
検索順位をあげるにはリライトが必要と聞きました。どこを直せば順位改善につながるのか教えてほしい。

リライト対象の記事の選び方がよくわかりません。
ブログはリライトを繰り返しながら少しずつ順位を上げていくことが重要です。
過去に書いた記事は後から読み返すと直したくなる部分が多いので、ついついあちこち必要以上に修正をしてしまいがち。
むやみに修正を行うと逆に順位を低下させてしまう恐れもありますので、ピンポイントで必要な修正を効率よくするようにしていきたいものですよね。
本記事では、リライトの目的毎に、必要なリライト箇所・方法を解説します。
最小の努力で効果的に順位を上げ収益を最大化する方法がみにつくはずです。
- ブログ記事のリライトとは?
 - リライトの目的
 - 基本的なリライトの流れ・手順
 - 目的別リライトのやり方
 - ブログ記事のリライトを行う際の注意点
 - リライトを行う際に使うツール
 
ブログ記事のリライトとは?
ブログ記事のリライトとは、公開済みの記事を書き換える作業を指します。
- バグ修正(誤字脱字の修正など)
 - 60%程度の完成度で公開した記事の完成度を高める
 
といった「もともと意図していた状態に近づける」作業のことはリライトとはいいません。
一旦完成した記事に対して、何らかの意図・目的をもって「より良い改善」を行うことがリライトです。
ブログ記事をリライトする効果・重要性
ブログ記事のリライトによって、次のような効果が得られます
- アクセスが増える(検索順位が上がる)
 - 収益が増える(広告のクリック率・成果発生率が上がる)
 - ブログの信頼性が高まる(情報の最新化・間違いの是正)
 
ブログの運営目的そのものともいえますよね。
ブログ記事は書きっぱなしにせず、定期的にリライトを行うのが鉄則です。
リライトを検討するタイミング
リライトを考え始めるタイミングはある程度ブログができあがってきてからで構いません。
というのも、概ね50記事前後くらいまではリライトよりも新規記事を作ることを優先した方が効果的だからです。
- 運営歴が短い(可能性が高い)
 - ドメインに対する信頼性が低い
 - テーマに対する網羅性が低い
 - 関連情報として参照するページがない(ブログ内で読者の悩みを解決しきれない)
 
ブログを立ち上げてから最低50記事くらいはリライトよりもブログ全体の情報量を増やすことに集中しましょう。
基本的なリライトの流れ・手順
- リライト対象の記事を選定する
 - リライトの目的を決める
 - 記事をリライトする
 - インデックスリクエストの送信
 - 順位計測
 
ブログ記事のリライトは上記の流れで行います。
リライト対象の記事の選び方
最初にリライト対象の記事を決めます。
リライト対象の記事を選ぶ方法には、以下のようなものがあります。
- アクセスの多い記事から順番に全記事をリライトする
 - 古い記事から順番に全記事をリライトする
 - 公開済みの記事を定期的に読み返してリライトする
 - 改善効果の高い記事を見つけてリライトする
 
①②のように全記事リライトするにはかなり時間がかかりますし、③だと気まぐれなので漏れが出がちです。
よっておすすめは④の方法です。
効率よくリライトするための選定条件は以下のとおりです。
- 公開してから1か月以上が経過している
 - 記事に設定したキーワードの検索順位が11~50位以内
 - 順位が上がるとブログ全体でメリットが大きいものや、下降トレンドの記事を優先
 
公開した直後の記事は、Googleでの評価が定まっておらず、上下動を日々繰り返します。
検索順位は目安として1か月程度で変動幅が減少し、定着するので、ある程度定着したかなと思える状態になった記事をリライトの対象にします。
また、既に上位表示できている記事を大きく修正を加えると逆に順位が低下してしまう可能性が高くなりますし、逆に50位以上の順位だと改善しないといけない箇所が多すぎて書き直しに近い対応が必要になります。
よって、現状順位が11位~50位くらいの、Googleからも一定の評価をされており、もうちょっとがんばったらもっと上げられそうな記事をリライトの対象にするのがベストです。
尚、こういった記事が複数見つかる場合も多いので、優先的に取り組むのだとしたらブログ全体でメリットの大きいものや、順位が下降トレンドにある記事です。
例えば、〇〇とはのような定義系ワードは、検索意図として単純に意味を知りたいだけの場合が少なくないので後回しにして構いません。
改善効果の高い記事を見つけるには各種ツールを利用します。
ブログ記事の管理表を作成してリライト記事を選定
リライト対象の記事を探す方法は様々な方法がありますが、自分なりの記事管理シートを作っておき、閾値を下回る成績の記事を重点的にリライトしていくと、ブログ全体の質の向上につながります。
比較的簡単に記事の管理表を作る方法を下記の記事で紹介しています。
サーチコンソールを使った記事選定
Googleサーチコンソールは、検索結果画面の現状を知る唯一のツールです。
主に、クリック率の改善を行う対象の記事を探すのに使います


