特化ブログというのが稼げると聞いたのですが、具体的な作り方がよくわかりません。詳しく教えてほしい。
ブログから収入を得たいなら、特化ブログがおすすめです。
本記事では特化ブログがそもそもどんなブログなのか、雑記ブログと比べてどんなメリットがあるのか、といった基本的なことから、実際の作り方まで詳しく解説します。
特化ブログを立ち上げた後の運用方法についても解説していますので順に読み進めてください。
雑記ブログと特化ブログはどっちを選ぶべき?メリット・デメリットを解説!
- 特化ブログとは?メリットとデメリットを解説
- 特化ブログの種類
- 特化ブログの作り方10ステップ
- 特化ブログの記事の書き方
- 特化ブログの運営方法
特化ブログとは
特化ブログとは、特定の商品やジャンルに特化した内容のブログです。
インターネットブラウザを使って閲覧可能な「ウェブサイト」で、時系列に記事が追加されるものが「ブログ」です。
特化ブログは収益目的のブログの中でも、特定のジャンル・テーマのみを扱ったブログです。
収益ブログには他にも雑記ブログやトレンドブログと言われる運営形態があります。雑記ブログはテーマを決めずに運用するので記事内容から物販アフィリエイトと親和性が高い傾向があります。
特化ブログは明確にジャンルを決めて運用するためASPアフィリエイトと親和性が高いのが特徴です。
特化ブログのメリット
特化ブログは以下のようなメリットがあります。
- 専門性を高めやすい
- SEOに強い
- 収益化しやすい
- 権威性・信頼性を出しやすい
- ターゲットが明確で記事を書きやすい
現在のSEOでは、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)が重視されており、特化ブログはそれに合致した運営形態であるため、SEOで上位表示されやすいというメリットがあります。
また、訪問した読者を収益に向かって一直線に誘導しやすいため、収益性も高いのもメリットです。
特化ブログのデメリット
ブログの運営目的が収益化であれば特化ブログはベストな選択肢になりますが、反面、以下のようなデメリットもあります。
- 検索ボリュームが少ないジャンルはアクセスが少ない
- ジャンルの興味・知識・専門性が必要
- ネタ切れしやすい
- ジャンルによっては稼ぎにくい(競合が多い・成約単価が低い・差別化しにくいなど)
- 広告案件の終了で収益がゼロになることもある
上記のように、「ジャンルへの依存性」がかなり高いです。
特化ブログの種類
特化ブログには大きく分けると下記のような種類があります。
- 商標特化ブログ
- ジャンル特化ブログ
- 課題特化ブログ(複数ジャンル特化ブログ)
種類の分け方としては、取り扱いテーマの範囲で決まります。
商標特化ブログ
最も範囲が狭いのが商標特化ブログと呼ばれる形態です。
単一のASP案件だけを取り扱うブログで、例えば格安SIM案件なら「マイネオの特化ブログ」のようなものです。
単一の案件だけに特化し、30~50記事程度の記事数で書くので、専門性がかなり高くなります。超特化ブログともいわれます。
広告案件が終了になると収益性もゼロになってしまいますが、特化ブログの長所も短所も最大化されたブログ形態です。
ジャンル特化ブログ
ジャンル特化ブログは、「格安SIMのブログ」くらいの範囲を扱います。
複数のASP案件を扱うので案件終了に強く、比較記事やランキング記事の作成がしやすいため、記事の量次第で商標特化ブログ以上の専門性を打ち出すことも可能です。
通常特化ブログというと、ジャンル特化ブログの事を指すことが多いです。
課題特化ブログ(複数ジャンル特化ブログ)
複数のジャンルを取り扱うタイプの特化ブログで、格安SIM案件を例にするなら「節約についてのブログで、格安SIMも節約方法の一つとして取り扱う」といった形になります。
読者の課題がテーマになっているブログで、同一の課題や属性を持つ人に、複数の商品をアフィリエイトで紹介できる強みがあります。雑記ブログでテーマを絞り込んだ形なので雑誌ブログと言われることもあります。
特化ブログの短所をすべてカバーできる反面、取り扱い範囲が広いので、まんべんなく記事を書いていると特化ブログとしての特性が発揮されるまでに時間がかかってしまうので、運営方法に注意が必要です。
特化ブログの始め方(成長に合わせて変化させるのがおすすめ)
