アフィリエイトは稼げないと言われていますが、やっぱり今から始めても稼げないのでしょうか?
ブログを始めてみたものの、思うように稼ぐことができません。やっぱり言われているように、アフィリエイトは稼げないのが正解なのでしょうか?
これからアフィリエイトを始めようとしている方や、現在アフィリエイトに取り組まれている方にとって、「アフィリエイトは稼げないからやめておけ」という言葉は衝撃的ですよね。
本記事では、このように言われ始めた背景を解説するとともに、本当に稼げないのかといったことや、それでも稼ぎ続ける人がどのようにしているのかについて解説します。
アフィリエイトは稼げないのか?という疑問に対して先に結論だけお伝えすると、「そんなことはない(稼げる)」となります。アフィリエイトで稼ぐコツも解説しますので、是非最後までお付き合いくださいね。
- アフィリエイトは稼げないからやめとけと言われる理由
- アフィリエイトで稼げない人の共通点
- アフィリエイトで稼いでいる人の特徴
- アフィリエイトで稼ぐコツ
- 迷っている方へのアドバイス
アフィリエイトは稼げないからやめとけと言われる理由
アフィリエイトは稼げないと言われるようになった理由は主に下記の3点が考えられます。
- 競合サイトが増加しているから
- 企業サイトが参入してきたから
- 簡単に稼げた時代を経験してきたから
競合サイトが増加しているから
上図は、アフィリエイトASP最大手であるA8.net(ファンコミュニケーションズ)がまとめたアフィリエイトサイト数(登録パートナーサイト数)の推移を示したものです。
副業解禁や在宅ワークの普及も後押しとなり、新たにアフィリエイトに参入する人は右肩上がりで増え続けています。
単純に新規に参入するアフィリエイトサイトが増加すると、その分競合サイトが増えることにつながります。
当然、競合が多いと不利になってしまうため、稼げないと言われる一因となりました。
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企業サイトが参入してきて勝ちにくいから
2014年ごろから、企業が自社の商品やサービスをユーザーに深く理解してもらうことを目的とした、「オウンドメディア」の立ち上げがブームになりました。
オウンドメディアとは、企業のホームページとは別に、新たな集客メディアとして立ち上げられるサイトのことです。
企業側も当初は立ち位置やKPI、社内の理解といった課題に直面していましたが、徐々にクリアされて、広告費がかからない・正しい情報を直接発信できる・事業に直結する成果が出るといったメリットが上回り本格的な運用体制が整っていきました。
加えて、Googleの評価指標が検索意図への関連性重視の方向性から、信頼性重視の方向性に変わった(E-A-T、のちにE-E-A-T)ことも後押しとなり、企業が作るオウンドメディアは上位表示がされやすくなりました。
こうなると、マンパワーが豊富で商品にも精通している企業サイトに、にわか知識で運営する個人ブログでは到底太刀打ちできない、という意見が出るようになったわけです。
大金を稼げなくなったから
「アフィリエイトは稼げないからやめておけ」と言う発信をするのは、大半が個人のインフルエンサーです。
発信時の文脈をよくよく見ると、前述のような環境の変化によって、それまで簡単に月300万とか500万といった額を荒稼ぎできていたのが、月に200万くらい「しか」稼げなくなった、といった感じのものが多いです。
一般アフィリエイターからすれば、それでも十分稼いでいる状態ではあるので、稼げないのではなく、「簡単に稼ぐことはできなくなった」、が正しい表現です。
確かに2014~2018年ごろに比べると、毎月100万円といった「生活できるレベル」を稼ぐのは難しくなったのは事実だと私も思います。
ただ、そもそも大金を稼ぐ難易度は昔から容易ではなかったはず。
実際に稼いでいる人が極端に減ったのか、というと、実態としてはアフィリエイトで稼いでいる人もまだまだいます(何なら稼げている人のほうが多いです)。
しかし実態はアフィリエイトで稼いでいる人も多い
上記はアフィリエイトマーケティング協会が年次で公表されている、ひと月あたりのアフィリエイト収入の統計です。
何らかの収益がある人は67.4%、35%以上の人が月1万円以上稼いでおり、5人に1人は10万円以上稼がれています。