Googleアナリティクスを使った記事選定
Googleアナリティクス(GA)はサイト上での行動を確認できます。
GAでは主に、滞在時間が短いページや直帰率の高いページを探します。
GA4では直帰率が標準レポートのデフォルトで非表示になっているので、以下の手順で表示させます。

直帰率を表示したら、平均を大きく下回る記事を対象にリライトをして改善しましょう。

【GA4】Googleアナリティクスの設置方法・初期設定をブログ初心者向けに解説
順位計測ツール(GRCなど)を使った記事選定
各記事で狙ったキーワードは順位計測ツールで定期的に順位を確認しましょう。
順位を確認するのは、リライトを行うためです。
記事を書いた直後~2カ月程度は順位が安定しないので、順位変動が安定してきたあたりでリライトを行います。
| 順位 | 対応 | 
|---|---|
| 10位以内 | 静観 | 
| 11~20位以内 | タイトルタグ・見出しを微調整 | 
| 21~30位以内 | 内容の追加・説明順序の修正 | 
| 31~50位以上 | 検索意図の見直し・大幅な加筆修正 | 
| 51位以上 | 作り直しまたはnoindex化 | 
上記のうち、特に重点的に行うべきは21~30位のキーワードです。なぜなら、20位以内にランクインすればアクセスアップの可能性が高くなるためです。
広告リンクのクリック率が低い記事の見つけ方
ブログ記事内に設置している広告リンクのクリック率を確認するには、次のような方法があります。
- Googleアナリティクスのイベントトラッキングでクリック率を計測する
 - WordPressテーマに付属している広告計測機能を使う(SWELL
・THE THOR
・Cocoon) - 純正オプションの広告機能を使う(Affinger)
 - 広告管理用のプラグインを入れる
 
広告リンクがクリックされたことを記録できる必要があります。
【目的別】ブログ記事のリライト方法
リライトする対象記事を決めたら、いよいよ具体的にリライト作業に入ります。
目的毎のリライト方法を解説します。
- 検索結果でのクリック率を高める
 - 上位記事との差分を埋める
 - 直帰率を下げる
 - 滞在時間を延ばす
 - 広告のクリック率を上げる
 - 成約率を高める
 - 記事が担当する関連ワードを増やす
 - カニバリの解消
 - 情報を正しく保つ(最新情報に更新する)
 
検索結果でのクリック率を高める
検索結果でのクリック率は、順位毎に目安にすべきクリック率が変わってきます。
下記はseoClarityによる調査結果ですが、10%くらいをひとまず目標にしたらいいでしょう。
| 順位 | クリック率 | 
|---|---|
| 1 | 13.94% | 
| 2 | 7.52% | 
| 3 | 4.68% | 
| 4 | 3.91% | 
| 5 | 2.98% | 
| 6 | 2.42% | 
| 7 | 2.06% | 
| 8 | 1.78% | 
| 9 | 1.46% | 
| 10 | 1.32% | 
- 検索結果に表示される、タイトルタグをよりキャッチーな表現にする
 - 検索結果に表示される、descriptionを改善する
 
クリック率を高めるための具体的な方法は下記の記事にて解説しています。
上位記事との差分を埋める
検索上位に表示されている記事は、Googleが検索意図を満たしていると判断しているページです。
ということは、上位表示されている記事に書かれている内容で共通する内容については当然自分の記事にも記載されているべきです。
なぜなら、上位表示のための必須条件と考えられている可能性が高いためです。
さらに、上位記事に書かれていることを全て網羅しておけば、上位互換の記事になる可能性もありますよね。であれば上位記事の記事構成を確認し、不足部分があれば記載しておきましょう。
- 上位記事に共通する内容で自分の記事に含まれていない場合は追加する
 - 上位記事に書かれている内容を可能な限りカバーし、上位互換になるよう追記する
 - もともとの検索意図に対して、冗長な説明になっていないか、説明順序が適切か確認して微調整する
 
直帰率を下げる
せっかく訪問してくれたのに、すぐに直帰されてしまっては成果が発生しません。
訪問してくれた読者に対し、直帰率を下げるには以下の対応が必要です。
- 検索結果で表示していたタイトルと、記事の内容が合致している
 - アイキャッチ画像が魅力的で読んでみようかなと思える
 - リード文(冒頭文)が共感できる
 - このページを読めば課題が解決できそうと感じられる
 
特に、ファーストビューから本文に入るまでのあたりまでで、直帰せずに本文を読もうと考えられるようにすることが重要です。
- アイキャッチを魅力的な内容にする
 - タイトルタグとページの内容に整合性を持たせる
 - リード文を魅力的な内容にする
 
Knowクエリなど、情報が目的の訪問の場合で、記事をほぼ完読し、課題が解決されて再検索が行われなければ直帰と計測されても悪いことではありません。
滞在時間を延ばす・完読されるようにする
GA(ユニバーサルアナリティクス)の仕組み上、直帰率が下がると自動的に滞在時間は上がりますが、ブログ記事の内容がしっかり読まれるに越したことはありません。
滞在時間を増やすには次のような施策方法があります。
- 記事装飾を行い、読みやすくする
 - h2の下に画像を入れる
 - 極端にコンテンツ量が少ない場合は増やす
 - 関連記事に内部リンクを張る
 
