその理由は「価値を提供している」実感が得やすいからかな、と思います。
訪問あたりのPV数が少しずつ増えたり、直帰率が減ったりといったユーザーの行動やエンゲージメントの改善から価値を提供できていると感じることができます。
休止中にサーバーの契約を更新するかは正直迷うと思いますが、消えれば取り返せないので、更新しておく方が良いでしょう。
一度休止したらブログとの付き合い方がわかる
ブログを休んだ経験があると、ブログとの付き合い方が実感としてわかるようになります。
- ブログで成果が出るには時間がかかる
- 毎日更新はやめておこう
- まずは100記事を目指そう
といった「ブログ論」を体験のない状態で読んでもピンとこないはずですが、一度休止してみると、リアルな感覚に変わります。
- 最初から長丁場を覚悟して取り組む
- ブログの更新(記事の追加)を躍起になってする必要はない
- 記事数は多いほどいいので、100記事といわず、200記事を目指してしまおう
といった感じで、ブログの理想のあり方が現実的で実現可能な状態が見えてきます。
完全にリセットして作り直すのも手
最初に作ったブログがいきなり大ヒットすることはまれです。
有名ブロガーもほとんどの人がヒット作は2つ目以降のブログです。
2つ目のブログはいわゆる「強くてニューゲーム」の状態で始められるので、思い切ってゼロから作り直してみるのも手です。
本当にブログをやめる方法・手順
最後に、本当にブログを完全にやめて消去したい場合の手順を解説します。
サーチコンソールの<インデックス>→<削除>を選択し、<新しいリクエスト>をクリックします。
サイトのアドレスを入力し、「このプレフィックスで始まる URL をすべて削除」を選択します。
サイトの規模にもよりますが、通常のブログであれば通常1日以内に処理されます。ただし、この状態は一時的な削除であって、6ヵ月後にはクローラーが再度やってくるので、404ステータスコードを返すようにしておく必要があります。
手っ取り早いやり方はサーバー上から関連するファイルをすべて削除する方法です。
レンタルサーバーの管理画面で、WordPressを削除し、サイトに関連するファイルをすべて削除します。
後から見るためにアクセスできる状態にしておきたい場合は、ベーシック認証でサイトのコンテンツにアクセスする際にパスワードを要求するようにしておきましょう(ベーシック認証・パスワード制限のかけ方はサーバーのヘルプをご確認ください)
ドメインはレンタルサーバーを契約した際に同時に取得する場合や、自分で取得する場合がありますが、サーバーの契約とは別になっていることが多いので、サーバーとは別で設定を変更する必要があります。
ドメインは1年毎の更新なので、自動更新になっている場合は解除しておけば、有効期限日以降は所有権がなくなります。
まとめ
ここまでの内容を整理しておきます。
- ブログを始めた人が3年後も継続している割合は3%以下、ほとんどの人が1年以内にやめてしまう
- ブログをやめたい主な理由は、初心者がぶつかる3つの大きな壁やネタ切れ・モチベーションダウン
- ブログをやめたいと感じたら、まずは対処法的な方法を試してみよう
- そもそもブログをやめるという選択肢をなくすマインドを持とう
- それでも辞めたいというなら、一度休止しては。
結局のところ、ブログをやめるかどうかは自分で決めてOKです。
ただ、ブログは継続さえすれば100%勝てるゲームということも知っておきましょう。