カラフルボックスというレンタルサーバーについてご存知でしょうか?
ブログやアフィリエイト用のレンタルサーバーと言えば、ConohaWING・エックスサーバー・mixhostあたりが知名度が高いですが、カラフルボックスも少しずつ利用者を増やしています。
最新の技術をふんだんに取り入れており、高いセキュリティや安定性に加え、地域バックアップによる安全性も担保したサーバーです。
本記事ではカラフルボックスを使うメリットやデメリットをネット上の口コミや評判とともに解説していきます。
尚、私は2019年からカラフルボックスを利用しています。
- カラフルボックス(Colorfulbox)の概要
- カラフルボックスのデメリット
- カラフルボックスのメリット
- カラフルボックスの評判・口コミ
- カラフルボックスがおすすめの人
カラフルボックスとは?特徴を解説
まずはカラフルボックスの料金プランから。
カラフルボックスは8つのプランがあります。
個人ブロガーがサーバー費用に充てる金額は月額1000円前後が基準であることを考えると、どちらかといえばある程度アクセスがある人に向いているプラン構成ともいえます。
2018年に誕生した先鋭的なレンタルサーバー
カラフルボックスは2018年7月にサービスを開始したレンタルサーバーです。
最大の特徴は地域バックアップ。サーバーの設置場所を西日本と東日本で選択可能で、バックアップが選んだ場所と反対側に作成されます。
また、HTTP/3への対応やLiteSpeedをいち早く取り入れ高速化に取り組むとともに、Imunify360を導入し、高いセキュリティを確保するなど、最先端の技術が導入されたサービスとなっています。
明らかにmixhostを意識したクラウド型
カラフルボックスは、2016年からサービスを開始しているmixhostとかなり近いサーバー構成をとっています。
クラウド型と言われる、サーバー上のリソースを動的に変化させる機能をカラフルボックスでも採用し、アクセス規模に応じて柔軟にリソースを拡張できるようにしています。
- プランのダウングレードが可能
- 低料金プランで同一料金ながらサーバー容量が少し大きい(50GBほど多い)
- 低料金プランでメモリの割り当てが多い(2GBほど多い)
- プランの柔軟性が高い(mixhostは5プラン)
- 上位プランは電話サポートにも対応(mixhostは電話サポート無し)
- 無料期間がある(mixhostは返金保証)
上記以外では、大体両者ともイーブンで、プラン構成の柔軟性や、基本スペックの充実度でカラフルボックスのほうが若干上回る設定になっています。
カラフルボックスの4つのデメリット
続いて、カラフルボックスのデメリットを紹介します。
運用実績が大手に比べると短い(やや不安定)
2018年7月からサービスが開始されたということもあって、運営歴がまだそれほど長くはありません。
やはりサーバーを借りるにあたっては実績や安定性がものを言う部分も少なからずあり、運営実績を重視される場合は選択肢から外す方が良いでしょう。
ただしその分、柔軟に小回りの利いたプラン構成や新しい技術を積極的に取り組み、新しい価値提供をいち早く受けられるサーバーとなっています。
実際私も利用していますが、運用実績が少ないことに起因する問題を肌で感じたことはありません。
サポートが平日のみ
カラフルボックスのサポートは平日のみとなっています。土日祝は休みとなっており、電話・チャット・メール共にお休みとなっています。
最近のサーバー会社はどの会社もこのようにしているのでさほど気にすることでもないかな、とは思いますが、いざというときに連絡がつかないのはやはり不安ですよね。
また、技術的なサポートはサーバー状況などを確認する必要上、電話口で即答することが困難という事情もあり、原則メールサポートとなります。
- 契約に関する全般
- マニュアルに記載の範囲の内容(マニュアルの記載箇所の案内)
- サーバーパネルの使い方
- FTPやメールソフトの設定方法
といった基本的な内容がサポートの範囲となります。
カラフルボックスの公式サイトでサポートの対象範囲に変更がないか確認する
管理画面が難しい
カラフルボックスの管理画面は、世界で最も多く使われているcPanelを利用しています。
