量産するべきブログ記事はどんなもの?【単なる量産では稼げない】

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量産するべきブログ記事はどんなもの?【単なる量産では稼げない】

サジェストキーワードを片っ端から書いていっているのですが稼げません。

アクセスを集めるには記事の量産が必要だと思うのですが、記事の量産をしても稼げないと聞きました。なぜでしょう?

こんな悩みにお答えします。

ブログで稼ぐには、ある程度の記事数が必要です。

しかし、量にだけ目が行き、質の低い記事を量産しても稼ぐことは難しいのが現実です。

本記事では、ブログ記事の量産では稼ぐことが難しいことを理解していただいたうえで、質の高い記事を量産するコツを解説します。

本記事の内容
  • ブログ記事の量産では稼げない理由
  • 量産するべきは質の高いブログ記事
  • 質の高いブログ記事を量産するコツ
本記事の内容詳細(目次)

ブログ記事を量産しても稼げない理由は大きく2つ

ブログは100記事書け、のように、まずは量をこなすことを勧める意見は少なくありません。

量をこなすことは目標ではありますが、目的ではありません

量産すること自体を目的にしてしまうと、以下の2点のどちらかあるいは両方が原因になって稼ぐことができなくなってしまいます。

アクセスが集められない

量産を目的にして作られた記事は、「量産すること」が目的になっているため検索順位が上がりにくい記事になりがちです。

例えば、上位記事に記載された内容を網羅(要約)しただけの記事を作成してしまう、といったものです。

丁寧に作りこんだつもりでも、この状態に陥ることは少なくありません。

成約単価・成約率が低い

ブログ記事の量産では収益よりもテールワードでの集客のほうに重きを置くので、購入目的の読者を集めることができず、成約率が低くなってしまいます。

また、そもそも広告案件がないワードでの集客ではアドセンス広告が中心になってしまい、成約単価がかなり低い状態になってしまいがち。

成約率の点でも、成約単価の点でも有利な状況を作れません。

量産記事がアクセスを集められない理由

量産記事がアクセスを集められない理由

アクセスが集められない理由をもう少し詳しく解説します。

以前は検索意図に合致していればよかった(必要条件だけだった)

概ね2015年ごろまでは、検索エンジンで上位表示するには検索意図に合致していることが重要でした。

そのため、後発で作成する記事は先行する上位記事の内容を網羅的に取り入れ、より読みやすく理解しやすく整理するだけでも上位表示されることが多かったのです。

現在は信頼性が低いと上位表示できない(十分条件が増えた)

しかし、情報の中には健康やお金など、誤った情報をもとに判断されるとよくないものもあり、Googleは2014年にE-A-Tを検索品質評価ガイドラインに加え、記事に対する信頼性の向上に取り組み始めました。

また、2017年には健康アップデートといわれるアップデートが行われ、YMYL領域を中心に専門家による発信であるかなどがチェックされるようになりました。

現在は、上位表示のためには検索意図を満たしているだけでは不十分で、実績があるかどうかといった、信頼できる情報源であることが上位表示の条件になっています。

このため、記事の量産をされる際に行われる、上位記事をまとめなおしただけの記事や、2次情報中心の記事で検索結果で上位表示されることは難しくなりました

量産記事では成約できない理由

量産記事では成約できない理由

成約率の低さや成約単価が低い理由について深堀りすると以下のようになります。

トレンドブログや物販アフィリエイトは単価がネック

初心者でもアクセスを比較的集めやすい方法として、

  • トレンドブログ
  • 物販アフィリエイト

があります。

しかしこれらは成約単価が低く、まとまった額にするためにはかなりのアクセスが必要です。

内容に間違いが多く含まれがちだから

ブログ記事の量産では、短時間で記事を多く作成することに集中するので、十分な校正を行わず、間違った内容が含まれた状態で公開されがちです。

内容の正誤はもちろん、誤字脱字や変換ミスなど、読者にとって読みづらい記事になっている場合が散見されます。

こういった記事の不備は、信頼性が低い印象を与え、離脱の原因になります。

時間の経過とともに、サービス名が変更されたり、価格が変更になったりする場合もあります。そういった、「古い情報」のままになっていても同様にサイトの信頼性を損なうので常に最新の状態に保ちましょう。

内容が薄いから

量産のスピードをあげるために、

  • 1記事の文字数を少なくする
  • テンプレート化して部分的に違うだけにする
  • 全く同じ言い回しや定型文を多用する

といった作り方になってしまい、訴求力のない記事になりがちです。

読者を無視した内容になりがちだから

ブログ記事の量産は、「記事を公開すること」が優先され、「読者の悩みを解決すること」が置き去りになってしまいがちです。

記事を読んでも読者の悩みが解決されない・読者が行動を起こせない内容の記事ばかりが上位表示される検索エンジンを使い続けるでしょうか?

