ブログの文体の決め方を解説【自分の文体の見つけ方】

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ブログの文体の決め方

リピート訪問者が少なくて、訪問あたりのPV数も少ないです。これってブログの文体のせいではないでしょうか?

僕もトップブロガーのような新規記事を楽しみにされる、中毒性のある文体を身につけたいです!

ブログの文体を改善すると、記事を完読してもらえやすくなったり、別のページも回遊されるなど、ブログの滞在時間や接触量が増える可能性が高まります。

とはいえ、テクニック的なブログの書き方というより、ブログ記事全体から漂ってくる雰囲気のようなものなので、具体的にどうしたら改善できるのかわからない、という方も多いのではないでしょうか。

本記事では、そんな「ブログの文体」について、基本的なところから自分の文体を見つける方法までを解説します。

※本記事はやや個人的見解の強い内容になっていますので、ご注意ください。

本記事の内容
  • 基本:ブログの文体は2種類
  • ブログの文体は読者との距離感と関係性で決める
  • です・ます調に呼びかけを加える文体が万能
  • 文体を診断するツールの紹介
  • 自分の文体を見つける方法
  • 好まれる文体は「意中の人を落とす」文体
本記事の内容詳細(目次)

基本:ブログの文体の選択肢は大きく2つ

ブログの文体の選択肢
です・ます調
だ・である調


個人ブログでは「です・ます」調が良い

ブログで使用される文体は、大きく分けると下記の2種類になります。

下記はそれぞれの文体に合わせて書いています。

です・ます調(敬体)

メリットデメリット
丁寧な印象を与えられる
幅広く使われているので受け入れやすい
信頼できる印象を与えれる
単調で印象に残りにくい

最も多くのブログで採用されている文体が「です・ます調」です。

柔らかく丁寧な印象で違和感を感じさせないのが特徴です。

反面、単調で印象に残りにくい文体でもあります。

向いているブログ
  • 個人・法人に関わらず、どのブログでも採用可能
  • 雑記ブログ
  • 特化ブログ

だ・である調(常体)

メリットデメリット
自信がある印象を与えれる
明確な主張がある場合に最適
体言止めを混ぜやすい
堅い印象を持たれる

です・ます調に比べ、しっかり言い切っている印象を与えることができる文体が、「だ・である」調である。

ニュース系のメディアのように事実をベースにした内容が多いサイトでよく使われる文体だ。

反面、やや堅い印象を持たれがちで、文章の内容によってはやや押しつけがましい印象になってしまうという点がデメリットだ。

向いているブログ
  • 学術的な内容が含まれるブログ(事実ベースのブログ)
  • 主張が明確で割と強めに誘導したい特化ブログ
  • ニュース系・ジャーナリズム系の企業ブログ

文体をきめるには読者との関係性や距離感で決める

ブログの文体の決め方

読者との関係性・距離感

文体を決める際には、読者との関係性と距離感を判断基準にすると良いです。

読者との関係性

何かをしてもらいたい・伝えたいです・ます
何かをさせたい・教えたいだ・である

読者との距離感

ほどよい距離を保ちたいです・ます
上下関係に近いだ・である

個人運営の収益ブログでは、基本的に読者に対して上から目線で接するということは少ないはずなので、通常は「です・ます調」になるはずです。

ただし、吹き出しの中でキャラクターが「だ・である」調で話している、といった使い方は表現方法の一つとしても有効です。

【結論】です・ます調+呼びかけが万能です

です・ます調+呼びかけ
が万能

個人ブログであれば万能な文体がこれです。

基本は「です・ます調」にしつつ、ところどころ読者に呼びかけをするというもの。

ですます調+呼びかけの語尾の例
  • 〇〇〇ですよね。
  • 〇〇〇じゃないですか?
  • 〇〇してくださいね!
  • 〇〇〇しましょう。
  • 〇〇できますよ。

純粋なですます調の文章にはあまり出てこない語尾で、口語調に近い感じです。

「読者へのよびかけ」を取り入れると、ですます調の欠点を補うことができます。

  • です・ます調の単調さを呼びかけによって起きにくくする
  • です・ます調の丁寧さ・やわらかさを残しているので受け入れやすい
  • 口語調ほど馴れ馴れしくなく適度な距離感を読者と保てる
  • 文中に、小さくYESと言える(頷ける)箇所があると、読者は肯定的に文章を読むようになる

呼びかけをすると上記のようなメリットが生まれます。

文中にYESと思える内容が多いと、文章を肯定的な気持ちで読み進める心理効果も出ます。

ただし、呼びかけを使用する際に注意するべき点が2点あります。

  • 読者が絶対に「YES」と言える場面でのみ使う
  • あまり乱発しすぎない

乱発しすぎや、YESと言えない場面で使うと、押しつけがましい印象を与えてしまうので文章を書きあげたら何度も読み返して確認しましょう。

文体の読みやすさを診断してくれるツール

現在の自分の文体をツールを使って診断できます。

文体診断ロゴーン(無料)

