先日アフィリエイターが逮捕されていました。私もうっかり逮捕されたりしないか心配です。
すごくほしい情報商材があるんだけど、効果があるのか買ってみないとわからない。だまされたりしない?
アフィリエイトはなんだか怪しいビジネスな感じがして・・始めようか迷ってます。
結論から言えば、アフィリエイトはれっきとした紹介業であり、まっとうなビジネスです。決して怪しいわけではありません。
にもかかわらず怪しいと言われてしまうのは「一般認知が不足している」のと、「強い先入観がある」からです。
加えて言うと、ときどきアフィリエイターが詐欺容疑で逮捕されることもあるのでどうしても怪しいものではないか、自分も逮捕されてしまわないかと不安に感じてしまうのです。
本記事では、アフィリエイトが怪しいと言われてしまう理由と、詐欺にだまされないようにするための基本知識、安全にアフィリエイトで稼ぐ方法について解説します。
- アフィリエイトはただの紹介業(小売業との比較)
- アフィリエイトが怪しいと言われる理由
- アフィリエイト詐欺にだまされないようにする心構え
結論:アフィリエイトは怪しいわけではない【ただの紹介業です】
アフィリエイトは成果報酬型の広告ビジネスです。いわゆる紹介業というものです。
実店舗や、手に触れられる現物がある小売業だと、あまり怪しいと言われませんよね。
比較してみると、大きな違いはビジネスの流れだけで、紹介業は小売業にも存在します。
作ってから販売する現物のある小売業と、受注してからサービスを提供するアフィリエイトでは、ビジネスの流れが異なるだけで、紹介業は何一つ怪しくないビジネス上の役割の一つでしかありません。
小売業では代理店・商社・問屋といった仕組みも加わりますが、一般人にはなじみが少ないこともあって、やはりこれらも怪しいといわれがちです。単純に、自分が認識できていないものなので、怪しく感じているにすぎません。
アフィリエイトが怪しいと言われる理由
アフィリエイトが怪しいという印象を持たれがちな理由は以下のとおりです。
- 紹介業のビジネスモデルが一般人には理解しにくいから
- 悪質な情報商材や塾・セミナーのようなイメージがあるから
- ときどき逮捕される事例があるから
- 品質の低い記事が公開されるから
- 周囲にアフィリエイトに取り組んでいる人が居ないから
紹介業のビジネスモデルが一般人には理解しにくいから
アフィリエイトの仕組みは上記のような図になります。
複雑に見えるので要約すると、商品の広告をブログで掲載し、広告経由で商品が売れたら成果報酬をもらえる、という仕組みです。
法律に抵触するような部分はないのですが、報酬が得られるまでの手順が多いので単純に理解しづらく、結果「なんか怪しい」と感じてしまう人が多いのです。
悪質な情報商材や塾のようなイメージがあるから
- 「誰でも簡単に月100万円稼げる」をうたった情報商材
- 全自動で大量に記事を作れるソフトウェア
- 導入するだけで集客できるツール
- 有名アフィリエイターを数多く輩出したとうたった教材
- 高額な個別コンサルや塾
上記のような「まことしやか」な情報商材が多いのもアフィリエイトの持つ側面です。
こういった実質的に中身がない商材が作られ、しかも一定数それが売れてしまう背景には、アフィリエイトで稼ぐには決まった手順やノウハウがあるわけではないことが原因です。
こういった初心者をカモにしようとする商材があるのでアフィリエイトのイメージはどうしても悪くなりがちです。
ときどき逮捕される事例があるから
アフィリエイトでは、薬機法・著作権法・景品表示法・特定商取引法といった法律に違反したとして逮捕または書類送検される事例がいくつかあります。
薬機法違反(未承認医薬品の広告禁止)
引用:ロイター「アフィリエイターを書類送検」 2021年3月17日
国の承認がない健康食品が痛風や糖尿病に効くと自身のサイトで宣伝したとして、大阪府警は17日、医薬品医療機器法違反(未承認医薬品の広告禁止)の疑いで、神奈川県茅ケ崎市の自営業の男性(51)を書類送検した。
著作権法違反(公衆送信権侵害、出版権侵害)
