タイトルタグの文字数は何文字くらいにしておくべき、といった法則はありますか?
検索順位がなかなか上がらない場合や、サーチコンソールでクリック率が低いと感じた場合、タイトルの文字数との関連性を知りたくなりますよね。
昔から言われているタイトルの文字数は最適解は32文字。
しかしこれはデスクトップ版の検索結果画面しかなく、スマホも普及前にいわれていた話。現在でも有効なのでしょうか?
本記事では、迷いが生じがちなタイトルの文字数に関して結論を出し、その理由を解説します。
SEOでのタイトルの重要性やGoogleが上位表示させようとするページも併せて説明しますので、文字数に関する指針が決められるはずです。
タイトルタグの付け方や魅力的なタイトルに仕上げるコツと合わせてご覧ください。
- SEOにおいて、タイトルが重要な理由
- ブログ記事タイトルは30文字前後がベストな理由
- タイトルの文字数はそこまで気にしなくていい話
- タイトルが果たすべき役割を理解することが重要
- Googleが上位表示したいページは検索体験全体が向上するページ
SEOで記事タイトルが重要な理由2つ
本題に入る前に、改めて記事タイトルが重要である理由を確認しておきましょう。
検索結果でのクリック数に影響する
順位 | クリック率 |
---|---|
1 | 13.94% |
2 | 7.52% |
3 | 4.68% |
4 | 3.91% |
5 | 2.98% |
6 | 2.42% |
7 | 2.06% |
8 | 1.78% |
9 | 1.46% |
10 | 1.32% |
検索結果でのクリック率は、一般的には上位に表示されているページの方が有利です。
ですが、全ユーザーが必ずしも1位から順に見ていくとは限りません。
ユーザーがクリックしたくなるようなタイトルが設定されていれば、順位が多少低くてもクリックしてもらえるので、アクセスが増えます。
このため、アクセスを集める上でタイトルは重要です。
検索順位に影響する
タイトルは、検索順位が決まる上でも重要な役割を持ちます。
<title>要素は、ユーザーと検索エンジンの両方に特定のページのトピックを伝えます。
Google:検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド
タイトルはページの内容をユーザーと検索エンジンの両方に伝えます。
多くのユーザーがクリックし、実際にページを見て課題が解決できるなら、検索エンジンとしてはあなたの作成したページを上位に表示しない理由はありません。
よって、検索順位にも大きく影響を与えるためタイトルは極めて重要です。
ブログ記事のタイトル文字数は30文字前後がベストな5つの理由
ブログ記事のタイトルの文字数は30文字前後がベストです。
なぜそのようになるのか理由を解説します。
長くしても省略される
検索結果画面に表示されるタイトルは、<title>タグに書かれたものがそのまま表示されるわけではありません。
検索結果画面では、文字数よりもどちらかと言えばレイアウトが優先されており、PCでは1行、スマホでは2行に収まる範囲でできるだけ多くの文字数を表示しようとするようです。
特にスマホでは画面サイズが端末によってまちまちな上、ブラウザによっても表示される文字数は異なります。
最大文字数はおおよそ平均すると下記のような感じです。
- デスクトップ版
-
27文字前後
- スマホ版
-
30文字前後
30文字前後であれば省略されにくくなります。
書き換えられにくくなる
検索結果に表示されるタイトルは、省略も含めると7割近くが何らかの書き換えが行われます。
省略以外に多いケースとして、途中でぶった切ってでもサイト名を入れてくる場合があります。
おそらく、サイト名を入れた方がクリック率が高まると判断されているのだと思われますが、傾向として、長いタイトルほどこういった書き換えが発生しやすくなるようです。
30文字前後にしておくと、ギリギリ書き換えられずに済むことが増えます。
逆に極端に短くすると、タイトルタグを無視して見出しタグや本文から抜粋したもので書き換えられてしまいます。
短すぎると魅力が伝わらない
タイトルタグはクリックされやすいように作成するのが基本です。
例えばこの記事なら、
ブログ記事タイトルのベストな文字数は30文字前後【理由を解説する】
としていますが、仮に
タイトル文字数
とだけタイトルにしてしまうと、さすがに身もふたもないというか、あっさりしすぎていてクリックしたいとは思えませんよね。
短くなりすぎるとページの内容をよく表せなかったり、魅力を伝えきれなかったりするので、一定の長さは必要です。
概ね30文字前後あれば十分魅力的な内容になります。
30文字くらいがパッと見てすぐ理解できる、ちょうどいい長さ
タイトルはいわばキャッチコピーのようなものです。
あまり長々と書き連ねてしまって文章的になると、理解するのに時間がかかってしまいます。
一般的に読み手に内容が伝わりやすい一文の長さは、およそ40文字と言われています。
検索結果画面は、精読されるというより「パッと見」るような感じになるので、すぐ理解できる文字数として30文字程度が適切です。
SNSにも対応できる
はてなブックマークやX(Twitter)ではタイトルとして使われるのは概ね32文字ほどです。
30文字前後でタイトルを作っておけば、省略されることもなく表示できるので、SNSにも対応した文字数です。
タイトルの文字数は30文字を超えても大丈夫?