特化ブログの運営は、商標特化ブログから始めるのがおすすめです。
というのも、これら3つの運営形態は範囲の差だけなので、増築がしやすいのです。
- 最初はマイネオのブログとして作成(商標特化ブログ)
- 30記事くらい書いてネタ切れし始めたので別の格安SIMも扱う(ジャンル特化ブログに成長)
- 一通りジャンルについて書き切ったので、節約方法全般を扱うブログに進化
上記のように小さく始めて大きく成長させると、
- アクセスが集まり出すまでが早い
- 収益が発生し始めるまでも早い
- ネタ切れを起こすことなく継続できる
- 飽きることがない
- 同一の課題・属性のユーザーが、複数の商品をブログ経由で購入し収益がさらに増える
といったメリットが生まれます。
特に、アクセスが集まり出すまでの時間短縮が図れるのが最も優れている点です。新規ドメインで作成されるブログは、内容によってはアクセスが集まり始めるまでに1年近くかかってしまいます。
これが商標特化ブログから始めれば半年以内には一定のアクセスを確保できるようになり、その分収益も増えてくるのでモチベーションも維持しやすくなります。
特化ブログの作り方10ステップ
特化ブログの種類やメリットやデメリットを解説してきました。
ここからは、具体的に特化ブログを作っていくための手順を解説します。
- テーマやジャンルを決める
- 商品を徹底的にリサーチする
- ターゲットとペルソナを想定する
- どんな課題が解決できるサイトか決める
- メインになるキーワードを決める
- キーワードリストを作成する
- ブログの構造を設計する
- サイト名を決める
- ドメイン名を決める
- レンタルサーバーを契約し、WordPressを導入する
① テーマやジャンルを決める
まず、特化ブログで最重要となるテーマやジャンルの決定から始めます。
特化ブログでは、収益の方法を最初に決めてしまうことが多いです。
にて、テーマ選びのやり方について解説していますので参考にしてください。
② 商品を徹底的にリサーチする
テーマやジャンルを決めたら、そのジャンルに所属するASP案件の商品を徹底的にリサーチします。
できればExcelやGoogleスプレッドシートを使い、比較項目を設定して調べた結果を記録していきましょう。
この過程を踏まないと、記事を書く際の最低限の知識が身につかず、スカスカの記事しか書けなくなります(当然そのような記事は上位表示ができません)。
私がリサーチを行う際は、広告主サイト → 競合サイト → 業界についての白書関係など周辺資料の順に調べることが多いです。広告主が資料を用意してくれている案件もあります。
商品のリサーチを行えば、ジャンル内で最も人気の商品(商標)が何か判明するはずなので、まずはその商品に特化したブログを立ち上げるのがおすすめの始め方です。
③ ターゲットとペルソナを想定する
リサーチしている商品は一体どんなユーザーが使うのかを調べていきます。
- ターゲット(抽象的・範囲的)
-
40代既婚男性
- ペルソナ(具体的・人物像)
-
博多在住40代既婚男性。
最近課長に昇進し部下が8人いる(年収750万円)。週末は子供と一緒に出かけることが多い。健康診断を受けて太りすぎと診断されたので運動を始めようとしている。ガジェット好きで新しいモデルが出るたびに奥さんに購入していいか聞くが大体ダメだといわれて凹む。
上記のように、ターゲットはやや抽象的で、どの範囲にあたる人なのかを決めます。
また、ターゲットが確定したら、具体的な人物像に落とし込みます。実際の知り合いを想定することができればベストです。
想定読者の設定方法については下記の記事で詳しく解説しています。
④ どんな課題が解決できるサイトか決める
ジャンルが決まり、想定読者が決まったら、このサイトで提供する価値を決めていきます。
アフィリエイト案件はどの案件でも多くの競合がいます。それらの既存サイトと比較した際に、自分の作るブログはどんな点で既存サイトと異なるのかを決めていきます。
- どのサイトよりも正確な内容を発信する
- どのサイトよりも多くのことを網羅している
- どのサイトよりも読みやすさにこだわる
- どのサイトよりも情報がはやい
- どのサイトよりも使い勝手が良い
どのジャンルに取り組むことになっても、後発になるため、先行する競合とどのようにして差別化を図るのかは重要です。
ジャンル初心者が取り組むべき差別化方法は情報量です。
