検索エンジンが順位を決める3つの仕組みと対策方法【SEO】

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検索エンジンの仕組み

検索順位がなかなか上がらない・・やり方が間違っているのかな?

ブログで収益を上げるには、検索エンジンからの流入が不可欠です。

検索エンジンからの流入を増やすには言うまでもなく検索順位を上げることが重要です。

順位を決めるまでの流れや仕組みを知っておくと、それに合わせた対策を取ることが可能になります。

検索エンジンの基本的な知識を身につけて、上位表示を目指しましょう。

本記事の内容
  • ネット検索の仕組み
  • Google以外にもある検索エンジンの種類とシェア
  • 検索エンジンが順位を決定するまでの流れ
  • 主要なアップデート・Googleによる検索結果の品質向上への取り組み
  • 検索エンジンの仕組みを踏まえて実施するべき施策
本記事の内容詳細(目次)

検索エンジンとは?

ネットで情報を検索するのに使われるのが検索エンジン、そんなことはこのページを読まれる方なら誰でもご存知ですよね。

超基本的な内容にはなりますが、知らないことがないかチェックするつもりでさっと目を通してみてください。

ネットの検索の種類

ロボット型自動巡回するロボットが情報を収集する
ディレクトリ型人間の手で情報が登録される(電話帳のイメージ)

ネット検索の仕組みとしては、大きくロボット型とディレクトリ型に分かれます

インターネットの黎明期はまだウェブサイトがそれほど多くはなく、いわゆる「リンク集」のようなものが最初の検索エンジンの原型でした。

多くは人手を介して登録されており、その代表格がYahooです。やがてウェブページの量が増えてくると人手を使った登録型の検索エンジンでは追いつかなくなり、ロボット型検索エンジンに置き換わっていきました(現在ディレクトリ型の検索エンジンはほとんどありません)。

検索エンジンの種類

検索エンジンとしてすぐに思いつくのはGoogle・Yahoo・Bingなどがあると思いますが、それ以外にも多くあるので代表的なものを紹介します。

Google世界で最も使われている検索エンジン
Yahoo日本のシェアが非常に高い検索エンジン
Bingマイクロソフト社の検索エンジン
Baidu中国でシェアの高い検索エンジン
YANDEXロシアで50%以上のシェアを持つ検索エンジン
DuckDuckGoプライバシー保護に特化した検索エンジン
Naver韓国のシェアが高い検索エンジン
Ecosiaドイツで生まれた利用すると環境保護ができる検索エンジン

検索エンジンのシェア

検索エンジンのシェア
出典:statcounter
2022年3月2022年12月
Google76.03%76.97% ↑
Yahoo19.29%14.53% ↓
Bing4.23%7.54% ↑
DuckDuckGo0.21%0.32% ↑
Baidu0.11%0.17% ↑
その他0.12%0.2% ↑
2022年3月時点

2022年12月時点の日本での検索エンジンは上記のようになっており、Google一強と言っても過言ではありません。

YahooはGoogle検索を利用しているため、Yahooで検索しても表示されるのはGoogleの検索結果と同じです。よって、実に90%以上がGoogleの検索結果を利用しています

SEO対策とはGoogle対策である、と言われるのはこのためです。

最近の傾向では、MicrosoftのBingが徐々に利用者を増やしてきています。

検索エンジンはどうやって収益を得ているのか

検索エンジンは広告収入によって運営されています。

ユーザーが検索を行うと、最初の方に表示されるのは広告となっており、一般ページは広告の後で表示されるようになっています。

ネット検索時に広告を出すと、テレビや新聞といったマス広告よりも、反応率が高いのが特徴です。

というのも、ユーザーが自ら検索し、その答えや手段を求めた広告であっても能動的にクリックするためです。

検索しない限り表示されない広告なので、認知度向上を目的とする広告ではマス広告にはかないません。

しかし、ユーザーに具体的な購入や資料請求のようなアクションを求める広告としては非常に高いパフォーマンスを発揮します。よって、広告主はこぞって入札し、広告を表示したいと思うようになります。広告は入札制になっており、出せる広告費が高いほど表示される順位や頻度が上がる仕組みになっています。このため、人気のキーワードでは広告料が高騰する仕組みになっています(非常によくできていますよね)。

