ブログを匿名で運営したいのですが、実名の方が有利とする意見もあり、どちらにするか迷っています。
ブログ運営は実名と匿名どっちがおすすめなのか調べてみたけど、サイトによって意見が違っていて結局何が正解なのかよくわからない・・
ブログを匿名で運営するか、実名で運営するか、メリットデメリットを調べている方も多いことでしょう。
実名派の意見も、「ごもっとも」といえる主張ですし、匿名派の意見も納得感があり、余計に混乱してしまった、という方にベストな解決策を解説します。
結論として、「ブログは実名っぽい仮名で運営すべし!」です。
なぜそうなのか、また実名や匿名のデメリットの部分は解消されるのかについて説明します。
簡単に言えば「いいとこどりしよう」という意見で、個人的には「これ以外なくない?」と思える結論ですので是非参考にしてみてください。
- ブログの運営は本名っぽい仮名がおすすめ
- 実名or匿名のメリット・デメリット
- ブログの匿名vs実名より記事の内容が大切
【結論】一般人がブログを運営するなら本名っぽい仮名(匿名)がおすすめ
まず結論として、ブログの運営は本名っぽい仮名で運営するのがおすすめです。
例えば当ブログの運営者名は「ミネヤ リョウジ(三根谷 亮路)」としていますが、完全に仮名で本名とはかすりもしていません。
- 姓名がある
- 漢字も決めてある
- 普通に居そうな人名である
- 山田太郎のようなあからさまな偽名と感じない
このような「仮名」をブログの運営者名に設定すると、実名と匿名のメリットの両方を享受でき、しかも両方のデメリットを完全に解消することも可能になります!
仮名を使うメリットを知るには、そもそも実名と匿名のメリットやデメリットが何か理解する必要があります。
既にご存じのこともあるかもしれませんが、復習の意味でも再確認してください。
実名でブログを運営する場合のメリット・デメリット
まずは実名でブログを運営するメリットとデメリットを解説します。
要約すると、実名でのブログ運営は、ハイリスクハイリターンです。
ブログを実名で運営するメリット
ブログを実名で書くと、下記のような効果・メリットが生まれます。
- 記事に対して責任を持っているとアピールしやすい
- 現実の評価を引き継げる
- 企業からの提案を得やすい
- 指名検索された際に1位を取りやすい
実名で発信している以上、下手なことは言えないはずだ、という先入観も手伝って記事に対する信頼を得やすいのが最大のメリットです。
現実で一定の知名度や実績がある人なら、そのままブログにも評価を引き継ぐこともできます。
さらに、例えば相互リンクや講演依頼・書籍出版の提案など、ビジネス上の依頼・提案を匿名に比べると受けやすくなります。
なぜなら、企業はどこの誰ともわからない人とビジネスをするのはリスクが高いですし、その点実名がわかっていればそのリスクは軽減されるためです。
上記のように、一見すると実名公開は有利な側面が多いように見えるかも知れません。しかし、下記のようなデメリットもあります。
ブログを実名で運営するデメリット
実名でブログを運営する場合のデメリットには以下のようなものがあります。
- 副業禁止の会社に勤務している場合、副業がばれやすくなる
- 現実とは別人格のキャラクターになりにくい
- アフィリエイトに対してネガティブな印象を強く持つ友人が離れていく
- 万が一、炎上が発生すると現実の生活にも影響が出やすい
- 過去や住所などの情報が特定されやすくなる
- 匿名には戻れない
一言で言えば、自由度がかなり低くなり、リスクが上がる、ということです。
とりわけ、最後の匿名に戻れないという片道切符なところは注意が必要です。仮に匿名に戻しても、ネット上のどこかには長期間情報が残り続けます(デジタルタトゥーと言われます)。
実名で運営するべき人は、実名公開で有利になる人のみ
- 芸能人・有名人
- インフルエンサーとしての地位を確立した人
- 受託ビジネスがメインの人(デザイナー・プログラマー・ライター・コンサルなど)
- 医者や士業などの資格を取って独占業務をする職種の人
