ブログ記事の「まとめ」部分は、ブログ記事を締めくくる重要なパートです。
ネットの文章は結論ファーストで書かれているのが普通なので、読者もまとめ部分は集中度を落として読まれがち。
しかし、まとめ部分が上手く活用できているかどうかで記事のパフォーマンスは大きく変わってきます。
というのも、まとめ部分には重要な役割が6つほどあるためです。
本記事では、見落としがちな「まとめ」パートの重要な役割と、実際に記事に落とし込む際のコツと注意点について解説します。
まとめを単なる要約から行動促進に進化させて、成約力を高めましょう。
- ブログ記事の「まとめ」部分の6つの役割とは?
- ブログ記事のまとめの書き方6つのコツ
- まとめ部分を書く際の注意点6つ
ブログ記事の「まとめ」6つの役割
- 記事の内容を復習・整理し、理解を促す
- 記事の内容を記憶に定着させる
- 次の記事を提示し、離脱を防ぐ
- 広告に誘導し、収益化する
- 記事テーマに対する感想を書いて独自性を高める
- 読み飛ばしに対応する
ブログ記事における「まとめ」とは、記事テーマの解説が一通り終わった部分のことです。
最も一般的な形態では「まとめ」のような見出しが使われてまとめに入ります。
ブログ記事のまとめは非常に重要です。下記のように6つの役割があるためです。
記事の内容を復習・整理し、理解を促す
読者はブログ記事を「覚えよう」として読んではくれません。
もちろん記事の内容にもよりますが、流し読みするのが普通です。
まとめパートでは記事内容を「もう一度」反復し、整理することで記事内容の理解を促進しましょう。
本文中で書いた、全く同じことをもう一度書くことがあっても構いません。より理解が進む別の表現にするなど工夫できればベストです。
記事の内容を記憶に定着させる
人間は忘れる生き物です。
エビングハウスの忘却曲線というのはご存知かと思いますが、一度読んだだけの記事だと記憶には残りにくく、再度復習することで理解の促進と同時に記憶への定着効果も得られます。
難易度の高い内容は、読者も注意深く読みますが、逆に簡単な内容ほど、さらっと読んでしまうので記憶にも残りにくくなるので「ちょっとしつこいかな」と思うくらいでもちょうどいいくらいです。
次の記事を提示し、離脱を防ぐ
読者の課題は1つの記事を読むだけで、必ずしも解決するとは限りません。
最後まで読んでくれたということは、さらに続きや別の切り口での解説を知りたがっている人も多いので、積極的に次に読むべき記事についても案内しましょう。
記事を読んでもらってそのまま直帰されてはもったいないです。複数の記事を読んでもらい、ブログの滞在時間を延ばすことはSEO効果も高くなります。
広告に誘導し、収益化する
ブログは読者の課題を解決する手段として、商品やサービスを提示して収益化につなげます。
本文中の解説の中で、具体的な解決手段として商品やサービスを提示することはもちろん重要です。しかし、解説の途中でページから離脱せずに最後まで耳を傾けてくれた読者に対して、わざわざもう一度本文中のリンクまで戻っていただくのは手間をかけてしまいます。
まとめ部分で最後にもう一押ししつつ、商品・サービスへのリンクを設置することで、読者の手間を省くことができます。最後まで気を抜かずに接客しましょう。
記事テーマに対する感想を書いて独自性を高める
読者は商品に対する知識を、他のサイトなどでも既に知っている場合が少なくありません。
そのような読者は、実際に使っている人の声や、「ぶっちゃけどうなん?」という正直な感想を知りたいことも多いのです。
ただ、記事のテーマとしては、どうしても「事実の部分」に触れざるを得ないこともあり、そのような解説の中で都度感想を挟み込みづらいということもあるかもしれません。
そういった場合にはまとめ部分を活用し、使用者として、あるいは類似商品を多く使ってきた専門家としての率直な感想を伝えるようにしましょう。
本来記事が果たすべき「単に知りたい人」にリーチしつつ、「迷いを払拭するお墨付きが欲しい人」にも購入を促せます。そこで自然な形で広告リンクを出せば成約率も高まるでしょう。
もちろん、独自性も高まるため、競合サイトの記事とも差別化を図れるのでSEO効果も見込めます。
仮に自分の感想として「あまりおすすめできない」のだとしても、「じゃあ代わりにどれを選ぶべきか」を次の記事へ誘導するようにすれば、「それも一理ある」と納得し商品の購入につなげることができます。
読み飛ばしに対応する
読者はブログ記事の中で読みたいところだけを読みます。
知っていること、言われなくてもわかることなどは読み飛ばされるのが普通です。
ただ、読み飛ばしたところに「前提」が含まれていたりすると、記事内容を正確に伝えることが難しいので、まとめ部分で読み飛ばした部分の概要を伝え、理解できるようにします。
ブログ記事の「まとめ」の書き方6つのコツ
- ポイントを箇条書きする
- 見出しを工夫し、単なる要約と思わせない
- 次の行動を提示する
- 別の言い方に置き換えて理解を深める
- 執筆者の考えや感想を含め、独自性を高める
- ブログ名や作者名を入れる
まとめの書き方のコツ1:ポイントを箇条書きする
まとめパートではダラダラ文章を書くのはNGです。
ポイントを短文で端的に示すか、箇条書きを利用するなどして整理しましょう。
まとめの書き方のコツ2:見出しを工夫し、単なる要約と思わせない
まとめはh2見出しで単に「まとめ」とされることが非常に多いです。
ただ、「まとめ」とだけ書くと、一般的には「本文を要約しただけだ」と感じるはず。
単なる要約と思わせず、読むと何か得なことがあると感じさせるような見出しにしましょう。