特に記事装飾は、読みやすさという点では重要です。
概ね無装飾の文章が3段落続いたら何らかの記事装飾ができないか検討してみましょう。
広告のクリック率を改善する
アフィリエイトで成果が発生するには、まず設置した広告リンクがクリックされなければなりません。
概ねCTRが2%以下になるようであれば、改善の余地があるとみなしましょう。
広告リンクのクリック率を高めるには、次のような施策があります。
- リード文の直下または目次下にも広告リンクを設置する
 - あからさまに広告感丸出しにしない
 - 「購入」に近い言葉より「確認する」のような敷居の低い表現にする
 
テキストリンク > ボタン > バナー くらいの順でクリックされます。
成約率を高める
アフィリエイトは広告リンクがせっかくクリックされても、最終的に成約につながらなければ収益にはつながりません。
広告主のサイトに遷移した後に商品力やLPの質まかせにせず、ブログ内でしっかり購入意欲を高めておきましょう。
- 承認率が極端に低い広告は差し替えを検討する
 - 広告主の作っているLPの内容がしょぼい場合も差し替えを検討する
 - その商品を使うことで課題が解決できることをしっかり訴求する
 - その商品を使う未来だけでなく、使わないデメリットについても訴求する
 - 他の商品ではなく、その商品でなければならない理由を明確にする
 
記事が担当する関連ワードを増やす
サーチコンソールでページを指定し、クエリを確認すると、ほとんど対策していなかった別のキーワードを発見することがあります。
類義語や関連性が高いとGoogleがみなして検索結果に表示しているキーワードになるので、本文中にしれっと追加するだけで、そのワードの検索順位が一気に上がる場合があります。
例えば「激安」で対応していたときに、「格安」とか「お値打ち」というワードでも表示回数が一定回以上含まれていた場合です。
それらのワードを対策する場合、どこにそのキーワードを入れこむのかが重要になります。
- ページのメインワードにしても構わない場合はタイトルタグをリライトしてキーワードを入れこむ
 - ページの主旨と多少異なる場合は、言い換えとしてdescriptionに入れる
 - 検索ボリュームが期待できない場合は、網羅性を高める意味で本文に入れこむにとどめる
 
カニバリの解消
キーワードが対応するランディングページがブログ内に複数存在し、定期的に順位計測ツールに上がってくるランクインページが入れ替わっているような状態を「カニバリが発生している状態」といいます。
Googleからすれば、そのワードで自分のサイトを表示する時に、どちらのページをランクインさせるべきか判断がつきかねている状態です。
この状態だと、評価が分散されているため、順位が上がり切らないことが少なくありません。
カニバリを解消し、評価を集中させるようにしましょう。
- 正規のページを決め、そのワードに関する内部リンクを集中させる
 - カニバっている方のページから、内容を削除し、詳しくはこちらの形で正規のページにリンクする
 
情報の最新化
一度掲載した情報は常に最新の情報をキープしましょう。
広告主の都合や、運営サイドの都合によって情報が古くなったままになることはよくあることです。
情報が古すぎると記事への信頼性が低下する要因になるため、常に最新の状態をキープしましょう。
- 商品名
 - 価格
 - 商品仕様
 - 案件がなくなっていないか
 - タイトルタグに含めた日付
 
ブログ記事のリライトを行う際の注意点
- サイト内で新たなカニバリが発生していないか
 - 著作権法違反になっていないか
 - URLが変更になっていないか
 - 無駄に長い文章になっていないか
 - 検索意図から外れた内容に変わっていないか
 
リライトは、初稿を作った時ほど全体を見渡して書かないため、意図せず重複が発生しがちです。
特に注意するべきは、追記しすぎたせいで、もともとの文の趣旨が変わってしまうことです。
リライトを行った後は、一度記事全体を読み直すようにしましょう。
まとめ:リライトは目的をもって行おう
ブログ記事をリライトする方法について解説してきました。
リライトの対象記事は手あたり次第にリライトしていくよりも、リライトして効果の高いものを優先的に取り組みましょう。
- 公開してから1か月以上経過している
 - 11~50位以下の「惜しい記事」
 
といった条件で選定し、目的に沿ってリライトしていきましょう。
- 検索結果でのクリック率を高める
 - 上位記事との差分を埋める
 - 直帰率を下げる
 - 滞在時間を延ばす
 - 広告のクリック率を上げる
 - 成約率を高める
 - 記事が担当する関連ワードを増やす
 - カニバリの解消
 - 情報を正しく保つ(最新情報に更新する)
 
既存記事のリライトをする際は、途中で保存することができません。
リライトを進めるにあたっては、途中保存を可能にする下記のプラグインを導入するとスムーズに進めることができます。ブログ運営では必須のプラグインです。
