プライバシーポリシーのページは、収益ブログを作る上では必須のページです。
ですが、内容が難しい・必要性が理解できない、といった理由からか、設置されていないブログを結構見かけます。
テンプレートを使って作れば10分ほどで作れてしまいますので作成しておくことをお勧めします。
本記事では、自分のサイトの情報に書き換えるだけでそのまま使えるプライバシーポリシーと免責事項のサンプルをテンプレートとして提示した上で、個別にカスタマイズできるよう書くべき内容を解説します。
プライバシーポリシー・免責事項のテンプレートをダウンロードする(8KB)
プライバシーポリシー・免責事項とは
まずは、プライバシーポリシーと免責事項が何なのかについて解説します。
プライバシーポリシーとは
プライバシーポリシーは、ウェブサイトを閲覧する際に取得した個人情報を、どのように扱うのかを読者に告知するための文書です。
表現はやや難しくなっていますが、ざっくり要約すると、
当サイトは一部個人情報を収集しています、でも悪用したりしませんので安心してくださいね
ということを読者に伝えるのが目的です。
例えば、Googleアナリティクスを導入しているだけでも個人情報を取得しているので明記が必要になりますし、アフィリエイト広告についても読者の情報を取得してトラッキングしているので記載が必要です。
問い合わせフォームやブログのコメントを設置している場合も必要になってくるので、基本的にどんなサイトであってもプライバシーポリシーは設置が必要だと考えてください。
免責事項とは
ブログ・運営者が責任を取る範囲について、ここからここまでですよ、と示しておくのが免責事項です。
特にアフィリエイトサイトでは商品をおすすめはしても、製造しているわけではありませんので細かな品質まで保証することはできませんよね。
簡単に言えば、
運営しているサイトの範囲外で起こったことは、そのサイトの運営者に言ってください
と明言しておくものです。
何らかの事情でトラブルに巻き込まれないようにするためにも設置しておくのがお勧めです。
【コピペ可】 プライバシーポリシー・免責事項のサンプル
プライバシーポリシー・免責事項のテンプレートをダウンロードする(8KB)
上記ダウンロードファイルには、ブロックエディターに直接貼り付けられるHTMLコードを含めたファイルプライバシーポリシーのサンプルを含めています。
サンプルに含まれる内容は以下のとおりです。編集が必要な箇所は黒塗りの記号にしていますので適宜編集してください。
プライバシーポリシー
プライバシーポリシー
本プライバシーポリシーは、■■■■■■(https://◆◆◆◆.com/)(以下、「当サイト」とします)の各種サービス(当サイトによる情報提供、各種お問合せの受付等)において、当サイトの訪問者(以下、「訪問者」とします)の個人情報もしくはそれに準ずる情報を取り扱う際に、当サイトが遵守する方針を示したものです。
個人情報の利用目的
当サイトでは、お問い合わせフォームやコメント投稿時に次の個人情報を取得します。
・送信者のお名前
・送信元メールアドレス
これらは、必要な連絡のために利用し、それ以外の目的では利用いたしません。
また、お問い合わせいただいた個人情報は、お問い合わせ内容が解決あるいは終了するまで保存します。
個人情報の開示
個人情報は適切に管理し、以下に該当する場合を除いて第三者に開示することはありません。
・本人のご了解がある場合
・法令等への協力のため、開示が必要となる場合
個人情報の開示・訂正・追加・削除・利用停止をご希望の場合には、ご本人であることを確認したうえで、速やかに対応致します。
Cookie について
当サイトは、一部のコンテンツにて Cookie(クッキー)を利用しています。
Cookie とは、web コンテンツへのアクセスに関する情報であり、お名前・メールアドレス・住所・電話番号など、個人を特定する情報は含まれません。
効果的な広告の配信やアクセス解析の際に、Cookie 情報を利用させていただく場合がございます。
Cookie を無効にする方法はこちらを参照してください。
アクセス解析ツールについて
当サイトでは、Google によるアクセス解析ツール「Google アナリティクス」を利用しています。
Google アナリティクスはアクセス情報の収集のために Cookie を使用しています。このアクセス情報は匿名で収集されており、個人を特定するものではありません。