なぜなら、選択したジャンルについての専門知識を同時に身につけることができるようになるから、です。
ジャンルについての知識や情報量が増えてくれば、より深い考察や課題解決方法の提示ができるようになります。
思考の材料を獲得しなければ独自性の高い記事を生み出すことは難しいので、まずはアウトプットを目的にしたインプット量を増やしていくのが最適です。
⑤ メインになるキーワードを決める
特化ブログを作るにあたってメインになるキーワードを選びます。
メインになるキーワードは、最終的に上位表示(できれば1位)を実現したいワードです。
- 広告主には作成することが難しいコンテンツが必要
- 上位表示した時に商品が購入されやすい
- サジェストワードがある程度多い
の条件を満たすようなワードです。1語または2語のワードになるはずです。
⑥ キーワードリストを作成する
メインのキーワードを決めたらサジェストワードを抽出し、キーワードリストを作ります。
下記の記事にてキーワードリストの作成方法を解説しています。
キーワードリストができあがったら、このリストにあるのが作成するべきページの一覧ということになります。
⑦ ブログの構造を設計する
特化ブログの記事は以下のような種類があります。
集客記事 | ブログに訪問されることを目的にした記事。主に検索意図が断定できる3語ワードで上位を目指す |
集約記事 | 集客記事をまとめた記事。主に2語ワードで上位を目指す。 |
収益記事 | 集客記事や集約記事から内部リンクで導線を張り、広告リンクがクリックされることを目指す |
収益をあげるためには、最終的に広告リンクをクリックされるように導線を設計します。
各集客記事で設定したキーワードの検索意図に沿って、訪問したユーザー毎にストーリーを作るイメージです。
- 格安SIM メリットで集客記事に訪問。
- 読者が興味を持ったら次に知りたくなるのが乗り換え方法についてなので、MNPについてのページへ誘導
- MNPのページから、各MVNOの収益記事に誘導
- 各MVNOの収益記事から広告リンクをクリックしてもらう
もちろん、広告リンクは集客記事に設置しても構いませんし、設置するべきです。
ただ、知識の状態によっては事前に確認が必要なことが不明確だとクリックされなかったりする場合もあるので、読者の知識段階に合わせて誘導していくように設計しましょう。
導線設計や収益設計については下記の記事で詳しく解説しています。
⑧ サイト名を決める
運営する特化ブログのジャンルや差別化要素についてある程度方針が固まってきたらサイト名を付けましょう。
特化ブログのサイト名は将来的にサイトをどこまで拡張していきたいか、を基準に決めるといいです。
商標特化ブログまでにする場合 | 商標名の含まれるサイト名 |
---|---|
ジャンル特化ブログまで成長させる場合 | ジャンル名やイチオシ商標の名前が含まれるサイト名 |
課題特化ブログまで進化する場合 | 指名検索されやすい名前 |
特化ブログの最終形態になる課題特化ブログだと、指名検索されることが増えます。
この時に、例えば「マイネオ乗り換え案内」のような名前だと違和感が強いですよね。
メインブログを他に既に持っている場合のように、副業的に作る特化ブログなら、商標名やジャンル名をサイト名に含めるような名前の付け方でも構いません。
ブログの名前の付け方については、下記の記事で詳しく解説しています。
⑨ ドメイン名を決める
ドメイン名の付け方は下記の3つが多いです。
- サイト名を反映する(特化ブログに多い)
- 運営者名を反映する(雑記ブログに多い)
- サイト名+運営者名を反映する(雑記ブログに多い)
上記の中だと、サイト名を反映してドメイン名を決めるのが最も一般的な方法です。
ドメイン名の付け方は下記の記事でも詳細に解説していますので参考にしてください。
⑩ レンタルサーバーを契約し、WordPressを導入する
ここまで準備できたらいよいよWordPressブログを立ち上げます。
レンタルサーバーのおすすめは、以下のとおりです。
契約と同時にドメインの設定・SSLの設定・WordPressのインストールができます。
特化ブログの記事の書き方
特化ブログの作り方を解説してきました。
ブログを立ち上げたらいよいよ記事を作成していくことになります。特化ブログの記事の種類毎に書き方を紹介します。
集客ページの書き方
集客記事は、検索意図が特定できる3語ワードを中心に記事を書きます。