まとめの書き方のコツ3:次の行動を提示する
要は、次の記事か、広告にリンクを貼りましょう、ということです。
読者が次に取るべきアクションを何も提示せずに終了してしまうと、その場でサイトから離脱するだけになってしまいます。
でも読者の疑問に答えるだけの集客記事だし、次の記事に誘導するのは難しい・・
記事に関連しそうな「新たな疑問」を投げかけて、「それも知りたい」と思わせるといいですよ
まとめ部分は、読者を引き留めることができるか、成果が発生するかの分かれ目です。
満足して帰っていきそうになったお客様に、「ご満足いただけたようで何よりです。ではこちらはご存知ですか?」と問いかけるイメージで次のページを案内してみましょう。
まとめの書き方のコツ4:別の言い方に置き換えて理解を促進する
本文を書いている時に、表現に迷うことってありますよね。
この言い方で伝わるかな、いやいや、こちらの方がわかりやすいかも・・と悩んだ表現があれば、まとめ部分で「もう片方の言い方」を使うと、細かいニュアンスまで伝えることができます。
本文中では併記しにくいので、まとめ部分で別の表現も取り入れて、ニュアンスまで伝わるように補足しましょう。
まとめの書き方のコツ5:自分の考えや感想を含め、独自性を高める
「まとめ」部分の役割でも触れましたが、本文中で触れにくかった感想や考えがあればまとめ部分に記載しましょう。
自分の考えや感想を述べる際に意識するべき点としては、「自分だからこそ言えること」や「少数意見かもしれないけど刺さる人が確実にいる意見」を意識するとより独自性が高まります。
まとめの書き方のコツ6:ブログ名や作者名も付近に入れる
いわゆる「この記事を書いた人」欄です。
記事の内容に感銘を受けたり、とても参考になった、といった読者満足度が高い記事だと、読者はこの作者がどんな人か、ブログ名が何だったか興味を持ちます。
まとめが終わったところで目に入るように設置しておくことで、ブログ名や作者名を覚えてもらえることができ、指名検索での流入が増えたり、ブックマークされるといった再訪が期待できます。
「まとめ」を書く上での注意点6つ
最後に、まとめ部分を書く上で意識しておきたい注意点を解説します。
- 目次のような箇条書きにしない
- 長くなりすぎないように注意する
- 本文と異なる内容にならないようにする
- 新たな内容を追加しない
- 感想を伝える場合は共感できるものにする
- いかがでしたか?は卒業しよう
要点を絞ってまとめる(目次化しない)
特に7000文字を超えるような長文記事でありがちです。
本文中で伝えていたことが多く、重要度に差がつけにくい場合にありがちなのが、「あれもこれも書く」という状態です。
箇条書きで端的に書いてはいるものの、何もかも全部を網羅しようとして、結果的に「ほぼ目次」状態に陥らないように注意しましょう。
まとめを目次のように記事に書いたことの全てを箇条書きにしてしまうと、既視感が強く、読み飛ばされてしまいます。
長くなりすぎないようにする(400字以内くらいがベスト)
まとめ部分はあれもこれもと盛り込みがちで、ともすれば長文化してしまいがちです。
記事の中で本当に伝えたかったテーマに絞って記載するようにしましょう。
本文と異なる内容にならないようにする
まとめ部分で、記事テーマについて書きながら再考する際、記事に書いていたことと矛盾が発生しないように注意しましょう。
そんな馬鹿なと思うかもしれませんが、初心者の方で記事構成をしっかり作り込まないまま書き始めると陥りやすいので、記事構成をまとめてから書くようにしましょう。
新たな事柄を追加しない(それはまとめではない)
まとめ部分で新たな解説事項を加えないようにしましょう。
記事に書いていた内容と全く違った内容を書いてしまうと、それはまとめではなく本文になってしまいます。
補足が必要と思って書いた内容が蛇足にならないように気を付けましょう。
感想を伝える場合は共感できるものにする
感想を伝える際に、極端な意見や「そうか?」と聞き返したくなるような感想を書いてしまうと、「今まで読まされてきたものは何だったんだ」となってしまいます。
感想やレビューをまとめに入れる際は独自性も重要ですが、「読者の共感が得られるか」にYESと答えられる内容にしましょう。
事実無根のネガティブな意見は共感を得られにくいので、避ける方が無難です。
いかがでしたか?は卒業しよう
ひと昔前には「いかがでしたか?」でまとめを始める記事が非常に多くありました。
量産された低品質な記事に多く使われすぎたこともあり、読者も「いかがでしたかを見かけたら信じるな」くらいの悪い印象を持っている方もいます(私の嫁とか)。
世間的にも「上から目線に感じる」という意見もあり、避ける方が無難です。
まとめ:記事の終わりでしっかりまとめて行動を促そう
本記事ではブログ記事のまとめ部分の書き方について解説してきました。
まとめ部分でしっかり「次のアクション」につなげられるかどうかが、ブログの成果を左右する、と言っても過言ではありません。
- 記事内容の整理をしつつ記憶にとどめる
- 集客記事なら次の記事を案内する
- 収益記事なら記事内で触れた商品を再度提示する
この辺りは特に重要になってくるので是非実践してみてください。
私がそうなのですが、実際ブログ記事のまとめ部分は、書いてる本人もほっとして気を抜いてしまいますよね。
後から見返してみたら「まとめが不十分」と感じる記事もたくさんあります。皆さんのブログも本記事の観点でチェックしてみて、あまり良くないな、と思う箇所があったらリライトしてみてください。
まとめ部分で成果を最大化したら次はリード文を最適化して記事が読まれやすくしよう