キーワードで上位表示できた時に期待できるアクセス数を知るには、検索ボリュームを調べることが必要です。
検索ボリュームを調べるツールとして、Googleキーワードプランナーがあります。
無料で使えますが、キーワードプランナーは無料で利用すると正確な数字が得られません。
そこで本記事では正確な検索ボリュームを取得できる別のツールを紹介しつつ、キーワードプランナーを無料で使う「4つの使いどころ」についても解説します。
- キーワードプランナーの無料版では正確な検索ボリュームが取得できない
- 正確な検索ボリュームを取得するためのツールを紹介
- キーワードプランナーの無料版の4つの使いどころ
【悲報】Googleキーワードプランナーは無料だと正確な数字は得られません
GoogleキーワードプランナーはGoogle広告を出稿する際のキーワードを決めるためのツールです。
このため、正確な検索ボリュームを取得するには広告を出稿している必要があります。
キーワードプランナーを無料の状態で使用しても検索ボリュームを取得することは可能ですが、100~1000のような「範囲」になってしまいます。
少額でも広告を出稿すれば正確な数字が出るようになるのですが、後述しますがリスクもあるのであまりお勧めではありません。
【裏技】正確な検索ボリュームが表示されない場合の対処法
キーワード選定やサイト設計をするときに、できれば正確な検索ボリュームを把握したいですよね。
広告を出さずにキーワードプランナーで正確なボリュームを取得することはできませんが、代替ツールはあります。
単一ワードを知りたいだけならウーバーサジェスト(Ubersuggest)
特定の1ワードの検索ボリュームを知りたいだけならウーバーサジェスト(Ubersuggest)が手っ取り早いです。
無料版は1日3ワードまでしか使えないものの、実数で検索ボリュームを知ることができます。
≫ Ubersuggestを使ってみる
サジェストワードと一緒に得るならGetKeyword
サジェストワードと検索ボリュームを一緒に取得する場合にはGetKeywordがおすすめです。
サジェストワードを検索ボリュームと一緒に出力できるので、従来の検索ボリューム調査でやっていた手順を大幅に省略できる神ツールです。
ただし、無料版しかなく、1日あたり4回(ワード)までしかチェックできませんのでもっと多く使いたい場合はラッコキーワードの有料版がお勧めです。
制限なし&さらに多機能なラッコキーワードの有料版
検索ボリュームを取得するツールは、無料版で使う場合はどれも制限が発生します。
- Googleキーワードプランナ → 広告を使わないと実数が得られない
- ウーバーサジェスト → 1日3回
- GetKeyword → 1日4回
1日あたりの利用制限を超えて使いたい場合は、ラッコキーワードの有料版がお勧めです。
検索ボリュームのほかにも再検索ワードの取得など、便利な機能も多数含まれているのでおすすめのツールです。1カ月あたり528円(年払いなら440円)から使用でき、1カ月だけの利用も可能です。
ラッコキーワードを使ってみる
キーワードプランナーで正確な検索数を得る方法
Googleキーワードプランナーで正確な検索数を得るには広告の出稿が必要になります。
広告出稿すれば、1カ月間は追加課金なし
Googleキーワードプランナーは広告を一度出すと、停止しても1カ月間は正確な検索ボリュームを得られる状態で使い続けることができます。
広告を停止したまま翌月になると、リセットされて再度無料利用の状態になりますが、1カ月あればかなり調べることもできます。
リスクと手間がかかるのでお勧めできない
広告の設定は非常に複雑なので、不用意に使うと青天井でコストを使ってしまいます。
また、キーワードプランナーが出力するキーワードは分かち書きが行われ、実際にユーザーが検索しているキーワードからさらに分割されてしまうので、元のキーワードに戻す作業なども必要になってしまいます。
例えば「ブログ 始め方」をキーワードプランナーに通すと、「ブログ 始め 方」と、始め方が分割されてしまいます。
リスクと手間がかかるので、Googleキーワードプランナーで検索ボリュームの実数を取得するのはあまりお勧めではありません。
先ほど紹介したGetKeywordかラッコキーワードが安全で簡単なのでおすすめです。
キーワードプランナーの無料での使い方
とはいえ、キーワードプランナーには機能的に魅力的な側面もあり、無料の状態でも下記の用途なら十分活用していけます。
新しいキーワードの発見に使う
キーワードプランナーは広告出稿のためのツールなので、類似語なども一緒に出力できます。
例えば「ブログ 始め方」で検索すると、「google アドセンス 始め方」や「blog の 始め方」「cocoon 始め方」など、関連性の高いキーワードも出力されるのでキーワードを探すヒントになります。
外部ツールだと、入力した単語が含まれていないワードは除外されてしまいます。
競合サイトが集客に使っているキーワードを見つける
個人的にはキーワードプランナーで最も価値の高い使い方がコレです。
新しいキーワードを探す際に、キーワードベースで探すのではなく、競合サイトベースで探すとどんなキーワードで集客しているかを分析できます。
競合が押さえていてある程度検索ボリュームのあるワードは成約につながるか集客につながるかのどちらかなので、未対応のキーワードがあれば積極的に取り入れていきましょう。
あとは、キーワードを探す画面と同じように出力されるので、CSVファイルをダウンロードしましょう。
まとまった量のキーワードの検索ボリュームを取得したい場合
ラッコキーワードで得たサジェストワードの一覧のほか、まとまったキーワードのリストがある場合、他のツールでは入力できるのは原則1語だけなので時間がかかってしまいます。
キーワードプランナーなら、数千語を一気に確認することもできます。
いくつかのキーワード候補があって、どの検索ワードが一番キーワードボリュームが多いのか比較したい場合などにも使えます。
競合性の高さを確認する
キーワードプランナーで出力できる内容として、競合性を確認できます。
競合性とは、上位表示の難易度の高さの目安のことです。
広告主が広告にかけている金額が高いキーワードというのは、成果を生みやすいワードでもあるので、難易度を測る指標として活用できます。
まとめ:キーワードプランナーをコンテンツ作りに役立てよう
本記事では、キーワードプランナーの使い方について解説してきました。
- 広告を出稿しない、無料状態では正確な検索ボリュームは得られない
- 広告を出せば正確な検索ボリュームを得られるようになるが、設定が難しく、手間もかかるのであまりおすすめではない
- 代替えツールとして有用なツールは、ウーバーサジェスト・GetKeyword・ラッコキーワードの有料版
- キーワードの候補を知りたい場合
- 競合が集客に使っているキーワードを知りたい場合
- 複数のキーワードの検索ボリュームをまとめて確認したい場合
- キーワードの難易度を知りたい場合
キーワードに関連するツールが充実してきたので、以前ほど重要度や使用機会が減ってきたGoogleキーワードプランナーですが、キーワード選定時やサイト設計時など、まとまった調査を行う際には「念のため」チェックしておくとよいでしょう。
参考までに、検索ボリューム系のツールはあまり数がなく、無料で完全解放されていないものがほとんどです。この理由として、検索ボリュームはGoogle Ads APIを介してデータを取得しているようで、1日あたり20万回の利用制限がかけられているようです。今回紹介したツールで利用回数が制限されているのはこのあたりが関係しています。