実名は「信頼性を獲得しやすい」という高いメリットがある反面、デメリットを受けた際のダメージが大きいのが特徴。
それでも実名を公開するべき人は、実名を公開することが収入増に直結するような人です。
名前を売り込んでなんぼ、というビジネスですね。
一般人は実名を公開したところで十分なメリットが得られず、デメリットの方が目立ってしまいます。
匿名でブログを運営する場合のメリット・デメリット
続いて匿名でブログを運営する場合のメリット・デメリットについてです。
匿名でのブログ運営は、自由な発信をノーリスクで行いたいという方に向いています。
ブログを匿名で運営するメリット
- 副業禁止でも副業がしやすい
- なりたい自分になれる
- 自由にジャンルを選択できる
- あとから実名に切り替えることができる
簡単に言えば「キャラ設定」がしやすい、ということです。
例えば、節約ブログを書くと想定してみてください。
- リアルでは部長職で年収1000万円以上ある人
- ごく普通の主婦で子供が3人もいるので共働きは難しい人
節約術を実践して2000万貯めました!と言った時に共感できたり発信内容に説得力があるのは後者の方ですよね。
匿名でブログを運営すれば、リアルで十分稼いでいる人でも、リストラされたパパみたいなキャラ設定をすることもできます。
匿名でブログを運営するメリットは、「選択権が手に入る」ことにあります。
キャラづくりをする選択権も、後から実名に切り替えられる選択権も手に入ります。
ブログを匿名で運営するデメリット
- 信頼を得にくい
- 現実世界の評価が引き継げない
一方で、匿名でブログを運営するデメリットは実名に比べてやや信頼を得にくくなることです。
いざという時に逃げ道を確保している人だと、どうしても言葉に重みが出にくいですよね。
また、現実世界でいかに素晴らしい実績を持っていたとしても、本人と特定できないので評価を引き継ぐことができません。
匿名の方がいいのはこんな人
- 実名にしても、有利にならない人
- 実名にするのに抵抗を持っている人
- 現実の生活とウェブ上の活動をリンクしたくない人
- 炎上時のリスクを抑えたい人
- 副業禁止の会社で働いている人
- 女性の方でネットストーカーの被害に遭いたくない人
つまり、大半の人です。
実際、大半の人は匿名でブログを運営しています。上記は2009年に総務省が実施したブログの実態に関する調査資料です。実名で運営している人の割合は男女ともわずか2.5%ほどにとどまります。
しかし実名のメリットは結構魅力的に思えますよね。
匿名でブログを運営しつつ、実名のメリットも享受する方法が「仮名」を使う方法なのです。
ブログ運営の匿名と実名のいい所どりする「仮名」のメリット
仮名を使うと、匿名と実名のデメリットを消し、メリットだけを残すことが可能です。
- 「記事に対して責任を持っている」と感じてもらえやすい(実名のメリット)
- 事業を拡げやすい(実名のメリット)
- リアルで会った時に呼ばれても恥ずかしくない(実名のメリット)
- 指名検索をされたら1位を取れる(実名のメリット)
- 本人を特定できないので副業が可能(匿名のメリット)
- 炎上したときも、本人を特定されない(匿名のメリット)
- なりたい自分になれる(匿名のメリット)
- 後から実名に切り替えれる(匿名のメリット)
- 別の仮名に変更できる(仮名にする独自のメリット)
- ドメインやブログ名にも使いやすい(仮名にする独自のメリット)
かなり多いですね。読者の目には「実名」だと映るというのが最大のポイントです。
デメリットは思いつく限りほぼないのですが、しいて挙げるなら下記の2点です。
- 偽名でもあるのでちょっと後ろめたさを感じる(かもしれない)
- ニックネーム(ハンドルネーム)よりは呼びにくい(覚えづらい)
本名を偽っているように感じてしまう人もいるかもしれませんが、心配は不要です。
なぜなら「ペンネーム」だと言えば大半の人は納得できるからです。
書籍でも、実名でなくペンネームで出版されている方はたくさんいますよね。書いている対象が本か、ブログかの差があるだけなので、たいして気にすることではありません。