検索エンジンが順位を決める仕組み

現在の検索エンジンはロボット型の検索エンジンが基本です。

ロボット型検索エンジンでは、大きく3つのプロセスをふんで検索順位を決めるようにしています。

①クローリング

まずはページの情報を集める

②インデックス

検索用のデータベースに登録する

③ランキング

評価の基準に照らして順位を決める

クローリング

クローリング
イメージ図

検索エンジンがページの情報を集める仕組みがクローリングです。

クローラーという専門のプログラムがリンクをたどって順次ウェブページの情報を収集します。Googleのクローラーのことを「Googlebot」と呼びます。

自分のサイトがどのくらいクロールされているのかは、Google Search Console(通称:サチコ)で確認できます。

設定 > クロールの統計情報のレポートでクローラーの活動状況を確認できます。クローラーは主に「検出」と「更新」の2種類の目的があり、クローラーの種類もPC・スマホ・画像・その他のリソースなどに分かれています。

Googlebotは年間1兆ページものページをクロールするといわれています。それだけの量があると、新しいページを公開してもなかなか見つけ切れるものではありません。

SEO対策の第一歩として、まずGooglebotに巡回されて、ページを発見されなければ上位表示されることはあり得ません。Googleのページの検出能力は非常に高いですが、発見の時間の短縮のためにも意識的にGoogleにページの存在を通知していく必要があります。

インデックス

インデックス
イメージ図

クロールによって見つかったページの情報は、「インデクサ」と言われるプログラムに引き渡されます。

情報をGoogleの持つデータベースに格納するのがインデクサの役割で、データベースに格納されることを「インデックスされた」といいます。

ページの存在を検出されても検索対象に上がらないと検索結果に表示されることはありません。

実は意外と検出はされているけれどインデックスされていない、またはインデックスされるまでがおそい、というのは最近よく起こっています。

既に似たようなページが他にもあり、追加するだけの独自性がなかったりするとインデックスされにくくなるようです。

ランキング

ランキング
イメージ図

検索が行われた際に、キーワードと関連性の高いページを「アルゴリズム」という採点基準に沿って決定することをランキングと言います。

アルゴリズムはプログラミング用語で、「問題を解決するために行う手順や計算方法」のことです。平たく言えば「やり方」みたいなものです。関連性の高いキーワードの見つけ方、と考えてOKです。

Googleは順位決定を行う際に200以上のアルゴリズムを駆使しているといわれています。

検索結果を決める5つの要因
  • 検索意図の把握
  • ウェブページの関連性
  • コンテンツの品質
  • ユーザビリティ
  • 文脈の考慮

結果を自動的に生成する仕組み(Google公式サイト)

検索上位を狙うための具体的な対策

検索エンジンの仕組みを知った上で、検索上位に表示されるために、どのように対策を行えばいいのかについて解説します。

クローラー対策

サイトにあるページを発見されやすくするための対策です。

運営者がGoogleにページの存在を通知する方法として、以下のものがあります。

  • XMLサイトマップの送信
  • URL検査 → インデックスリクエスト
  • 外部のページからの被リンク
  • URLの正規化
  • リンクはテキストで設定する
  • 内部リンク(巡回しやすいサイト構造)
  • 頻繁なページの追加(検出目的のクロールを増やす)

インデクサー対策

インデックスされやすくするための対策としては、下記のようなものがあります。

一言でいえば、Googleが正しくページを認識しやすいようにする、ということです。

また、品質が低いコンテンツはあえてnoindexを指定し、インデックスされないようにすることでサイト全体の評価が高くなる場合があります。

カテゴリページやタグページなど、オリジナルの情報を含めにくいページはnoindexにしておくことをお勧めします。

  • 低品質のページや、ユーザーにダイレクトにアクセスされなくていいページはnoindexを設定します。
  • 構造化データを使い、ページの内容を正しく伝える
  • 正しいHTMLを使う

ランキング対策

ランキングに対する対策はコンテンツの質を高めることだけです。

想定しているキーワードに対する答えとしてベストなコンテンツを作るようにしましょう。

Google検索の種類

オーガニック検索

オーガニック検索とリスティング

一般ページの検索結果のことです。オーガニック検索は自然検索ともいわれます。

Googleのアルゴリズム(評価基準)に基づいてランク付けされた結果が表示されます。

掲載場所は、リスティング広告枠の後になります。

リスティング広告

検索結果画面は、最初に広告の部分が表示されます。リスティング広告は自然検索の前に表示される広告の部分です。

リスティング広告はクリック課金型の広告で、広告部分をクリックするたびに課金が発生します。入札制になっており、広告の中でも上位表示させるためには費用を多く支払う必要があります。