アフィリエイトは稼げないと断言するなら、この割合はもっと減少するはず。
とはいえ、30%強の方は収入がないとも回答されていますよね。勝率として低すぎないか?と思われるかもしれません。
実はこの統計はアフィリエイトを始めて日が浅い人も含まれており、上図のように1年未満の人の割合と収入がないと回答している人の割合も近いことから、収入がないと回答している人の大半は日が浅いことが原因といえそうです。
しかし、もう少し深堀りすると、2年以上アフィリエイトを続けている人でも、30%強の人が収入がないと答えているのもまた事実です。
次に「期間」をかけても稼げない人の割合が30%くらい居る原因について探っていきます。
正しくはアフィリエイトで稼ぐには時間が必要
結論から言えば、年単位で活動しているのに収入がないという人は単純にアフィリエイトにかけている時間が少ないためです。
全体の傾向として、アフィリエイターの半数以上が1日あたり1時間以下しかアフィリエイト運営にかけることができていません。
また、かけた時間と収入は上記のように見事に比例しており、安定して収入が得られるようになるまでには一定の作業時間がどうしても必要であることがわかります。
つまり、「アフィリエイトは稼げない」というのは、「アフィリエイトで稼ぐには一定の時間が必要」というのが正確な表現です。
ではこの傾向が、直近起こったのかと言えば、そんなこともなく、昔から変わっていません。
アフィリエイトの収益に大きな影響を及ぼす、SEO環境と競合の状況は多少変化がみられ、難易度はやや上がったのかもしれませんが、アフィリエイトはもはや稼げなくなったというのは曲解です。
アフィリエイトで稼げない人の共通点
全体の傾向として、「アフィリエイトは稼げない」と言われる理由や、実際稼げていない人が居る事実とその原因について考察してきました。
次に個別の運営に目を移すと、アフィリエイトブログで稼げない人には下記のような共通点がみられます。
- 1日の作業時間が30分以下(または週4時間以下)
- 短期間で稼げると思っている
- 不労所得が手に入ると思っている
- ポジショントークに振り回される
- キーワード選定ができていない
- 競合の多い(稼ぎにくい)ジャンルを選んでいる
- 継続的に更新していない
- ユーザーに価値提供ができていない
- 広告を貼りすぎている
- 文章が読みにくい
- デザイン性が低い
- 激安サーバーを使っているので遅い
- 画像の質が低い
多くの人がアフィリエイトを「副業として」取り組まれます。
しかし、「副業だから」という免罪符があることによって、気軽な気持ちではじめ、簡単にできるとあなどり、真剣に向き合わなかった結果、稼げないという結果につながっているように見受けられます。
稼げない理由に自分の努力不足であることを認めず、「そもそも稼げないものだった」と自分に言い聞かせたくなる心理から一般アフィリエイターもアフィリエイトは稼げないと言い出すようになったというのが実態ではないでしょうか。
しかし裏を返せば、稼いでいる人が居る以上、その人の行動や考えをトレースしていけば稼げるようになるはずです。
アフィリエイトで稼いでいる人の特徴
反対に現在もアフィリエイトブログで稼いでいる人にはどういった特徴があるのかまとめます。
稼げている人と稼げていない人の違いを簡単に言えば「本気度の違い」です。
かなりの時間を費やしている
前述の統計にも表れている通り、アフィリエイトでしっかり稼いでいる人は、かなりの時間を費やしていることがわかります。
仮にブログで初収益が発生したときの記事数が50本だとします。1本あたり平均8時間かかる場合、必要な作業時間は400時間です。1日に2時間作業すると200日間かかることになります。
ブログで稼げるようになるには1年くらいかかる、と言われますが、期間が重要というより、総作業時間が影響していると言えます。
稼いでいる人はほぼ例外なくアフィリエイトに時間をしっかり費やしています。
信頼を得られる情報サイトを作る気概がある
ノリで書かれた日記サイトの記事と、読者の課題に真剣に向き合った記事、どちらが多くの商品を売れるのかは明白ですよね。
稼いでいる人は、「本気の情報サイト」に仕上げることに余念がありません。
