これからブログを始める人は、レンタルサーバーをどこにしようか悩まれると思います。
できれば高速で安定しているサーバーを選びたいものですよね。
しかし、レンタルサーバーは公式サイトを見てもスペック情報やウリ文句だけしか記載がないため、実際のところどうなのかまではわかりません。
とりわけデメリットや、悪い評判については情報が出てきにくい部分もあるので、実際に使っている私が感じているメリットやデメリットを解説します。
結論から言えば、「おすすめサーバー」なのですが、どうしてそう思うのかという点を解説します。
管理画面の様子なども一部掲載できる範囲で記載しますので、契約後に体験することになることを事前に把握していただけるはずです。
- ConoHaWINGとは
- ConoHaWINGのデメリット・評判・口コミ
- ConoHaWINGのメリット・評判・口コミ
- ConoHaWINGにおすすめの人
ConoHaWING以外のレンタルサーバーについても見ておきたい方はこちらの記事もご覧ください
ConoHaWING(コノハウィング)とは?
ConoHaWINGはGMOが運営するレンタルサーバーサービスの一つです。
ConoHaのサービス自体はもともと2013年7月からホスティングサービスを提供していますが、新しいサービスとして「ConoHaWING」が2018年9月から開始されました。
日本国内最速の処理速度を目指しており、日本マーケティングリサーチ機構のリサーチにおいて、3つのNo.1を獲得したレンタルサーバーです。
月額1200円程度で利用できるサーバーとしては最速クラスとなっており、多くのアフィリエイター・ブロガーに愛されているサービスです。
当ブログもConoHaWINGで運営しています。速度も早く、快適です。
ConoHa WINGのデメリット
ConoHaWINGのデメリットの方は、契約や条件的なところが中心です。
無料のお試し期間が用意されていない
ConoHaWINGにはお試し期間がありません。その代わりに初期費用もかかりません。
これは、ConoHaWINGはそもそも月額制ではなく、利用時間に応じた課金(上限有)が基本の料金体系になっているので、使った分に応じて料金を払う仕組みになっているためです。
従量制の課金はどうしても利用金額が気になってしまうもの。もちろん固定月額制のパック料金(WINGパック)も用意されており、多くのユーザーがそちらを利用しています。
少しややこしいので整理すると、下記のようになっています。
プラン | 課金方法 | 初期費用 | 最低利用期間 |
---|---|---|---|
通常プラン | 従量制 | 無料 | 無し |
WINGパック | 月額制 | 無料 | 3か月 |
どうしても本契約の前に試しておきたい場合は通常プランで数時間~数日確認してみて、「いける」と思ったらWINGパックに切り替えれば少ない費用で判断可能です(丸1日で52円)。
無料のお試し期間を設定しているサーバーは、多くの場合本契約時に初期費用が発生します。
実際に使うとなった場合、総支払額は初期費用が掛からないConoHaWINGの方が安く上がります。
個人的にはお試し期間がないのはむしろ歓迎です。サーバーリソースは有限であり、お試し期間があると、使うかどうかわからない前提で「サーバー負荷の高い無茶な使い方」を試してみる人が増え、むやみにサーバーリソースを消費されてしまい、利用者にも影響を出しかねないと思うからです。
土日祝はサポートを行っていない
ConoHaWINGは土日祝はサポートが行われていません。
障害対応などの、技術的な監視はもちろん行われますが、サポート窓口のみお休みとなります。
この点については、他のレンタルサーバーなどと変わりません。例えばエックスサーバー・mixhost・カラフルボックスなども土日祝は休みです。
運用歴がやや短い
ConoHaWINGはサービス自体が2018年から始まったため、運用歴としては短いほうです。
といっても、ブランドの運営歴が短いだけで、ConoHa自体は2013年から運営されているので、他のレンタルサーバーと比較しても特別運用経験が不足している、と言うわけではありません。
万が一、障害によって完全にWebサイトが表示できない状態になった場合、返金などの保証があります。こういった制度を用意しているのは、サービス運用に自信があるためです。
ConoHaWINGのサービス品質保証制度 (SLA)について
WINGパックは返金がない
WINGパックは3ヵ月・6か月・12ヵ月・24ヵ月・36か月と細かく期間がわけてあり、契約期間が長いほど値引き率も上がるようになっています。
契約期間が1種類しかない場合、ユーザーには選択権がないため、解約に応じるのが妥当ですよね。例えばAmazonプライムサービスは1年契約しかないため、契約期間中の途中解約をすると、月割りで返金されます。