ただ、本名っぽい仮名だと匿名でブログを運営する際につける「ニックネーム(ハンドルネーム)(ハンドルネーム)」に比べるとやや呼びづらい(覚えづらい)のは事実です。
しかしこれも対策があります。
当ブログでもそうしていますが、プロフィール名のところには「リョウジ」とだけしています。
公開している運営者名は「三根谷 亮路」ですが、仮名をさらにニックネーム化して覚えやすくした感じです。
下の名前だけあるいは上の苗字だけにしてカタカナとかにすれば、ニックネームっぽくなり比較的呼びやすい(覚えやすい)はずです。
ブログで使う「仮名」の決め方と注意点
仮名の決め方としては、以下の点に注意をして決めると良いでしょう。
- 姓名がある
- 漢字も決めてある
- 普通に居そうな人名である
- 山田太郎のようなあからさまな偽名と感じない
- 本名を1文字変更しただけのような特定されやすい名前にしない
- 実在の有名人と同じ名前にしない
- 実在の一般人と同姓同名にならないように配慮する
- 指名検索を受けた際に1位を取れそうな名前にする
- リアルで会って呼ばれたときに恥ずかしくない名前にする
せっかく仮名をつけるなら、1文字変更しただけとかだとすぐに特定されてしまうので、本名を推測できない名前にしましょう。
また、実在の有名人と名前が被ると指名検索された際に1位が取れず、先入観も持たれてしまいがち。
実際に名前を付けた後は検索をしてみて、同姓同名の人が居ない、または少ない名前にしましょう。
ブログを匿名で運営するか、実名で運営するかといった悩みは仮名を使えば解消できることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
ブログの匿名vs実名より記事の内容が大切
実名と匿名どっちがいいのか、という点について「仮名が最適」というお話をしました。
しかし、読者は運営者名が実名か匿名かはそれほど重視していません。
例えばニュースアプリで紹介されている記事を読む際に、毎回必ず筆者を確認するでしょうか?私の場合、サイト名すら確認しないことも少なくありません。
読者にとって重要なことは、サイトの運営者の匿名性よりも、記事に書かれた内容によって、自分の疑問や悩みが解消されるかどうかです。
ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
出典:Google が掲げる 10 の事実
読者が満足できた記事を書き続けていくと、繰り返し訪問される機会が増え、「前もこのサイトみたな」と思われるようになってようやくサイトに興味をもったり運営者に興味を持ってもらえるのです。
したがって、匿名か実名か、で悩んでいるならサクッと仮名を決めて、質の高い記事を作成することに時間を割きましょう。
ブログ運営は匿名がいいのか実名がいいのかでよくある疑問や不安
実名や匿名について、よくある疑問や不安について解説します。
匿名だと稼げない?
実名に比べ匿名は信頼されにくいので稼げないと言われます。
しかし匿名の人が稼げないなら、ブロガーの大半は全く稼げていないことになります。
匿名でも稼いでいる方はたくさんいらっしゃいますし、匿名だから稼げないというのは因果関係はないと言えます。
実名でブログを運営する際の注意点は?
実名でブログを運営すると、身バレの危険性は格段に高まるのは事実です。
特に炎上した際に、個人を特定できる状態になりやすいので以下の点に注意して運用すると良いでしょう。
- むやみに批判しない
- 必要以上に反論をしない
- 家族の情報を必要以上に公開しない
- 実名以外に本人を特定する情報を公開しない
- 匿名が前提のコミュニティに参加しない
- 自ら炎上のネタを投下しない・煽らない
とはいえ、あまり過剰に身構える必要もないかな、とは思います。
一般人が多少調子こいていたとしても、「また香ばしいやつが出てきたな」くらいにしか思わないですよね。「あ、そ。」で終わるので変なことをしようとしない限りは大丈夫です。
匿名で「うっかり身バレ」しないようにするコツは?