検索意図が特定されているので、読者の課題が解決できることを意識し、網羅性を高めることや読みやすさを意識することが重要です。
検索クエリのタイプ分けで言えばKnowクエリがメインになりますが、知識を伝えるだけで終わるともったいないので「次のステップ」を必ず用意しましょう。
- 網羅性を意識し、検索上位10記事に含まれている内容は必ず含めるようにする
- 読者の課題は紹介している商品を使ったら解決するという旨や商品を使うことで得られる理想的な未来を想像させる
- ストーリーに沿った収益記事または集客記事に内部リンクを設定する
- 念のため、広告リンクを入れておく
集約ページの書き方
2語ワードの場合、検索意図を完全に特定することが困難であることがほとんどです。
その場合、2語ワードを含む3語ワードの集客ページを複数用意し、この場合はページA、この場合はページBと考えうるすべての検索意図に対してそれぞれ詳細な記事へリンクを張ります。
例えば格安SIM 乗り換えというワードなら、下記のようなサジェストワード(ユーザーが乗り換えに際して知りたいこと)が出てきます。
格安sim 乗り換え 手順
格安sim 乗り換え タイミング
格安sim 乗り換え iphone
格安sim 乗り換え 電話番号
格安sim 乗り換え 機種代
各サジェストワードに対応した集客記事を用意すると同時に、集約記事では、上記の内容に触れながら文章構成を作成し、サマリーをまとめて詳細を各集客記事にリンクする形で書きます。
なお、作成順は、先に集客記事を用意してからまとめ記事という形で集約ページを作成しても、集約ページを先に作成してからさらに深掘りする形で集客ページを作っていくようにしても構いません。
収益ページの書き方
収益ページは広告リンクが最もクリックされるページです。キラーページともいわれます。
ページの内容としては、下記のようなものがあります。
- 比較記事
- ランキング記事
- レビュー記事
- 商品の詳細情報記事
読者は収益ページに至るまでに、課題の解決方法を理解し、収益ページでは購入するかどうかの最終決定や、購入対象の商品を選定したいのです。
- 商品の特徴を網羅する
- 他の商品との違いを明確化する
- なぜおすすめしているのか理由を掲載する
- 疑問点や不明点をなくす
- 実際の購入ステップをシミュレートできるようにする
- 筆者による熱い想い・最後の一押し
特化ブログの運営の仕方
最後に運営方法について解説しておきます。
網羅性と専門性を高めるイメージで記事を追加していく
特化ブログは専門性が高く、読者に「このサイトはこのテーマについて幅広く内容を扱っているので信頼できるな」と感じてもらえるのが最大のメリットです。
選んだジャンル・テーマに対する網羅性や専門性において、一番詳しいサイトになることを目指して記事を追加していきましょう。
検索順位を毎日チェックする
特化ブログでは、記事の作成 → 検索順位をチェック → 順位が伸びきらない記事をリライト、というのが一連のサイクルになります。
そのため、記事を公開したら毎日順位をチェックするようにしましょう。
上位表示を狙うキーワードは記事の公開に合わせて増えてきます。全ワード手動でチェックしていると、記事を書く時間がなくなってしまいます。
そこで、おすすめなのは順位チェックツールを使う方法です。
- Windowsの場合 → GRC
- Macの場合 → Rank Tracker
順位チェックツールはブログを立ち上げたら早めに導入するのがおすすめです。
リライトを繰り返し、上位を狙う
多くの場合、記事を公開してインデックスされた直後は検索順位は上下動を繰り返します。
概ね1~3か月以内には順位が落ち着くはずなので、変動が落ち着いたあたりでリライトし、上位を狙うようにしましょう。
リライトの際に役立つのがYoast Duplicate Postです。リライト途中の状態でも一時保存できます。
まとめ:収益化に強い特化ブログを作ろう
特化ブログは収益化に強いブログ形態です。
ジャンルを決めた時点である程度の規模感も判明することから、運営者にとってもコントロールしやすいのが特徴です。
これから特化ブログを立ち上げるなら、最終的には課題特化型ブログを目指し、まずは商標特化ブログからスタートするのがサイトの成長も感じられるのでおすすめです。
特化ブログと雑記ブログの違い(どちらが有利?)