汎用的な管理画面のため、他社でも導入されている場合があり、使ったことがある人にとっては使い方を覚え直す必要がない反面、初心者にとってはかなり取っつきにくい管理画面です。
非常に項目が多く、専門用語が多いのですが、逆に中級者以上のユーザーにとっては隠される方が困るので便利に感じられるかもしれません。
私が最初につまずいたのは、独自ドメインの設定でした。「ドメイン」で設定するほかに、「アドオンドメイン」にも設定が必要だったのでマニュアルを見ながら設定を行いました。
独自ドメインは別料金
最近では、サーバー料金にドメイン費が含まれるのが当たり前になってきました。
カラフルボックスでは、ドメイン費は完全に別料金となっています。これは、ドメインの取得・更新を行うのがカラフルボックスではなく、バリュードメインが行っているためです。
契約画面で更新などを行うことは可能なので、バリュードメインであることを意識することはほとんどありませんが、同じ会社で取得などをしているわけではないので無料化することができないようです。
反面、トップレベルドメイン(TLD)の選択肢は広く、様々なものを選択可能です。
自社でドメインの取得も行っているサーバーでは多くても10~20種類程度の中からしか選ぶことができないので、選択肢自体は広くなります。
カラフルボックスを使う9のメリット
カラフルボックスはいくつかデメリットもあるものの、それを上回るメリットが多くあります。
プランのグレードが多く、即座に反映される(返金もあり)
カラフルボックスの料金設定は他社のサービスと比べてもかなり柔軟にプランが細かく設定されています。
さらに、アップグレードやダウングレードが管理画面から簡単に行うことができ、ダウングレードした場合には返金(厳密にはプールし、次回更新時に使える)されます。
プランの切替も、入金確認後すぐになるので、クレジットカードなどで支払いを行えば残りの契約期間の日割りの差額を支払った段階で即座に変更されます。
サイトの成長に合わせてサーバープランも柔軟に変更できるので無駄が発生せず、明朗会計となっています。
初期費用が無料
カラフルボックスは初期費用が無料です。
ただし、1ヵ月契約の場合のみ、2200円の初期費用はかかりますが、レンタルサーバーを1か月しか使わないことって通常はほとんどないので、実質無料と思って構いません。
初期費用が発生するサーバーも多いので、この点はありがたいですね。
30日間の無料お試し期間がある
カラフルボックスには30日間の無料のお試し期間があります。
30日間に利用をキャンセルした場合、サーバー費用はかかりません。
ただし、申込の時点で、新規ドメインを取得を行っている場合は、ドメインの取得費用が発生します。無料のサブドメインを利用する、を選択すると完全に無料で利用できます。
無料期間中に、本契約に切り替えた場合でも、利用期間に加算されるため、本契約に早めに切り替えたことによるデメリットはありません。
ただし、本契約には自動的に移行しないようになっています。利用者に意図せず請求されることがないので安心です。
最新技術を多く取り入れた攻めたサーバー
サーバー技術は日々進歩しており、新しい技術も開発が進んでいます。
これらの技術は、サーバーの仕様を決める際に決めておく必要があることが多く、後から導入するのが難しいものもあります。
カラフルボックスは比較的新しいサービスということもあり、最新の技術を多く取り入れた仕様となっています。
- 次世代セキュリティ「Imunify360」でマルウェア、改ざんを防止
- 次世代Webサーバー「LiteSpeed」搭載
- HTTP/3 表示に対応
- QUICプロトコル対応。信頼性のある安全な通信を行えます
- ピュアSSDnのRAID構成で高速なレスポンスを実現
地域バックアップで災害にも強い
カラフルボックスの特徴の一つが「地域別バックアップ」です。
これは、西日本(大阪)と東日本(東京)にデータセンターを置き、例えば西日本に本番環境を作れば東日本にバックアップ環境を構築するといったものです。
通常ほとんどのレンタルサーバーは同一地域でバックアップも作成されることになりますが、同一地域にしかデータを置かない構成をとると、地域的に壊滅的なダメージをうけるような大地震の際にはバックアップを含めて消失してしまう、と言うことになりかねません。
