ブログを始めて一生懸命記事を書いているんですがなかなかアクセスが増えません。どうすればアクセスが増えますか?
ブログをしている人ならアクセス数が伸び悩むことについて一度は悩みを持つものです。
書いても書いてもアクセスアップしていかないと、だんだんモチベーションも下がっていってしまいますよね。
そこで本記事ではアクセスアップの唯一の方法について解説します。
結論から言えば、短期間で簡単にアクセスを上げる方法はありませんが、集客に力を入れて安定して集客を伸ばし続ける方法はありますので、最後までじっくり読んで実践してみてください。
- ブログのアクセスアップの方法はSEO
- ブログのアクセスアップに必要な3つのコツ
- アクセスアップをするための記事の書き方
- アクセスアップに役立つツール
- アクセスアップに必要な環境
ブログをアクセスアップする方法はSEO
そもそも、ブログへの集客方法は以下のようなものがあります。
- SEO
- SNS
- 広告
- メルマガ・LINEなど
- 被リンク(外部サイトからのリンク)
広告やSNS、メルマガのようなリストマーケティングというのは瞬発力がありますが、継続的なアクセスではなく、一時的なものです。
被リンクは効果が継続しますが、獲得できることが保証されているわけではありません。
したがって、継続的にブログにアクセスアップが見込める方法はSEOのみです。
SEOの重要性やメリット
SEOはキーワードが検索された際に自分のブログを上位表示し、検索エンジン経由のアクセスを増やす方法です。
- 費用がかからない
- ブログへのアクセスの大半は検索エンジン経由(8割以上になることも)
- いったん上位表示されれば継続的に集客が得られ続ける
- 瞬発力はないけれど、確実に積みあがる
- 上位表示されたサイトは信頼されやすく、購入につながりやすい
上記のように、SEOは個人ブログのアクセスアップに最適な方法です。
上位表示されるとどのくらいアクセス数が増える?
実際に上位表示ができるとどのくらいアクセスが見込めるかというと、下記の計算式で求めることができます。
ブログへのアクセス数 = キーワードの検索回数 × 検索結果でのクリック率
1カ月に1000回検索されるキーワードで検索結果で10%のクリック率があると、そのキーワードでの流入数は1000×0.1=100回、となります。
キーワード毎に検索回数もクリック率も変わってきます
クリック率はキーワードによってばらつきますが、一般的なクリック率の統計は下記の通りです。上位表示されるほうが高いクリック率になっていることがわかります。
順位 | クリック率 |
---|---|
1 | 13.94% |
2 | 7.52% |
3 | 4.68% |
4 | 3.91% |
5 | 2.98% |
6 | 2.42% |
7 | 2.06% |
8 | 1.78% |
9 | 1.46% |
10 | 1.32% |
11 | 1.03% |
12 | 1.00% |
13 | 1.07% |
14 | 1.34% |
15 | 1.65% |
16 | 2.19% |
17 | 2.54% |
18 | 2.83% |
19 | 2.91% |
20 | 2.85% |
上位表示を取るキーワード数が増えれば増えるほど、アクセスアップにつながります。
ブログのアクセスアップに必要な3つのコツ
ブログへのアクセスアップを目指すには、SEOで上位表示を取るキーワードを増やす必要がある点について確認してきました。
では、上位表示されるキーワードを増やす方法は何かというと、記事を書くことです。
なぜなら、ブログはキーワード(=読者の悩み)ごとに記事を書くため、記事が増えればその分「入口が増えていく」ためです。
といっても、何も考えずにただ記事を増やし続けてもアクセスは増えません。
きちんと上位表示がとれるまで、PDCAを回して改善し続ける必要があります。
実は、アクセスアップができない最大の理由は、PDCAの回し方がわからない、もしくはわかっているけれども実践できていないことです。
PDCAを回す手順(コツ)を解説します。
① キーワードを選定して記事を書く
まずはキーワードを選んで記事を書きましょう。PDCAのPとDです。
- ブログのテーマに沿ったメインキーワードを決める
- メインワードの複合語・関連語をリストアップする
- 各キーワードの検索ボリュームを調べる
- 想定される検索意図に沿ってグルーピングする
- キーワード(グループ)を選ぶ
- 検索意図を満たす記事を書く
下記の記事で詳しく手順を解説しています。
② 検索順位を定期的にチェックする
記事を書いたら定期的に検索順位をチェックしましょう。「定期的」というのは毎日が理想です。PDCAのCにあたります。
確認方法はシンプルで、検索エンジンで記事で上位を狙ったキーワードを打ち込んで調べるだけです。