文体診断ロゴーン(無料)
拡大できます
評価できること
  • 文章の読みやすさ
  • 文章の堅さ
  • 文章の表現力
  • 文章の個性

機械的に算出した値なのであくまで参考程度にしかなりませんが、自分の書く文章の傾向をつかむことができます。

文体診断ロゴーンで文章の読みやすさを確認してみる

小説形態素解析CGI(無料)

小説形態素解析CGI(無料)
拡大できます
評価できること
  • かな・漢字の割合
  • 文章の長さ・テンポ
  • 指示語の多様
  • 接続詞の量
  • 体言止めの量
  • 連用中止法の多用
  • 自立語における名詞の割合
  • 形容と描写のどちらが多いか

形態素解析というのは検索エンジンでも使われている技術。平たく言えばコンピュータが言葉を文法的に理解するために、意味を成す最小単位の単語に分かち書きする仕組みです。

小説向けの解析ツールですが、一般的な文章でも使えます。

文法的な文章のおかしさがないかを確認できます。

小説形態素解析CGIで文法の誤用をチェックしてみる(無料・登録不要)

上記以外では、有料になりますが、が便利です。

文章表現としておかしな点を指摘してくれるほか、修正のための候補も提示してくれます。

初期費用が少し高い(11,880円)ですが、月額費は2,178円(込)ですので文章に自信がない方は利用を検討してもいいのではないでしょうか?

最短で1ヵ月のみの利用も可能なので現在までに書き溜めたブログ記事だけ一気に見直す、といった使い方も可能です。

印象に残る独自の文体を身につける方法

有名ブロガーで、特徴的な表現が多いブロガーを一人挙げるとしたらやはりマナブさんかなと思います。

  • とはいえ、〇〇
  • 〇〇でして、
  • 〇〇しつつ、△△
  • わりと〇〇
  • 〇〇んですよね

こんな感じの「マナブ節」みたいな特有の文体になっていて、これをマネするブロガーさんも非常に多い印象です。

ご自身での分析としては、「自然体」で「たくさん書く」うちに、徐々に自分の文体らしきものが完成したのだそうです。

実践にあたっては、下記の点を意識しながら書いていくと、より短時間で自分の文体ができあがるのではないでしょうか。

自分が書いたブログ記事をとにかく読み込む

自分が書いたブログ記事をとにかく読み込む

まずは、自分の文章の癖を知ることからはじめましょう。

良い癖は伸ばし、悪い癖を直せば自分の求める文体に近づけるはずです。

例えば私なら「特に」を文頭でよく使う傾向があったり、鍵かっこをよく使っていたりしていると思います。

自分の文章の癖を見つけるには、とにかく自分の書いた記事を何度も読み込むことです。

何でも読んでいると、どこか「自分っぽい」「自分くさい」、雰囲気のようなものが感じられてきます。これをうまく言語化する作業です。

自分の書いた文章を読むメリット
  • 自分の文章の癖がなんとなくわかる
  • 自分の論理展開の癖もなんとなくわかる
  • 誤字脱字に気づける
  • 内部リンクしていないことに気づける
  • リライト作業にそのまま使える

最悪読んでも読んでも癖っぽいものが見つからなかったとしても、ブログのためになる作業が多いので無駄がなく、お勧めの方法です。

案外、書くのは必死で書くのに、読むのはさっとしか読まないという人は多いものですよ(もったいない)。

口癖がないか確認してみる

口癖が無いか確認してみる

文章を書く際に、口癖があるとそれを反映している可能性は高いです。

思考したことを口に出したか文章に書いたかの違いがあるだけだからですね。

日本のトップユーチューバーのヒカキンさんも、動画内で「なんか」を連発しているという点に自ら気付かれ、あまり好ましくない癖だというので直そうとされています。

口癖は、行き過ぎるとマイナスになるのは確かですが、ほどほどであれば自分の文体を作っていく上での良いアクセントになると思います。

要は、口癖も意識的に取り入れ、マイナスにならないようにだけ注意すればいいのです。

話し言葉を意識する

話し言葉を意識する

私たちは知らず知らずのうちに、文章であることを強く意識するあまり、「書き言葉」をブログでも書いてしまっています

書き言葉は、話し言葉よりもやや堅い印象になりますよね。

楽な気持ちで読めるかと言われると、真剣に読まないと理解しにくかったりします。

書き言葉で読みやすい日本語を書ける人はいわゆる文才がある人だといえます。そういう人なら、そのまま美しい書き言葉を自分の文体にしたらいいでしょう。

しかし大半の人は書き言葉で美しい文章を書くのは苦手なものです。

理由は簡単で、書き言葉は書く時にしか使っていない言葉だから。

しかも書く機会は今までそれほど多くなかったから。

にもかかわらず、ブログ=文章を書かねば!という先入観で、自分の土俵ではないところで戦ってしまっているのです。

さながら電話に出る時に「よそいきの声」を出しているようなもの。

「自然体」で、話し言葉で書くことを意識してみましょう。

話し言葉と書き言葉
話し言葉書き言葉
なのでですので
どっちどちら
ちゃんときちんと
たぶんおそらく
だいたい
ちょっと少し
やっぱりやはり
とっても非常に
~じゃない~ではない
~~中で、~し、
かぶる重なる
自然と自然に
私的には私には
~だったりします~です
確認の方をお願いします確認をお願いします
はまる熱中する
やばいすごい
必要になります必要です
二重表現(必ず必要です)必要です
ら抜き表現(着れる)着られる
い抜き表現(貯めてる)貯めている