社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は9月7日、発売前の漫画作品に掲載されたイラストや台詞、あらすじ等を無断配信する「ネタバレ」サイトの運営者ら5名が逮捕されたことを、著作権侵害事件として発表した。1件は、熊本県警察、秋田県警察、鳥取県警察が、秋田市の男性31歳(Webデザイナー)、および同市の女性33歳(無職)を著作権法違反(公衆送信権侵害、出版権侵害)の疑いで逮捕した。この2名は、週刊少年ジャンプ掲載作品「トリコ」「東京喰種 トーキョーグール:re」「ONE PIECE」のイラストや台詞、あらすじなどを「ジャンプ感想ネタバレあらすじまとめ速報」等を通じて無断配信していた。
引用:ScanNetSecurity「「ネタバレ」サイトの運営者を逮捕、アフィリエイトで3年間で3億円の収入(ACCS)」
逮捕や書類送検をされるケースというのは、あからさまに悪意があり、注意などの勧告を受け入れずに掲載をしつづけるパターンです。
こういった事件からアフィリエイトに対して怪しい(悪い)というイメージを持たれる方が出てきます。
品質の低い記事が公開されるから
- 誤った情報が掲載されている
- 誤字脱字・誤変換・リンク切れが多い
- デザインの品質が低い
- 古い情報が更新されずに残される
アフィリエイターの中には、記事を量産するのに注力するあまり、記事の内容に対する責任の意識が低い人が一定数おり、上記のような記事を放置されることが珍しくありません。
幸いにしてこういった記事はGoogleからの評価も低く、目にする機会は減少していますが、それでもアクセスされてしまった際に読者が抱く心象は良いものではありませんよね。
品質が低い記事を何度か目にすると、「アフィリエイターが書く内容にはろくなものがない」「読者をだましてでも稼ごうとしている人たち」という悪い印象になってしまうので、アフィリエイトは怪しいにつながっています。
周囲にアフィリエイトに取り組んでいる人が居ないから
アフィリエイター人口ものべ387万人と、日本の人口の約3%相当がアフィリエイターである規模です。
引用:もしもアフィリエイト ※考察部分
ASPであるもしもアフィリエイトの調査によると、アフィリエイター人口は日本の人口の約3%にも上るようです。
意外と多く、100人に3人?となると思いますが、これは「のべ」ですので、現在も稼働中の人ではありません。
実態は多くて1/5かなと思いますので160人くらいに1人いるかどうか位ではないでしょうか。
とすると、自分の友人・知人の中に一人もアフィリエイターが居ないという人も多いはず。そもそも「我こそはアフィリエイター」と名乗る人もいないでしょうから余計に見つけることができないわけです。
仲のいい人から聞かされると悪い印象を持ちにくいと思いますが、知っている人が誰もやっていないと、事前の先入観も手伝って、「やってはいけないこと」くらいに感じてしまう人もいるかも知れません。
怪しいアフィリエイトの詐欺に騙されないように注意しよう
アフィリエイトが怪しいと言われる理由について考察してみました。
アフィリエイト自体は怪しいビジネスではありませんが、アフィリエイトは詐欺に利用されやすい側面があるので注意が必要です。
アフィリエイト詐欺とは
アフィリエイト詐欺とは、「アフィリエイトで稼げます」「副業でも〇〇円」のような甘い言葉で近づき、高額な商材を購入させようとする詐欺の手法です。
そんなものに誰が引っかかるんだ、と思った方は要注意です。
規模や金額の大小を問わず、明確な詐欺から詐欺まがいまで、さまざまなアフィリエイト詐欺が存在します。
アフィリエイト詐欺の手口
アフィリエイト詐欺の手口は実に巧妙です。中には一見怪しく感じないものもあります。
- 〇〇〇万稼いだアフィリエイト手法のような高額商材を販売
- 最初は無料または数百円などごく少額で利用できたり情報を入手できたりするが、次のステップに進むと数万円の教材を紹介され、さらに進むと・・と際限なく売られ続ける
- 再現可能といううたい文句を信じて購入したが、前提条件が高度すぎて無意味だった