ただ、1つの記事にはメインで狙うワードと、そのワードのサブワード(複合語)や関連語も一緒に狙うので、最低でも1ワード、多ければ20語近く狙うことになります。
これを手動でチェックしていては時間がかかって仕方ありませんので、ツールを使って自動化するのがおすすめです。
- Windowsユーザー → GRC
- Macユーザー → Rank Tracker
③ 順位が上がっていない記事をリライト
検索順位は言ってみれば「答え合わせ」のようなものです。
想定した検索意図が満たせた記事を書けていれば上位表示されますが、不十分とみなされれば上位表示されることはありません。
ただし、公開した直後は順位の上下動が比較的大きくなります。
概ね1カ月~2カ月程度で安定するので、安定したら順位を確認し、上がり切っていないキーワードはリライトを行いましょう。PDCAのAですね。
順位 | 対応 |
---|---|
10位以内 | 静観 |
11~20位以内 | タイトルタグ・見出しを微調整 |
21~30位以内 | 内容の追加・説明順序の修正 |
31~50位以上 | 検索意図の見直し・大幅な加筆修正 |
51位以上 | 作り直しまたはnoindex化 |
上記のうち、特に重点的に行うべきは21~30位のキーワードです。
なぜなら、20位以内にランクインすればアクセスアップの可能性が高くなるためです。
- ブログのアクセスアップの方法はSEO
- SEOで上位表示されるキーワードを増やすことが重要
- キーワード検索で上位表示するにはPDCAを回す必要がある
上記はごく一般的な知識でもあるため、すでにご存じの方も多いかもしれません。しかし、知っていることに対して、「徹底できていますか?」と問われるとどうでしょう。
ここからは徹底するための知識や方法を解説します。
アクセスアップする記事の書き方
Googleの評価基準を理解する
アクセスアップを果たすためには、Googleがウェブサイトの順位を決定する際に何を重視しているのかを理解した上で記事を書くことが重要です。
Googleが掲げる10の事実
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 遅いより速いほうがいい。
- ウェブ上の民主主義は機能する。
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 世の中にはまだまだ情報があふれている。
- 情報のニーズはすべての国境を越える。
- スーツがなくても真剣に仕事はできる。
- 「すばらしい」では足りない。
Googleが「事実」としている点がポイントです。事実は確定したことであり、変化しないことだからです。Googleにとって上記は行動指針や判断基準と呼べるようなものです。
Googleは営利企業であり、主な収入源は広告収入であることから、利用者を増やさなければ収益が増えません。そのために必要なことが上記だと信じているわけです。
Googleが上記を実現するのに沿ったブログにすることが重要です。
- ユーザーファースト
- 雑多な内容ではなく、1つに特化したもの
- 表示速度が速い
- PC以外の端末でもきれいに表示できる
- 誤った内容が記載されない
- 多くの情報を掲載している
E-E-A-T
また、Googleは検索の品質を自ら評価する仕組みを作っています。
検索品質評価ガイドラインというものを定めており、評価者はこのガイドラインに沿って評価を行います。※ドキュメントは英語版のみです。
ガイドラインの中で特に重要であるとされるのがE-E-A-Tです。
- Experience:経験
-
実際に経験した人による記述のほうが信頼に足る、というものです。ブログにおいては、商品を実際に使ったことがあるかどうか、などを評価しようというものです。
- Expertise:専門性
-
著者の知識量・スキルが高いほうが信頼に足る、というものです。初心者が書くコンテンツより、一つのことをとことん突き詰めている専門家によるコンテンツのほうが信頼できるため、十分な専門性があるといえるかを評価しようとします。
- Authoritativeness:権威性
-
Webサイトの知名度や著者の知名度、その道の権威といわれるような人によるコンテンツかどうかを評価するものです。
- Trustworthiness:信頼性
-
正確さ・正直さ・安全さといったページが信用に足るかという点についての評価基準です。ページの種類によっても必要な要素が変わります。経験・専門性・権威性は信頼性を獲得する上でサポートする概念です。
コアウェブバイタル
コンテンツ内容というよりは、UXに関する指標です。
専門用語が多いのですが、簡単に言えば、高速かつ表示が安定していて使いやすいブログになっているか、です。
- ページが表示されるまでの時間が短い
- ページを操作できるまでの時間が短い
- 読み込みの際にレイアウトが移動しない(誤タップ・誤クリックが発生しない)