Google 社のデータ収集・処理の仕組みについては、こちらをご覧ください。
広告の配信について
当サイトでは、第三者配信の広告サービスを利用して広告を掲載しています。
第三者配信事業者は、ユーザーの興味に応じたパーソナライズ広告を表示するために Cookie を使用しています。
Cookie を使用することで当サイトは訪問者のコンピューターを識別できますが、個人を特定できるものではありません。
パーソナライズ広告は、広告設定で無効にできます。また、www.aboutads.info で第三者配信事業者の Cookie を無効にできます。
Amazonアソシエイト
当サイト「■■■■■■」は Amazon.co.jp を宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazon アソシエイトプログラムの参加者です。
Amazonのアソシエイトとして、当サイト管理者の「●●●●●●」は適格販売により収入を得ています。
プライバシーポリシーの変更について
当サイトは、個人情報に関して適用される日本の法令を遵守するとともに、本プライバシーポリシーの内容を適宜見直しその改善に努めます。
修正された最新のプライバシーポリシーは常に本ページにて開示されます。
202▲年▲▲月▲▲日 策定
202▲年▲▲月▲▲日 改定
運営者情報
サイト名 | ■■■■■■ |
URL | https://◆◆◆◆.com/ |
運営者 | ●●●●●● |
お問い合わせ | https://◆◆◆◆.com/▼▼▼▼/ |
免責事項
免責事項
■■■■■■(https://◆◆◆◆.com/)(以下、「当サイト」とします)を利用されるにあたっての免責事項を記載します。
損害等の責任について
当サイトの利用によって生じた何らかのトラブル・損失・損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
当サイトからリンクやバナーなどによって他のサイトに移動された場合、移動先サイトで提供される情報、サービス等について一切の責任を負いません。
当サイトの保守、火災、停電、その他の自然災害、ウイルスや第三者の妨害行為による不可抗力によって、当サイトによるサービスが停止したことに起因して利用者に生じた損害についても、何ら責任を負うものではありません。
当サイトを利用する場合は、自己責任で行う必要があります。
掲載情報の正確性について
当サイトのコンテンツについては、可能な限り正確な情報を掲載するよう努めていますが、誤情報が入り込んだり、情報が古くなっている場合がございます。
内容について、情報の正確性を確保するため予告なしで変更・公開停止を行う場合がございます。
著作権について
当ブログに掲載されている文章・画像の著作権は、運営者「●●●●●●」に帰属しています。
当サイトのコンテンツ(記事・画像・その他データやプログラム)について、著作権法により認められている引用の範囲である場合を除き、許可なく転載することを禁じます。引用の際は、当サイトへのリンクを掲載するとともに、転載であることを明記してください。
当サイトは著作権や肖像権の侵害を目的としたものではありません。著作権や肖像権に関して問題がございましたら、お問い合わせフォームよりご連絡ください。迅速に対応いたします。
リンクについて
当サイトは基本的にリンクフリーです。リンクを行う場合の許可や連絡は不要です。
ただし、インラインフレームの使用や画像の直リンクといった直接的な参照はご遠慮ください。
運営者情報
サイト名 | ■■■■■■ |
URL | https://◆◆◆◆.com/ |
運営者 | ●●●●●● |
お問い合わせ | https://◆◆◆◆.com/▼▼▼▼/ |
202▲年▲▲月▲▲日 策定
202▲年▲▲月▲▲日 改定
プライバシーポリシーに含めるべき6項目
プライバシーポリシーの書き方は、
- 個人情報をいつ取得するのか
- 何に使うのか
- 拒否する手段について
を含めるようにします。
個人を特定するような内容のものです。一例をあげると以下のようなものが個人情報にあたります。
- 氏名(ハンドルネーム含む)
- メールアドレス
- 住所
- 年齢
1:個人情報の利用目的と取得する情報
個人情報を取得する際には、ユーザーに取得する情報の種類と何に利用するのか公示しなければなりません。