本気の情報サイトは、デザインやコンテンツの作りこみ、サーバーのレスポンスなど、信頼に足るサイトであることを演出することに費用を惜しまず作られます。
- デザインのいい有料WordPressテーマを使う
- レスポンスのいいレンタルサーバーを使う
- 高品質な有料画像を使う
- 運営者アイコンもオリジナルのものを発注して作る
こちらも稼いでいる人は例外なく上記のような投資はほぼ100%しています。
集客を最重視し、SEOの情報を収集している
ビジネスにおいて、集客や見込み客の獲得は最重要の優先事項です。
とりわけSEOでの上位表示は、持続的なアクセス数の確保をする上で必要不可欠です。
稼いでいる人は例外なくSEOに対してアンテナを張り、Googleのアップデートに合わせてコンテンツもアップデートしています。
自分にあった稼げるジャンルを選んでいる
アフィリエイトではジャンル選び一つで収益も大きく変わってきます。
1つのジャンルだけリサーチして決めようとせず、複数のジャンルをしっかり調べた上で最終決定するようにしましょう。
- 興味や関心があり継続できるジャンル
- 専門性が発揮できるジャンル
- これから勉強したいジャンル
- 十分な市場があるジャンル
- 今後伸びていきそうなジャンル
- 案件(商品)が少ないジャンル
- YMYLジャンルや競争が強すぎるジャンル
- 報酬単価・承認率が低いジャンル
これらを踏まえて、おすすめアフィリエイトジャンル一覧にて具体的なジャンルも紹介していますので、参考にしてみてください。
試行錯誤をしながら継続している
アフィリエイトには、明確な「正解」はありません。
一般的な情報は増えてきていますが、個別の事情を考慮に入れた最適解を見つけ出さなければいけません。
選んだジャンル・目指している収益額・これまでの経験・事前に持っているスキル・かけられる費用と時間・取り組み目的など複数の要素の掛け合わせによって最適解は変わってきます。
稼いでいるアフィリエイターは、試行錯誤と継続のプロ、と呼べるような方ばかりです。
アフィリエイトの記事の書き方やセールスライティングを学んでいる
アフィリエイトはオンラインで完結するビジネスモデルです。
対面(口頭)でお客様に商品を売り込むことはできません。口に出して商品の良さを売り込めたとしても、それを文章に起こすのは別のスキルになります。
- 読者の悩みを深く理解する
- その悩みを解決できる商品を用意する
- その商品を売り込む時の「売り文句(口頭)」を考える
- 売り文句を文字にしたときにスムーズに刺さる表現や説明順を見つけ出す
言葉で説明したら説得力があるのに、文字にするとトーンダウンして魅力的にならない、ということ誰しも経験があるのではないでしょうか。
稼いでいる人は売り文句をしっかり考え、それをうまく伝えるために記事の書き方を工夫したりセールスライティングを学んだりしています。
アフィリエイトで稼ぐコツ
アフィリエイトで稼げない人の特徴や稼いでいる人の特徴を押さえるとなんとなく「コツ」と言えるものが見えてきたのではないでしょうか。
それらを整理すると、下記のようなものになります。
- ロングテールワードを狙う
- 上位記事をしっかり確認する
- 特化ブログを作る
- ライティングスキルを身につける
- デザイン性が高く使いやすいWordPressテーマを選ぶ
- PDCAを回す
ロングテールワードを狙う
アフィリエイトの集客源として最重要であるSEOで上位を目指すなら、ロングテールワードを中心に狙いましょう。
- 検索ボリュームが100~500回くらい
- 3語以上のワード
- 検索意図が特定でき記事が書きやすい
- 購入率が高い
- 競合になるページが少ない
ロングテールワードを狙うと、ミドルワードやビッグワードも少しずつ順位が上がってくるので結果的にアクセスアップにつながります。
ロングテールキーワードとは?選び方やSEOに効果的な使い方【無料ツールも紹介】
特化ブログを作る
ロングテールワードを上位表示するためのコツは特化ブログを作ることです。
Googleは専門性があるサイトを重視するので、一つのテーマ・ジャンルに特化して多角的で網羅的な情報を発信しているサイトをより重視します。
短期間で成果を上げるには、最初はかなり限定的なテーマに絞った特化ブログでスタートし、ネタがなくなってきたら同じテーマで少しずつ広げていくという運営スタイルがおすすめです。