でも、選択肢が複数あるなら、途中解約はユーザーの勝手な都合であり、返金に応じる必要はありません。契約する時点で「この期間利用します、だからその分値引きしてね」という形になっています。
返金に応じられない旨は料金ページに記載してありますので事前に確認しておきましょう。
公式サイトで料金を確認する(定期的にキャンペーンが実施されているので要チェック)
最短で3ヵ月単位から利用できますが、おすすめは1年以上です。ブログは結果が出るまでに一定期間時間がかかりますので、長期勝負になるつもりで長めに契約すれば、結果として支払う総額を安く抑えることができます。
私の場合は複数のサイトを使うので、最長の3年契約にしているので月額800円以内くらいで済んでいます(ドメインも一つ無料でお得)。
ConoHa WINGのメリット
続いて、ConoHaWINGのメリットについて解説します。
イチオシ:テスト環境の構築が超簡単
テスト環境とは、実際に公開する環境と全く同一の環境をもう一つ用意(複製)し、プラグインのテストを行ったり、テーマの変更における移行準備を行ったりするのに利用します。
軽い気持ちでプラグインを導入したら画面が真っ白になった、ということが起こりえるのがWordPressなので、導入前にテストできる環境があれば安心です。
- そもそもそういうことができると知らない
- やり方がわからない
- 難しそうだと感じる
- 必要性を感じていない
といった理由から、個人ブログでテスト環境を用意されないことの方が多いと思われますが、好きなように試せる環境を持っておいて損はありません。
ConoHaWINGでは「サイトコピー」と言う機能でクリック操作だけで簡単にテスト環境を作れます。
既に作成済みのWordPressサイトを、ワンクリックで丸ごとコピーできます。
他のサーバーにも同様の機能がある場合もあるのですが、専門用語が多かったり手順が多かったりして何をしているのかわかりづらいものが大半です。ConoHaWINGほど簡単にテスト環境を作れるサーバーを私は知りません。
ConoHaWINGなら、初心者やサーバーに詳しくない人でも直感的な操作で簡単にテスト環境が作れます。イチオシ機能です。
WordPressを簡単に始められる
初心者にとって、WordPressのインストールは難しく感じるもの。
サーバーを用意し、ドメインを登録し、SSLの証明書をインストールし、WordPressをインストールする、といった手順はどれも専門用語だらけで難しいですよね。
ConoHaWINGは、契約時に「かんたんセットアップ」を利用すると、以下のものを一気に作れます。
- サーバー
- WordPress
- SSL
- ドメイン
申込完了と同時にWordPressの管理画面が使える状態になるため、超初心者の方でも簡単にWordPressブログを始めることができます。
実際、かなり高速
私はConoHaWINGを使う前は、別のサーバー会社をメインで利用していました。
複数使ってきましたが、どのサーバーでも動作速度が速いと感じることはあまりありませんでした。
しかし、使用していたサーバーで障害が発生し、2日ほどサイトにアクセスできなくなったのを機に、サーバーの乗り換えを検討し始めました。
その際、アフィリエイターの間で評価が高かったConoHaWINGの事を知り、乗り換えてみたところ、表示速度が劇的に上がりました。
一体今までなぜあんな低速なサーバーを使っていたのかと後悔したほどです。
サーバーの高速性は、ハードのスペック・1台あたりの収容サイト数・ネットワーク速度などがありますが、特に重要なのは「コンテンツキャッシュ」です。
ConoHaWINGはコンテンツキャッシュ機能があり、WordPressのように動的にページを生成するサイトでは非常に表示が高速化されます。
初期費用が無料
ConoHaWINGは初期費用が無料となっています。お試し期間がないというデメリットはあるものの、トータルでかかる費用を抑えることが可能です。
ConoHaWINGとよく比較されるエックスサーバーでは初期費用(3,300円)がかかるので初期費用がかからないConoHaWINGの設定はうれしいですよね。
月額費用についても比較的安い部類です。激安ではありませんが、格安で高機能・高速なサーバーを探している人には非常にコスパのいいレンタルサーバーです。
ドメインが2つも無料
WINGパックを契約する場合になりますが、サイトの運営に必ず発生するドメインを無料で取得・移管できます。
新規取得だけでなく、移管も対象になるのはありがたいですね。
.com / .net /.org / .info / .biz /.xyz / .tokyo / .click / .link / .pw / .shop / .blog / .club / .fun / .games / .online / .site / .space / .tech / .website