第十五条
個人情報の保護に関する法律
個人情報取扱事業者は、個人情報を取り扱うに当たっては、その利用の目的(以下「利用目的」という。)をできる限り特定しなければならない。
第十八条
個人情報取扱事業者は、個人情報を取得した場合は、あらかじめその利用目的を公表している場合を除き、速やかに、その利用目的を、本人に通知し、又は公表しなければならない。
ブログで個人情報を取得する場面は、問い合わせフォームとコメント投稿になります。
全ユーザーに「個別に」通知するのは難しいため、プライバシーポリシーのページで公表しておくのが一般的な対応方法です。
2:個人情報の開示
取得した個人情報を第三者に開示しない旨を記載します。
第二十三条
個人情報の保護に関する法律
個人情報取扱事業者は、次に掲げる場合を除くほか、あらかじめ本人の同意を得ないで、個人データを第三者に提供してはならない。
上記のように、取得した個人情報を第三者に公開することはあってはいけないのです。
3:Cookie(クッキー)について
プライバシーポリシーには、Cookieについても記載が必要です。
ブログ・アフィリエイトでは主にアクセス解析と広告配信に使われますが、個人を特定する情報が含まれていないことを明示しておけばOK。
また、Cookieを取得されたくない場合のオプトアウトの方法について触れておきます。
4:Googleアナリティクス
Googleアナリティクスの利用規約には、下記を記載することが必須になっています。
7. プライバシー
Google アナリティクス利用規約
お客様はプライバシー ポリシーを公開し、そのプライバシー ポリシーで Cookie の使用、モバイル デバイスの識別情報(Android の広告識別子、iOS の広告識別子など)、またはデータの収集に使われる類似の技術について必ず通知するものとします。
- Cookieを利用していること
- Googleアナリティクスを使っていることを明示すること
- データが収集・処理される仕組みを明示すること
サンプルでは「アクセス解析ツールについて」にて記載しています。
5:Google アドセンス
Googleアドセンスは、下記の内容の記載が必須になっています。
サイトのプライバシー ポリシーについて
必須コンテンツ(AdSense ヘルプ)
プライバシー ポリシーには次の情報を記載する必要があります。
・Google などの第三者配信事業者が Cookie を使用して、ユーザーがそのウェブサイトや他のウェブサイトに過去にアクセスした際の情報に基づいて広告を配信すること。
・Google が広告 Cookie を使用することにより、ユーザーがそのサイトや他のサイトにアクセスした際の情報に基づいて、Google やそのパートナーが適切な広告をユーザーに表示できること。
・ユーザーは、広告設定でパーソナライズ広告を無効にできること(または、www.aboutads.info にアクセスすれば、パーソナライズ広告に使われる第三者配信事業者の Cookie を無効にできること)。
- Cookieを利用して、過去の閲覧履歴に基づいて興味を持ちそうな広告を配信していること
- ユーザー自身でオプトアウト(Cookieを無効化)できること
サンプルでは「広告の配信について」で記載しています。
6:Amazonアソシエイト
Amazonアソシエイトの規約では下記の内容を記載することが必須となっています。
乙がアソシエイトであることの表示
Amazonアソシエイト・プログラム運営規約
乙は、乙のサイト上または甲が乙によるプログラム・コンテンツの表示またはその他の使用を許可したその他の場所のどこかに、「Amazonのアソシエイトとして、[乙の名称を挿入]は適格販売により収入を得ています。」または本規約に基づき事前に許可された内容と実質的に同じ文言を目立つように明示しなければなりません。
サンプルでは、「Amazonアソシエイト」の項目で記載しています。
免責事項に含めるべき4項目
免責事項は「何かユーザーに不具合が出た際に責任をとらないことを宣言
1:損害等の責任について
一言で言えば、「ご利用は自己責任でお願いしますよ」ということを記載します。
- 掲載している情報の内容が100%正しいと保証できないこと
- 運営しているサイト外で紹介されている商品などに対して責任を負わないこと
- その他、掲載情報が元で不利益が生じても責任を負わないこと