もちろん、NOなので、Googleは読者の悩みを解決できる記事を上位に表示します。

量産するべきは質の高いブログ記事

上記のように、記事の量産は、そもそもアクセスも上がらず、仮にアクセスされたとしても成約しにくいといった結果しか生みません。

数をこなすこと自体を否定しませんが、目標であっても目的にしてはいけません。

ブログで稼ぐには、質の高いブログ記事を量産することを心がけることが重要です。

質の高いブログ記事を量産するコツ

質の高いブログ記事を量産するコツ

ブログ記事を単純に量産するだけでは稼げませんが、きちんと質の高い記事が量産できればもちろん稼ぐことができます。

質の高い記事を量産するためのコツや考え方について解説します。

規定演技だけでなく自由演技も必要

ブログ記事はキーワード毎に作成します。

記事を書く際には、想定読者が考える・検索した背景や意図を考える・文章構成を作って記事を書く、といったことをするはずです。

文章構成(記事構成)を考える際に、上位記事の内容を網羅するだけで終わらせていないでしょうか?

この状態で終わってしまうと、Googleからすれば「追加で有益な情報なし」という記事になってしまいます。すでに上位表示している記事で、読者の課題を解決している実績があるのに、わざわざ新規記事を検索者に提供する義理はないわけです。

検索意図を満たすのは、いわば「規定演技」、つまり、最低限押さえなければいけないポイントです。

現在は検索意図を満たすだけでは不十分で、追加の情報や視点・切り口といった「自由演技」も必要です。

読者が好むか、で判断

Googleは「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」としています。ブログ記事に関して言えば、「読者は好むか」です。

既存記事にない情報を追加した際に、順位が上がれば読者に好まれた、下がれば読者からは好かれなかったと判断して変更しましょう。

読了後に行動が生まれるか

質の高いコンテンツとは?というと、一般的には「ユーザーに有益なコンテンツ」と言われます。

では、有益なコンテンツとは何かというと、以下のようなものです。

質の高いコンテンツとは
  • 読者の悩みが解決する
  • 読者の疑問が解消する
  • 読者が行動に移せる

上記のうち、とりわけ重視すべきなのは読了後に行動に移せるかです。

というのも、疑問解消系の記事は唯一解が存在するので結論の差別化はできません。

また読者の悩みは記事を読んだだけでは解決せず、行動に起こしてから解決するものが多いですよね。

有益なコンテンツはユーザーを行動させる

はず。

読者の行動例
  • 関連記事を読む
  • 広告をクリックする
  • ブックマークする
  • 資料をダウンロードする
  • コメントを残す
  • 問い合わせフォームから送信する

これらの行動は読者満足度が高くないと発生しないので、記事を読んだ読者が何か行動をとってくれることを目指しましょう。

実際に商品を使う(参考になる一次情報)

商品やサービスを紹介する際には、実際に使ったことがあるのが理想です。

というのも、商品の持つ価値には、「機能的価値」と「情緒的価値」があるからです。

機能的価値とは商品のスペックのことです。スペック情報は客観情報なので、差別化は難しいのですが、全く掲載しないわけにもいかない規定演技です。

情緒的価値はその商品・サービスを実際に使ったからこそ得られる感想・心境の変化・所有欲が満たされる・明るい未来が想像できるといった心理的な付加価値です。

X(Twitter)の埋め込みを使うなど、第三者の感想を取り込む方法はあるかもしれませんが、第三者の感想はどうしてもあちこちで流用されますので、オリジナリティが生まれません。

ご自身で試してみて、良いと思った、だから勧めたい、というシンプルな構造は読者にとっても参考になる一次情報です。

体験型コンテンツを増やす

コンテンツというと、文章・音声・動画などを想定することが多いかもしれませんが、「体験」も立派なコンテンツです。

体験型のコンテンツ例
  • リアルな手順解説
  • シミュレーター
  • アンケート
  • 絞り込み検索
  • コミュニティ(読者同士の交流)
  • コメント(運営者との交流)

