WordPressでサイトマップを作る方法・設定【プラグインで簡単】

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WordPressでサイトマップを作る方法

SEO対策において、サイトマップの作成は上位表示を目指す上で不可欠です。

ところがWordPressの初期設定や管理画面の中に「サイトマップ」に関する部分は特にないので、初心者の方はそもそもサイトマップの作り方がわからないと感じられるかもしれません。

本記事では、サイトマップを作る方法や必要性、便利なプラグインについても詳しく解説します。

プラグインを導入すれば簡単に設定でき、一度設定してしまえば普段はほとんど何もしなくてもOKです。

検索エンジンに正しく更新情報を伝えて、上位表示を目指しましょう。

このページの内容
  • サイトマップとは?
  • XMLサイトマップ(検索エンジン向け)の作り方
  • HTMLサイトマップ(ユーザー向け)の作り方
  • 正しく作れているか確認する方法
  • サーチコンソールで連携する方法
本記事の内容詳細(目次)

サイトマップとは?

サイトマップは文字通り、サイト内にどんなページがあるのかを示した地図のようなものです。

サイトマップには2種類ある

サイトマップには2種類ある

サイトマップには大きく2つの種類があります。

  • XMLサイトマップ → 検索エンジン向け
  • HTMLサイトマップ → ユーザー向けのページ

サイトマップを作成する時は上記の2つを作成しましょう。

XMLサイトマップ(検索エンジン向け)

検索エンジンにサイト内にあるページを伝える手段がXMLサイトマップです。

XML形式で作成されることがほとんどで、慣例的にドメイン直下に「sitemap.xml」というファイル名で設置されることが非常に多いです。

ファイル名自由(sitemap.xmlを推奨)
拡張子.xml
文字コードUTF-8
sitemap.xmlのファイル仕様

XMLのファイルの中身は、URL毎に以下のような内容が記述されています。

XMLサイトマップの内容
項目意味
locURLhttps://ドメイン名/ページ名/
lastmod最終更新日2024-10-01
priority優先度monthly
changefreq更新頻度0.3
各ページの記載事項

loc以外は省略可能です。

GoogleやBingなど検索エンジンはこのファイルの情報を元にクロール対象ページやクロール頻度を決定しています。

priorityとchangefreqはGoogleは無視しています(Googleのゲイリー氏談)。Google公式のサイトマップについての解説ページにも記述例として含まれておらず、利用していないことがうかがえます。

lastmodは正確な更新日を入力するようにしてください。クロール頻度を上げる目的などで実際には更新していないのに更新日だけ変更していると、次第にGoogleは無視するようになります。Googleのゲイリー氏も以前「十分正確なら使う」と言っています。

当サイトのXMLサイトマップ

HTMLサイトマップ(ユーザー向け)

訪問者にサイトにあるページを知らせるために設置するのがHTMLサイトマップです。

ページの内容は多くの場合、テキストのみでカテゴリ毎にページのタイトルが列挙されているような感じのページになります。

HTMLサイトマップの例

読者にサイト内のコンテンツを認識してもらえやすくなるのでユーザビリティが上がり、利便性が高まります。

当サイトのHTMLサイトマップ

サイトマップの作成はプラグインで行う

サイトマップの作成はプラグインで行う

サイトマップはページを追加するたびに更新を行う必要があります。

これを手動で行うのはあまりに大変なので、プラグインを使って自動的に生成されるようにしましょう。一度設定してしまえばあとはめったに設定を変更する必要はありません。

XMLサイトマップを生成できる代表的なプラグイン
HTMLサイトマップを生成できる代表的なプラグイン

それぞれのプラグインの使い方を解説します。

WordPressでXMLサイトマップを作成するプラグイン

サイト運営で作成する2種類のサイトマップのうち、まずはクローラー向けのXMLサイトマップを自動作成してくれるプラグインを3種類紹介します。

サイトマップを作成するプラグインは、XMLサイトマップを作成する機能だけを追加するプラグインと、SEOプラグインに統合されているものがあります。

XMLサイトマップを作れるプラグイン
  • XML Sitemap & Google News
  • XMLSitemaps
  • Yoast SEO
  • SEOPress
  • All in One SEO