下記の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
上位記事をしっかり確認する
アフィリエイトで記事を書く際は上位記事を入念に調べて書くようにしましょう。
Googleが考える検索意図と、自分が考えた検索意図が一致するか、答え合わせができます。
また、上位記事に書かれていることは、押さえておかないといけない内容でもあります。
上位記事をじっくり観察し、それらのサイトを上回るわかりやすさや独自の情報を盛り込むことで下克上を狙っていきましょう。
セールスライティングを身につける
ブログは文章で読者を接客する必要があります。
接客方法にはある程度のコツや型があり、はじめはそれらを意識的に使っていけば自然と使えるようになります。
崩したり応用したり、といったことは基本を身につけてからした方がいいので、まずはセールスライティングを身につけましょう
デザイン性が高く使いやすいWordPressテーマを選ぶ
アフィリエイトで稼ぐには読みやすくデザイン性の高いWordPressテーマを使うのが近道です。
現時点でお勧めできるWordPressはSWELLかAffingerです。
Affingerは設定でいじれる範囲が広く、細かな調整をしやすいのが特徴で、さらにオプションプラグインが稼ぐために非常に強力なので、試行錯誤に最適です。
SWELLは日本で最も使われている有料テーマで、機能・デザイン・使い勝手が桁違いのバランス感覚に優れたテーマです。
上記以外にも、DIVER・JIN:R・STORK19といった有料テーマならデザイン性が高く、きちんと作られていると感じてもらいやすいです。
PDCAを回す
一つのことに徹底できていると、様々な仮説が生まれてきます。
それは記事の書き方であったり、バナーやボタンの配色、画像の作り方など多岐にわたります。
どうすればもっと順位が上がるか、もっと読者は多くの記事を読んでくれるか、広告をクリックしてもらえるか、といった観点から立てた仮説をもとに施策を実施し、結果を見て改善をし続けましょう。
アフィリエイトでは稼げないかもと迷っている方へ
最後に、アフィリエイトは稼げないかも、と迷っている方にアドバイスです。
アフィリエイトを始めるか迷っている
ブログやアフィリエイトには正解や型が決まっているわけではありません。
ある人の稼げないという条件は別の人には適用されません。逆もしかりです。
背景・途中の取り組み内容などをすべてすっ飛ばして、結論として稼げないだけが残っても、それがあなたに再現するとは限りません。
あなたが始めれば、うまく稼げる可能性もあります。
何より、稼いでいる人がほとんどいないのであればお勧めしたりはできませんが、65%以上の人が収益を発生させており、収益が発生しない条件(時間をかけていない)も明白なのであれば、単に時間をかければ十分うまく稼げる可能性はあるということになるはずです。
アフィリエイトを続けるか迷っている
現時点でまだ収益化できていない人や、収益化できたけれど低空飛行な感じにとどまっている人へのアドバイスとしては以下のようになります。
トータルで、何時間アフィリエイトに費やしてきましたか?
もしこの問に、1000時間を下回っているのだとしたら、単純にかけている時間が少ないことが最大の原因です。
アフィリエイトは辞めるまでは失敗であることは確定しません。
アフィリエイトで成功するコツは、試行錯誤を継続して「成功するまでやる」です。
まとめ:アフィリエイトは儲からないからやめておけは無視してコツコツ頑張ろう
アフィリエイトは稼げないと言われる理由には以下のようなものがあります。
- 競合サイトが増加しているから
- 企業サイトが参入してきたから
- 簡単に稼げた時代を経験してきたから
しかし、アフィリエイトブログは稼げない、は事実に反します。
- 収益がない人と収益がある人の割合は収益がある人のほうが多い
- 収益がない人は日が浅い可能性が高い
- 収益がない人は1日あたりの作業時間が少ない
- 時間をかければまだまだ収益化は可能
アフィリエイトで稼げる人は、副業であることの甘えがなく、本気で情報サイトを作りこみ、読者から信頼を得ています。
ロングテールワードを狙ってコツコツ記事を書いて積み上げながら、試行錯誤を継続していれば稼ぐことは可能です。