ブログの複数運営はおすすめ?1つに集中すべき?【コツとやり方も解説】

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ブログの複数運営はおすすめ?1つに集中すべき?【コツとやり方も解説】

複数のブログを運営したらその分収入が増えるんじゃないかな?実際に複数のブログを運営している人の意見を聞きたい。

今とは別のジャンルに挑戦してみたいけど同じブログでやるべきか別のブログでやるべきか悩んでいます。

1つのブログを運営するだけでも大変です。ブログを複数運営している人はどうやってるんでしょう?コツが知りたい!

このような疑問にお答えします。

早々に結論を言うと、ブログ初心者は1つに集中するべき、なんですが、実際メリットも多くあるので、条件を満たせる中級者以上の方なら挑戦してみてもいいかもしれません。

私自身も実はブログを複数運営したことがあります。その時うまくいっていれば推奨したのですが、結果的にうまくいかなかったという経験もあって、1つに集中するべきという結論に至りました。

本記事では、実際にやってみて感じた、ブログの複数運営についてのメリットやデメリット、運営時のコツ、1つのブログで新たな価値を生み出していく方法について解説します。

本記事の内容
  • ブログ初心者は1つに集中するべき
  • 実際に複数のブログを運営した経験談
  • 特化ブログの「量産」はオワコン
  • ブログを複数運営することのメリットとデメリット
  • 複数ブログを運営する場合のコツ
  • ブログを増やすより、ブログの形態を進化させよう
本記事の内容詳細(目次)

結論:ブログ初心者は複数運営より1つに集中するべき

ブログ初心者は複数運営より1つに集中するべき

結論として、個人レベルでブログの運営をする場合は、基本的には1つのブログに集中することをお勧めします

ただし、以下のような方であれば複数ブログを運営することも検討してもいいかもしれません。

複数ブログを運営するべき人・条件
  • 長年運営し、これ以上やることがない状態の場合
  • 専業ブロガーで、毎日更新できている
  • 妻や友人など、複数人で運営している
  • 収益化を達成していて、今後も最優先して収益を維持する必要がある
  • 副業から専業化に成功して事業を拡大したい

要約すると、ブログの更新に十分な時間があり、収益化も達成したが、さらに収益を拡大するのに別の読者ターゲットを狙いたい場合、です。

ブログ初心者の場合は、この条件を満たせることはまず考えにくいので、複数のブログを運営するのはお勧めではありません。

実際に2つ以上サイトを運営した経験談

実際に2つ以上サイトを運営した経験談

ブログは1つに絞って運営することをお勧めしたいのは、私自身が複数ブログの運営に失敗したためです。

  • 特化ブログの量産が流行っていて、挑戦したくなった
  • 最初は、両立するつもりだったし、自信もあった
  • しかし次第に2つ目のブログの方が楽しくなってくると興味を失い、新規記事の追加をしなくなった
  • しばらくは最新情報の維持くらいはしていたが、やがてWordPress本体やテーマ・プラグインの更新だけになった
  • ついにはログインすらしなくなり、完全放置になった
  • しかし完全放置してもアクセスは1年半ほど維持され、その後はゆるやかに低下していった

2つ目のブログを始めた際、1つ目のブログは上記のように徐々に完全放置になっていきました。

上記の経験から学んだ事としては以下のとおり。

  • 普段から頻繁に目にしない情報は徐々に興味を失ってしまう
  • 副業の状態で始めたので分散されてしまい、2つ目のブログは成長速度がかなり遅かった
  • ブログはある程度の期間放置してもアクセスされ続けるものの、しばらく放置するとやはり下がってしまった