上記のようなページが使い勝手が良いサイトと判断されます。
ページの表示速度改善などは、PageSpeed Insightsを使うとどこにネックがあるのかわかります。
ウェブマスター向けガイドライン・検索エンジン最適化スターターガイド
Googleはウェブサイトを運営する「ウェブマスター」向けにガイドラインやマニュアルを公開しています。
こちらは直接ウェブサイトの運営者に向けた内容となっており、Google
Google 検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドライン)
検索意図を調べる
キーワードを決めたら、検索意図を考えます。
- 検索したきっかけ
- 検索した理由
- 得たいもの
といったことを分析します。読者の検索目的を把握して記事にすれば上位表示しやすくなりますよ。
- 上位表示されているページから推定する
- バーティカル検索で判断する
- サジェストワードから調べる
- 「他のキーワード(関連キーワード)」から調べる
- Q&Aサイト(Yahoo知恵袋や教えてGoo)から調べる
詳しくは検索意図とは?種類・調べ方・活用方法を解説でご確認ください。
記事構成を作る
検索意図を分析したら、わかりやすく解決策を伝えるための記事構成を行います。
ブログはいきなり書き始めるのではなく、伝えたいこと(見出し)をリストアップし、説明する順番を整えて書いていきます。
この作業を「文章構成」または「記事構成」といいます。
記事構成の詳しいやり方については下記の記事を参考にしてください。
タイトルと見出しにキーワードを含める
記事で狙うキーワードはタイトルタグや見出しに積極的に含めるようにします。
タイトルや見出しは記事の骨格になる重要な要素。
ここにキーワードが含まれることで、この記事のテーマが何かをGoogleに伝えることができます。
ライティング時に気を付けるべき点
その他、アクセスアップをするためにライティング時に気を付けるべき点は以下のようなものがあります。
- オリジナリティのある内容にする(体験や経験などの一次情報)
- 最新の情報に保つ
- 同じ語尾を3回以上繰り返さない(文章のテンポを意識する)
- H2見出しには画像を入れる(読み疲れを回避)
- 本文中に関連する記事にリンクを貼る
- アイキャッチ画像を入れて直帰を防ぐ
- 新しい記事を追加したら、既存記事からリンクする
ブログ記事の書き方は下記も参考にしてください。
ブログのアクセスアップに役立つツール
本記事をお読みの方であれば、アクセス解析に関するツールはすでに導入されているはず。
そのほかのツールについても導入されているかもしれませんが、もし下記のツールで未導入のものがあれば参考にしてみてください。
ツール | どのように役立つか |
---|---|
ヒートマップツール | 記事をどこまで読まれたかやページの見られ方を動画で再生 |
サジェスト取得ツール | キーワード選定時に使用する必須ツール |
検索順位チェックツール | リライトするべき記事の選定や順位状況の把握 |
競合分析ツール | 競合が作っているコンテンツやアクセス状況を把握 |
ヒートマップツール
Googleアナリティクスは、アクセス状況を把握するためのツールですが、ヒートマップツールはサイト上での行動状況を把握するためのツールです。
ヒートマップツールで最もお勧めなのがMicrosoft Clarityです。
- 完全無料
- 無制限(他のヒートマップツールはページ数やPVで制限がある場合が多い)
- ユーザーの行動を録画・再生できる
- どこまで読んだかを視覚的に表示
- GAのデータを取得可能
ヒートマップツールとしてほしい情報は一通りあり、何より無料で無制限で利用できるのがポイントです。
サジェストワード取得ツール
キーワードの複合語や関連語を取得するツールとしては以下の2つがおすすめです。
どちらも無料で利用可能です。
一般的にはラッコキーワードが有名ですが、GetKeywordはラッコキーワードの有料版機能である、サジェストワードの一括出力+検索ボリュームの取得も行えます。
ラッコキーワードでサジェストを出力→キーワードプランナーで検索回数を取得という作業を1回で済ませることができるのでおすすめです。
ただし、1日4回までの回数制限がありますので、制限をある程度緩和して使用したい場合はラッコキーワードの有料版機能を使うとよいでしょう。
検索順位チェックツール
キーワードごとの順位をチェックするツールとしては、下記がおすすめです。
- Windowsユーザー : GRC
- Macユーザー : Rank Tracker
どちらも有料のツールですが、順位ごとのリライトを行う上でもブログ運営には必須のツールです。
無料で利用できるSERPOSCOPEもありますが、かなり使い勝手が悪いのであまりお勧めではありません(無料なので試してみて、満足できるならそのまま使うのも手です)。