既にWordPressテーマのSEO機能や、SEOプラグインが導入済みなら単機能を追加するもの、SEO対策プラグインが未導入な場合や機能を1つのプラグインにまとめたい場合はSEOプラグインを選択すると良いでしょう。

XML Sitemap & Google News

XML Sitemap & Google news
STEP
<プラグイン>→<新規追加>→ 「XML Sitemap RavanH」を検索しインストールして有効化してください

RavanHを追加すると、検索結果に表示される数を絞り込めます。似たようなプラグインが多いので、XML Sitemapだけで検索するとたくさん出てくるので間違えないようにしましょう。

XML Sitemap & Google news
STEP
<設定>→<XML サイトマップ>を開き、設定をします

主な設定箇所は2か所だけです。

  1. 投稿タイプの分割単位の決定
  2. Authorsタブのチェックを外す
投稿タイプタブ
投稿タイプタブ
タクソノミータブ
タクソノミータブ
Authorsタブ
Authorsタブ

著者アーカイブは通常の個人ブログであれば必要になることは稀なので、チェックを外しておくと良いでしょう。

高度な設定タブ
高度な設定タブ
投稿設定に検索エンジンへの追加の欄ができあがる
設定 > 投稿設定

Pingサービスは変更や追加を通知するものです。特に何もせずそのままの状態でOKです。

投稿>表示設定に欄が追加される
投稿>表示設定
STEP
XMLサイトマップとrobots.txtにアクセスして確認しておきます。

設定が終わったら念のためアクセスして確認しておきましょう。最終投稿日も含めてきちんと設定されていることがわかります。robots.txtにはサイトマップのURLが追加されているので確認しておきましょう。

XMLサイトマップの確認 → https://ドメイン名/sitemap.xmlにアクセスします。

sitemap.xmlへアクセスして確認する
正しく生成されているか確認ください

robots.txtの確認 → https://ドメイン名/robots.txtにアクセスしてみましょう。

robots.txtにはサイトマップのURLが追加される

XML Sitemap Generator for Google(旧Google XML Sitemaps)

XMLSitemaps(旧Google XML Sitemaps)

XML Sitemap Generator for GoogleはもともとGoogle XML Sitemapsと呼ばれていましたプラグインです。

文字通り、XMLサイトマップを生成してくれるプラグインで、超定番のプラグインとなっています。

STEP
<プラグイン>→<新規追加>→ 「XML Sitemaps Auctollo」を検索しインストールして有効化してください

「XML Sitemap」で検索すると似た名前のプラグインがたくさん出てきます。作者名を付けることで1つしか出てこなくできます。

xml-sitemaps
STEP
<設定>→<XML-Sitemap>を開き、設定をします

「HTML形式でのサイトマップを含める」のチェックを外します。設定で必要なところはここだけです。

「HTML形式でのサイトマップを含める」のチェックを外します。
拡大できます

XMLサイトマップに出力する内容を選択します。デフォルトでチェックが入っているものだけで構いませんが、必要に応じてチェックを入れてください。

含めたいコンテンツにチェックを入れる

XML SitemapsはSEO機能が分離されているWordPressテーマ(例えばSWELL)や、WordPressテーマのSEO機能が弱いテーマで使用します。

最近のWordPressテーマにはほとんどの場合、基本的なSEO機能が内包されているので通常であればこのプラグインを使えばOKです。

Yoast SEO

Yoast SEO

Yoast SEOは全世界で500万回以上インストールされている人気のSEOプラグインです。

All in one SEOと比べると設定項目がシンプルで初心者でも扱いやすくなっています。Yoast SEOはXMLサイトマップ生成機能も持っているので、XMLサイトマップを生成できます。

STEP
<プラグイン>→<新規追加>→ 「Yoast SEO」を検索しインストールして有効化してください
yoast-seo
STEP
<SEO>→<一般>→<機能>タブを開きます