現在もこのブログは一応残していますが、収益を維持することはできていない状態です。

ミネヤ リョウジ

複数のブログを運営する「仕組化」をしっかり行わなかったという反省点もありますが、副業でブログを運営する状況ではそもそも時間的に無理がありました。

特化ブログの「量産」はオワコン

特化ブログの「量産」はオワコン

昔は「誰の発信か」より、「クエリとの関連性」が重視されていたため、特化ブログにして30記事も入れれば上位表示できた時期がありました。

このため、「商標特化ブログ」や「超特価ブログ」と言われる30~50記事くらいのミニサイトを量産し、1つのブログで10~30万円前後作って数で勝負する「集団戦」がアフィリエイトでの稼ぎ方の基本になっていました。

現在はSEOの難易度が上がり、誰の発信かが非常に重要視されるようになったため、ドメインの信頼性が低いサイトを量産しても上位表示されにくくなりました。

このため、特化ブログを量産するよりも、同じ運営者・同じブログで複数のテーマを取り扱うことの方が主流になっています。

特化ブログは量産しようとせず、1つに集中して運営するのがおすすめです。

ブログを複数運営することのメリット

ブログを複数運営することのメリット

実際に複数のブログを運営していた時に感じたメリットとデメリットについて次に解説します。

リスク分散になる

ブログを運営していると、環境の変化によってアクセスや収益に影響を受けることがあります。

  • 契約サーバーのサービス終了や長時間にわたる障害
  • Googleのアップデートに被弾
  • アフィリエイト案件の終了
  • 誹謗や中傷、炎上

複数のブログを運営していれば、サイトAがダメになっても、サイトBが影響を受けていなければ収益を安定化させることができます。

参考値になる

2つ目のブログは、1つ目のブログ運営経験が何かと参考値として使えます。

  • 稼ぐまでに必要な期間・記事数
  • アクセスが上がるまでの期間
  • 広告のクリック率

ターゲットユーザーが近いほど、読者の持つ課題が近いほど、参考にしやすくなります。

自分の中にモノサシができる感じなので、「まだ〇ヶ月目なんだから大丈夫」とモチベーションを維持できたり、「このくらいはやらないといけない」と必要な作業量の見積もりをしやすくなったりします。

成功パターンを横展開できる

現在は情報が溢れており、「誰にでも再現性があること」の多くは無料で得ることができます。

しかし、「自分にとっての最適解」や「このサイトにとっての最適解」のようなものはブログ運営を通して「会得する」成功パターンです。

  • 一般にあまり情報がないが自分が一番使いやすいと感じたマイナープラグイン
  • 自分が使いやすいと思う管理画面のカスタマイズや設定
  • 自分にあった記事の作り方・時間の使い方
  • 複数ブログで利用可能な有料テーマ・有料プラグインなど費用面

上記のようなものは新しいブログを作ってもゼロから習得したり購入したりする必要がなく、そのまま横展開できます。

全てのブログをうまく運営できれば収益が増える

複数ブログの運営に成功すれば、という条件が付きますが、すべてのブログで収益を維持できれば単純に収益源が増えるため、収益を増やすことができます。

ブログを複数運営する場合のデメリット

ブログを複数運営する場合のデメリット

ブログを複数立ち上げ運営する場合のデメリットは以下のようなものがあります。

ブログの成長が遅くなる

単純に、運営するブログが増えると、その分ブログの成長は遅くなります。

  • 新規記事の追加速度が低下する
  • 費用も追加でかかる分が出てくる
  • アカウントを分けるとその分、管理が煩雑化する
  • 気が散りがちになる

一人で複数のブログを運営すると、かけられる時間が単純に割り算になってしまうのがネックです。

新規ドメインでの収益化には時間がかかるのが普通

ブログを収益化するにあたって、まとまった額の収益を得られるようになるまでには年単位の時間が必要なはずです。

新規ドメインだと、どうしてもドメイン自体の信頼性が低いため、よほどうまくいかない限り、短期間で急成長させるのは困難です。

メンテナンスの手間が増える

  • 情報の最新化
  • 記事のリライト
  • WordPressのアップデート
  • アクセス状況の確認
  • 収益状況の確認
  • 利用しているサービスの設定変更など