- 高額な個別サポートのコンサルティング契約をするも、連絡を取っても返事が遅い、そのうち連絡がなくなる
- セミナーに誘い、気分を高めた上で、その場で高額な商品を勧められる
- 実際できれば本当に稼げるような手法だが、まず実践不可能な内容(毎日5記事書き続けろなど)を案内される(建付け上は嘘はついてない)
消費者側から見た情報商材は、効果を実感できない限り詐欺商品だと感じますよね。
ところが、提供側からすれば、強制した覚えはなく、勧誘しただけであり(違法ではない)、価値を感じれたかどうかは購入者側の問題と逃げられてしまうことが大半です。
アフィリエイト詐欺の問題点は、契約したり購入しない限り中身がわからないことです。
買ってみて良くなかった、をすべて詐欺扱いし始めると大半のビジネスが成立しなくなるという側面もあり、現行法ではよほど露骨にだまそうとしたものでない限り、取り締まることが難しいのです。
契約時に規約などで返金規定について細かく条件を設定するなど、だます側は巧妙に準備をしているので、返金にも応じてもらえずに泣き寝入りせざるを得ないことも多いです。
アフィリエイト詐欺の勧誘経路
次に、こういったアフィリエイト詐欺がどのような経路でアプローチされるのかについて解説します。
- ブログの問合せフォームから届く「マニュアル」
- アフィリエイトASPを挟まない直接契約を問合せフォームからもらい契約したが成果が発生しても報酬が支払われない
- 副業関連のLINEグループに入ったところ、サクラが大勢いてしきりに実績をアピールされ、加入を促される
- マッチングアプリで知り合った人と食事をすることになり、会って話してみるといい儲け話があると持ち掛けられた
- SNSでDMをくれた人がいて、最初は一緒に副業頑張ろうと言いあっていたが、10往復くらいしたころに「最近この教材を買ってよかった」と案内してくる
- BrainやTipsなどでレビューを書き、X(Twitter)などで拡散された情報が気になって購入したが内容がゴミ
- その界隈で有名な人が大々的に販売(しかし過去無料公開したものの焼き直し)
上記を見るとお分かりになると思いますが、アフィリエイト詐欺はどこにでも出没します(笑)
それほど、アフィリエイト初心者はカモであり、だまされやすいのです。
なぜなら、初心者になるほど、実際に効果があるかどうかは判断がつかないからですね。
アフィリエイトで損しないための対策
アフィリエイトが怪しいと言われる理由や、アフィリエイトの「正解がない」という特性に付け込んだ詐欺の手口について紹介しました。
純粋な想いで読者に有益な情報を提供し、対価として広告収入を得たいと思っている人に冷や水をかけるようなものですが、損をしないようにすることは可能です。
- 法律的にひっかからない(逮捕や書類送検されないようにする)方法
- アフィリエイト詐欺に騙されないようにする心構え
の2点を解説します。
法律的なトラブルを回避する方法
基本は、見解を事実であると言わない、これにつきます。
- 薬機法
-
誇大広告・虚偽広告にならないようにする
- 景品表示法
-
誤認させないようにする(有利誤認・優良誤認)
- 特定商取引法
-
独自商品を販売する際は、返品方法などを明示
- 著作権法
-
許可なく著作物を転載しない
- 納税
-
20万円以上年間稼いだら、確定申告を行い納税する
基本は上記をクリアしていれば、安全にアフィリエイトに取り組むことができます。
- うそ
- おおげさ
- まぎらわしい
- 丸パクり
- 返品手段なし
がNGです。JAROのCMみたいですが、要は事実と異なることを真実と主張しないように気をつけましょうということですね。
普通のアフィリエイターの人はそんなことしないはずなので大丈夫なのですが、ポジショントークの一環として「うっかり」踏み込みかねないので十分に注意しましょう。
アフィリエイト詐欺であることを見分ける心構え
アフィリエイト詐欺にひっかからないようにするためには、以下の点に注意しましょう。
アフィリエイトで結果を出すには時間がかかる