「XML サイトマップ」欄が「オン」になっているかを確認します。

「XML サイトマップ」欄が「オン」になっているかを確認します

Yoast SEOのXMLサイトマップ生成機能は出力の有無を選択するだけで、特に設定する箇所はありません。

STEP
sitemap.xmlの状態を確認

XML サイトマップ欄のはてなマークをクリックすると補足部分が表示されるので、「XML サイトマップを表示」をクリックすると別ウィンドウでsitemap.xmlの状態を確認できます。

WordPressテーマのSEO機能を使う場合は、Yoast SEOではなく、XML Sitemapsの方を使うようにしてください。機能が重複し、場合によっては競合することもあるので注意しましょう。

SEOPress

SEOPress

SEOPressはAll in One SEO PackやYoast SEOに匹敵する多機能なSEOプラグインです。

一つ一つの機能のオンオフを切り替えられるため、使用中のテーマや他のSEO機能と競合を起こさず不足機能だけを補うことができるほか、他のプラグインでは有料版にしかない機能でも無料版から利用できる便利なプラグインです。

STEP
<プラグイン>→<新規追加>→ 「SEOPress」を検索しインストールして有効化してください
SEOPressのインストール
STEP
メニューから<XML-HTML Sitemap>を選択し、機能を有効にします

<XMLサイトマップを有効にする>にチェックを入れて機能を有効化します。

SEOPressでsitemap.xml機能が有効になっていることを確認する
STEP
sitemap.xmlの状態を確認

チェックボックスのすぐ上にある、<サイトマップを表示>をクリックすると、作成されるサイトマップが表示されますので内容を確認しましょう。

知名度が低いプラグインですが、使い勝手がよく、AIOSEOやYoast SEOよりも軽量で多機能です。HTMLサイトマップを作成する機能もあるので、複数プラグインを導入したくない場合に一番おすすめです。

All in One SEO

All in One SEO

All in One SEOは元々All in one SEO PACKといわれていたプラグインです。

老舗のSEOプラグインで、WordPressでSEO対策するならまずこれを入れよう、といわれていました。多機能さがウリですので、XMLサイトマップの生成機能ももちろん搭載されています。

STEP
<プラグイン>→<新規追加>→ 「All in One SEO」を検索しインストールして有効化してください
all-in-one-seo
STEP
<All in one SEO>→<サイトマップ>を開きます

All in one SEOのXMLサイトマップの設定は特に変更する必要はありません。デフォルトで日付アーカイブ・著者アーカイブは除外されています。

オンになっていることを確認

初期状態では全投稿・全カテゴリ・全タグがサイトマップに含まれるようになっているので、不要なページが含まれている場合は「Advanced Settings」からサイトマップに記載しないページを選択できます。

除外設定
STEP
sitemap.xmlの状態を確認

<open sitemap>ボタンを押すと、現在のsitemap.xmlの状態を確認できます。含まれているべきページがきちんと含まれているかなどを確認しておきましょう。

SEO関連の機能としてかなり広範囲をカバーし、多機能なプラグインです。どのみちXML Sitemapsを入れるくらいなら、より高機能なプラグインを使いたい場合はこちらを使いましょう。

WordPressの標準機能を使う方法(非推奨)

WordPress5.5からコア機能として、sitemap.xmlの生成機能が実装されました。

特に何もしなくても、wp-sitemap.xmlというファイル名でサイトマップが生成されるようになっています。

ただし、このファイルにはlastmodが含まれていない、locのみのファイルとなっています

記事を作成した直後はサーチコンソールで「URL検査」から送信するので良いのですが、記事を少しリライトした際など、記事を更新した際に変更したことを通知できません

Googleはページがメンテナンスされて常に最新の状態を保っているページを好みます。

更新情報を伝えることができないので、コアの機能は使わないようにしましょう。

WordPressでHTMLサイトマップを作成するプラグイン

続いてHTMLサイトマップを作成できるプラグインを紹介します。

WP Sitemap Page

WP Sitemap Page

HTMLサイトマップの作成というと、定番だったのはPS Auto Sitemap でしたが、公開が終了してしまいました。

代替えとなるHTMLサイトマップ作成プラグインはWP Sitemap Pageです。PS Auto Sitemapと同じくらい使い勝手がよく、シンプルなのが特徴です。