上記をサイト数分行う必要が出てくるため、メンテナンスにかかる時間が増加します。

すぐにあきらめる癖がつく

実際やってみたことがある方ならわかると思うのですが、複数のブログを運営しだすと、「ダメなら別のブログを始めればいいか」と考えるようになりがちです。

取り扱っているジャンルに対し、「不退転の覚悟」が生まれにくく、少しのことですぐにあきらめて別のジャンルに飛びつく、を繰り返す人は少なくありません(私もそうでした)。

複数ブログ運営の一番のデメリットはあきらめ癖がつくことかもしれません。

複数のブログを運営するためのコツ

複数のブログを運営するためのコツ

自分自身の反省点も踏まえ、これから複数のブログを運営する方に、やり方のコツを解説します。

簡単に言えば、ブログ以外を増やさない、です。

サーバー契約を増やさない

ブログごとにサーバー契約を増やしていくと管理が煩雑になりがちです。

  • 追加費用が発生する
  • 管理画面が異なるので煩雑
  • 設定し忘れや間違いのもとになる

大抵のサーバーはマルチドメインで複数のドメインを管理でき、ドメイン毎・サブドメイン毎にウェブ領域を確保する仕組みになっています。

運営実績のある高速なレンタルサーバー会社を選んでおけばサーバー契約をサイト毎に追加する必要はありません

一つの契約で、複数のドメインやサーバー領域を管理するようにしてサーバー契約を増やさない方が管理が楽です。

リスク分散の観点でなら、サーバー会社自体をわけるといいですが、費用は単純に倍になります。

運営実績のある高速なレンタルサーバー会社一覧

ドメインを増やさない

サーバー契約同様、ドメインが増えるとその分費用もかかりますし、管理の手間も増えます。

新規ドメインを取得する前に、サブディレクトリかサブドメインでやれないか検討してみましょう。

サブディレクトリ

メインサイトとテーマや読者ターゲットが近い場合は、メインサイトのサブディレクトリにWordPressを新規インストールして運用するのがおすすめです。

メインサイトのドメイン評価を引き継ぐことも可能なので、SEOでの順位アップ・アクセス数が伸びるまでの時間が短縮できます。

サブドメイン

メインサイトと全く異なるジャンルを扱う場合でも、新規ドメインではなくサブドメインをまず検討してみてください。

サブドメインでは、メインサイトと全くことなるサイトとして認識されます。

サーチコンソール上では、サブドメインからメインドメインへのリンクは内部リンク扱いになります

新しく立ち上げるブログが既存ブログと全く異なるジャンルで、リンクを貼らない場合はサブドメインでの運用がおすすめです。

アクセス解析も別のサイトとして分けることができるので問題ありません。

関連性の高い記事コンテンツから相互にリンクを張る場合は外部リンク扱いになる新規ドメインで作るのがおすすめです。

WordPressテーマを増やさない

WordPressテーマは複数のサイトで利用しても構わないものと、1サイトでしかインストールしてはいけないテーマがあります。

WordPressテーマを選ぶ際は複数のサイトで利用できるものを選択しておくと、

  • WordPressテーマの使い方を新たに習得しなくていい
  • 設定やデザインを引き継げるので時短になる
  • 追加で費用がかからない

と言ったメリットがあります。

メインブログで使っているWordPressテーマと同じものを使い、全く同じデザイン・設定にして運用すると楽ですよ。

複数のサイトで利用しても構わないWordPressテーマ
  • SWELL
  • Affinger
  • THE THOR
  • 賢威
  • JIN
  • SANGO
  • Cocoon

おすすめWordPressテーマ一覧

新規アカウントを増やさない

サイトごとにアカウントを増やしていくと、ログインの切替など作業が煩雑化します。

特にGoogleアカウントを分けてしまうと、GAやサーチコンソール、タグマネージャーといった設定を別々に行わなくてはならなくなるのでお勧めではありません。

X(Twitter)やInstagramといったSNSアカウントも同じアカウントで運用する方がフォロワーを獲得しなおさずにすみ、逆に新たなフォロワー獲得にもつながります。