などが考えられます。

体験型コンテンツ例①

申し込みから利用までのステップが多めのサービスなどは、実際の画面をスクショを取り、細かく解説を挟むことで、読者は申し込みのシミュレーションができます

実際に申し込む際にも、この先に何が起こるかがわかっているので途中離脱を回避できます。

体験型コンテンツ例②

取り扱うジャンルによってはアフィリエイト商品が10個以上ある場合もありますよね。

選択肢が多すぎると「選択回避の法則」という心理効果が生まれてしまい、選べなくなってしまうので、一般的なアフィリエイトではお勧めしたい順にランキング形式で紹介することが多いです。

ただ、こういったランキングは読者が自分で主体的に選んだわけではなく、他人が選んだ選択肢です。

そこで、読者が好む条件を入力できる絞り込み検索を作ることで、「他人が選んだ選択」ではなく、「自分で選んだ選択」に変えることができます。もちろん、自分が選んだ選択肢なら成約率が高くなるのは想像できるはずです。

当サイトであれば、ブログにかかる費用では、実際にかかる費用をシミュレーションできるようにしていたり、ブログ名の決め方ではブログ名メーカーを用意していたり、といった工夫をしていますので参考にしてください。

順位チェックツールで重複コンテンツを見つける

順位チェックツールで重複コンテンツを見つける

Google検索時に同じキーワードでも、ある日はページA、別の日にはページBが表示される、といったことが起こります。

この状態は重複コンテンツとみなされて、評価が分散している状態です。大抵の場合、高順位を取ることができません。

どのページとどのページが重複しているとみなされているのかを知る方法で最も簡単なのが順位チェックツールを使うことです。

順位チェックツールはログとして、日別の検索順位と着地ページを記録します。

日によって着地先にばらつきがみられるページはGoogleから見て重複している可能性が高いページです。

重複ページの解消方法
  • タイトルタグやHタグで明確に違うようにリライトする
  • 本文の構成を変更する・キーワードの入れ方を工夫する

AIを使った記事量産はお勧めしません

AIを使った記事量産はお勧めしません

ChatGPTをはじめとするAIライティングの活用が少しずつ始まっていますが、当ブログではAIを使ったライティングや記事の量産は推奨していません

AIライティングを推奨しない理由
  • 不正確すぎる
  • 不正確ゆえ必ず校正が必要であり、場合によっては大きくリライトが必要で、結果として余計に時間がかかる
  • ソースが不明である場合が多く、Googleが重視する信頼性に欠ける
  • AIが生成する文章は同じ仕組みを使えば簡単に見抜くことができる(Googleが締め出さないとも限らない)
  • 客観的な一般解がある記事に使うことはできても、判断・経験・推奨といった「人格・自我」を伴う記事には不向き
  • ブラックハットSEOのワードサラダと大して変わらない

現状では、AIは、人工知能(AI:Artificial Intelligence)であって、人工自我(AE:Artificial Ego)ではありません。

人の心を動かし行動に駆り立てる質の高い記事は、パターンの組み合わせからなる知能ではなく、意思を持つ人によって書かれるべきです。

まとめ:質を伴った量産なら稼げる(単純量産だと稼げない)

本記事では、単純なブログ記事の量産で稼ぐことは難しいことと、質の高い記事を量産していくコツや考え方を解説しました。

単純な量産記事ではアクセスが増えない理由
  • 上位記事の内容をまとめただけのページでは上位表示が困難
  • 上位記事の内容を踏まえた上で、読者が気に入る独自性のある内容が必要
単純な量産記事では成約単価や成約率が低い理由
  • 収益導線が考慮されておらず、広告などへの誘導ができない
  • 内容が薄くなりがち
  • 誤った内容が残ったままリリースされがち
  • 読者よりもリリースすることを優先しがち

質の高い記事を量産するコツは以下のとおり

質の高いブログ記事を量産するコツ
  • 規定演技だけでなく自由演技も必要
  • 読者が好むか、で判断
  • 読了後に行動が生まれるかを意識する
  • 商品を紹介する際は実際に使う
  • 体験型コンテンツを増やす

ブログ記事の質と量はどっちが重要?

本記事の内容詳細(目次)