ブログ記事のタイトル文字数は30文字前後にしておくのがベストである理由を解説しました。
では、30文字を超えると上位表示できないのか、と言われるとそんなこともありません。
Fの法則:前の方に重要なキーワードを入れたらOK
重要なキーワードはできるだけ左側にもっていきましょう。
タイトルはかなりの確率で書き換えが生じるため、後半部分は省略されてしまう可能性が高くなるためです。
また、日本語は左から右に向かって読みます。そのため、左側にある文字の方が目が行きやすく、文章が長くなる(右に行く)ほど、見られない可能性が高くなります。
30文字を超える文字数になっても問題はありませんが、重要なキーワードは30文字目までには入るように工夫するとクリックされる確率が高まります。
無理やり短くして伝わらないくらいなら長くてOK
文字数を意識しすぎてむやみに短く切り詰めるのも問題です。
なぜなら、文字数を削る過程で文意が少なからず変化し、ページの内容をうまく言い表せなくなったり、クリックしたくなる要素がそぎ落とされてしまう可能性が高まるためです。
無理やり短くして伝わりにくいタイトルにするくらいなら、長いままの状態の方がマシ、ということになります。
上位記事のタイトルの文字数はバラバラ
検索上位に表示されるタイトルの文字数はかなりばらつきがあります。
もし、文字数と上位表示に関連性があるのだとしたら、上位表示されているページのタイトルの文字数は大体似たような文字数になるはずです。
実際にはかなりばらつきがありますので、上位表示と文字数には何の関係もありません。
文字数よりも大切なタイトルが果たすべき3つの役割
検索エンジンでの表示上、30文字以上のタイトルは省略が多く発生します。
そのため文字数としては30文字前後がベストですが、実際の上位表示と文字数は関係がありません。
タイトルは文字数よりも大切な役割が3つあり、この役割を果たすことを優先して考える方が上位表示には近道です。
ページの内容を的確に示す
タイトルの役割で、最も重要なことはページの内容を示すことです。
ページタイトルは、検索エンジンとユーザーの両方にページの内容を伝え、存在をアピールするためのものです。
的確にページ内容を伝えることで、直帰を減らし、結果的に上位表示の近道になります。
ユーザーがクリックしたくなるようにする
タイトルは本で言うところの背表紙と同じ役割を果たします。
書店で本を手に取る際、棚から本を取りだすかどうかはまず背表紙にかかれた本の題名を見ますよね。
検索結果にページが表示されたときにクリックされるかどうかはまさにタイトル次第なので、ユーザーがクリックしたくなるようなタイトルを付けましょう。
他のサイトと差別化をする
検索結果画面には、検索意図を満たしているとGoogleが判断しているページが一覧されることになります。
多くの記事と差別化を図ることもタイトルタグの役割の一つです。
SEO:Googleは検索体験全体を最適化しようとしている
現在のSEOは、Googleを使うことによる、検索体験全体の満足度をいかに向上させるかに寄与できるか、にかかっています。
タイトルの最適化にも少なからず関係があるため、少し解説します。
最近のアップデートは検索体験の向上を図るものが多い
SSLへの対応をランキングのシグナルに利用 | ウェブサイトの安全性を重視 |
---|---|
E-E-A-Tを重視 | 情報の正しさや信頼性を重視 |
コアウェブバイタル | ウェブページの使い勝手を重視 |
上記のように、Googleは過去のアップデート時に、コンテンツ内容に関して、安全性・正しさ・使い勝手といったところもランキング要因に加えてきました。
これらには必ずしもコンテンツ内容自体と関係ないものも含まれています。
様々な情報が十分にそろってきた現在は、単に検索意図に合致した内容であるだけでなく、デザイン面や使い勝手・ページの速度といった、コンテンツ以外の部分も検索順位を決める要因になってきています。
つまり、訪問されたページでユーザーの課題が解決できるかが重要になってきています。
クリックされないページは存在していないのと同じ
Googleが検索結果を表示した際に、ほとんどクリックされないページばかりが表示されていたら、ユーザーはやがてGoogleでは課題が解決しないと判断しかねません。
検索結果を表示した際にほとんどクリックされないページを上位表示しないといけない理由はなく、代わりになるページはいくらでもあります。
よって、クリックされないページはユーザーにとっても、Googleにとっても不要で、存在していないのと変わりありません。
そうならないようにするためにもクリックしたくなるようなタイトルを付けることが重要です。
すぐに離脱されるページは案内するべきではない
仮にクリックされるタイトルをつけたとしても、ほとんど中身を見ずに短時間で直帰してしまうようなページでは、ユーザーの課題が解決する可能性はかなり低いと言えます。
Googleにとって、上位表示するというのは、そのページをユーザーにお勧めしていることです。
ユーザーにすすめたページがイマイチですぐに離脱されるような場合、そのページを案内し続けることはGoogleにとってマイナスですよね。
よって、訪問後にしっかり課題が解決できるコンテンツを作り込むことが重要です。
このページをご覧の方は、タイトルタグを最適化し、検索結果で上位表示を目指されていることでしょう。
タイトルを最適化するだけでなく、それに見合ったコンテンツ作りをしましょう。
まとめ:タイトルはSEOで超重要!Googleと一緒に最高の検索体験を作ろう
タイトルはSEO上きわめて重要です。
テクニック的にクリック率を高める方法はありますが、コンテンツ自体も重要です。
Googleを攻略対象のようにとらえるよりも、パートナーとしてユーザーのためを想い、検索意図に答えて課題を解決できるコンテンツを作ることが、結果的にSEOでも上位表示につながります。
Googleと一緒になって、最高の検索体験を提供できるようにしていきましょう。