競合分析ツール
競合ブログの獲得しているアクセス数や、キーワードを知るためのツールとしては、下記がおすすめです。
無料でも利用できますので、競合分析を行う際に活用してください。
アクセスアップに必要な環境
どんなにコンテンツが優れていても、ページの表示が遅かったり、デザインがイマイチで読みづらさを感じるとコンテンツの良さを引き出すことができません。
アクセスアップのための環境は直接的な効果があるわけではありませんが、前提であり土台となるものです。
アクセスが上がらないといったときに環境については問題ない状態にしておくと、コンテンツの改善に集中できます(環境のせいではないと切り分けられます)。
高速なレンタルサーバー
レンタルサーバーは費用によって速度もピンキリです。
目安として、月額1000円くらいのサーバーを利用すると、十分高速なサーバーを利用できます。
逆に、月額300円以下のサーバーだと、かなり遅いため、サーバーの応答速度や転送速度が原因でユーザビリティが低いとみなされかねません。
高速化機能がありデザイン性の高いWordPressテーマ
WordPressのテーマ機能は、機能面とデザイン面を大幅に強化するものです。
最近のWordPressテーマはどのテーマを使っても最低限のSEO対策が取られているのですが、高速化機能やデザイン性、構造化データの生成機能の有無で違いがあります。
上記はどれも有料テーマですが、高速化機能やデザイン性が高く、ブロックエディタの使い勝手も抜群なのでおすすめです。
無料のWordPressテーマだとCocoonがおすすめですが、デザインはユーザーに任されており、カスタマイズにCSSの知識がないと細かい調整が難しいため上級者向けです。
ブログのアクセスアップに関するよくある質問
ブログの運営歴に対してどのくらいのアクセスがあれば大丈夫?
ブログの記事追加速度は人によるので一概に言えませんが、目安として以下を参考にしてください。
記事数 | 目標期間 | 目安月間PV数 |
---|---|---|
30記事 | 3か月 | 1000PV |
50記事 | 6カ月 | 3000PV |
100記事 | 12カ月 | 10000PV |
上記を下回る場合に考えられることは、
- 記事の品質になんらかの問題がある
- キーワードの選定に何らかの問題がある
- 競合性の高いテーマやキーワードを狙いすぎている
なので、見直しを検討するほうが良いでしょう。
特化ブログと雑記ブログではどちらがアクセスアップにつながる?
基本的には特化ブログのほうがアクセスアップには有利です。
雑記ブログだと、キーワードが分散しすぎてしまい、ミドルワードのアクセスを狙いにくくなるためです。
雑記ブログがダメというわけではありませんが、アクセスアップの観点から言えば特化ブログを選択するほうが専門性が高まりやすく、アクセスを集めやすいです。
更新頻度を上げればアクセス数は上がる?
更新頻度を上げること自体はアクセスアップとは関係がありません。
ですが、
- 質を保ってほぼ毎日新規記事を追加する
- 単なる日付更新や誤字脱字の修正にとどまらない、読者が好むリライトを行う
といったことを高頻度で行えれば効果を感じることはできるはずです。
ブログの適切な更新頻度とは?SEOへの影響はある?上げ方も解説!
ブログのアクセスアップのためにはSNSもやる必要がある?
個人的には100記事目くらいまではブログに集中するほうが良いと思います。
SNSを始めても、ある程度フォロワーが増えない限りアクセスアップに貢献はしません。
SNSのフォロワーを増やすのはブログで順位を上げるのと同じくらいの労力が必要になりますので、余力があればやるにこしたことはないですが、どちらか一方で手一杯というのであればまずはブログを伸ばすことを優先的に行ったほうがいいです。
実名のほうがアクセスが上がりやすい?
実名か、匿名かはアクセスアップに直接の因果関係はありません。
実際、匿名の状態で運営されているブログでも、上位表示されているブログは多々あるためです。
ただし、実名を公開すれば、不用意なことを言えなくなることもあり、匿名に比べれば情報に信頼できそう、という印象を持たれやすくはなります。
まとめ:ブログのアクセスアップはコツコツ積み上げていくこと
例えば、1本記事を追加すれば月間100PV増えるのだとすれば、100本記事を書くと、月に1万PV得られます。
ブログへのアクセスアップは基本的には「足し算」です。
ゼロにゼロを足してもゼロなように、書いてみたブログ記事がどれだけプラスを生み出したかを意識しつつ、PDCAを回せば徐々に増えるはずです。
基本的にはテールワードで記事をコツコツ増やしていくことになりますが、まとまった記事数になったら「まとめ記事」を作るとミドルワードでの上位表示も可能になり、「掛け算」的なアクセスの増え方をするのでそこを目指しましょう。