匿名でブログを運営しているにもかかわらず、運営者が特定されてしまう「身バレ」。
ブログを匿名で運営していることがバレるのを防ぐ方法は以下のとおりです。
- ブログをやっているということはたとえ身内であっても絶対に言わない
- 確定申告をして税金は「自分で納付」を選択する
- ドメインのwhois情報は代理公開にしておく(忘れがち)
- ブログで公開するメールアドレスに名前が含まれないよう注意する
- メールでやり取りするときにうっかり本名を名乗らない
- 特定商取引法に基づく表記が必要な商品を売らない
収益が発生したりすると、やはりうれしくてつい仲のいい友人に話したりしてしまうことがあると思います。
しかし身バレの原因はほとんどの場合、自分でうっかり口にしてしまうことにあります。
絶対に身バレを防ぎたいのであれば、ブログを運営していることは「口が裂けても絶対に他人に言わない」のが吉です。
思いもよらないところからバレるパターンとしては、ドメインのwhois情報や、メールアドレスなどです。メールアドレスの公開は避けてメールフォームにし、メールでやり取りをするときは署名欄に仮名を書いておけばミスを防ぎやすくなります。
【補足】顔出しするかどうかは実名運用なら有り、匿名運用ならなしがおすすめ
ブログ運営におけるもう一つの悩みが顔出しの有無です。
- 実名+顔出しなし
- 実名+顔出しあり
- 匿名+顔出しなし
- 匿名+顔出しあり
上記の組み合わせがあります。
実名で運営する方は、顔出しもあり、匿名にするなら顔出しもなし、にしておくのがおすすめです。
顔出しなしの場合はアイコンを作成しよう
顔出しができない場合は対処法として、オリジナルのアイコン(イラスト)を作成する方法があります。
似顔絵や、特徴をとらえたアイコンを設置することで、
- 親近感が得やすい
- 記憶に残りやすい
- ちゃんとしている感が出る
という効果が見込めます。
イラストが入るだけで、一気に記憶に残りやすくなるのでお勧めです。
費用もそれほど高いものではなく、ココナラなどで絵師さんを探せば、概ね3000円前後でオリジナルアイコンを作成してもらえます。
もちろん、実物にあまりに似たアイコンだと意味がないので、ある程度デフォルメしてもらうか、全く似ていなくても問題ありません。
余談:日本は同調圧力が高いので匿名文化
最後にちょっとだけ脱線しますが、実は海外だと、実名でブログを運営する人が半数以上になる国が多いのです。
X(Twitter)などSNSアカウントも、日本だと匿名(ニックネーム)が当たり前で、実名で運営している人はほぼいませんが、海外だと半数近くが実名です。
背景には、日本ではネット黎明期に匿名掲示板が流行ったという経緯や、「世間体」を気にする(同調圧力が強い)という国民性が関係しているのかもしれません。
運営は匿名でしていたとしても、読者の役に立つ出る杭となるブログに育てたいものですね。
まとめ:一般人のブログ運営は仮名でやるのが最適
本記事のまとめです。
繰り返しお伝えしてきましたが、実名と匿名、どっちがおすすめなんだろう、とお悩みでしたら「仮名」がおすすめです。
デメリットと言えるデメリットがなく、実名のメリットもある程度享受できるので、ベストな選択肢なんじゃないかと個人的には思います。
- 「記事に対して責任を持っている」と感じてもらえやすい(実名のメリット)
- 事業を拡げやすい(実名のメリット)
- リアルで会った時に呼ばれても恥ずかしくない(実名のメリット)
- 指名検索をされたら1位を取れる(実名のメリット)
- 本人を特定できないので副業が可能(匿名のメリット)
- 炎上したときも、本人を特定されない(匿名のメリット)
- なりたい自分になれる(匿名のメリット)
- 後から実名に切り替えられる(匿名のメリット)
- 別の仮名に変更できる(仮名にする独自のメリット)
- ドメインやブログ名にも使いやすい(仮名にする独自のメリット)
尚、ブログを始める際には、
- ドメイン名
- ブログ名
も決める必要がありますよね。
仮名をもとにブログ名とドメイン名を決めると、
- ブログのテーマ(ジャンル)の変更がしやすくなる
- ブログ名やドメイン名を考える時間を短縮できる
というおまけまでついてきます。
仮名が決まればブログを始める際の決めごとがほとんど決まり、ジャンル選定をするだけになりますのでおすすめです。