人気の高い.com・.net・.org・.infoも使えます。
さらに、ConoHaWINGではもう1つドメインを無料で取得・移管可能です。
.online / .space / .website / .tech / .site / .fun / .tokyo(新規取得のみ) / .shop(新規取得のみ)
2つ目はやや種類が限定されてはいるものの、取得しておけばそれなりに使い道はあります。
- シンプルに2つ目のブログのアドレスに使用する
- メールアドレス用のドメインにする
- 屋号サイトのドメインにする
- テスト用環境のドメインにする
ConoHaWINGを利用している限りは永久無料ですので使わない手はありません。
トップレベルドメインは何にするのがいい?ドメイン名の決め方を解説
最低契約期間がない
通常プランは、利用時間に応じた課金となるので最低契約期間はありません。利用を停止したくなればその場で課金はされなくなります。
WINGパックの場合はパック料金にすることで価格を下げられている関係で、最小で3ヵ月が最低契約期間になります。
プランタイプの変更や、契約期間の変更はいつでも管理画面で行うことができるので、通常プランから始め、気に入ったらWINGパックに切り替えれば最低契約期間を意識せずに利用できます。
SSLも無料
SSLはサイトの通信を暗号化する仕組みです。サイトのSSL化は現在のSEOにおいては必須となります。
ConoHaWINGではサイト運営に必須の独自SSLも設定をオンにするだけで簡単に設定でき、無料です。
バックアップだけでなく、復元も無料
ConoHaWNIGは、バックアップを毎日自動で行うことができます。
WordPress本体やテーマ・プラグインのアップデートなどで不具合が出た場合に、正常に動作していた時の状態に復元できます。
バックアップデータのリストアは有料、としているレンタルサーバーも多いので、無料でリストアまでできるのはありがたいですね。
契約プランの変更が簡単
- 通常プラン・WINGパックといった、料金タイプの切替
- ベーシックやスタンダードといった契約プランの切替
といった、契約プランの変更を管理画面だけで簡単に行うことができます。
管理画面が使いやすい
サーバーの管理画面は、サーバー会社が独自に開発している場合と、汎用的なソフト(cPanelなど)を使う場合の2タイプがあります。
ConoHaWINGのサーバー管理画面はオリジナルとなっており非常に使いやすい管理画面です。
マニュアルもしっかり整備されており、定期的に管理画面自体も機能追加や使い勝手の改善が行われています。
電話サポートがある
レンタルサーバー会社のサポート体制はチャットやメールでのサポートが中心です。
ただ、どうしてもテキストでは伝えにくいこともありますよね。そういった場合に電話でのサポートがあると安心です。
ConoHa WINGの評判・口コミ
Twitterやブログでの評判やレビューは好意的なものの方が全体としては多いようです。ただ、
- 一部のサーバーで割と長めの障害が発生したことがある
- エックスサーバーから乗り換えたが速度はそこまで変わらなかった
- サポートの電話がつながりにくい
といった点があるようです。
Conoha WINGの料金プラン
ConohaWINGの料金プランは大きく2種類に分かれています。
WINGパック:3か月以上契約したい人向け
支払いタイミング | 前払い |
---|---|
料金プラン | ベーシック スタンダード プレミアム |
最安価格 | 740円(込) |
課金単位 | 契約月数単位 |
契約月 | 課金対象外 |
初期費用 | 無料 |
お試し期間 | なし |
最低契約期間 | 3ヵ月 |
ドメイン費 | 込(2つまで無料) |
ドメイン取得 | 可 |
プラン変更 | 自由 |
途中解約時返金 | なし |
WINGパックはConoHa WINGのメインの料金プランです。
通常プランを長期間契約することを前提に割引価格が適用された料金プランです。契約期間は3か月・6か月・12ヵ月・24ヵ月・36ヵ月から選択可能。契約期間が長くなるほど割引率は大きくなります。
契約後は自動更新の状態になっており、解約する場合は自動更新を停止し、アカウント画面でサーバーを削除すれば完了です。契約期間中の途中解約も可能ですが、返金はありません。
プランはベーシック・スタンダード・プレミアムに分かれており、プラン毎にデータ容量・転送量・メモリ・仮想CPU数が異なります。
といっても個人ブログであればほとんどの場合ベーシックプランで十分です。プラン変更も柔軟に行うことができるため、最初はベーシックでスタートすればOKです。
尚、契約月は利用月数に加算されないため、月初に契約すると実質無料で利用できる期間が増えます。
WINGパックは頻繁にキャンペーンを行っています!