STEP
<プラグイン>→<新規追加>→ 「WP sitemap page」を検索し、インストールして有効化します。
wp-sitemap-page
STEP
<設定>→ <WP Sitemap Page>を選択し設定画面を開きます
XMLサイトマップに生成する内容を選択
XMLサイトマップに生成する内容を選択

除外欄で、HTMLサイトマップページに表示したくないコンテンツを設定します。例えば、「著者」アーカイブなどは不要です。

STEP
固定ページでサイトマップ用のページを作成し、ショートコードを貼り付ける

WP Sitemap pageはショートコードで細かく出力内容を変更できるようになっており、<使い方>タブにサンプルのショートコードが10個ほど並んでいるので、希望する形状を見つけてください。

使い方タブ
ショートコードは<使い方>タブの中にサンプルがあります

固定ページを新規作成し、作成した固定ページに[[wp_sitemap_page only="post"]]のようなショートコードを貼り付けると完成です。

固定ページにショートコードを貼り付ける
拡大できます

サーチコンソールに登録してサイトマップを連携する方法

サーチコンソールを開き、「サイトマップ」を開きます。

新しいサイトマップの追加欄に「sitemap.xml」を入力して送信ボタンを押してください。

送信すると新しいサイトマップが認識されます。sitemap.xmlは、複数のサブxmlファイルで構成されているので、投稿タイプ×月別でサイトマップXMLが登録されます。

お使いのレンタルサーバー機能で「コンテンツキャッシュ」や「ブラウザキャッシュ」が有効になっていると、ステータス欄に「取得できませんでした」と表示される場合があります。

取得できませんでしたと表示される場合
取得できませんでしたと表示される場合

キャッシュが更新されるタイミングで再取得されますので1日程度待つか、一度キャッシュ設定をオフにしてsitemap.xmlを再送信すると再度取得されます。即時反映されない場合が多いので、取得できませんでしたと表示されたら後日再確認してみてください。

サーチコンソールでsitemap.xmlを登録する方法

WordPressの標準機能のXMLサイトマップを無効化する方法

WordPress5.5で追加されたXMLサイトマップの機能は、使わなければ停止しておく方が安全です。

というのも、仮想のrobots.txtに、サイトマップのパスが追加されるためです。

https://ドメイン名/robots.txtに

Sitemap:https://ドメイン名/wp-sitemap.xml

を出力するようになります。検索エンジンにWordPress本体の生成機能で作られた、lastmodなしのXMLサイトマップを伝えてしまうので、出力されないようにしておきましょう。

function.phpに次のコードを書き込めばOKです(バックアップを取ってから行ってください)。

add_filter( 'wp_sitemaps_enabled', '__return_false' );

まとめ:サイトマップは早めに登録しよう

WordPressでサイトマップを作成する方法について解説しました。

  • XMLサイトマップはGoogleにサイト内のページを伝える手段
  • ファイル形式はxml形式でUTF-8で作成、ファイル名は自由
  • locのみ必須で、残りは任意、lastmodは正しい更新日が記載されていれば使われ、それ以外は無視される
  • HTMLサイトマップは対ユーザー向けのページ。利便性が向上するのであわわせて用意することを推奨。
サイトマップの種類対象利用するプラグイン
XMLサイトマップ検索エンジン向けXML Sitemaps
HTMLサイトマップユーザー向けWP Sitemap page
サイトマップはプラグインで生成

最初に用意しておくだけで以降はほとんど気にする必要がありませんのでサクッと用意しておきましょう。

サイトマップを用意すれば、Googleにも、ユーザーにも優しいサイトにできます。

サイトマップ以外のブログ内部リンクの貼り方についても押さえておきましょう

おすすめのWordPressプラグイン一覧

本記事の内容詳細(目次)