どのサービスも複数のサイトを運用できる場合がほとんどですので、新規アカウントを不用意に増やさないようにしましょう。

運営者プロフィールを増やさない

別の人格として全く違うブログを運営したい、といった場合を除き、運営者もメインブログと同じにしておくのがおすすめです。

新たな運営者のアイコンを作ったり、SNSのアカウントを分けたりすることになるので、既存の資産が全く引き継げないためです。

【提案】ターゲット特化型ブログへの進化

ターゲット特化型ブログへの進化

複数ブログの運営についてのメリットやデメリット、コツについて解説してきました。

複数ブログはメリットも多いものの、並行運用はかなり難しいのが現実です。

とはいえ、今のブログに限界を感じたり、新しいジャンルへの興味が抑えきれなかったりする気持ちはよくわかります。

そこで、一つ提案です。現在運用中のブログの「特化の仕方を変える」ことで、運用中のブログに新たなジャンルを追加する方法を提案します。ブログ形態を進化させる感じです。

ターゲット特化型のブログとは?

通常、特化ブログというと、特定の商標・商品に特化する「商標特化ブログ」か、特定のジャンルに特化する「ジャンル特化ブログ」をイメージされるのではないでしょうか。

VOD案件で言えば、商標特化ブログは「Huluについてのブログ」、ジャンル特化ブログなら「動画配信サービスの比較ブログ」のような感じです。

特化のさせ方を、商標やジャンルではなく、「ターゲットユーザー」にすると、既存のブログに違和感なくジャンルを追加でき、相互に送客しやすくなるので相乗効果も狙えます。

どんなブログ形態であっても、「想定読者」は存在するはずです。

一つの商材・ジャンルを紹介することに特化したブログから、想定読者が望む理想の未来を複数の商材・ジャンルの商品を購入することによって実現できるようにすれば良いのです。

元ジャンル追加ジャンルターゲット特化ブログ
格安SIMVOD格安SIMに乗り換えて浮いたお金の使い道も提案するブログ
転職資格取得転職の成功率を高めるブログ
宅配クリーニング宅配弁当忙しいビジネスパーソンのライフハックブログ

元のブログのジャンルにジャンルを追加することで、同じターゲットに別の提案をするようなブログ形態であれば相乗効果を狙うことも可能です。

ブログのターゲットの決め方とメリット

ブログを2つ運営するより2つ目のジャンルを追加する方がおすすめ

2つ目のブログを作ってしまうよりも、

  • 想定読者に追加の提案ができる
  • ドメインの信頼性が上がりやすい
  • 追加ジャンルと関連が強いので元のジャンルも自然と更新される
  • これまでの運営の延長線上にある

と言った形になるのでブログを分けるデメリットを解消しつつ、むしろプラスになる運営形態です。

ただし、ジャンルの追加のタイミングとして適切なのは、1つ目のジャンルで十分な収益を得られてから、です。

次々にジャンルを足してしまっては単純に雑記ブログ化するだけになってしまいかねません。まずは今取り組んでいるジャンルで十分な収益を得ることを優先しましょう。

まとめ:まずは1つ目のブログをしっかり収益化しよう

本記事では、

  • ブログを複数運営するメリット・デメリット
  • 運営する場合のコツ
  • ジャンルを複数扱う方法

について解説してきました。

新しいブログや新しいジャンルに希望を見出したい気持ちはよくわかりますが、一つ目のブログでうまくいかなかったものが、別のブログを作れば成功する理由にはなりません。

ジャンルを追加したい場合は、1つ目のブログをしっかり収益化し、自分なりの勝ち筋をつかんで横展開することをお勧めします。

1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。

Google が掲げる 10 の事実

まずは最低でも100記事くらいは書いてみましょう。

本記事の内容詳細(目次)