実践方法は簡単です。それは、「声に出す」です。実際に話しちゃいましょう。

  • 書いた文章を自分で発声し、読みにくい箇所や理解しにくかった部分の書き言葉を話し言葉に置き換えてみる
  • スマホで文字起こしツールを使い、実際にしゃべって文字起こししてそこから書く
  • 書き終わったあとに、音声読み上げソフトを使い、機械が読むのを聞いてみる

難易度順で言えば上記の通り。

上記をしてみると、同じ内容を伝える記事でもぐっと読みやすくなることに気づくはず。

自分の文章の癖と合わせ、話し言葉を織り交ぜるポイントを見つけるとそれが自分の文体になっていくはずです

装飾は後回し(文章に集中)

装飾は後回し(文章に集中)

ブログ記事のライティングを行う際に、並行して記事装飾や画像の作成をしていませんか?

  • マーカーを引く
  • 太字にする
  • リストタグにする
  • 内部リンクを張る
  • ショートコードの挿入
  • アイキャッチ画像を作る

もし、これらを本文を書くのと並行してやっているなら、文章に集中できていない可能性があります。

装飾を加えるたびに、思考の中断と再開を繰り返すので、文章に宿るはずの「熱」が逃げていっているかもしれません。

加えて言えば、書きながらチェックしているようなものですので、書きあがった後のチェック作業がかなり雑になるのではないでしょうか。

文章を書いている時は、ライティングに集中しましょう。

私は、文章はテキストエディターで書くようにしています。

WordPressは画面は装飾を行う時にだけ使うイメージです。入稿ツールとみなしています。

原稿をテキストエディターで書くメリット
  • 装飾を気にする必要がないので、思考したことをすぐに書き留めることができる
  • 前後の文章の繋がりが強くなる(脱線が減る)
  • WordPressで装飾する際は読みながらするので大体の誤字や誤変換には気づける
  • 装飾にも集中できる(一つの事に集中できる)
  • 原稿を書いたテキストファイルがそのまま初稿のバックアップとしてローカルに残る
  • 文賢などの校正ツールに通す時に余計なタグが入らない

リライトは簡単なものならもちろんWordPress上で行っていますが、大幅な加筆・修正についてはテキストエディターfに戻って書くようにしています。

文章に集中することで、熱がこもり、それが結果的に自分の文体につながっていくイメージです。

※上記は自分の執筆スタイルを大きく変えることになる方も多いはず。文体を変える(矯正する)というのは、それほど楽なことではありません。今までと全く違ったやり方に切り替える意思が必要です。

好まれる文体は「意中の人を落とす」文体【個人の見解です】

ここまではややテクニック寄りのことで、ここからはマインド的な話です。

男女問わず、リアルで意中の人がいれば、その人と恋仲になれるよう、様々な努力をしますよね。

振り向いてもらいたい・少しでも距離を縮めたい・良い印象を持ってもらいたい、そんな風に考えるのではないでしょうか。

ブログにおける「意中の人」とは「広告を踏んでくれるかもしれない人=つまり読者」です。

読者の悩みに親身になって真剣に相談に乗り、できる限りの協力をしながら解決をしていくと、いつか広告を踏んでくれて成果が発生するのは恋の成就と似ていませんか?(強引?)

何が言いたかったのかというと、文章には、少なからずその人の深層心理が反映される、ということです。

  • 広告をクリックしてほしい
  • 回遊してほしい
  • 収益記事に誘導したい

そういった「邪念」があると、文体にも表れてしまうものです。

トップブロガーと言われる人の書く記事や、検索上位に来る記事には運営者の下心を感じさせない記事がほとんどです。

読者の気持ちに寄り添った記事を書きましょう、というのはよく言われていることですが、その言葉を聞いてもイマイチ実践できていないのだとしたら、「意中の人を落とす」つもりで書くことを意識してみるのはどうでしょう?

読者の悩みを本当に解決したいと思えるマインドセットを作ることで、自分の文体も良いものが作られていくはずです。

まとめ

本記事で触れた内容について、最後にもう一度整理しておきます。

  • ブログの文体は、「です・ます調+呼びかけの文体」が万能
  • 自分なりの文体を作りたい場合は、書き言葉に変換している部分を話し言葉にしてみる
  • 文章には深層心理が反映されがち。下心を捨てて、読者の課題解決に集中すると、自然と良い文体になる

ブログの文章力がないとお悩みの方は下記の記事もご覧ください。

文章力がない人でも読みやすいブログ記事を書けるようになるコツ

本記事の内容詳細(目次)