サンプルでは最初の一文にて運営サイトの範囲がどこか(=ドメイン)、サイト外にとんだ先は感知しないこと、サイトが停止したことによる損害についても責任を問われないこと・自己責任での利用であることを明記します。
2:掲載情報の正確性について
- 掲載している情報の内容が100%正しいと保証できないこと
- 正確性を保つために、公開を取りやめる場合があること
3:著作権について
- 転載NGであること
- 著作権侵害をしてしまっている場合は速やかに対応すること
著作権は、サイトのコンテンツを保護するための記載と、自分が作ったコンテンツが意図せず著作権侵害をしてしまっている場合(自分でも気づいていない場合)は修正対応します、ということを記載しておきます。
4:リンクについて
- リンクフリーであること
- サーバー上のリソースファイルに直接リンクを張るのはNGということ。
リンクについては免責事項というより利用規約ですが、トラブルを予防する目的の文書ですので併記しておきましょう。
プライバシーポリシーの作り方
固定ページで作成
プライバシーポリシーや免責事項は「固定ページ」で作成します。
もちろん、「投稿」でも作成は可能ですが、時系列である必要がないため、固定ページで作成するのがベターです。
WordPressはインストール直後に初期データとしてPrivacy Policyというデータがあります。まだ残っていたらこれを書き換える形で構いません。
ダウンロードしたテンプレートファイルからプライバシーポリシーのページの内容を編集し、コピペし、記号になっている箇所を編集してください(数か所だけです)。
編集が終わったら、スラッグをprivacyやprivacypolicyにして保存します。これでページ自体は完成なので公開する設定をしておきましょう。
設定 > プライバシーポリシーを確認
WordPressの設定内に「プライバシー」という項目があります。
固定ページの中からプライバシーポリシーに該当するページを選択すればOKです。
メニューの設定(フッターメニューがおすすめ)
使用しているテーマによりますが、大抵のテーマではフッターメニューを設定できます。
プライバシーポリシーは通常ユーザーにそれほど見てほしいページではありませんが、どのページからでもアクセスできるようにしておくべきページなので、フッターからリンクを貼ればOKです。
プライバシーポリシーや免責事項にあるよくある質問(まとめ)
本記事では、一人で作ると作成が大変なプライバシーポリシーや免責事項のページをコピペだけで作れるようにテンプレートを作成し、その内容について解説しました。
プライバシーポリシー・免責事項のテンプレートをダウンロードする(8KB)
プライバシーポリシーのページ作成にあたってよくある質問について回答します。
- プライバシーポリシーと免責事項は2ページに分けた方がいいですか?
-
プライバシーポリシーは訪問者のためのもの、免責事項は運営者のためのものですので、そもそも趣旨が異なります。悩むようなら分けることをお勧めします。
もちろん、1ページにまとめているサイトも多数ありますので、一つにまとめても構いません。その場合はページ内アンカーを付けるなど工夫するといいでしょう。
- 完全非営利のサイトを運営していますが、プライバシーポリシーは必要なのでしょうか?
-
Googleアナリティクスなど、アクセス解析ツールを使っているなら必須になります。
しかし例えば知人しか使わないような会員サイトだとか、Googleのクロールを禁止しているようなサイトであれば不要でしょう。
- ブログを作ったばかりです。いつまでに用意するべきでしょうか?
-
初心者の方がブログを始めたばかりの頃は、やるべきことが多すぎて、プライバシーポリシーの作成まで気が回らないかもしれません。
しかし、できればブログの初期設定を行うついでにやってしまうことをお勧めします。
というのも、Amazonアソシエイトを利用する際・アドセンスの申請をする際など割とすぐに必要になるので、早めに済ませてしまいましょう。
- プライバシーポリシーにあるお問い合わせフォームの設置方法がわかりません。
-
WordPressのプラグイン、Contact form 7やMW WP Formを使うと簡単に設置できます。プライバシーポリシーと同じように、コピペをすれば設置できるように作ってありますのでご利用ください。