バーティカル検索

バーティカル検索

検索ボックスのすぐ下にある分類のこと。検索するワードによって内容が変わるようになっています。

バーティカル検索に表示されるもの
  • 地図
  • ニュース
  • 動画
  • ショッピング
  • 書籍
  • フライト
  • ファイナンス

4つ程度表示されて、それ以外は「その他」に入るようになっています。検索意図によって優先順位などが変わります。

ユニバーサル検索

ユーザーが検索した結果に対して、必ずしもウェブページを案内することが適切であるとは限りません。

そういった際に表示されるのがユニバーサル検索です。

ユニバーサル検索で表示されるもの
  • ナレッジパネル
  • ローカルパック
  • 動画
  • アンサーボックス
  • リッチスニペット
  • ニュース
ユニバーサル検索例 ローカルパック
ローカルパックの例(拡大できます)
ユニバーサル検索の例 ナレッジパネル

一部の検索クエリだとさらに詳しい情報が表示されることもあります(例:新型コロナウィルス

Googleは検索精度を日々向上させている

検索エンジンについて、Googleがしていることは、この3つの検索エンジンの仕組みを改善することだけです。

2. 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
Google は検索を行う会社です。検索問題を解決することだけに焦点を置いた世界最大級の研究グループを有する Google は、自分たちにできることが何か、それをもっとうまくやるにはどうすればいいかを知っています。複雑な問題も反復に反復を重ねて解決し、すでに膨大なユーザーが情報をすばやくシームレスに検索できているサービスに対しても、絶え間ない改善を続けています。(途中略)

Google が掲げる 10 の事実

Googleが利用しているアルゴリズムには定期的に大型の「アップデート」が行われており、名前が付けられていることがあります。

Googleの理念=ユーザーファースト

1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。(途中略)

Google が掲げる 10 の事実

Googleはユーザーの利便性を第一に考えており(ユーザーファースト)、

完璧な検索エンジンとは、ユーザーの意図を正確に把握し、ユーザーのニーズにぴったり一致する答えを返すものである

便利な検索サービス

Googleの共同創業者、元最高経営責任者(CEO)、ラリーペイジが語った検索エンジンのあるべき姿の実現を目指しています。

なぜGoogleはユーザーファーストなのか

Googleは利益創出が目的の営利企業です。

Googleの収入源は広告収入であり、これを増やすためにはGoogleを使う人を増やさなければなりません。

もし、検索しているのに思っているのと全然違う検索結果ばかりが表示されていたら・・・当然、誰もそんな検索エンジンを使いたいとは思わないでしょう。

Googleで検索すれば欲しかった答えが見つかる、この状態を実現できてはじめて検索エンジンとして選ばれ、利用されることになります。

利用者が増えれば広告をクリックするユーザーも増え、Googleの収益が増えることになります。

よって、ユーザーの利便性を第一に考えていれば、Googleの利益も自動的についてくるため、ユーザーファーストなのです。

主要なアルゴリズム一覧

Googleが検索精度を高めるために日々アップデートを行っているアルゴリズムですが、過去に実施されたアップデートのうち、名前のついた大型のアップデートをいくつか紹介します。

アップデート概要
パンダアップデート2011低品質なコンテンツに対する対策
ペンギンアップデート2012低品質な被リンクに対する対策
ハミングバードアップデート2013会話型のクエリに対して適切な結果を返す
ベニスアップデート2014検索者の位置情報が反映される
モバイルフレンドリー2015スマホに最適化されたページを優先
Rankbrain2015AIを使い検索意図を理解する
フレッドアップデート2017過剰な広告に対する対策
アウルアップデート2017不正確な内容のページに対する対策
健康アップデート2017医療系の内容は専門家であるかが問われる
スピードアップデート2018ページ速度が極端に遅いページの評価を下げる
BERTアップデート2018関連性の高い情報を上位表示する
コアウェブバイタル2020ストレスなく閲覧できるページを優遇
Passege-Based Indexing2021ページの一部だけでも関連性を見る

これらは特に覚える必要はありませんが、上記のように、定期的に大型のアップデートを行い検索結果の精度を高める努力が継続的に行われているということを認識しておきましょう。

まとめ:検索エンジンの仕組みを押さえつつ有益なコンテンツの発信を行おう

検索エンジン対策を行うためには、まず検索エンジンの仕組みを知っておきましょう。

  • クローリング
  • インデックス
  • ランキング

の流れで検索結果に表示されるようになるので、

  1. 検索エンジンにページの存在を伝える
  2. 検索エンジンにページの内容を正しく伝える
  3. 検索エンジンが高品質と評価できるコンテンツを作る

ということを意識しながら高品質なコンテンツの発信をしていきましょう。

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