カラフルボックスでは地域を分けているため、サービスの継続性をより高める設定となっています。
LiteSpeedで表示が高速
LiteSpeedは、次世代の高速なWEBサーバーです。
非常に高速なサーバーで、多人数で同時にアクセスした際にも効率よくリクエストを処理できます。
最近人気のnginxの約12倍高速、定番のApacheに至っては約84倍高速と言われています。
Imunify360でセキュリティも万全
Imunify360は、AIを使用した次世代型のセキュリティ機能です。
従来のセキュリティ対策は、過去に事例のあるものに対するものが多かったのですが、Imunify360は、Proactive Defenseという機能で未知の脅威にも対応できます。
もちろん、クロスサイトスクリプティング・コマンドインジェクションといった高度な攻撃からサイトを守るWAF(Webアプリケーションファイアウォール)の機能も含まれるのでセキュリリスクへの備えは万全です。
HTTP/3・QUICが使える
HTTP/3は通信プロトコルのことで、クライアントとサーバー間の通信をHTTP/2よりも速く行い、サイトの高速化を実現します。
QUICは信頼性のある安全な通信を行えるようにする仕組みです。ユーザーは特に意識する必要がなく、適用された状態になります。
数多くの高機能な無料パッケージが簡単に使える
上記のような豊富なソフトが管理画面から簡単な手順で導入可能です(WordPressもこれらのソフトの一つ)。
カラフルボックスの評判・口コミ
カラフルボックスがおすすめの人
これらを踏まえてカラフルボックスが向いている人について解説します。
ブログの成長に合わせてサーバーも最適化したい人
カラフルボックスは料金プランが細かく設定されており、プラン毎にvCPU数やメモリ数、容量が変わるため、サイトの成長に合わせて柔軟にプラン変更ができます。
例えば、これからブログを始める人なら、最安プランのBOX1でスタートし、そこそこPVが増えてきて速度に不満が出てきたらBOX2にアップグレードする、と言う形で速度的に不満を感じてきたらプランを上げていくといった使い方が可能です。
もちろん、他社サービスでもプランの変更はできますが、単に容量が増えるだけだったり、プランの刻みが粗くていきなり金額がガツンと上がってしまうといったことになりかねません。
実際私も使っていますが、現時点では、そこまでユーザー数が多くないということもあり、比較的穴場のサーバーで、安定して動作しています。
新しい機能を使いたい人
私がカラフルボックスを選んだ理由は、単純に新しい技術で作られたサーバーは高性能だと考えたためです。
新しいPCを買う時に古いスペックのPCをわざわざ買わないのと同じように、新しくサーバーを契約するなら、どうせなら最新のスペックのものを選択した方が長く使えると考えました。
また、どうせ使うんだったら今までに経験したことがないものを体験したいな、といった安易な考えもあります。
カラフルボックスのコントロールパネルは正直少し複雑だなと感じることもありますが、その分できることも多く、非常に細かく設定を変えることができるので、あれもできる、これもできる、と今まで経験したことがなかったことが体験でき、勉強になりました。
サーバー移転後は速度が上がったこともあって、SEOの順位も上がりました。おすすめです。
まとめ:カラフルボックスは柔軟なプラン変更に強くブログの成長を支援してくれるサーバー
カラフルボックスについて、メリットやデメリット、評判や口コミをまとめました。
地域バックアップに特徴があり、最新機能を積極的に導入しているカラフルボックスは少しずつですがブロガー・アフィリエイターにも利用されるようになってきつつあります。
2016年からサービスを開始したmixhostは、有名ブロガーが多数推薦したこともあり、ユーザー数が増加しました。対抗馬たるカラフルボックスはmixhostよりも有利な契約条件・機能を持っていますので、運営実績が気にならないのであればこちらを選択されることをお勧めします。
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