通常プラン:本契約前に確認したい人向け
支払いタイミング | 後払い |
---|---|
料金プラン数 | ベーシック スタンダード プレミアム |
最安料金 | 2円 / 時 |
課金単位 | 時間単位 |
初期費用 | 無料 |
お試し期間 | なし |
最低契約期間 | なし |
ドメイン費 | 別 |
ドメイン取得 | 可 |
プラン変更 | 自由 |
通常プランは基本となる料金体系です。
後払いで、シンプルに「使った分だけ課金される」という料金体系になっています。
1時間当たりの料金で課金される仕組みになっています。
例えば最安のベーシックプランでは、丸一日使うと52円となります。これだと、1ヵ月だと1600円ほどになりますが、上下が設けられており、それ以上課金されることはありません。
課金方法が違うだけで、サーバースペックはWINGパックと同じであり、ドメインも別料金になるので3ヵ月以上使用する場合は明らかにWINGパックの方がお得となります。
料金的に見ればどう考えてもWINGパックでいいはずですが、通常プランを選ぶケースとして、ConoHaWINGのサーバースペックや管理画面の使い勝手を確かめるために数時間~数日間だけ契約し、問題がなければプランのタイプをWINGパックに切り替えるという方法もありです。
ConoHaWINGがおすすめの人
これからブログを始める方
これからブログを始めるという方にはConoHaWINGはベストな選択肢です。
申し込み時に、レンタルサーバー・ドメイン・SSL・WordPressの設定が全て完了してしまうので簡単にブログを開設できます。
別ブログを立ち上げたい方・サーバーの分散を検討される方
別のブログを立ち上げる際は、サーバーの分散をするのがおすすめです。
レンタルサーバーは1台のサーバーに複数のサイトが同居しています。特定のサイトが極端にアクセスが増加すると、サーバーの処理能力を超えてしまい、サイトにつながりにくくなってしまう場合があります。
一つのサーバーに運営するすべてのサイトをつっこんでいると、サーバー障害に巻き込まれた時に収益がゼロになってしまいかねません。
サーバーをある程度分散しておけば、被害は限定的になります。私の場合はサイト毎にサーバーを変えて分散させています。
低速格安サーバーからの乗り換え
月額が300円以下のサーバーを現在使っているなら、ConoHaWINGに乗り換えると確実に速度改善できるはずです。
安いサーバーは1台あたりの収容サイト数を増やすことで利益がでるようにしているため、どうしても速度は低下する傾向があるためです。
まとめ:ConoHaWINGは高速で運用性が高いレンタルサーバー
ConoHaWINGに関する評判やメリット・デメリットについて解説させていただきました。
ネット上の口コミを見ても、大きく不満を持たれている人も少なく、お試し期間がない点くらいしか目立ったデメリットがあるわけでもなさそうです。
このサイトを運営しているのがConoHaWINGですので動作速度などはページの切替や読み込みなどでご覧になられている通りです。
私自身が利用していることもあって、最もおすすめしたいレンタルサーバーです。
\ 公式サイトで機能や料金を詳しく確認 /