アフィリエイトで収益化するまでの期間は、最低でも半年くらいはかかります。
- 記事を用意するのに時間がかかるから
- Googleが正しく評価して順位が上がり始めるまでには時間がかかるから
結果が出るまでの時間を最短でショートカットしたい気持ちはわかりますが、楽な道はありません。
仮に楽してうまくいったとしても、まぐれ当たりであり、再現性はないはずです。
すぐに稼げる・すぐに元が取れる、といった誘い文句には乗らないようにしましょう。
誘いに乗らない
向こうからくる誘いというのは100%詐欺だと思って構いません。
売れている商品なら、自ら売り込まなくても自然に売れていくものです。
向こうから来ないと売れない商品を買いたいのか、を自問するようにしましょう。
また、次のような誘い文句にも注意しましょう
- 期間限定
-
期限がきたらご好評につき延長をする
- あなただけ
-
みんなにそう言ってる
- すぐに元が取れる
-
まず元が取れることはない
- 再現可能
-
前提条件が厳しすぎて無理
- 初期費用無料
-
後から色々商品をごり押しされる
- 返品保証
-
あれこれ理由をつけて応じない
高額な商品は代替手段があるので不要
アフィリエイトの教材やコンサル、塾というのはかなり高額なものが多いです。
しかし、それらは一つも契約する必要はありません。
なぜなら、お金を払わなくても必要な情報は十分手に入るからです。
以下を基準にして判断するといいです。
- 買い切りで1万円を超えるもの
- 月5000円以上かかるもの
上記を超えるものは、お金をかけすぎです。
情報商材に期待していいこと
明確にだますことを前提にしている商品は上記のような見分け方で大体わかります。
しかし、情報商材の場合、購入者側の思い込みのギャップでしかない場合も多いのです。
購入者側の期待として、「簡単に」「短時間で」「誰でも」「確実に」「自分の知らなかったこと」を習得できることを期待しがちですが、ほぼそんな情報商材はないです。
- 時短的な価値 : 情報をまとめてくれているので調べる時間を買う
- ブースト的な価値 : 何も知らない初心者だから全体概要を短時間で得る価値
- 答え合わせ的価値 : 自分のやり方が正しいか評価して安心する価値
上記に対する対価として妥当だと思える金額なら購入して問題ないです。
セールスライティングを学ぼう【悪用を見抜ける】
アフィリエイト詐欺で売られる情報商材はセールスライティングの技法が使われまくっています。ある種、勉強になるなと思うことがあるくらいです。
アフィリエイト詐欺に引っかからない一番の方法は、セールスライティングを学び、書かれた文章を客観的に判断できるスキルを身につけることです。
アフィリエイトは怪しいという先入観は参入障壁が高まるのでチャンス
アフィリエイトは怪しい、と聞いて、「本当にそうか?」と思って調べる方は少ないものです。
大抵の方は思い込みだけで判断し、手間をかけて調べたりしません。
労を惜しまず調べてここまで読まれた皆さんはすでにアフィリエイトは怪しくないという結論を手に入れたはず。
アフィリエイトが怪しいと判断して参入する人が減ればその分競合が増えないので逆にチャンスと言えます。
加えて、上図のように、アフィリエイト市場は年々成長をし続けています。
市場の成長は、広告主の広告費の増加や、案件がどんどん増え続けていることを意味します。つまり、市場が成長していないのに競合が増えない、ということです。
これはチャンスでしかないですよね。
まとめ:アフィリエイトは怪しいは嘘!安全に稼ぐことができる
くり返しになりますが、アフィリエイト自体はまっとうなビジネスであり、法律の一線を自ら超えなければ安全に稼ぐことが可能です。
アフィリエイトは怪しい、アフィリエイトは稼げない、といったネガティブな意見も出てきがちですが、それらは発信者のポジショントークだと考えて無視してかまいません。
むしろ、そういった言葉が独り歩きした結果、新規に参入する人が減ればチャンスが広がりますので是非挑戦してください。
まずははじめの一歩を踏み出すところからですので、下記の記事を参考にブログの立ち上げから始めましょう。